スコッチウイスキーの人気おすすめ15選

数あるウイスキーの種類の中でも、スコッチウイスキーは中でもスモーキーな風味が特徴であり、飲み方によって味わいが変わるのも面白いです。この記事ではスコッチウイスキーのおすすめ銘柄を15選紹介します。高級な銘柄から、お手頃な価格の銘柄まで選びましたのでウイスキー選びの参考にしてください。

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アイキャッチ画像出典:inews.co.uk

スコッチウイスキーとは

出典:inews.co.uk

歴史

スコッチウイスキーはスコットランドで製造されるウイスキーのことを指します。スコットランドは、ウイスキーの原料となる大麦を育てるのに最適な土壌があり、熟成にも最適な冷涼な気候です。これらの気候条件を持ち合わせていることから、スコットランドではウイスキーの製造が盛んで、今では世界の6割のウイスキーが作られています。

そんなスコッチウイスキーの歴史は古く、15世紀には作られていたという記録が残っています。その後は密造で流通しており、中々日の目を見ることがありませんでしたが、19世紀には合法化され、今のスコッチウイスキーの基礎ができました。

6つの生産地域

北海道よりも小さい面積の国で世界の6割のウイスキーを作っているスコットランドですが、その国内には100を超える蒸溜所があります。この100以上の蒸溜所で1000種類以上のウイスキーが作られていますが、地域ごとに異なった風味のウイスキーが作られています。具体的には、ハイランド・スペイサイド・ローランド・キャンベルタウン・アイラ・アイランズの6つの地域に分けられます。以下でそれぞれの簡単な特徴を紹介します。

■ハイランド
…ハイランドはスコットランドの上部のエリアを指します。このエリアはとても広大であるため、この中でもスモーキーなものやフルーティーなものなど様々なものがありますが、全体的にはピート香が穏やかで比較的飲みやすいウイスキーとなっています。

■スペイサイド
…スペイサイドは、スコットランド上部のスペイ川流域の地域を指します。この地域には50以上の蒸溜所が固まり、スコットランド最大のウイスキー製造地域です。ここで作られるウイスキーはフルーティーな香りが特徴で、比較的飲みやすく、初心者の方にはおすすめのウイスキーです。

■ローランド
…ローランドはスコットランド下部の地域を指します。エジンバラやグラスゴーといった大都市が存在しているこの地域では、ハイランドよりも穏やかな気候で、口当たりも優しい味わいがあります。

■キャンベルタウン
…キャンベルタウンはスコットランド西部の街の名前で、人口は少ないですがかつて30以上の蒸溜所が存在した、有名な街です。現在は3つしか蒸溜所がなくなってしまいましたが、他にはない塩辛さが特徴です。

■アイラ
…アイラ地域はスコットランド西部のヘブリディーズ諸島にある島を指します。この海に囲まれた島では、潮の香りがギュッと凝縮されたこの地域のウイスキーは、燻製のようなスモーキーな香りが特徴です。

■アイランズ
…アイランズは、上記のアイラ島を除くスコットランドの島々を指します。それぞれの島に蒸溜所があり、島ごとに個性があるウイスキーが作られています。そのため、味や風味も異なっていますが、全体としてはスパイシーな風味を感じられるウイスキーが多く作られています。

知っておきたい、ウイスキーの基礎知識

ウイスキーには、製法による違いと、作られる場所による違いがあります。産地については、特にスコッチ・ジャパニーズ・アイリッシュ・カナディアン・アメリカンウイスキーが、ウイスキーの世界5大産地と呼ばれています。
スコッチウイスキーについてはこの後詳しく解説しますので、ここでは製法・産地ごとに簡単に解説します。

ウイスキーの製法別の違い

モルト

モルトは大麦の麦芽のみを使用して作られたウイスキーを指します。よく聞く「シングルモルト」とは、1つの蒸溜所のみで作られたモルト酒のことを指しています。複数の蒸溜所で作られた原酒を組み合わせたブレンデットに比べて、各蒸溜所の個性が出やすいことが特徴です。

グレーン

モルトでは大麦を原料としていましたが、トウモロコシやライ麦、小麦などを原料として作られるウイスキーがグレーンウイスキーと呼ばれます。グレーンウイスキーは、熟成させる樽によって風味が大きく異なることが特徴です。

ブレンデッド

流通している多くのウイスキーがブレンデッドに分類されます。ブレンデットとは複数のモルト原酒とグレーン原酒を組み合わせたウイスキーを指し、原酒同士の持つ長所を引き立てるように作られています。

バーボン

バーボンというのは原料の51%以上がトウモロコシで構成されたアメリカのウイスキーを指します。アメリカンウイスキーの1種でありますが、アメリカンウイスキーの全てがバーボンというわけではなく原料の51%以上に限り、バーボンと言います。

産地別のウイスキーの違い

ジャパニーズウイスキー

ジャパニーズウイスキーは日本で醸造・蒸溜されたウイスキーのことを指し、源流がスコットランドにあるため、スコッチウイスキーに似た風味があります。ただ、スコッチウイスキーよりもスモーク感が弱く、マイルドな風味が特徴です。

アイリッシュウイスキー

アイリッシュウイスキーはアイルランド共和国や北アイルランドで製造されるウイスキーの総称で、クセが強くなく、甘みがあってまろやかな味わいとなっています。

カナディアンウイスキー

カナディアンウイスキーはカナダで生産されるウイスキーを指し、ライ麦を原料とした軽やかな口当たりとクセのない味わいが特徴です。カナディアンウイスキーは、カラメルやフレーバリングを添加しても良いという独特なルールがあり、様々な味わいを楽しむことができるのも、大きな特徴の一つです。

アメリカンウイスキー

アメリカでは、17世紀にとうもろこしを使った蒸溜酒が作られ始めたと言われており、それをルーツに持つウイスキーがアメリカンウイスキーで、赤みがかった色と香ばしい香りが特徴であり、アメリカンウイスキーの中で最も有名なバーボンウイスキーはじめ、ライウイスキーなど様々な種類があります。

おすすめのスコッチウイスキー15選

ここまでウイスキーの基礎的な知識について解説しましたが、ここからは、具体的なおすすめ銘柄を紹介します。
この記事では、日本人にもなじみ深い、スコッチウイスキーに絞って紹介していきますが、他の記事でその他のウイスキーのおすすめも紹介しているので、そちらもぜひ参考にしてください。

1. ザ・マッカラン 18年

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マッカランは「シングルモルトのロールスロイス」と呼ばれるほど人気があり、こだわった製造方法を経て作られています。
スペインで原木を2年天日乾燥させ、その後シェリーの産地である南スペインのヘレスで2年間天日乾燥、さらにシェリーを詰めて2年間熟成させることで、ようやくマッカラン用のスパニッシュオークのシェリー樽が作られるます。
マッカランはここ数年、日本輸入シングルモルトで第1位に輝いています。
味わいはほのかに甘く、くせがないのが特徴のためモルトの中では飲みやすい部類です。

■産地:スペイサイド
■製法:モルト
■度数:43

2. アードベッグ アン・オー

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スコッチウイスキーで外すことができないのがアードベック。シングルモルトとして初のワールド・ウイスキー・オブ・ザ・イヤーを受賞した銘柄として知られています。
アイラ島のアードベック蒸溜所で作られており、現在までの歴史の中で閉鎖に追い込まれることもありましたが「アードべギャン」と呼ばれる、アードベッグの愛好家の声もあり復活を遂げた、という歴史を持っています。
味は、シングルモルトであるので、強烈なスモーキーさが特徴です。クセが強いため好みが分かれるという声も多いです。しかし、実績と歴史に基づく確かな味わいは一度好きになれば戻れなくなること間違いなしです。

■産地:アイラ
■製法:モルト
■度数:47

3. グレンフェディック 12年

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グレンフィデックは、世界第1位の売上を誇るシングルモルトであり、日本のスーパーでもよく見かけるウイスキーです。
下記のバルヴェニーと原料は同じですが、バルヴェニーよりもフローラルで洋ナシなどのフルーツのような味が特徴です。飲んだ後は、ほのかな甘みが残り、繊細で軽やかな味わいが口いっぱいに広がるため、クセの強いモルトの中でも比較的のみやすい部類に入るでしょう。

■産地:ハイランド
■製法:モルト
■度数:40

4. バルヴェニー 12年 ダブルウッド

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バルヴェニーは上記のグレンフィデックの姉妹蒸溜所が製造しているウイスキーです。
同じ原料を使っているにも関わらずグレンフィデックとは異なる味わいで、芳醇なコクとハチミツのような味が特徴です。マッカランよりも味が濃厚で、シングルモルトらしい麦の芳醇なかおりを楽しみたいという方にはおすすめのウイスキーです。

■産地:スペイサイド
■製法:モルト
■度数:40

5. ラフロイグ 10年

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ラフロイグをはじめとするアイラ島で作られているモルトはピート香が強くスモーキーな味が特徴です。その中でもラフロイグは特にクセが強く、薬のような匂いがすることで有名です。
このラフロイグはチャールズ皇太子が愛飲しているお酒であり、シングルモルトでは唯一「プリンス・オブ・ウェールズ」の勅許状をもらっています。
飲みやすいウイスキーと合わせて、こうしたスコッチらしいウイスキーを飲むと楽しみ方の幅が広がります。
飲みにくいな、と思ったらラフロイグのハイボールからトライしてみてもいいかと思います。

■産地:アイラ
■製法:モルト
■度数:40

6. タリスカー 10年

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タリスカーは最近その製造会社であるディアジオ社が力を入れている商品であり、日本でもちらほらリキュールショップで見るようになってきたウイスキーです。
その味わいはスモーキーさに、コショウのような後味が加わったパワフルな味で、ウイスキー初心者には、少しハードルが高いかもしれません。この「爆発的」とまでいわれる強烈な潮の香りは、カクテルベースとして使用するには不向きであるので、ぜひロックか水割り、できればストレートで飲んでみてください。

■産地:アイランズ
■製法:モルト
■度数:46

7. バランタイン 17年

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バランタインはスコッチの売上第2位の有名なウイスキーで、モルト原酒とグレン原酒を組み合わせたブレンデットウイスキーに分類されます。
ブレンデッドウイスキーなだけあって複雑な味ですが、最初はやや苦味があるものの後味は甘味を感じるものとなっており、香りもハチミツやバニラのような甘い香りがします。
バランタインはそのかっこいいマークでも有名で、多くの人に愛されるウイスキーです。

■産地:ハイランド・スペイサイド・ローランド・アイラ
■製法:ブレンデット
■度数:40

8. デュワーズ ホワイトラベル

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デュワーズはかつて米国大統領のアンドリュー・カーネギーが好んで飲んでいたことからホワイトハウスにも常備されていると噂されるブレンドウイスキーです。
その味は甘みと適度なスパイシーさがあるのが特徴です。
また、値段的にもリーズナブルで人気があるブランドです。

■産地:ハイランド
■製法:ブレンデット
■度数:40

9. ブナハーブン 12年

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ブナハーブンはピートなウイスキーが多く作られる環境にあるアイラ地区にあります。しかし、アイラモルトの中ではピート感が弱い点にこのウイスキーの特徴があります。ピート系のウイスキーの入門としてこのブナハーブンが選ばれることもよくあります。
非常に柔らかな口当たりの甘味のあるウイスキーですので、ストレートでゆっくりと飲むことをおすすめします。

■産地:アイラ
■製法:モルト
■度数:46

10. ジョニーウォーカー ブラックラベル

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ジョニーウォーカーは世界で最も売れているブレンデッドウイスキーであり、最も知名度の高いスコッチウイスキーと言っても過言ではありません。赤ラベルや黒ラベルなどの大衆的なボトルから、ゴールドやブルーなどのハイエンド品まであります。
味わいは、ブラックについてはクセがなく飲みやすくなっています。世界的に有名で、飲みやすいので、ウイスキー初心者には非常におすすめです。

■産地:スペイサイド
■製法:ブレンデット
■度数:40

11. シーバスリーガル 12年

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シーバスリーガルは100年の歴史を持つスコッチウイスキーを代表する銘柄です。
コーヒー・ブランデーの高級品を営むシーバス兄弟によって作られ、ブレンデッドウイスキーの流行の中で広まっていったという歴史を持っています。
味はウイスキーに慣れていない人でも飲みやすく、こちらもウイスキー自体の入門編としておすすめです。フルーティな香りとナッツ、ドライな味が特徴です。
熟成年数別に種類がありますが、定番は12年であり、スコッチのブレンデッドウイスキーの中ではフラッグシップと言えます。

■産地:スペイサイド
■製法:ブレンデット
■度数:40

12. ベル オリジナル

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ベルは1969年の発売以降、イギリスで最も飲まれているウイスキーです。
アーサー・ベルという名ブレンダーとして名を馳せた人物によって作られ、ウイスキーのポリシーは「品質をして語らしめる」といったもの。そのようなポリシーであるので、歴史の中で名前がなく、宣伝もしていない時期があったことは有名な話です。今でも品質にこだわるという姿勢は生きており、スコッチの定番として人気を博しています。
味は豊かな香りとまろやかな旨味があり、全体的にバランスがとれていて後味がすっきりとしています。ロックで飲むことで完成度の高さを感じることができるでしょう。
バランスのとれた味わいで人気の高いベルですが、ここで紹介しているウイスキーの中では非常にリーズナブルで、1,000〜2,000円で購入することが可能です。

■産地:ハイランド・ローランド
■製法:モルト
■度数:40

13. ザ・グレンリベット 12年

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シングルモルトウイスキーの蒸溜所のなかでも、トップレベルに有名なグレンリベット蒸溜所によるスコッチウイスキーが、ザ・グレンリベットです。味わいは、青りんごを思わせるフルーティーで爽やかな香りが魅力です。
一口飲むと、香りからは想像できないような奥深さと、後からとろみのあるバニラのような優しい甘さを感じられます。水割りにすることでそれらが若干やわらぎ、さらにエレガントなスコッチウイスキーが楽しめます。

■産地:スペイサイド
■製法:モルト
■度数:40

14. キルホーマン マキヤーベイ

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キルホーマンは2005年にアイラ地区に創業した新進気鋭の蒸溜所です。アイラ地区にあり、その他のアイラウイスキー同様ピートの高いウイスキーを製造しています。
香りはアイラモルトを象徴するかのような力強いピートとスモークさを感じます。味わいはスモークのクセの強さを感じますが、ものによってはシトラス、レモンピールなどの爽やか路線の風味もあり、バニラの甘みもしっかりと感じる複雑さを持ち合わせています。

■産地:アイラ
■製法:モルト
■度数:46

15. ロイヤルハウスホールド

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ロイヤルハウスホールドは「王室」という意味を持ちます。これはエドワード7世が皇太子時代にジェームス・ブナキャン社にウイスキーの製造を依頼したところ、皇太子が大いに気に入り王室御用達に指定したことに由来します。
由緒正しいこのスコッチは英国でも飲める場所が限られていますが、昭和天皇が皇太子時代に英国を訪れ友好を育んだことから日本は特別に一般で飲むことが許可されています。
このウイスキーは、そのプレミアム感だけでも、スコッチウイスキーが好きならば一度は飲んで損をしないウイスキーです。ちょっと贅沢したい時などに飲んでみてください。

■産地:ハイランド
■製法:ブレンデット
■度数:43

自分のお気に入りの銘柄を見つけよう

ここまでウイスキーの基礎知識から、おすすめのスコッチウイスキーまで紹介しました。
スコッチウイスキーというくくりだけでも様々な種類があるので、いろいろ試してみて自分のお気に入り銘柄をぜひ見つけてみてください。


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