ローファーコーディネート決定版【スーツからカジュアルまで】
春夏秋冬すべての季節のコーディネートをキレイめにドレスアップすることができるファッションアイテムのローファー。最近はメンズでも取り入れている人が多くみられるようになりつつあるアイテムの1つです。種類の選び方から靴下との合わせ方まで、気になる着こなしのポイントを、海外の街角スナップを参考に解説していきます。
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アイキャッチ画像出典:www.fashionbeans.com
メンズファッションの万能アイテム
ローファーの魅力は、やはりその脱ぎ履きのしやすさと、シンプルに洗練されたデザインです。
第二次世界大戦後から、アメリカの大学生を中心に人気が広がり、いまや日本でも性別・年齢を問わず愛されるファッションアイテムの1つになりました。
カジュアルファッションに合わせられることが多い革靴であるというのもローファーの特徴です。
今回はそんなローファーの着こなしを、カジュアルとビジネス、スーツスタイルに分けて紹介します。
ローファーの種類
ペニーローファー (コインローファー)
最もなじみがあるローファーがこちらのコインローファーではないでしょうか?
学生時代に履いていた方も多いかもしれませんが、こちらのローファーはトラッドなスタイルを作るのに欠かせないアイテムです。
革靴にも関わらずカジュアルな印象が強く、コーディネートに取り入れれば、足元を軽やかに仕上げてくれること間違いなしです。
タッセルローファー
タッセルローファーは、コインローファーについているスリットの代わりに、タッセルと呼ばれる房飾りがついているのが特徴です。
コインローファーよりもドレッシーな印象になり、スーツやジャケパンからカジュアルまで幅広く取り入れることができます。
キルトと組み合わせたキルトタッセルや、メダリオンがあしらわれたウイングタッセルなど、ディテールも様々です。
ビットローファー
ビットローファーは、甲の部分にホースビットと呼ばれる金具をあしらったデザインになっています。
他のローファーと異なり、金具があしらわれているため、エレガントな印象になり、個性的なファッションなどともよく合います。
ジャケパンスタイルにも合いますが、金具が金のビットローファーは、ビジネスシーンでは避けられることもあるので、注意してください。
靴下の合わせ方は?
基本はパンツと同系色
こちらのポイントはローファーに限らずですが、基本はパンツと同じ色の靴下を合わせておけば、まず失敗はありません。
特に、スーツスタイルや引き締まった雰囲気にコーディネートを仕上げたい場合には、同系色を合わせてまとめましょう。
脚長効果も期待できるので、定番の色合わせです。
色柄ソックスで挿し色もおしゃれ
履き口が広く、靴下が見える面積が他の革靴よりも広いローファーは、コーディネートのアクセントとして色柄ソックスをチョイスするのもおすすめです。
いつものシンプルなコーディネートも、靴下を変えるだけでグッと印象が変わるので、ローファーを履く際には靴下の合わせ方にまで気を遣ってみてください。
ベリーショートソックスで素足風に
春夏のローファーコーディネートは、ベリーショートソックスを合わせて足首を見せることで、素足風に履くのもおすすめです。
足元で素足を見せることで、涼し気な印象と抜け感を取り入れながらも、おしゃれな大人の雰囲気にまとめることができます。
素足を見せて履くことができる革靴はなかなかないので、ぜひローファーでチャレンジしてみてください。
≪シーン別≫コーディネートのポイント
カジュアル
カジュアルのコーディネートでは、様々なスタイルにローファーがマッチします。
チノパンなどと合わせたキレイめスタイルにはもちろん、Tシャツを合わせたラフなスタイルやスポーティーなコーディネートの引き締め役としても最適です。
デザインや色は、着こなしに合わせてチョイスすれば問題ありません。
ビジネス
ビジネススタイルでは、華美なデザインのローファーはNGです。
黒やダークブラウンのタッセルローファーなどの、ドレッシーな印象になりながらも、控えめな主張のアイテムを合わせるようにしましょう。
服装の自由度が高い職場においては、コインローファーを合わせて、軽やかな足元に仕上げてもおしゃれに映りますよ。
スーツ
光沢のあるスーツに合わせるローファーは、ドレッシーなものがおすすめです。
起毛感のある生地やや清涼感のある生地のスーツにローファーを合わせる場合には、コインローファーをチョイスして爽やかさを演出するのもおしゃれです。
極力シンプルなものを選んで、色はシンプルな黒やブラウンを合わせておけば、まず失敗はないでしょう。
おしゃれなローファーコーディネート【カジュアル編】
ローファー×ジャケット×ボウタイ×デニムパンツ
シャツ一枚では肌寒い春の休日にぴったりの、大人カジュアルコーディネートです。
全体はブルーで統一しつつ、足元はスウェードローファーを素足で履くことできれいさの中にも、程よく抜け感が出ます。
ボウタイを使って、遊び心を取り入れているのがワンランク上のおしゃれを感じさせる最大の特徴です。
ローファー×ジャケット×シャツ×デニムパンツ
こちらのコーディネートもジャケパンスタイルにローファーを取り入れており、春らしいピンクのジャケットと、ドレッシー過ぎない白シャツを合わせて季節感を演出しています。
こちらのように少し奇抜な色のローファーを履く際には、他のアイテムを同系色にして色を拾うことで、浮かずにコーディネートになじませることができます。
ローファー×ニット×チノパン
全体をダークなトーンで引き締めた、洗練されたスタイルです。
ロールアップし足首をだすことで、ダークなワントーンでも足元が重くなりすぎないように工夫されています。
キャップを取り入れ、カジュアルさや軽快さを演出することで普段使いしやすいローファーコーディネートに仕上がっています。
ローファー×ニット×デニムパンツ
ブラウンのレザーカジュアルローファーはニットにデニムを合わせたいつものコーディネートをセミフォーマルスタイルに格上げしてくれます。
ダークブラウンのローファーはシンプルで現代的な着こなしにも、足元からトラッドさを与えてくれること間違いないでしょう。
ローファー×Tシャツ×リブパンツ
裾部分がリブ状になっており、太ももから裾にむかってすっきりとしたシルエットが特徴になっているリブパンツとローファーを合わせてコーディネートしています。
リブパンツを取り入れることで、足元をよりすっきり見せることができ、ローファーとの相性は抜群です。
ローファーのカラーにも工夫があり、明るめの色を使うことで夏でも重苦しさを感じさせないスタイルに仕上がっています。
ローファー×ヘンリーネック×チノパン
明るいブラウンのローファーを明るめのチノパンに合わせています。ベルトや小物を靴と同じ色合いでそろえるのはコーディネートの基本です。
ヘンリーネックは無骨系・ワイルドといった印象を与えますが、ローファーとチノパンを合わせることでキレイめコーディネートのなかでもワイルドさをだすことができます。
ローファー×白シャツ×サスペンダー
全体的にシンプルでスマートなコーディネートだからこそ、ローファーを合わせると、最大限その良さを引き出せます。
サスペンダーを取り入れた夏のキレイめカジュアルコーディネートは、街でよく見かける白シャツコーディネートと差をつけたい人が真似したい、洗練されたスタイルに仕上がります。
ローファー×Tシャツ×チノパン
非常に奇抜な、ビビットイエローのローファーを取り入れたコーディネートです。
トップスはシンプルなTシャツにも関わらず、ボトムスに青色とローファーに黄色という補色色相の関係にある2色を取り入れることで、よく目立ち、明快で活動的な印象を与えることができる夏の上級者向けスタイルが完成しています。
ローファー×デニムシャツ×チノパン
スウェードローファーを秋っぽく取り入れた着こなしです。
デニムシャツの襟と肘の生地感が、ローファーのスウェードと合わせられており、細かい点ではありますがおしゃれ度をアップさせています。
シンプルなコーディネートも少しの気遣いでこなれ感がでます。
ローファー×ニット×チノパン
カジュアル色の強い素材のローファーとケーブルニットセーターは相性抜群で、全体を淡いトーンに統一することで、シックな雰囲気を与えることができます。
ベルトやシャツの使い方など、きれいさもしっかり取り入れており、シャツ一枚では肌寒くなる秋に簡単に真似できる、カジュアルコーディネートです。
ローファー×トレンチコート×デニムパンツ
薄手のトレンチコート、シャツ、デニムで合わせたシンプルなコーディネートに足元はローファーを取り入れています。
足元から覗く、秋らしい靴下の色も季節感がでて、アクセントになっています。
明るいトレンチコート、デニムを使うことで重くなりすぎず、秋っぽいコーディネートに仕上げているのも特徴です。
ローファー×シャツ×デニムパンツ
ローファーで一番ベーシックでクラシックな黒色を取り入れたコーディネートです。
グレーのダメージデニムを使ったカジュアルな冬のスタイリングに、黒のローファーを取り入れることで、一気にドレスアップすることができます。
インナーのシャツもブラックにすることで、全体的にクールな印象の着こなしに仕上がっているのが特徴です。
ローファー×トレンチコート×ストール×デニムパンツ
冬のコーディネートにぴったりなスウェードのローファーを合わせています。
キャメルコートとスウェードローファーで温かみのある雰囲気を出しつつ、ボトムスはブラックジーンズで引き締めることで、スマートでスタイリッシュな印象も与えます。
冬っぽい温かみのある素材を使いながら、ブラウンで統一した小物を取り入れるのも見習いたいポイントです。
ローファー×ニット×デニムパンツ
冬のタートルネックセーターとスウェードローファーの相性は抜群です。
タートルネックで首元が重い分、足首は見せてローファーを合わせることで、重すぎる雰囲気になりません。
また、ベルトをのぞかせたり、レザーベルトの時計を小物に使うことで、カジュアルダウンしすぎないような工夫もされています。
ローファー×レザージャケット×デニムパンツ
シンプルなストリートスタイルにタッセルローファーを合わせたコーディネートです。
現代のトレンドに、アメリカントラッドのタッセルローファーを取り入れる着こなしは、アクセントになりとてもよくマッチしています。
どれも目新しいアイテムではありませんが、合わせ方次第では新鮮な雰囲気を醸し出せます。
ローファー×ロングコート×スラックス
キャメルのロングコートにグッチのビットローファーを合わせています。
全体的にゆったりめのサイズ感、首元から覗くタートルネックセーター、クラシカルなスラックスに、グッチのビットローファーでまとめています。
足元で一気に引き締めるコーディネートはおしゃれ上級者です。
おしゃれなローファーコーディネート【ビジネス編】
ローファー×紺ブレ×チノパン
これぞアイビールックというローファーの履き方です。
チノパン、紺ブレ、ボタンダウンシャツ、ペニーローファーというアメリカントラッドスタイルに欠かせないアイテムを合わせたコーディネートは最大限にローファーの良さを引き出します。
秋のビジネススタイルに間違いない合わせ方です。
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ローファー×ジャケット×白パンツ
ホワイトパンツと合わせるローファーは明るい色がおすすめです。
シャツもチェック柄の爽やかものをとりいれて夏らしいジャケパンスタイルになっています。
ジャケットの胸ポケットにあしらわれたヒマワリのモチーフがいいアクセントになっており、遊び心も感じられれるコーディネートです。
ローファー×ジャケット×スラックス
シンプルなアイテムでまとめられたジャケパンスタイルには、ペニーローファーがよく合います。
装飾のないスタイリッシュさは、足元の印象をすっきりさせ、スマートな印象を与えること間違いないでしょう。
パンツがダークトーンなので、黒のローファーではなく、茶色を合わせるのもおしゃれに履きこなすポイントです。
ローファー×ダブルジャケット×デニムパンツ
ローファーの中でもよりドレッシーなタッセルローファーは、ダブルのジャケットに合わせることで、その良さがより引き立ちます。
ダブルのジャケットは、一般的なジャケパンスタイルと違って、おしゃれ度が高いコーディネートをすることが可能です。
絞りのあるジャケットを選ぶことで、ダブルのジャケットでもおやじ臭さを感じさせません。
おしゃれなローファーコーディネート【スーツ編】
ローファー×ネイビースーツ
ネイビースーツには、ブラウンのローファーが相性抜群です。
クラシックなローファーではなく、トゥが長めのスタイリッシュなデザインをチョイスすることで、よりスーツスタイルがスマートに仕上がります。
抜け感のある印象のローファーは、クールビズのスーツスタイルに取り入れてもかっこいいですね。
ローファー×グレースーツ
よりドレッシーな印象になるタッセルローファーは、スーツスタイルに合わせるのによりおすすめです。
ペニーローファーンのようにラフな印象になりすぎず、房飾りがあしらわれたデザインは、いつもの革靴にはないエレガントさを演出します。
ネクタイとスーツの色を合わせれば、よりまとまりのあるきちっとした印象になります。
ローファー×グレースーツ
夏のスーツスタイルには、素足にローファーを合わせる着こなしもおすすめです。
ドレッシーな印象のスーツですが、足元に抜け感を取り入れるだけでグッと爽やかな印象になり、こなれ感がでます。
ウールの光沢感のあるスーツではなく、コットン素材やシャリ感のある夏素材のスーツに合わせてチャレンジしてみてください。
ローファー×ブラックスーツ
ブラックスーツに合わせるローファーはブラック一択です。
他のスーツよりもドレッシーな印象になるブラックスーツは、ペニーローファーではなくビットローファーを合わせて、エレガントに仕上げましょう。
全体のコーディネートをモノトーンで統一すればよりスタイリッシュに仕上がるので、ぜひ真似してみてください。
ローファーを楽しもう
いかがでしたか?
ローファーのコーディネートをシーン別に分けて紹介しました。
コーディネート次第で、様々なスタイルにマッチする万能アイテムは、ぜひワードローブに加えて、おしゃれの幅を広げたいですね。
おしゃれなローファーのお気に入りのスタイルをぜひお楽しみください!
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この記事のライター
経営学を学びながら、シャツ屋でアルバイトをしています。スーツ・シャツ・ネクタイ・革靴などに興味をもって、フォーマルブランドからカジュアルブランドまで、日々多くのものに触れながらセンス磨き中。