ビジネスカジュアルとスマートカジュアルの違いを徹底解説【おすすめコーデも】
春夏秋冬の季節感を捉えた、おしゃれコーディネートができるのがビジネスカジュアル≪ビジカジ≫のポイントの1つです。今回は、スマートカジュアルとの違いや着こなしのポイントをまとめて解説します。ビジネスの場なので、あまりにも砕けた服装は許されませんが、ジャケットを合わせたきちっとした服装の中でおしゃれを楽しみましょう。
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アイキャッチ画像出典:www.gentlemansgazette.com
そもそもビジネスカジュアルとは?
今日、ビジネスにおける制約や常識は変わりつつあり、必ずしも会社ではスーツでなければならないという職場は減ってきました。
ビジネスカジュアルとはそのような流れの中で誕生した言葉で、オフィスカジュアルとも呼ばれることがあります。
基本的にはジャケットにスラックスを合わせたジャケパンスタイルが一般的ですが、一概にいうことはできず、アパレル系やクリエイティブ系、IT系などの限られた職場では、ジーパンやチノパン、スニーカーまで良いとされることもあります。
ビジネスカジュアルの魅力
スーツでは毎日同じような着こなしになってしまうので、どうしてもコーディネートに新鮮さがなくなってきますよね?
ビジネスカジュアルでは、ジャケットとパンツでそれぞれ別々のアイテムを使うため、組み合わせ次第で簡単にコーディネートの幅を広げることができます。
また、カジュアル要素を併せ持ったビジネススタイルなので、アイテムの選ぶ幅が広がり、スーツでは合わせられないようなカジュアルアイテムを取り入れることも可能です。
ビジネスカジュアルとスマートカジュアルの違いは?
ビジネスカジュアルの例
出典:www.lyst.com
ジャケット+シャツorTシャツ+スラックスorチノパン+レザーシューズ(+ネクタイ)が、ビジネスカジュアルの基本スタイルです。
クールビズのシーズンなどは、ネクタイは付けなくても問題ありません。
服装の規定が緩い職場の場合によってはデニムパンツも可能ですが、その場合は、ウォッシュ加工やダメージ加工があまり施されていない、キレイめのデザインを選びましょう。
スマートカジュアルの例
ジャケット+シャツorTシャツ+スラックス+レザーシューズ(+ネクタイ)が、スマートカジュアルの基本スタイルなので覚えておいてください。。
ネクタイは無くても大丈夫ですが、ドレッシーな雰囲気に仕上げ、おしゃれに見せるためにも、身に付ける方が望ましいです。
スマートカジュアルでは、ビジネスでは身につけられない光沢感のあるエレガントなアイテムや、華やかなデザインを取り入れるのも良いでしょう。
ビジネスカジュアルよりもかっちりとしており、制約がある点が特徴です。
着こなしポイント【基本編】 サイズ感
出典:www.gq.com
スーツではなく、上下別々のアイテムを着用する際にまず大切なのがサイズ感です。
スーツのものよりも、ジャケットは少しタイトめで丈が長すぎないもの、パンツは細身のものをチョイスすることでコーディネートがクールにまとまります。
サイズ感を間違ってしまうと全体の雰囲気が一気に台無しになってしまうので注意が必要です。
ジャケットのサイズ感
シルエットがスリムで、ウエストに程よい絞りがあるデザインの方が、全体の印象がよりスマートになります。
また、肩パットが厚いとがっちりとした印象になってしまうので、ジャケパンスタイルのビジネスカジュアルにおいては、肩パットが薄い、もしくはないものを選ぶことですっきりとしたコーディネートになります。
着丈が長すぎるとアンバランスになってしまうので注意しましょう。
パンツのサイズ感
全体のすっきりした印象のためにも、パンツは細身のものを選ぶことをおすすめします。
スーツにおけるパンツの丈では、靴にワンクッションの長さがおすすめとされていますが、ジャケパンに合わせるスラックスはジャストの長さで合わせたほうがすっきりとした印象に仕上がります。
また、スラックスはダブルで仕立てたり、チノパンやジーパンはロールアップすることで、カジュアルな印象になり、ビジネスカジュアルにはぴったりでしょう。
着こなしポイント【基本編】 季節感
もちろんスーツでも季節感をだして楽しむことができますが、ビジネスカジュアルではより出すことができますよ。
色味から素材感、またボリューム感や抜け感まで、周りのビジネスマンと差をつけるポイントはスーツよりもありとあらゆるところに隠れています。
日本の四季に合わせたコーディネートをマスターすれば、ワンランク上のおしゃれビジネスマンになること間違いなしです。
季節感のポイント≪春≫
一年で最も過ごしやすい季節でもある春を楽しむビジカジスタイルでは明るい色味のパステルカラーのアイテムを取り入れるのがおすすめです。
冬のボリューム感のある着こなしから抜け出し、暖かくなり始めた春の陽気を感じさせるようなコーディネートを意識すると良いでしょう。
シャツの上にジャケットだけでは肌寒いと感じる日には、カーデガンを合わせるのが春のおしゃれビジネスカジュアルのポイントです。
季節感のポイント≪夏≫
気温の高くなる夏は、ビジネスマンにとって暑さに苦しむ時期ですよね。
そんな夏のビジネスカジュアルは、素材感を工夫して乗り切りましょう!!
見た目も涼しく、また快適に過ごすことができる、麻素材や機能性素材をうまく活用することで夏の爽やかコーディネートが完成します。
ジャケットを羽織る場合は、風通しのいいデザインや素材、また放熱性に優れたものを選ぶのがおすすめです。
季節感のポイント≪秋≫
秋のビジネスカジュアルのポイントは、春夏よりも落ち着いた色味のアイテムを使うことです。
茶色のなかでも、ブラウンやライトブラウンではなく、ダークブラウンやバーガンディのアイテムを取り入れることで秋っぽさがグッとアップすること間違いなしです。
シューズにスウェード素材のものを取り入れてコーディネートすると、秋独特の暖かさを表現してくれるでしょう。
季節感のポイント≪冬≫
寒さが厳しくなる冬のビジネススタイルには、保温性の高い素材や、ボリューム感のあるアイテムを用いることで温かみのあるコーディネートに仕上がります。
起毛ウールのジャケットや、コーデュロイ素材のパンツ、またボリューム感のあるブーツなどが活躍する時期です。
そのほかにも、コートやマフラー、グローブなど身に着けるアイテムが多くなる分、コーディネートの幅が広がります。
着こなしポイント【基本編】 小物使い
スーツの場合は、ベルト・シューズ・バッグの色をそろえるのが当たり前ですが、ビジネスカジュアルにおいてはコーディネートによって、ある程度自由に選ぶことができます。
また、この小物使いがこなれ感をアップさせる重要なポイントであり、コーディネートの細部にまでこだわってこそ、おしゃれな着こなしが完成します。
ベルトの選び方
ビジネスカジュアルにおいてベルトは必ずしもビジネスで使われる革のベルトである必要はありません。
夏の爽やかコーディネートであればメッシュベルト、秋の柔らかコーディネートであればスウェード素材のベルトなど季節や全体の雰囲気に合わせてチョイスすると、より一層おしゃれ度がオップすること間違いなしです。
少しデザイン性の高いものであれば、コーディネートに遊び心を追加できますよ。
シューズの選び方
黒の内羽根ストレートチップはスーツにはよく合いますが、ビジネスカジュアルに合わせるには少しフォーマルすぎます。
ブラウンの革靴を合わせると、いつものスーツスタイルとは違った気分になります。
脱ぎ履きもしやすく、カジュアルな印象がありながらもキレイさを印象づけるローファーが特におすすめです。
夏はソックスを見せずに抜け感を出して、反対に冬には差し色でカラーソックスを見せてというように年中通して合わせられます。
バッグの選び方
いつものビジネスバッグもいいですが、ビジネスカジュアルにはレザートートバッグがおすすめです。
はじめは、ベルトやシューズと同系色のものを選ぶとコーディネートにマッチしやすいので、抵抗なく取り入れることができるでしょう。
慣れてきたらバッグで差し色を取り入れることによって、こなれた雰囲気になり、よりおしゃれな着こなしに格上げされること間違いなしです。
着こなしポイント【上級編】 ソックスで挿し色
スーツにおけるソックスは、靴の色もしくはスーツの色に合わせるのが一般的ですが、ビジネスカジュアルでは、ソックスも重要なおしゃれアイテムで、周りの人と差をつけることができます。
挿し色を用いることで、こなれ感はグッと増し、その色が他のアイテムを引き立てる存在になるため、コーディネートがワンランクアップすること間違いありません。
着こなしポイント【上級編】 ポケットチーフで華やかに
ジャケットにポケットチーフがあるかないかでは、印象が大きく変わります。
胸元を華やかに飾り、全体をスタイリッシュに見せることができるため、おしゃれなビジネスマンはポケットチーフを挿しています。
チーフの挿し方や素材、デザインによって大きく印象が変わるので、抵抗がある男性はシンプルなデザインのものを主張が激しすぎないTVホールドで挿すのがおすすめです。
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着こなしポイント【上級編】 ベストやカーデガンでレイヤード
ジャケットだけでは肌寒い季節に役立つのが、シャツの上から着られるベストやカーデガンです。
スーツでは、同色や同系色のデザインのものを合わせることが多いですが、ビジネスカジュアルにではその合わせ方は多種多様です。
見える面積がソックスと違って広いので、挿し色をもってくるとより目に入りやすく、新鮮なコーディネートが仕上がります。
定番アイテム 《紺ブレザー》
ビジネスカジュアルを始めるにあたってまず持っておきたいのが紺ブレザーです。
幅広いテイストのコーディネートにマッチするアイテムなだけに、使い勝手は抜群で、スラックスからチノパン、ジーパンまで合わせ方によって様々な一面を見せてくれる、大人の男性にとって定番のジャケットといえるでしょう。
色味やデザインの種類もたくさんありますが初めの1着はシンプルなものがおすすめです。
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定番アイテム 《グレースラックス》
スラックスのなかでも特に使いやすい色味なのがグレースラックスなので、1本は持っておきたい定番アイテムですね。
余裕がある方は春夏はライトグレー~ミディアムグレー、秋冬はミディアムグレー~ダークグレーと季節によって使い分けると、より季節感が出るのでおすすめです。
紺ブレザーとの相性が特によく、この2つのアイテムがあれば定番のビジネスカジュアルコーディネートができるといっても過言ではありません。
定番アイテム 《ニット》
気温が上がり始めた時期には、シャツにニットを羽織ってコーディネートするのも良いですし。寒くなり始めた時期にはジャケットの下に着ても良しの万能アイテムです。
もちろん、暗めの色をチョイスすれば全体のコーディネートになじみますが、着こなしのポイントでも説明した通り、明るめの色味をチョイスして、コーディネートのアクセントとして使うのもおすすめの着こなし方です。
カジュアルシーンでも活躍すること間違いないので、ぜひワードローブに追加してみてください。
定番アイテム 《レザートートバッグ》
バッグの選び方のところにも書きましたが、ビジネスカジュアルにはレザートートバッグがぴったりです。
ビジネスバッグほどきちんとしておらず、程よくカジュアルな印象を与えるアイテムであるため、コーディネートとうまくマッチさせやすいと思います。
まずは、ブラックやブラウンといった定番色から取り入れるのが良いでしょう。
定番アイテム 《スウェードシューズ》
スウェードシューズはもちろん秋冬にはぴったりの素材ですが、実は春夏でも爽やかに履きこなすことができます。
スウェードは牛や羊などの裏革をけば立たせたものをいい、起毛させていることから、独特の光沢感や柔らかみ、暖かさが一番の特徴になっています。
起毛の革なので、ワックスは塗れませんが撥水性に優れており、防水スプレーをかけておけば、雨の日でも心配なく履くことができます。
定番アイテム 《ローファー》
ビジネスカジュアルにはスニーカーほどカジュアルにならず、ストレートチップほど堅すぎないローファーを取り入れてはいかがですか?
脱ぎ履きもしやすく、スリッパ感覚で履ける革靴という点でも使い勝手がよく、1足持っていればビジネスシーンはもちろん、カジュアルなコーディネートとも合わせることができます。
種類も多いので、色味や素材、デザインによって季節ごとに履き分けられると、さらにコーディネートの幅が広がるでしょう。
ビジネスカジュアルのおしゃれなコーディネート例
ジャケット×シャツ×ネクタイ×スラックス
テーラードジャケットと、すっきりしたシルエットのスラックスを合わせた着こなしは、カチッと見えるビジネスカジュアルの定番スタイルです。
明るい色のジャケットを合わせる場合には、濃い色のネクタイを締めて、Vゾーンを引き締めるとスタイリッシュな着こなしに仕上がります。
クラッチバッグを合わせるとスマートな印章になるので、ビジネスシーンではレザートートなどもおすすめですよ。
ジャケット×シャツ×チノパン
夏のビジネスカジュアルの着こなしには、白パンツを取り入れるのがおすすめです。
明るいブルーのジャケットは、夏の着こなしに取り入れると爽やかな印象になり、インナーのシャツもブルーで統一することで、まとまりのあるスタイルにまとまります。
ノータイで合わせる場合にも、ポケットチーフを取り入れてスタイリングすると胸元が華やかになるので、ぜひ真似してみてください。
ジャケット×シャツ×ネクタイ×デニムパンツ
カジュアルアイテムのデニムパンツを合わせたスタイルも、ネクタイを締めればビジネス仕様にアップグレードすることができますよ。
キレイめな印象の定番ネイビージャケットにブルーシャツ、ブルー系のネクタイを合わせる統一感のある着こなしは、色のまとまりよく見えるので、ビジネスに取り入れやすいですね。
足元は、スウェードローファーを取り入れることで、抜け感のあるスタイルの完成です。
ジャケット×シャツ×ニット×デニムパンツ
ジャケットのインナーに、シャツとニットを合わせた温かみのあるスタイルもビジネスカジュアルにおすすめの着こなしです。
ノータイスタイルでも、クリーンな印象になるハイゲージのネイビーニットを合わせれば、ビジネスシーンにも対応するので参考にしてみてください。
小物はブラウンを合わせて、温かみのあるスタイルに仕上げると、かっちりしすぎず、ジャケパンの雰囲気とよく合います。
ジャケット×ハイネックニット×チノパン×サイドゴアブーツ
モノトーンコーディネートでまとめたビジネスカジュアルの着こなしは、引き締まって見えるので、全体がスマートに見えます。
秋冬の着こなしには、ジャケットのインナーにハイネックニットを取り入れると、首周りにボリュームが生まれ、季節感がでるのでおすすめです。
足元は、ブーツの中でもキレイめな印象になるサイドゴアブーツで、ボリュームを持たせながらもスタイリッシュな着こなしにまとめましょう。
ビジネスカジュアルで大人のおしゃれスタイルを
いかがでしたか?
ビジネスカジュアルと一口に言っても、自由度が高く様々な着こなしができるので、毎日のコーディネートを楽しむことができます。
ここで掲載したポイントの他にも、細部にまでこだわりを持ってコーディネートをするとワンランク上のビジネススタイルが完成することでしょう!
スーツでは楽しむことができない、季節ごとのおしゃれを楽しんでください。
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この記事のライター
東京在住の起業家・経営コンサルタント。元某外資系世界最年少プリンシパル(当時25才)、元グローバルコンサルティングファーム某領域の新市場開発Japan Lead等を経て独立。MBA、US CPA、投資家、起業家、テキーラソムリエ、愛猫家…等の様々な顔を持つ。他保有資格はTOEIC 965、色彩検定1級、FP等。好奇心の塊、幅広い経験やセンスを生かし、皆様の人生上質化®に向けたヒントを提供できれば幸いです。記事が気にいった方やもっと情報が欲しい方は、フォロワー5千人超のインスタグラムや、Facebookの「人生上質化®」ページに遊びに来てもらえたら嬉しいです、なお、人生上質化®をテーマにしたブログは、人気ブログランキング及び日本ブログ村ランキングのMBAジャンルを始め、US CPA、経営学、社会貢献、ソムリエ、アフリカ旅行、ライブ・コンサート、お洒落な暮らしジャンルなどで最高1位。人生上質化®は特許庁に商標登録済み。「ねむりんさんの人生上質化計画」という日英併記の猫ブログもあり、猫好きな方はぜひチェックを(※ブログはリニューアル準備で更新ストップ中です…)