腕相撲のコツ(勝ち方)と鍛え方(トレーニング器具・筋トレ)をアームレスリング元日本代表が解説
腕相撲に勝つコツとテクニックを知りたい、腕相撲が強くなるための鍛え方や筋トレ方法やトレーニング器具を知りたい、というのは男性なら一度は考えることですよね。そこで、2007・2008・2011とアームレスリング日本代表選手だった筆者が、それらの必勝法をVOKKA読者の皆様にお届けします。
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アイキャッチ画像出典:www.pghmbc.org
アームレスリングのテクニックを使えば腕相撲に勝てる
トップロールと呼ばれる必勝法がある
【執筆者情報】
上岡岳|一般社団法人JAWA日本アームレスリング連盟常任理事・レフリー委員長
▼代表的な執筆記事
VOKKA読者の皆様、はじめまして。本記事から寄稿させていただく、アームレスリング元日本代表で現在JAWA(一般社団法人日本アームレスリング連盟)常任理事・レフリー委員長の上岡です。以後、よろしくお願いします。
さて、みなさん、腕相撲に負けて悔しい思いをしたことってありませんか?男性ならきっとあると思います。腕相撲は力比べと考えられていますが(実際、素人同士の場合はほぼ力比べです)、実はテクニックが存在します。
腕相撲をスポーツ化した国際競技であるアームレスリングの、あるテクニックを使えば、意外なほど簡単に、力の差が二倍ほどあっても勝ててしまいます。今回は、そのテクニック=トップロールと呼ばれる技を中心に腕相撲に応用する方法をご紹介します。
また、トップロール(吊り手)・フック(噛み手)・サイドアタック(横倒し)といった技別に適切な鍛え方(トレーニング器具や筋トレ方法)についても解説します。
なお、国際競技としてのアームレスリングは世界規格公式公認台を用い、国際ルールによって行う必要がありますが、本記事ではあくまでも一般的な腕相撲・アームレスリングに関して記載しています。
▼参照リンク
アームレスリングとは
アームレスリングとは世界各地にある腕相撲に、世界共通のルールを制定し国際競技にしたもので、IFA世界(国際)アームレスリング連盟によって世界選手権が開催されています。
腕相撲の必勝法トップロールとは
相手の手と腕を後ろに吊り上げてひねり倒すテクニック
まず、アームレスリングのトップロールの凄さが一目でわかる動画をご紹介します。向かって左の白い服がボディービルダー、右側の青い服がアームレスラーです。
腕の太さを見れば、あきらかにボディービルダーのほうが力が強そうですね。筋力は筋量に比例するので、実際、腕の筋力はボディービルダーのほうが強いと思われますが、実際に腕相撲をしてみると全くボディービルダーはアームレスラーに歯が立ちません。それは、アームレスラーが相手に力を使わせないトップロールを使っているからです。
それでは、トップロールのやり方を解説していきます。
腕相撲でのトップロールのやり方
構え方と支点・力点・作用点のてこの原理がコツ
出典:futamitc.jp
まずは構え方が大切です。写真のように、脇をしめ肘が肩よりも内側になるように構えます。そして、まず大胸筋で腕を引き寄せ、その後、背中の筋肉にも力を入れて肘をヘソの方に引き寄せます。
トップロールの強さの秘密は「てこの原理」なのですが、支点となるのは肘、力を加える力点が肩の後ろ、そして攻撃をかける作用点が相手の指先です。
※画像は筆者のジムの三重県チャンピオンです。
ちょうど、くぎ抜きを使って釘を抜くときの動作をイメージしてもらうとわかりやすいでしょう。
ちなみに、くぎ抜きは支点を中心に力点と作用点が90度に固定されていますが、トップロールもまさに同じです。最初から最後まで肘の角度、脇の締め方などは一切動かさずに行います。
ここが、一般的な腕相撲の意識とは大きく異なる部分です。
筆者が実際にトップロールのスタートを再現し、てこの原理がわかりやすいようにキャプションを加えたものがこちらの画像です。あわせて、ご参照ください。
相手の指先を吊り上げながらストロークしていく
出典:futamitc.jp
実際に腕相撲が始まったら、ほとんどの知識のない素人の人は指先を握りしめ手首を巻きつけようとします。読者の皆様は、その相手の指先を後ろ上方に吊り上げることに意識を集中してください。そして、力点となる肩を下に落とし、その力を肘を支点に90度変換して作用点である指先に一気にかけます。
また、それと同時に自分の手首をややストロークし、相手の手の平を上に向けるようにしてください。
※写真は筆者のジムのU21全日本チャンピオンです。
トップロールのスロー動画
ここまで解説した動きを、筆者が実際にスローで再現した動画がこちらです。上の解説に加え、より実戦的に肘を後方にスライドさせながら上記のくぎ抜きの動きを行っています。
そして、トップロールのスタート動作が決まったら、相手はすでに手の平が上を向き、肘が伸び、全く力が入らない状態です。あとは、ひねりながら倒すだけです。
▼参照記事
アームレスリングの3つの技
アームレスリングには大きく2つの技があります。それは以下の通りです。
①トップロール(吊り手)
肘を支点に相手の指先を後方に吊り上げ、その後に捻りながら相手の手をひっくり返して倒す技です。
②フック(噛み手)
手首を巻き込みながら相手の手首を下敷きにし、その後に引きながら横方向に捻って相手を倒す技です。
③サイドアタック(横倒し)
そして、この2つの技の中間的な特徴を持ち、一気に横に倒すのがサイドアタック(またはサイドプレス)です。
詳しくは、下記の記事をご参照ください。
トップロールとフックの軌道
サイドアタックは直線軌道をとりますが、トップロールとフックは複雑な三次元軌道で相手を倒す技です。それぞれの軌道に関する詳細な情報は、下記の記事に記載してあります。
アームレスリングのスタート打撃
腕相撲とアームレスリングの大きな違いは、前者がゆっくり始まる力比べなのに対し、後者が打撃に近い高速スタートで始まることです。
アームレスリングの打撃スタートは、足の踏み込みを体幹で加速し、肩と肘でロスすることなく手に伝えることが重要です。
▼アームレスリングのスタート打撃のやり方
肩関節の固定
アームレスリングのスタート打撃のなかでも、体幹から腕への打撃伝導に重要なのが肩関節の固定で、トップロールとフックでやや異なります。
▼詳細記事
肘関節の固定
足の踏み込み→体幹での加速→腕への伝導ときたアームレスリングのスタート打撃を、最終的に手に伝えるためには肘関節をもっとも強い角度で固定しておく必要があり、これもトップロールとフックとで少し角度が異なります。
▼詳細記事
アームレスリングに必要な手首の力
足→体幹→腕と伝えたスタート打撃を、実際に相手にぶつけて倒すためには手首の力が必要となりますが、これもトップロールとフックとで差異があります。
▼詳細記事
アームレスリングに必要な握力
「腕相撲(アームレスリング)に握力は関係ない」という意見がネット上などでも散見されますが、それは一般的な握力=握りつぶす力=クラッシュ力(※体力測定で計る握力の種類)のことであり、ピンチ力やホールド力と呼ばれる種類の握力は、腕相撲(アームレスリング)の強さと密接な関係があります。
その握力は、技の種類や攻撃と防御で使い方がさまざまです。
▼詳細記事
腕相撲・アームレスリングのトレーニング器具一覧
初心者の腕相撲強化に最適なグッズ
ハンドグリップと呼ばれるアタッチメントで、ダンベルやケーブルアタッチメントに装着して使用します。まるで対戦相手の手を握っている錯覚に陥るほどリアルな感覚で各種トレーニングが実施でき、そのなかで腕相撲に必要な筋肉・筋力が鍛えられていきます。
実際にケーブルアタッチメントに取り付けた状態です。
▼MAハンドグリップを詳しく見る
アームレスリングの握り手に近い感覚で各種トレーニングができるグリップです。このタイプはヨーロッパを中心に人気のグリップで、ダンベルやケーブルアタッチメントに装着して使用します。
テーブルプーリーは机などにクランプで取り付けられるケーブルマシンで、最終滑車が左右に可動するため幅広い角度でのトレーニングに対応しており、またケーブルが滑車から外れてしまうこともほとんどありません。
腕相撲・アームレスリング専用に設計されたケーブルマシンは、最終滑車が自由に回転するため、引っかかりなく様々な方向への技動作を鍛えられるメリットがあります。
▼テーブルプーリーを詳しく見る
クランプで取り付ける汎用のアームレスリング台設置型ケーブルマシンセットです。ユニバーサル仕様ですので、一般的なアーム台にはメーカー問わず装着可能です。机・テーブルにも装着できます。
最新のトレーニング器具・ウルトラグリップ2020
筆者が所属する一般社団法人JAWA日本アームレスリング連盟が加盟する世界団体「IFA(国際アームレスリング連盟)」の会長で元世界チャンピオンのマジョレンコ氏が開発・製造しているのが、「ウルトラグリップ2020」と名づけられた最新の「腕相撲・アームレスリング専用の強化器具」です。
アームレスリング初心者だけでなく、世界チャンピオンクラスの有名選手が使用していることで知られています。
ウルトラグリップ2020の最大の特徴は、従来のハンドローラーのように「支点が中心にない」ことです。
従来のハンドローラーだと支点が中心にあるため、「手の中でローラーが転がる」状態であり、指の付け根付近にしか負荷がかかりません。
しかしながら、ウルトラグリップ2020の場合は、支点が中心にないため、力点が指先になり、リスト力に重要な指先から巻き込む力を効率的に鍛えることが可能になっています。
このように、ウルトラグリップ2020は、中心が偏った「偏心ローラー」ですので腕相撲・アームレスリングに重要な「指先からストロークする筋力」が効率的に鍛えられます。
メーカー公式動画
この動画は、実際にJAWA所属選手がウルトラグリップ2020を使用した様子です。
アームレスリング全日本チャンピオンが使用した感想です。
こちらは、海外のプロアームレスリング選手が実際にウルトラグリップでトレーニングをしている様子です。
なお、ウルトラグリップは、マジョレンコ製作所日本正規輸入代理店の公式ショップページからご購入いただけます。
▼ウルトラグリップを詳しく見る
ウルトラグリップはアームレスリング元世界チャンピオンのイゴール・マジョレンコ氏(現世界連盟会長)が考案開発したリスト力を鍛えるための前腕トレーニング器具(ケーブルアタッチメント)です。 従来型のハンドローラーと違い、ハンドルの軸がローラーの中心からずれている偏心ローラーになっており、指先からのリスト力が強化できます。
実戦に近い感覚で鍛えるEACグリップ
EACの最新型ハンドルで、実際に対戦相手の手を握った感覚に極めて近い状態で各種のストロークトレーニングが可能です。左右共用デザインです。
付属のストラップを鍛えたいテクニックに応じてセッティングすることで、とても幅広いトレーニングを実現することができます。
取付け向きを変えることで負荷のかかる位置が変化するため、トップロール・フックいずれのトレーニングも行うことができます。
4箇所あるスリットはストラップがフィットするサイズになっており、ストラップにゴムチューブを取り付けて併用することでさまざまな追加方向負荷を加えることが可能です。
▼EACグリップを詳しく見る
ウルトラグリップ・EACグリップの自宅での使い方
ウルトラグリップは、トレーニングジムのケーブルマシンに取り付けるアタッチメントとして開発されていますが、図のように工夫をすることで、自宅でも特別な器具なしで使用することが可能です。
ゴムチューブは、ホームセンターなどでも売っている自転車のチューブでもかまいませんが、できれば負荷設定が細かくできる下記のようなトレーニングチューブセットがおすすめです。
なお、ウルトラグリップ以外のマジョレンコ製トレーニング器具は全てこの方法で家庭でも使用可能です。
「上から引く」「前から引く」といったフリーウエイトでは再現できない負荷方向でのトレーニングが可能です。また、一般的な安価なトレーニングチューブは、そのフック部分が小さくて弱いのがデメリットですが、本製品は大型カラビナフックを採用しており、これによりマジョレンコ製作所の各アタッチメントのみならず、通常のケーブルアタッチメントのほとんどが使用可能です。
さらに高重量で鍛えるなら簡易ケーブルマシン
また、トレーニングチューブよりもさらに高重量で鍛えるなら、このような簡易ケーブルトレーニングセットがおすすめです。
筆者の運営するショップでは、全てのパーツが高品質なタイプを品質確認し、生産工場から直接仕入れいるのでリーズナブルに提供しています。詳細はリンク先でご確認ください。
簡易的に自宅やガレージの梁、またはチンニングラックやパワーラックに設置できるケーブルトレーニングセットです。滑車を天井側にセットすると上から下に引く動作、プレート側にセットすると下から上に引く動作のトレーニングが可能です。
国内外で高い人気を誇るストラップローラー
ストラップローラーはケーブルマシンに取り付けるハンドローラーで、従来のタイプと違い、ローラーがストラップに繋がれているため、ストロークをしながら手首を回外回旋させたり回内回旋させたりでき、非常にフレキシブルに前腕を鍛えることが可能な特殊トレーニング用品です。
このため、トップロール(吊り手)、フック(噛み手)のどちらにも有効です。また、手の甲がストラップで押さえられるためローラーを強く握る必要がなく、手の平の面で押すトレーニングが可能なことから、サイドアタック(横倒し)のトレーニング器具としても極めて効果的です。
メーカー公式動画
ストラップローラーを使って手の平の面で相手の手を後ろに引き込むトレーニング方法の動画です。
アームレスリング全日本チャンピオンがストラップローラーを使った感想です。
▼ストラップローラーを詳しく見る
ストラップローラーはアームレスリング元世界チャンピオンのイゴール・マジョレンコ氏(現世界連盟会長)が考案開発した、内回転・外回転を加えながらリストのストローク力を鍛えるための前腕トレーニング器具(ケーブルアタッチメント)です。 また、手の甲がストラップでおさえられるため、手の平の面で押す「サイドプレッシャー」向上にも有効です。
ここまでは、腕相撲・アームレスリングの基本となる二つのトレーニング器具をご紹介してきましたが、次の項目ではトップロール(吊り手)・フック(噛み手)それぞれに特化したトレーニング器具をご紹介していきます。
ハンドカッピングツール
握る部分が四角になっており、より手を握った感覚に近い状態でトレーニングできるのがハンドカッピングツールです。
▼ハンドカッピングツールを詳しく見る
トップロール(吊り手)のトレーニング器具
トップロールハンドル
トップロールハンドルはアームレスリング元世界チャンピオンのイゴール・マジョレンコ氏(現世界連盟会長)が考案開発したリスト力を鍛えるための前腕トレーニング器具(ケーブルアタッチメント)で、親指側のリスト力を集中的に鍛えられます。
イゴール・マジョレンコ氏自らが実演するトップロールハンドルの使い方の動画です。
アームレスリング全日本チャンピオンによる感想です。
▼トップロールハンドルを詳しく見る
フィンガーベルト
フィンガーベルトは、さまざまなアレンジでリストの筋力を鍛えるためのトレーニング器具で、ループに指を通して使用します。特に親指の回旋力(親指の壁)を鍛えるのに最適です。
▼フィンガーベルトを詳しく見る
ピンチングハンドル
ピンチングハンドルはアームレスリング元世界チャンピオンのイゴール・マジョレンコ氏(現世界連盟会長)が考案開発したリスト力を鍛えるための前腕トレーニング器具(ケーブルアタッチメント)で、トップロールハンドルよりも細く作られているため、特に親指側の三本の指のピンチ力(親指・人差し指・中指)を集中的に鍛えられます。
この三本の指のピンチ力は、相手の親指をコントロールする技でもあるトップロールにきわめて重要です。
具体的には、ストラップが小指側(下側)になるようにハンドルを握り、ハンマーカールのような動きでトレーニングします。その動きに捻りを加えるとさらに効果的に効かせられます。
▼ピンチングハンドルを詳しく見る
プロネーションハンドル(アームシャーク)
北米で人気が高く、世界的にも有名なトレーニング器具がプロネーションハンドル(アームシャーク)です。プロネーション(回内回旋)の名のとおり、トップロールに重要なロールする力を鍛えるのにとても有効です。
▼アームシャークを詳しく見る
フック(噛み手)のトレーニング器具
フックハンドル
フックハンドルはアームレスリング元世界チャンピオンのデボン・ララット選手が考案開発したリスト力を鍛えるための前腕トレーニング器具(ケーブルアタッチメント)で、小指側のリスト力を集中的に鍛えられます。
このため、海外ではデボンララットハンドルとも呼ばれています。
一般的な円錐ハンドルに比べ、さらに下側に重心があることから、フックに重要な小指~中指にかけてのストローク力を集中的に鍛えることが可能です。
メーカー公式動画
アームレスリング全日本チャンピオンが使用した感想です。
実際のフックハンドル(デボンララットハンドル)の使い方の動画です。
▼フックハンドルを詳しく見る
デボンカッピングツール
EACアームレスリングデボンカッピングツールは北米を中心に流行しているトレーニング器具で、さまざまな使い方がyoutubeで紹介されています。
▼デボンカッピングツールを詳しく見る
ワインドローラー
ワンドローラーはアームレスリング元世界チャンピオンのイゴール・マジョレンコ氏(現世界連盟会長)が考案開発した、リストのストローク力を鍛えるために特化した前腕トレーニング器具(ケーブルアタッチメント)です。ローラーに設置されたストラップを巻き取るように動作します。
実際のワインドローラーでのトレーニングの様子です。
▼ワインドローラーを詳しく見る
普段のトレーニングで腕相撲に必要な筋肉を鍛える器具
ファットグリップ
ファットグリップは、バーベルやダンベル、ケーブルマシンのアタッチメントやマシンバーなどに装着してグリップ直径を太くするグッズで、世界的にも大変有名な人気の逸品です。太いグリップで普段のトレーニングをするなかで、腕相撲・アームレスリングに必要な前腕の筋力が自然と鍛えられます。
▼ファットグリップを詳しく見る
ホールド力を鍛えるグリップボール
グリップボールは、直径28mmシャフトに対応しており、ダンベル・バーベル・ケトルベルのほか、各種のケーブルアタッチメントに取り付け、球状グリップによりホールド力(指を維持する握力の一種)を集中的に強化することが可能です。
▼ブリップボールを詳しく見る
鍛え上げたその指先で勝利をもぎ取れマジョレンコジャパンオリジナルカラー【ドラゴングリップボール】北米に大きなシェアを持つ(株)VTRUSTと当代理店の共同製品です。直径25mmシャフトに対応しており、ダンベル・バーベル・ケトルベルのほか、各種のケーブルアタッチメントに取り付け、球状グリップによりホールド力(指を維持する握力の一種)を集中的に強化することが可能です。直径約60mm
指の力を徹底的に鍛えるイーグルストラップ
【基本的な使い方】
本グッズはリストカールに使うグッズではなく、プル系トレーニングのアタッチメントとして使用します。つまり、指にストラップをかけてウエイトを真っ直ぐ引くことで指を動かす筋肉に負荷を加えます。
【三本指強化】
もっともストラップが安定して負荷がかかりやすい、最初におすすめの使い方で、任意の指三本にストラップをかけてトレーニングします(三点保持なので安定します)。
親指にかける場合はストラップを中央で折り返して使用してください。親指にかけない場合は片側をケーブルやウエイトに取り付けてください。
【四本指強化】
片側をケーブルマシンやウエイト類に取り付け、人差し指・中指・薬指・小指の四本を集中強化可能です。
【五本指強化】
ストラップ中央で折り返してケーブル・ウエイトに装着、五本指全てを鍛えることが可能です。
【おすすめ種目】
ラットプルダウンなど「上から引く種目」が効かせやすくなっています。
▼イーグルストラップを詳しく見る
ONIARM-JAPAN armwrestling equipment
ONIARM-JAPAN armwrestling equipment exports and sells high quality products from Japan to the world.
ONIARM-JAPANは、高品質なアームレスリングトレーニング器具を日本から世界に向けて発売しています。
Armwrestling Equipment : ONIARM-JAPAN Online Shop
国内向け日本語サイト
強くなるには実践練習が一番の近道
腕相撲が強くなるための一番の近道は、結局はその道の専門家=アームレスラーと一緒に実戦練習を行い、直接技を教えてもらうことです。
日本アームレスリング連盟には全国に支部連盟・クラブチームがあります。
是非、お気軽に、ご連絡ください!
一般社団法人日本アームレスリング連盟の組織、支部連盟、公認ジム
本記事の参考にした公的サイト
身体を鍛えていると競いたくなるのが腕相撲ですが、そのコツ(技)の種類とテクニック別に適合する身体特性(ウエイトトレーニングでの得意な種目)との関係について解説します。
筋トレの基本【部位分割法】
筋トレの基本となるのが、全身の筋肉をいくつかのグループに分け、一週間をかけてローテーションでトレーニングしていく部位分割法=スプリットトレーニングです。
週2回・3回・4回それぞれの具体的なメニュープログラムは下記リンク先で詳しく解説しています。
▼部位分割トレーニングの実施方法
筋力トレーニングの効率を上げるためには、一度に全身の筋肉全てを鍛えるのではなく、筋肉部位を2~4グループに分け、1日に1グループずつ一週間で2~4回の分割トレーニングを行うことが有効です。その部位分割法(スプリットトレーニングメニュー)につ
腕相撲が強くなるための筋トレ
腕相撲のための筋トレ特化サイト
筆者が所属する一般社団法人JAWA日本アームレスリング連盟では、競技の普及を目的とし、一般の方々のために「腕相撲のためのトレーニング専門サイト」を開設しました。サイトでは、各トレーニング種目の腕相撲強化向きのやり方を、JAWA所属選手によるオリジナル動画とともに解説しています。
背筋・上腕二頭筋・前腕筋の三箇所をまずは鍛えよう
腕相撲が強くなるためには、最終的には上半身全ての筋肉を鍛えなくてはいけませんが、まず鍛えたい筋肉が広背筋・上腕二頭筋・前腕筋の三箇所です。
上の画像は広背筋の画像で、この筋肉で自分の腕をしっかりと体幹に引きつけて固定します。
▼背筋群の鍛え方
背筋群の筋力トレーニング方法を、自重トレーニング・チューブトレーニング・ダンベルトレーニング・マシントレーニング・バーベルトレーニングから、筋肉部位別(広背筋・僧帽筋・脊柱起立筋)に解説します。背筋群の構造と作用背筋群には広背筋・僧帽筋など
背筋を鍛えるのなら懸垂がおすすめ
背筋を鍛えるのにおすすめなのが懸垂です。懸垂は、ついバーより顎を上に出すことに気をとられがちですが、背筋を鍛える場合はそれは意識せず、肩甲骨をしっかりと寄せて胸をバーにつけにいく意識で行ってください。
なお、最近は自宅のドアに取り付けるだけで簡単に懸垂ができる簡易装置が販売されていますので便利です。詳しくは筆者のブログで紹介しています。
▼詳細記事
自宅での懸垂トレーニングに必須となるチンニングバーについて、簡易型(ドアジムタイプ)から本格的な懸垂台(チンニングラック)まで解説します。懸垂の種類と正式な呼称懸垂は、国内では一般的に「チンニング」と呼ばれていますが、正しくは、英語圏では以
▼参考記事
背筋の自重トレーニング種目として基本となる懸垂のフォームややり方のコツを解説するとともに、効果のある筋肉部位別に40種類のバリエーションもご紹介します。
上腕二頭筋はダンベルカールで鍛えよう
トップロールに重要な肘の角度を90度に保つために必要な筋肉が「力こぶの筋肉」=上腕二頭筋です。その上腕二頭筋を鍛えるために非常に効果的なのがダンベルカールです。
とくに、ダンベルを縦に構えるダンベルハンマーカールがおすすめです。
こちらがダンベルハンマーカールのやり方の動画です。ご参照ください。
出典:futamitc.jp
なお、ダンベルハンマーカールはバーを握りしめず、写真のように親指と人差し指で作った輪にウエイトを乗せるようにすると上腕二頭筋に直接負荷をかけることができます。実際に握り方を再現したのでご参照ください。
また、ダンベルハンマーカール以外のダンベルカールも取り入れて鍛えていくとさらに効果的です。
▼コラム記事
ダンベルカールは上腕二頭筋の仕上げ・追い込み種目として優秀なトレーニング方法ですが、多くの人はただ真っ直ぐにダンベルを挙げるだけです。
▼参考記事
腕を筋肥大・バルクアップさせ、太くするために有効な筋トレ種目を厳選してご紹介するとともに、腕を太くするために重要なコアポイントを、アームレスリング元日本代表・アジア選手権マスターズ三位の筆者が解説します。
上腕の筋力トレーニング方法を、自重トレーニング・チューブトレーニング・ダンベルトレーニング・マシントレーニング・バーベルトレーニングから、筋肉部位別(上腕二頭筋・上腕三頭筋)に解説します。上腕の筋肉の構造と作用上腕二頭筋上腕二頭筋は長頭と短
カール系種目は肘の固定が重要
アームカール系の種目で重要となるのが「肘の固定」です。それは、肘を固定することにより負荷を背中に逃がさずに腕に集中させることができるからです。
俳優で元ボディビル世界チャンピオンのアーノルドシュワルツネガー氏が考案したとされる「アームバスター」「アームブラスター」「アームカールプレート」などと呼ばれる器具は、肘を確実に固定するために効果的で、現在でも多くのトレーニング愛好者に愛用されています。
筆者の運営するアームレスリングに特化した海外トレーニング器具を扱うマジョレンコ製作所日本正規輸入代理店では、仲介業者を通さずに、直接生産国からロット輸入することでアームバスターをリーズナブルに提供しています。
▼アームバスターを見てみる
自宅トレーニングにおすすめのダンベル
自宅トレーニングにおすすめのダンベルはこちらのようなラバーカバーのついたタイプです。鉄がむき出しのアイアンダンベルより若干高いですが、床や家具を傷付けるリスクが少なくなります。さらに詳しいダンベルの種類については筆者のブログで解説しました。
▼詳細記事
前腕のなかでも縦の力と握力を鍛える
トップロールに最も大切とも言えるのが、前腕筋です。そのなかでも、縦に吊り上げる筋力と握力は非常に重要な要素です。
縦に吊り上げる筋力を鍛えるのにはリストハンマーと呼ばれる筋トレ方法が最適です。
▼参考記事
出典:futamitc.jp
こちらが、リストハンマー専用のトレーニング器具です。筆者のジムでも自身や選手たちが使用しているのでおすすめです。写真のように手首から先を上下させて鍛えます。
▼参考記事
手首を縦に立てる筋力を鍛える前腕の筋トレ方法であるリストハンマーのやり方とおすすめの器具をご紹介します。前腕の外転力はアームレスリング・円盤投げのほかバットやラケットなどの道具を使うスポーツで重要な筋力です。■外転力=ヘッドの筋力とはこちら
なお、握力には「クラッシュ力」「ピンチ力」「ホールド力」の三種類があり、それぞれを鍛えていく必要がありますが、それに関しては筆者のブログで詳細に解説しています。あわせて、ご参照ください。
▼参考記事
競技団体による正しい筋トレ知識メディア 【トレーニング情報コーナートップへ】 文部科学省では、昭和39年以来、
握力強化の定番グッズ
握力強化の定番中の定番グッズと言えるのが、こちらのハイパーグリップです。スプリングの位置を変更することで20~150kgまで強度を変化させることができます。
一般的なハンドグリッパーだと、握力が強くなるにつれて新しいグリッパーを用意する必要がありますが、このようなタイプなら新たに買い換える必要もなく経済的です。
▼ハイパーグリップを見てみる
継続こそが腕相撲が強くなる力
今回は「腕相撲の勝ち方」をテーマに、その具体的で実践的なテクニックと、効率的な筋トレ方法を解説しました。
これから、筆者はVOKKA読者のみなさまに様々な筋トレ情報をご紹介する予定です。本記事の最後に、筋トレの成果を出すために一番大切なことをご紹介します。
それは「続けること」です。そう言ってしまえば簡単ですが、続けることが一番難しいことかもしれません。少し心が折れそうなときに、モチベーションを高めてくれる名言を集めて記事にしましたので、それをご紹介して本記事のしめくくりとさせていただきます。
▼参考記事
筋力トレーニングを長期間にわたって持続していくことは、実はとても難しいものです。そして、長期間の実施を行った人のみが筋力トレーニングで得られる数多くのメリットを享受することができます。本記事では、一回のトレーニングのモチベーションを高める方
筋トレの全てがわかる完全バイブル
腕相撲の情報チャンネル
腕相撲・アームレスリングのテクニックやルールは年を追ってどんどん変化していきます。実際に試合に出る方などは、常に最新の情報を知っておくことも重要です。
下記のチャンネルはJAWA日本アームレスリング連盟でも最上級クラスであるA1レフリーが運営するチャンネルで、日本のアームレスリングの最名門チーム「鉄腕」の選手たちも多数出演しています。
Youtube・eizaburouチャンネル(チーム鉄腕)はこちら
兵庫県アームレスリング連盟所属 JAWA A1級審判審判、たまに選手として試合に出場しておりますチーム鉄腕(明石)にて練習しています。
記事制作
出典:wglint.com
FutamiTCでは、以下の事業を行っています。詳細につきましては、各リンク先の事業ページをご覧ください。物販事業主な取り扱い製品IFA(国際アームレスリング連盟)・IPF(世界パワーリフティング協会)の公認品を中心に一般向けのトレーニング
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この記事のライター
アームレスリング元日本代表/ジムトレーナー/生物学博物館学芸員/一般社団法人JAWA日本アームレスリング連盟常任理事