メンズアウター種類・おすすめコーデ徹底解説

コーデのカギを握るアウターの選び方

夏を除く3つのシーズンでメンズコーデの主役となるアイテムはアウターです。また夏でもシーンによってはシアサッカージャケットなどを着用する人もいるなど、アウターはおしゃれなコーデを組むうえでもっとも重要なアイテムです。トレンドによって流行するアウターは毎年変わりますが、トレンドに流されず不動の人気を誇り続ける定番アウターを厳選して紹介します。それぞれのアウターで選び方や特徴などもわかりやすく解説するのでぜひ、参考にしてみてください。

テーラードジャケット

メンズアウターの定番、テーラードジャケット。ここ数年は2つボタンのシングルジャケットが流行していますが、徐々にダブルジャケットも流行の兆しを見せており、シングル、ダブルどちらもそろえておくことをおすすめします。最近はオーバーサイズのアイテムが流行していますが、ジャケットを選ぶ際は必ず試着をして肩幅にぴったり合うアイテムを選びましょう。ジャケットはデザインも重要ですが、それよりもサイズ感が重要であり、どれだけ上質なジャケットを購入してもサイズが間違っていれば一気にダサく見えてしまうので、ジャケットを購入する際はサイズ選びに注意しましょう。

ジャケット×シャツ×スラックス×ローファー

ジャケットにもっともマッチするアイテムは細身のスラックスで、カジュアルに着こなしたい方はインナーにTシャツを合わせ、きれいめに着こなしたい方はインナーにシャツを合わせましょう。ジャケットのサイズ感はこちらの着こなしの様に着丈がお尻にかかるかかからないかの位置で、袖丈は腕を伸ばした際に手首にぎりぎり重なるくらいがベストです。ジャケットを選ぶ際はまずは試着をして肩をしっかりと合わせて、その後袖丈や着丈が気になればしっかりと丈詰めをしてもらうことをおすすめします。

デニムジャケット

アメカジスタイルの定番アイテムとして根強い人気を誇る、デニムジャケット。デニムジャケットには1st、2nd、3rdとそれぞれ決まったデザインがあり、最近ではポケットが2つにつき、ポケットが連なるV字ステッチが特徴の3rdタイプのデニムジャケットが主流です。着こめば着込むほどデニムパンツ同様に色落ちやアタリなどの経年変化を楽しむことができるデニムジャケットは男心をくすぐるアイテムです。サイズ感はややタイトに着こなすことがおすすめで、アウターとしてだけでなく冬はコートのインナーとしても活躍する優秀なアイテムです。

デニムジャケット×スキニーパンツ×スニーカー

鮮やかなアイスブルーのデニムジャケットにスキニーパンツを合わせたカジュアルなコーデ。アイスブルーのデニムジャケットは明るく他のアイテムと合わせ辛いので、こちらのコーデの様に黒のパンツと合わせてコーデを引き締めてあげることが大切です。デニムジャケットは着丈が短めなので、着丈の長いTシャツなどと合わせてレイヤードスタイルを楽しむことができるのでぜひ、参考にしてみてください。

コーチジャケット

トレンドであるスポーツMIXコーデと好相性のコーチジャケット。コーチジャケットとはナイロン製のジャケットのことでスナップボタンやシルエットを調節できるドローコードが付いていたりとあそぼ心あふれるアイテムです。90’sスタイルのリバイバルやスポーツMIXコーデの人気と共にストリートシーンでは高い人気を誇っているアイテムです。コーチジャケットはバックに大きくデザインが施されたアイテムが人気ですが、大人メンズが着用するとどうしても子供っぽく見えてしまうので、コーチジャケットを購入する際は無地のシンプルなアイテムをおすすめします。

コーチジャケット×スラックス×ブーツ

無地のコーチジャケットに同系色のスラックスを合わせたきれいめコーデ。カジュアルなイメージの強いコーチジャケットですが、こちらの着こなしの様に色味を合わせてシンプルなアイテムでコーデを組めばきれいめに着こなすことができます。コーチジャケットを着こなす際はボタンを空けて着ることをおすすめします。ボタンを留めてしまうとどうしても堅苦しく見えてしまう恐れがあるので、着用する際はボタンを空けて着用することをおすすめします。

トラックジャケット

トラックジャケットとはもともとスポーツ選手が練習中に来ていたアウターのことで、いわゆるジャージのトップスです。日本ではジャージのことをそのまま素材名であるジャージと呼びますが、アメリカではトラックスーツと呼ばれており、そこから転じてジャージのトップスをトラックジャケットと呼ぶようになりました。ストリートシーンで人気のトラックジャケットは大人メンズでも着こなすことができ、カジュアルからきれいめまで幅広く着こなすことができるアイテムなのでぜひ、手に入れてみてください。

トラックジャケット×シャツ×デニムパンツ×ブーツ

シャツにデニムパンツを合わせたカジュアルなコーデ。アウターにトラックジャケットを使用することでコーデを上手くスポーティーさをプラスしています。トラックジャケットはジャージ素材なので一見するとシャツなどのアイテムと相性が悪く思えますが、無地もしくはワンポイントのシンプルなアイテムであればシャツなどとも相性がよくおしゃれにコーデを組むことができるのでぜひ、参考にしてみてください。

ライダースジャケット

レザーアウターの代名詞的アイテムでもあるライダースジャケット。クリーンな印象を演出するシングルライダースジャケットと男らし全開のダブルライダースジャケットの2種類あり、それぞれ自分の持っているアイテムと合う方を購入することをおすすめします。ライダースジャケットはレザー素材なので耐久性に優れるだけではなく、着こめば着込むほどあたりやしわなどの経年変化を楽しむことができます。新品の状態でライダースジャケットを購入する際は着込むうちにレザーが延びてサイズが少し大きくなるので、少し小さめのサイズ感で購入することをおすすめします。

ダブルライダースジャケット×デニムパンツ×デザートブーツ

男らしいダブルライダースジャケットにデニムパンツを合わせたカジュアルコーデ。ライダースジャケットを着こなす際はこちらの着こなしの様にタイトなサイズ感で着こなすことをおすすめします。ダブルライダースジャケットはかなり男らしいアイテムなのでコーデが男臭くなりすぎない様にニットやデザートブーツなど甘いアイテムで上手くバランスを整えてあげることが大切です。

サファリジャケット

サファリジャケットとはアフリカ草原地帯へサファリに行くために考案されたジャケットのことで、快適に過ごせるようにポプリン素材を使用し、荷物を手ぶらで持ち運ぶために複数のポケットが取り付けられたデザインが特徴です。主にカーキやブラウンのアイテムが多く、昨今のトレンドスタイルであるコロニアルスタイルにマッチするため大人メンズにぴったりのジャケットです。テーラードジャケットほどかっちりとしすぎず、デニムジャケットほどラフすぎずの絶妙なバランスを保ったアイテムなのでぜひ、チェックしてみてください。

サファリジャケット×スラックス×革靴

サファリジャケットにスラックスを合わせたきれいめコーデ。カジュアルなイメージの強いサファリジャケットですが、スラックスや革靴などきれいめアイテムでコーデを組んであげることできれいにコーデを組むことができます。サファリジャケットと革靴の色味を統一してあげることでより大人っぽくコーデが決まるので、サファリジャケットの着こなしの参考にぜひ、してみてください。

スタジャン

スタジャンとはスタジアムジャンパーの略語であり、もともとアメリカの野球選手が試合中に寒さから身を守るために来ていたジャケットが由来とされるアイテムです。スタジャンはアメカジコーデの定番アイテムとして幅広い世代から根強い人気を誇るアイテムであり、最近では着丈を短くしたり、アームホールを太くしたりと変形パターンのスタジャンが日本のブランドからリリースされています。デニムパンチやチノパンと相性がよく、休日に気軽におしゃれを楽しみたいという方におすすめのアイテムです。

スタジャン×シャツ×スキニーパンツ×デッキシューズ

黒のスタジャンにスキニーパンツを合わせたカジュアルコーデ。インナーには明るいデニムシャツをさア仕込みコーデに明るさをプラスしています。コーデ全体が暗いため少し重く見えるので、足元はロールアップして抜け感を出し、デッキシューズを合わせることで軽さを演出しています。シンプルなデザインのスタジャンならばカジュアルになりすぎず程よいバランスで着こなすことができます。

MA-1

ミリタリーアウターの中でもっとも人気があるといっても過言ではないMA-1。とはもともとは第二次世界大戦中に米軍の航空機乗員が着用していたジャケットのことで、肩のエポレットやスリーブのジップカーゴポケットなどところどころミリタリーを感じさせるディティールが施されています。最近では各ブランドからミリタリー感を極力排除したシンプルなデザインのMA-1が発売されるなど、徐々にミリタリーアイテムからタウンユース用のアイテムへと変化を遂げています。

MA-1×デニムパンツ×ローファー

カーキのMA-1にデニムパンツを合わせたカジュアルなコーデ。MA-1はデザインによってはきれいめにもきこなすことができますが、デニムパンツやチノパンツと合わせてカジュアルに着こなしましょう。コーデがカジュアルになりすぎない様に足元にはビットローファーを合わせて上手くバランスを整えています。カジュアルなコーデが好きな方はぜひ、参考にしてみてください。

ダウンジャケット

冬の定番アウターとして人気を集めているダウンジャケット。特に、ここ数年はトレンドアイテムであったため、様々なブランドがダウンジャケットをリリースしています。ここ数年はビッグシルエットのダウンジャケットが流行していましたが、昨年はロング丈のダウンコートがレディースを中心に人気を集めていたため、今年の秋冬はメンズでもロングダウンコートが流行の兆しを見せています。保温性は間違いなく全アウターの中でもトップクラスなので、暖かいアウターが欲しいという方はぜひ、チェックしてみてください。

ダウンジャケット×スーツ×革靴

ダウンジャケットはスーツに合わせるアウターとしても人気のアイテムです。スーツと同系色のアイテムを選べばそこまでカジュアルになりすぎずスタイリッシュにコーデを組むことができます。スーツにダウンジャケットを合わせる際はなるべく着丈の長いアイテムを選び、ダウンジャケットの裾からジャケットの裾がだらしなく出ないように注意する必要があります。

ダッフルコート

もともと、ダッフルコートとは、北欧の漁師たちの仕事着から始まったもので、フード付きのオーバーコートの一種です。メルトン生地の原産地である、ベルギーのアントウェルペン近郊の都市デュフェルに名前が由来すると言われています。ダッフルコートの最大の特徴は手袋をしたままでも着脱しやすい様に開発されたトグルボタンです。冬の寒い日に手袋をしたまま簡単にボタンを外せるだけでなく、他にもチンストラップで首周りの防寒が可能になるなど機能性に優れたアウターです。

ダッフルコート×スラックス×ブーツ

ダッフルコートにスラックスを合わせたきれいめコーデ。ダッフルコートは日本ではどうしても学生が着るコートというイメージが強いため、着こなす際は大人っぽく着こなすために工夫が必要です。なるべくスラックスやブーツなどの革靴を合わせるだけでなく、黒やネイビーなど落ち着いた色のアイテムを選びましょう。ダッフルコートの着こなしに悩んでいる方はぜひ、参考にしてみてください。

ピーコート

イギリス海軍が厳しい寒さから身を守るために戦艦上の防寒着として製造したことが始まりのピーコート。その後アメリカの海軍(U.S.NAVY)でも採用されはじめました。特徴は分厚いメルトンで作られた襟や手の出し入れがしやすいナナメのマフポケット、手袋をしたままに着脱できるようにデザインされた大きなボタンなどであり、着丈も他のコートに比べると短めで体形を選ばずどんな方でも着用することができます。他のアウターの上にピーコートを着る際はインナーになるアウターがピーコートの裾から出ないことが重要です。

ピーコート×チノパン×デザートブーツ

ピーコートに細身のチノパンを合わせたカジュアルなコーデ。ピーコートは他のコートに比べて着丈が短いぶん、ややカジュアルなデザインなので、チノパンやデニムパンツと合わせてカジュアルに着こなすことがおすすめです。ピーコートをカジュアルに着こなすはコーデはカジュアルになりすぎない様に革靴やデザートブーツなどきれいめのアイテムを合わせてバランスを整えてあげることが必要です。

モッズコート

モッズコートはミリタリーアイテムM-51に由来するアウターであり、今では様々なブランドが現代風に解釈しなおして発売しているメンズ定番のアウターです。もともと英国でスーツでスクーターを乗る際に大事にスーツを守るために着始めたことが由来で、日本でも映画「さらば青春の光」の放映を機に一気に浸透し始めました。フィッシャーテールと呼ばれる長い裾に保温性に優れたフードやライナーなどデザインだけでなく機能性にも優れた万能アイテムです。モッズファッションが好きな方にはたまらないアイテムです。

モッズコート×チノパン×デッキシューズ

モッズコートに黒のチノパンを合わせたカジュアルなコーデ。モッズコートはアウターの中でもかなりカジュアルなデザインのアイテムなので、コーデを組む際はなるべくきれいめのアイテムを合わせて、コーデのバランスを上手く整えてあげることが大切です。シンプルなデザインのアイテムでコーデを組んだ場合コーデが単調になってしまうので柄の靴下などで上手くアクセントを加えてあげることが大切です。

ステンカラーコート

ステンカラーコートとは襟付きかつラグラン袖、そして比較的ゆったりとしたシルエットのコートであり、後ろの襟が高く、前が低く折り返す形が特徴的です。きれいめコートの代表的なアイテムであり、ビジネスマンの方が秋冬にスーツの上に着用するアイテムとしてもっとも人気のアイテムです。どんなアイテムとも合わせやすく癖なのないデザインのアイテムなので、初めてロングコートを購入するけどどのコートを購入すればいいのかわからないという方におすすめのアイテムです。

ステンカラーコート×デニムパンツ×革靴

ベージュのステンカラーコートにデニムスキニーパンツを合わせたきれいめコーデ。足元には革靴を合わせてコーデを大人っぽくまといめています。ステンカラーコートの様なロングコートは細身のパンツと相性がよく、メリハリのあるコーデを作ることができるのでおすすめです。明るい色のアイテムをトップスを使用した際は必ずパンツは暗めのアイテムを選びコーデを引き締めてあげることが大切です。

チェスターコート

オンオフ問わずに着まわすことができるチェスターコートは幅広い世代の人々に愛されているアイテムです。フォーマルなシーンで使用されるコートとして認識されているアイテムですが、最近ではデザインのカジュアル化が進み、カジュアルシーンでも着用する人も増えています。きれいめに着こなしたい方は細身のシルエットのアイテムを選び、カジュアルに今っぽく着こなしたい方は身幅がたっぷりととられたゆったりとしたシルエットのアイテムを選びましょう。

チェスターコート×スーツ×革靴

チェスターコートにスーツを合わせたフォーマルなコーデ。オンオフ兼用で使うことができるチェスターコートですが、スーツに合わせたフォーマルなスタイルがもっとも映えるコーデです。スーツにチェスターコートを合わせる際はなるべく細身のシルエットのアイテムを選び、すっきりとした印象でコーデをまとめることを意識しましょう。スーツに合わせるコートを探していた方はぜひ、参考にしてみてください。

トレンチコート

トレンチとは「塹壕(ざんごう)」の意味を表す単語で、トレンチコートは第一次世界大戦の際にイギリス軍が塹壕で着用した防水のコートが起源といわれています。クラシックなダブルのデザインが主流ですが、すっきりしたシングルのトレンチコートも着こなしやすく、シーンによって使い分けることができ、最近ではすっきりとしたシングルのアイテムが人気を集め始めています。ロングコートの中でも少し癖のあるデザインなので、2着目のコートとしておすすめのアイテムです。

トレンチコート×スーツ×革靴

トレンチコートにスーツを合わせたフォーマルな着こなし。オンオフ兼用で着用できるトレンチコートはスーツスタイルにもぴったりとはまります。特にベージュのトレンチコートはどんな色のスーツとも合わせやすく着まわしやすいのでおすすめです。チェスターコートとは違い、ゆったりとしたシルエットのアイテムでも紐でシルエットを調節できるので、気分に合わせて着こなしを変えることができます。

アウターを着こなしておしゃれをもっと楽しもう！

ここまで記事を見ていただきありがとうございます。少しでも皆様の参考になれば幸いです。おすすめのアウターの紹介と着こなしの解説はいかがだったでしょうか。アウターはメンズファッションの中でももっとも重要なアイテムと言っても過言ではなく、コーデの大まかな印象を左右する重要なアイテムなので、アウター選びに悩んでいる方はぜひ、参考にしてみてください。