ケーブルプレスダウンのアタッチメント別のやり方と効果のある部位を詳しく解説
上腕三頭筋に集中的な効果のあるケーブルプレスダウンは、アタッチメントや握り方によって効果のある部位が変化します。そのバリエーションと正しいやり方を詳しく解説します。
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アイキャッチ画像出典:www.coachmag.co.uk
ケーブルプレスダウンが効果のある筋肉部位
ケーブルプレスダウンが効果のある上腕三頭筋は、上腕の後面に位置する筋肉で上腕筋群のなかで最大の筋肉です。長頭と短頭(内側頭・外側頭)に部位わけされ、その作用と共働筋は以下の通りです。
○上腕三頭筋長頭
肘関節を伸展させる作用と上腕を回外させる作用があり、回旋動作では回旋腱筋版と共働します。
○上腕三頭筋外側頭
肘関節を伸展させる作用があり、この動作では上腕三頭筋内側頭と共働します。
○上腕三頭筋内側頭
肘関節を伸展させる作用があり、この動作では上腕三頭筋外側頭の補助として共働します。
なお、さらに詳しい筋肉の名称と作用については下記の記事をご参照ください。
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ケーブルプレスダウンの正しいやり方
こちらが、もっとも一般的なトライセプスバーアタッチメントを使用したケーブルプレスダウンの動画で、その正しいやり方は以下のとおりです。
1. マシンに正対直立しグリップを握り構える
2. 肘を動かさないように固定してグリップを押し下げる
3. ゆっくりと効かせながら同じ軌道で元に戻る
ケーブルプレスダウンでもっとも大切なポイントは、肘を固定する=肩関節を動かさないことです、肩関節を動かしてしまうと、プルオーバー系の動作になってしまうため負荷が大胸筋や背筋群に逃げてしまいます。
ケーブルプレスダウンの目的別の重量回数設定
筋トレで鍛える筋肉=骨格筋には三種類の筋繊維があり、それは、以下のようになります。
○遅筋(持久筋・SO筋・赤筋)
持久的な運動および筋収縮の主体となる筋繊維の種類が遅筋です。収縮する速度が遅く(Slow)、酸素(Oxygen)をエネルギーにして収縮することからSO筋と呼ばれています。筋トレにおいては、20回以上の反復回数で限界がくるような低負荷・高回数でトレーニングします。
○速筋(短瞬発筋・FG筋・白筋)
10秒以内の瞬発的・爆発的な筋収縮の主体となるのが、速筋のなかでも短瞬発筋と呼称される筋繊維です。この筋繊維は、収縮速度が非常に速く(Fast)、筋細胞内のグリコーゲン(Glycogen)をエネルギー源として収縮するのでFG筋とも呼ばれます。筋トレにおいては、10回以下の反復回数で限界がくるような高負荷・低回数でトレーニングします。
○速筋(長瞬発筋・FO筋・ピンク筋)
やや持久的な1分ほどの筋収縮の主体となるのが、もう一つの速筋である長瞬発筋と呼ばれる筋繊維です。収縮速度が比較的速く(Fast)、呼吸による酸素(Oxygen)をエネルギー源とするためFO筋とも呼ばれています。筋トレにおいては12~15回の反復回数で限界がくるような中負荷・中回数でトレーニングします。
つまり、ダイエット目的で身体を引き締めたい場合は20回、細マッチョトレーニングなどで適度に筋肥大したい場合は15回、本格的に筋肉を増やすトレーニングでは10回で反復限界がくる重さの設定でトレーニングを行ってください。
上腕三頭筋短頭に効果的なストレートバーケーブルプレスダウン
上腕三頭筋でも外側に位置する短頭に対して集中的な効果のあるバリエーションがストレートバーケーブルプレスダウンです。あまり手幅を狭くすると手首関節に負担がかかってしまうので、バーの外側をグリップして、肩幅に近い握り幅で行うことをおすすめします。
上腕三頭筋長頭に効果的なローププレスダウン
上腕三頭筋のなかでも内側に位置する長頭に対して集中的な効果のあるバリエーションが、ローププレスダウンで、フィニッシュポジションで手の平が後ろを向く方向に手首を回内旋回することで、上腕三頭筋長頭が完全収縮します。
▼参考記事
ケーブルマシンのアタッチメントの種類を詳しく解説
出典:wglint.com
下記の記事では、ケーブルアタッチメントのさまざまな種類について、非常に詳しく解説しています。トレーニングジムによっては全てのアタッチメントが揃っているわけではないので、マイアタッチメントを持参して効率的なトレーニングを行うことをおすすめします。
▼関連記事
ケーブルマシンのアタッチメントには数多くの種類があり、どれがどの筋肉部位に効果的なのか、わかりづらいかと思いますので、主なケーブルアタッチメントの種類とトレーニング種目別の使い方を解説します。ストレートバーアタッチメントIROTECラットプ
ケーブルプレスダウンにおすすめの筋トレグッズ
出典:glfit.net
プレス系トレーニングで注意したいのが手首への負担ですが、リストラップと呼ばれるトレーニンググッズを手首に巻くことで、手首関節を保護・補強でき、効率的な筋トレを行うことが可能です。
出典:glfit.net
トレーニングベルトは腰を締め付けて筋力をサポートすることにより「腰を保護する」働きがあるほか、腹圧を高めることによって「最大筋力を向上させる」作用があります。
自宅での筋トレでも、とくに追い込んだ効果的なトレーニングを行い方には必須のアイテムです。
なかでも、写真のようなナイロン製のタイプは簡単に洗濯できて清潔な上、丸めるととてもコンパクトになりますので、公営ジムなどに出かけるときにも便利です。
なお、筋トレにおすすめの実際に筆者のジムでも使用しているグッズ類につきましては、下記の記事にまとめてありますので、是非ご参照ください。
▼筋トレ効果を高める器具グッズ類を見る
参照記事
競技団体による正しい筋トレ知識メディア 【トレーニング情報コーナートップへ】 ケーブルマシン筋トレは、最大収縮
競技団体による正しい筋トレ知識メディア 【トレーニング情報コーナートップへ】 自宅(自重トレーニング・チューブ
参考にした公的サイト
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この記事のライター
アームレスリング元日本代表/ジムトレーナー/生物学博物館学芸員/一般社団法人JAWA日本アームレスリング連盟常任理事