楽しくて効果的な米国発信のワークアウトで体も心もパワーアップ
同じ筋肉を使って同じ動作を繰り返すと、筋肉が飽きてきてワークアウトの効果が薄れると言われています。心理的にも同じ運動を繰り返すよりも、たまには新しいワークアウトを取り入れることで、集中力も高まり、同時に身体的な効果も増加させることができます。米国で流行りの新しいワーク後をご紹介します。
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日本上陸も間近なエキサイティングな新しいワークアウト

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米国では都市部を中心にフィットネスは常にビジネスマンの関心事項の一つ。成功するビジネスマンは健康とシェイプされた体が重要とも言われているので、就業前や就業後にジムに直行する人も少なくありません。ここでは米国で流行っている効果的なワークアウト例をいくつかご紹介します。
日本でもクラスが増えてきたクロスフィット

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2000年に発足したクロスフィット・プログラムはあっという間に、米国だけで6,000以上のジムが存在するほどの人気を短期間に獲得しました。
ファンクショナル・ムーブメントと呼ばれる10の日常動作を毎回異なったメニューで強化するプログラムです。クラスは通常1時間。日々のワークアウトメニューは、WOD(ワード work out od day) と呼ばれ、男女別に回数や重さが指定されいます。もちろん個人の運動能力によって、インストラクターの指示に基づき、変更を加えることも可能。
基本的には、ランニングなどの10分間の準備運動から始まり、次の10分間で今日のWODに必要なスキルの講義と練習、次の10分間で今日のWODに必要な筋肉の強化トレーニング、メインのWODと続きます。WODでは、有酸素運動とウェイトを使った運動が組み合わさったサーキットトレーニングがほとんどです。
10つの日常動作は、歩く、走る、起き上がる、拾う、持ち上げる、押す、引く、跳ぶ。これらの動作の訓練にはクロスフィットならではの独特のトレーニング方法が考案されています。
例えば、オリンピック競技でお馴染みの重量上げ。数週間トレーニングを重ね、正しく体の中心(コア)を使い、一連の”持ち上げる”動作をスムースに実行することで、予想外に重いバーベルを上げられるようになります。
ケトルベルと呼ばれる取っ手付きのウェイトは、全身を使って目線まで振り上げる運動に使用。自宅やジムでの個人トレーニングにも活用できる便利なツールです。
クロスフィットの魅力は何と言っても、ワードをやり遂げた時の達成感、自分の限界を押し上げる快感とチームメイトが応援しあう連帯感でしょう。一度体験するとやみつきになります。
ボクシングより人気が上がってきたキックボクシング

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アルティメット・ファイト人気の影響か、最近ムエタイ式のキックボクシング・クラスが増えています。ボクシングとの違いはキックが可能であることと、ボクシングでは足のスタンスが横並びであるのに比べて、蹴りの動作がしやすいように左足が前、右足が後ろに構えることが挙げられます。体重は常に後ろ足が中心で前足は上下してリズムを取る動きが特徴です。
通常のクラスは1時間で、キックやパンチのスキルを練習するだけでなく、通常2分間のキックやパンチのセッションの間にも、スクワットや腕立てを行うノンストップの有酸素運動を行います。
男性はもとより女性にも人気のキックボクシングの魅力は、体の効果的な動かし方を少しずつ身につけることでより効果的なパンチやキックを実感する喜び、多量の汗をかく効果的な有酸素運動が可能であること、ストレス発散にも効果的であることが挙げられます。
自転車に乗って踊りまくる陽気なソウルサイクル・ワークアウト
教祖的なインストラクターも出現するほど大人気のサイクル・トレーニングの”ソウル・サイクル”エアロビクスに似たようなスタジオの正面にはインストラクターの自転車が設置され、インストラクターと向き合うように無数の自転車が所狭しと並んでいます。
簡単にいえば、ソウル・サイクルは自転車を使ったエアロビクスの2016年版。自転車を漕ぐ有酸素運動に加えて、小さめのウェイトを使った腕や上半身の筋肉強化運動を音楽に合わせて行います。
魅了はインストラクターによって選曲されたノリノリの音楽とブートキャンプを思わせるようなインストラクターの”励まし”と”掛け声”。きつい動作やクールダウンでは、”自分の限界は自分が決めるもの”というような人生の教訓的なメッセージも飛ぶ出す所でしょう。
辛いワークアウトをインストラクターの励ましと音楽で乗り越えようと多くの人たちがソウルサイクルに通っています。
一人でもできるサーキットトレーニング
ジムで定期的に運動しているに痩せない、筋肉がつかないなどの悩みはありませんか?そんな方はサーキット方式を取り入れることをお勧めします。
サーキット・トレーニングとは、ウェイトを使った筋トレと有酸素運動を組み合わせたワークアウトのことで、比較的短めの運動時間と短めの休憩で心拍数をキープしながら運動の効果と効率を上げるのが目的です。多くの場合、6−8種類の動作を短めの休憩と2ー3サイクル繰り返します。
基本的な動作は、ランニング、ジャンプ、腕立て、腹筋、スクワット、ダンベルを使ったワークアウト。動作を好み、体力、器具の有無に合わせて自由に組み合わせ可能な柔軟性が魅力です。全く器具なしでも可能ですので、自宅ワークアウトには最適です。
また10から30分という短時間で集中的にワークアウトが完了するのも忙しいビジネスマンには人気の秘密です。
自宅や出張先でもできる自分の体重を使った効果的なTRXワークアウト

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TRXはベルトと自分の体重を使って行うファンクショナル・トレーニングで、米軍の特殊部隊ネイビー・シールで開発されました。バーや天井から吊るされたベルトを利用し、筋肉の強化、柔軟性とバランスの向上、体の中心であるコアの強化が同時にできるワークアウト方法です。
このワークアウトのオリジナルであるTRX正規品は、日本でも3万円位で基本セットが手に入るようです。宿泊先のホテルでもドアの上部から吊り下げられるので、出張の多いビジネスマンで活用する人も多いようです。
TRXの魅力は自分の体重を使って運動を行うので負荷が少ないこと、運動メニューは無限にあり、TRXやYoutubeなどにワークアウト実践動画が豊富に存在すること。自宅でのトレーニングに最適なツールと言えるでしょう。
明日からのトレーニングに人気ワークアウトの基本動作を活かそう
キックボクシングやクロスフィットなどお住いのエリアにはまだクラスがないという場合にも、例えばサーキットトレーニングの要素やケトルベルやTRXなどの効果的なツールを取り入れることは可能です。
ワークアウトの効果を上げ、一生継続するコツは、心も体も飽きないように新しい方法を取り入れること。ぜひお試しください。
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この記事のライター
米国カルフォルニア在住。キックボクシングとグルテンフリーダイエットにハマっています。