グッバイぽっこりお腹 脂肪を増やさないための生活の基本
体を良い意味で変化させるには小さな努力を日常的に積み重ねるほかありません。これまでの数十年の生活の結果が今のあなたの体です。それを一朝一夕に変えることは外科的な手術でも行わない限り不可能です。今回は誰にでも出来る、「積み重ねるべき」ちょっとした生活のポイントについて解説していきます。
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脂質と糖質は一緒に摂らない
ストレスを感じると人間は甘い物を食べたくなります。血糖値が上がると脳内でエンドルフィンが多く分泌されますが、これは脳内麻薬と呼ばれる程強い依存性と快感をもたらす物質です。また、甘い物は報酬系を刺激しドーパミンの分泌も促します。ドーパミンも同じく人間に強い興奮を感じさせる物質で、モルヒネやコカインもこのドーパミンを賦活する事で知られています。つまり、人間は甘い物や炭水化物に対してそもそも生化学的に抗いがたい生き物なのです。
血糖値が上がると人間の体はこれを下げるためにインスリンを分泌します。インスリンによって血糖やその他の栄養素は細胞へと取り込まれますが、この時血糖(グルコース)と脂肪酸から生まれたグリセロールが結合することによって脂肪が作られます。簡単に言うと、糖質と脂質が出会わなければ体脂肪は増えないというわけです。
もちろん厳密には肝臓によって糖質からも脂肪酸が作られますが、ダイレクトに脂質を摂取し同時に糖質まで摂ってしまった場合と比べると、代謝にエネルギーも必要となるため新たなに生まれる体脂肪はかなり少なくなります。
ダイエットの基本は摂取カロリーよりも消費カロリーを増やすことですが、体脂肪をなるべく増やさないという観点から考えるのであれば、このように食事の摂り方を少し工夫するだけで実現することが可能です。脂質と糖質を同時に摂らないようにするためには、オカズだけの食事や洋菓子の類を食事から排する必要があります。慣れるまでは少し切ないかもしれませんが、それだけで体型をキープしたり体脂肪を微減させる事ができるのであれば実践する価値があるのではないでしょうか。
朝食前に運動を
空腹時には運動をしてはいけない、と良く言われますが短時間に心拍数を上げるHIITのようなトレーニングであれば朝食前に行うメリットがあります。
朝食前の体内は、1日のうちで一番栄養素が枯渇した状態にあります。その状態で体を動かすことによってダイレクトに体脂肪を減らす効果が得られるのです。
ただし、水分補給だけはしっかりと。トレーニング前に300cc~500ccは飲んでおきましょう。また、時間は短めに。30分以上の有酸素運動等はやってはいけません。前述した通りHIITのように長くても10分くらいで終了し、かつややハードなトレーニングが最適です。
お腹をへこませたいなら腹筋運動ではなくスクワットを
腕を鍛えれば腕は太くなります。肩を鍛えればメロンのような大きな肩が手に入ります。では腹筋運動をすると…?
なぜかお腹をほっそりさせたいがために腹筋運動をする人が多い謎。これはフィットネス回の七不思議にも数えられる代表的なミステリーですが、とにかくお腹をへこませたいなら腹筋運動よりもスクワットを行うべきです。
体脂肪の減少は運動した部位とは無関係です。どの筋肉を動かそうが消費したカロリーに見合った量の体脂肪が体から全体的に消失します。
で、あればどうせ運動するなら消費カロリーが大きいトレーニングを行いましょう。そう、腹筋運動よりも人体で最も大きな筋肉である大腿四頭筋とハムストリングス、そして臀筋に強く刺激を与える事ができる、スクワットです。
自重だけでなくダンベルを持ったりバーベルを担いで行えば相当な負荷となります。もし、自宅で加重ナシで行う場合でも片足スクワットやジャンピングスクワットであればその運動量は相当な物です。辛いだけの腹筋運動はオマケ程度にしておいて、スクワットで効率よく体脂肪を減らすべきなのです。
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この記事のライター
コンテストフィジーカーとして日々鍛錬しております。ボディメイク・筋トレ・フィットネス関連を中心に執筆致します。筋トレノウハウやサプリメントに関しても全て自分で実践している物。使用した経験がある物に限定しております。ネットに溢れるウソの情報や質の悪い情報を淘汰するため戦い続けます!