ジャパニーズウイスキーの人気おすすめ15選

日本国内で生産されるウイスキーをジャパニーズウイスキーと呼びます。日本の天候はウイスキー作りに適しており、ジャパニーズウイスキーは本場スコットラントのウイスキーと比較しても引けをとりません。この記事ではジャパニーズウイスキーのおすすめ銘柄を紹介します。高級銘柄からコスパの高い銘柄まで紹介しているので参考にしてください。

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ジャパニーズウイスキーとは

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日本で作られるウイスキーをジャパニーズウイスキーと言い、世界5大産地の一つとして数えられています。そのジャパニーズウイスキーがどのように作られ、どのような特徴を持つのかということを解説します。

歴史

まずはジャパニーズウイスキーの歴史です。日本にウイスキーが持ち込まれたのは、1853年、黒船が来たときと言われています。開国とともにウイスキーが輸入されるようになりましたが、始めは輸入量も少なく、日本人にはあまり飲まれませんでした。そんな流れが変わったのが1902年の日英同盟の時です。この同盟によって、日本はスコッチウイスキーをどんどん輸入するようになり、日本にウイスキーが馴染んでいきました。

そして、サントリーの創業者である鳥居信治郎とその蒸溜技師、竹鶴政孝という人物によって1929年には日本国内で初めてウイスキーが作られ、ジャパニーズウイスキーが誕生しました。特に竹鶴氏は朝ドラの「マッサン」のモデルともなった人物で、ウイスキー作りのためにスコットランドに留学し、そこで学んだ知識を生かして日本独自のウイスキーを作り上げました。

その後はサントリーだけでなく様々な会社がウイスキーを作り始め、ウイスキーブームがやってきました。バブル後あたりで低迷期を迎えますが、2010年頃には息を吹き返し、現在に至ります。

風味

日本のウイスキー作りは100年に満たない歴史ですが、それでも独特の地位を築いていきました。
日本の気候は四季がはっきりしていて水が豊富にあるため、本場スコットランドの環境に近いと言われています。製造法も竹鶴氏がスコットランドで学んだことが原点にあるため、作り方もスコッチウイスキーとほぼ同じです。

スコッチウイスキーに似ているジャパニーズウイスキーですが、味はスコッチウイスキーよりもややマイルドであると言われています。日本人の舌に合うように改良され、スコッチのスモーキーな風味が抑えられています。また、製造段階でミズナラの樽を使用することもあり、これがジャパニーズウイスキー独特の香りを生み出しています。

知っておきたい、ウイスキーの基礎知識

ウイスキーには、製法による違いと、作られる場所による違いがあります。産地については、特にスコッチ・ジャパニーズ・アイリッシュ・カナディアン・アメリカンウイスキーが、ウイスキーの世界5大産地と呼ばれています。
ジャパニーズウイスキーについてはこの後詳しく解説しますので、ここでは製法・産地ごとに簡単に解説します。

ウイスキーの製法別の違い

モルト

モルトは大麦の麦芽のみを使用して作られたウイスキーを指します。よく聞く、「シングルモルト」とは、1つの蒸溜所のみで作られたモルト酒のことを指しています。複数の蒸溜所で作られた原酒を組み合わせたブレンデットに比べて、各蒸溜所の個性が出やすいことが特徴です。

グレーン

モルトでは大麦を原料としていましたが、トウモロコシやライ麦、小麦などを原料として作られるウイスキーがグレーンウイスキーと呼ばれます。グレーンウイスキーは、熟成させる樽によって風味が大きく異なることが特徴です。

ブレンデッド

流通している多くのウイスキーがブレンデッドに分類されます。ブレンデットとは複数のモルト原酒とグレーン原酒を組み合わせたウイスキーを指し、原酒同士の持つ長所を引き立てるように作られています。

バーボン

バーボンというのは原料の51%以上がトウモロコシで構成されたアメリカのウイスキーを指します。アメリカンウイスキーの1種でありますが、アメリカンウイスキーの全てがバーボンというわけではなく原料の51%以上に限り、バーボンと言います。

産地別のウイスキーの違い

スコッチウイスキー

スコッチウイスキーはスコットランドで醸造・蒸溜されたウイスキーのことを指し、味の風味としては世界5大ウイスキーの中でもスモーキーな風味が強く、燻製のような香りがします。

アイリッシュウイスキー

アイリッシュウイスキーはアイルランド共和国や北アイルランドで製造されるウイスキーの総称で、クセが強くなく、甘みがあってまろやかな味わいとなっています。

カナディアンウイスキー

カナディアンウイスキーはカナダで生産されるウイスキーを指し、ライ麦を原料とした軽やかな口当たりとクセのない味わいが特徴です。カナディアンウイスキーは、カラメルやフレーバリングを添加しても良いという独特なルールがあり、様々な味わいを楽しむことができるのも、大きな特徴の一つです。

アメリカンウイスキー

アメリカでは、17世紀にとうもろこしを使った蒸溜酒が作られ始めたと言われており、それをルーツに持つウイスキーがアメリカンウイスキーで、赤みがかった色と香ばしい香りが特徴であり、アメリカンウイスキーの中で最も有名なバーボンウイスキーはじめ、ライウイスキーなど様々な種類があります。

おすすめのジャパニーズウイスキー15選

ここまでジャパニーズウイスキーの基礎的な知識を解説してきましたが、ここからは具体的なブランドを紹介していきます。有名なものが多いので、飲んだことがないという人はぜひ一度試してみてください。

1. 響

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響はジャパニーズウイスキーの中でももっとも有名な銘柄と言っても過言ではなく、世界的にも多くのファンがいます。響はウイスキーの本場イギリスで行われた世界的なコンペティション「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)」のおいてカテゴリー最高賞「トロフィー」を3年連続で受賞するなど高い評価を得ています。
優しいフルーティな口当たりが特徴で、味も優しい非常に飲みやすいウイスキーです。入手しやすい銘柄ですので、初心者の方にもおすすめです。

■メーカー:サントリー
■製法:ブレンデット
■度数:43

2. 山崎

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「山崎」も、響と並ぶくらい有名なジャパニーズウイスキーです。響とは違い、シングルモルトなので個性が強く香り高いのが特徴です。樽によって異なる香りが楽しめるのが特徴で、通常のオーク樽だけでなく、シェリー樽やミズナラなどを使うことで、同じ銘柄ながら異なる味わいを楽しめます。
特に、山崎の「ミズナラ」は日本産のミズナラ樽に貯蔵されたモルト原酒を瓶詰めした商品で、他の樽香とは異なり優しく繊細な香りが特徴です。

■メーカー:サントリー
■製法:モルト
■度数:43

3. 白州

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白州はサントリーから発売されているシングルモルトウイスキーです。「森が香るウイスキー」という宣伝文句が付いており、軽やかで爽やかな後味が特徴です。2006年に行われた酒類コンペティション「ISC」で金賞に輝くなど、世界からも認められるウィスキーで、ハイボールにしても美味しく頂ける軽やかさで多くの人に愛されているジャパニーズウイスキーです。

■メーカー:サントリー
■製法:モルト
■度数:43

4. イチローズモルト ホワイトラベル

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イチローズモルトは、ベンチャーウイスキーから販売されているウイスキーです。ベンチャーウイスキーは2004年に秩父で創業を始めた歴史の浅い蒸溜所で、イチローズモルトはベンチャーウイスキーの創業者である肥土伊知郎の名前をとって作られたウイスキーです。原酒の甘さが引き立つ、バランスが良くてフルーティーな仕上がりのウイスキーとなっています。

■メーカー:ベンチャーウイスキー
■製法:ブレンデット
■度数:46

5. 竹鶴 ピュアモルト

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竹鶴はニッカウイスキーを代表するブレンデッドウイスキーです。ニッカウイスキーは朝ドラ「マッサン」のモデルとなった会社で、知っている人も多いのではないでしょうか。
かつてから愛されていた年代表記シリーズが終売されるというショッキングなニュースがありましたが、その後、後継モデルとして竹鶴ピュアモルトが販売されています。
なめらかで艶やかな口当たりと華やかでフルーティーな香りが特徴のジャパニーズウイスキーです。

■メーカー:ニッカウイスキー
■製法:モルト
■度数:43

6. マルス モルテージ 越百

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本坊酒造のマルスウイスキーは1949年に地ウイスキーの走りとして生産をはじめ、1985年にウイスキー造りの理想地を求め、長野県駒ヶ岳山麓の信州マルス蒸溜所へと受け継がれ現在に至ります。
味わいとしては、ハチミツやキャラメルを連想させるふくよかな甘い香りの中に、ほのかなスモーキーフレーバーと熟した果実の香りが特徴です。

■メーカー:本坊酒造
■製法:モルト
■度数:43

7. フロム・ザ・バレル

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ニッカウイスキーから販売されているフロム・ザ・バレルは、ウイスキーを加水することなく、樽に入れたままの状態で瓶詰めされたウイスキーです。そのためアルコール度数が51%と他のウイスキーと比べ高くなっているのが特徴です。他に類を見ないとても個性的なウイスキーです。
また、高いアルコール度数と共に骨太な飲み応えも特徴で、濃厚かつ繊細は味わいがあります。濃厚なウイスキーなので割物負けをせずに、ハイボールでもしっかりとした味わいを楽しむことができます。

■メーカー:ニッカウイスキー
■製法:ブレンデット
■度数:51

8. 知多

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知多は「軽やかな風」をモチーフとして作られた、知多蒸溜所から販売されているジャパニーズウイスキーです。ハイボールとして飲まれることが多く、ほのかな甘さと、切れの良い後味が特徴です。
その飲みやすさから、多くの人に愛されているウイスキーです。

■メーカー:サントリー
■製法:グレーン
■度数:43

9. サントリー ウイスキー オールド

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サントリーから販売されているウイスキーオールドは、その便の形から、「ダルマ」という愛称で愛されています。1950年の販売以降長きにわたって愛されている、伝統的なジャパニーズウイスキーです。
まろやかさの中に深い味わいと香りがあるので、ロックや水割りなど、本来の味が分かりやすい飲み方で飲むのがおすすめです。

■メーカー:サントリー
■製法:ブレンデット
■度数:43

10. あかし

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「あかし」は、兵庫県明石市にある江井ヶ嶋酒造から販売されているウイスキーです。江井ヶ嶋酒造は、古くは日本酒や焼酎などを作っていましたが、日本でウイスキーが作られるようになってからは、早くからウイスキー作りをしている老舗メーカーです。
このあかしは、冷却やカラーリングを行っておらず、シェリー樽とバーボン樽の複雑な味わいを楽しむことができます。近年改めて人気になってきたウイスキーです。

■メーカー:江井ヶ嶋酒造
■製法:ブレンデット
■度数:40

11. トリスクラシック

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サントリーの「トリス」は1946年に販売されて以降、日本人の好みに合わせて改良されてきた、非常に人気のあるウイスキーです。ハイボールとして楽しまれることが多いこのトリスクラシックですが、その芳醇な香りから、ロックでも十分楽しむことができます。
度数もウイスキーにしては低い37度なので、ウイスキー初心者の方でも楽しめるウイスキーとなっています。

■メーカー:サントリー
■製法:ブレンデット
■度数:37

12. ブラックニッカ リッチブレンド

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ニッカウイスキーのウイスキーと言えば、ブラックニッカというくらい有名なウイスキーで、ラベルにはおなじみのひげの男性が描かれています。モルトウイスキーとグレーンウイスキーがブレンドされたブレンデットウイスキーで、フルーティーさと香ばしさを同時に楽しむことができます。ロックでもハイボールでも、いろいろな飲み方で楽しむことができるでしょう。

■メーカー:ニッカウイスキー
■製法:ブレンデット
■度数:40

13. 富士山麓

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富士山麓はキリンから販売されているジャパニーズウイスキーです。
こちらも上記の「あかし」と同じように冷却を行わずにそのまま瓶詰めされる製法を採用しており、原酒のうまみを存分に楽しむことができます。
アルコール度数が50度と高めで、濃厚で後味の切れが鋭いウイスキーです。

■メーカー:キリン
■製法:ブレンデット
■度数:50

14. 余市

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北海道にある余市蒸溜所で作られているジャパニーズウイスキーの中でも、代表的なものがこの「余市」です。ウイスキーの本場、スコットランドの気候に似た北海道の土地で作られているこのウイスキーは、香ばしい香りとドライフルーツの甘みが凝縮されており、一口だけでもその濃厚さを楽しむことができます。
スコッチウイスキー好きの方にはたまらない、ジャパニーズウイスキーとなっています。

■メーカー:アサヒビール
■製法:モルト
■度数:43

15. 富士

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富士は世界的に名高い富士御殿場蒸溜で作られている、最近発売されたジャパニーズウイスキーです。グレーンウイスキーの原酒のみを使用し、フルーティーな香りと味わいを楽しむことができます。
値段も5,000円前後で、この値段で本格的なウイスキーを味わいたいという人には非常におすすめのウイスキーです。

■メーカー:キリン
■製法:グレーン
■度数:46

自分のお気に入りの銘柄を見つけよう

ここまでおすすめのジャパニーズウイスキーについて紹介しました。
ジャパニーズウイスキーは世界的にも評価されたウイスキーです。日本人の好みに合わせ作られているものがほとんどですので、いろいろ試してみて自分好みのジャパニーズウイスキーを見つけてみましょう。


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