自宅で簡単にできる靴磨きとおすすめ靴磨き用品

あなたの足元にエレガントな輝きを与えるのが靴磨きです。
いい革靴を履いていても、汚れたり、傷が目立ってしまっていては台無しになってしまいます。キレイな靴を履いて毎日の気分を上げるために、革靴の磨き方の方法とコツをご紹介します!

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靴磨きをする理由

出典:columbus.co.jp

天然皮革はよく人間の肌に例えられます。
動物の皮からつくられているため、人間の肌と同じように大量のコラーゲンを含んでおり、手入れを欠かすとどんどん劣化していってしまいます。
クリームを塗り込むことによって、革に栄養を補給することができ、革を保湿し、保存状態を高めることができます。
例えると、女性が「美容液」を塗るのと同じです。
靴磨きには、靴をキレイにするだけでなく、このような意味合いもあるのです!!

日々のお手入れで気を付けたいこと

靴磨きももちろん大切ですが、日々のお手入れを怠らないことでより革靴を長持ちさせることができます。
まず初めに、靴磨き以外のお手入れで気を付けたいことをあわせて紹介します。

保管方法

出典:suvaco.jp

革は自ら呼吸し、ため込んだ湿度を放出するので保管するときに密閉空間は好まれません。
まず、箱に1足づつ保管するのはやめたほうが良いでしょう。扉のついている靴箱も好ましくはないですが、備え付けの場合は仕方がないので、履き終えた靴は1日ほど陰干ししておけば、ある程度湿気を逃すことも可能です!
中でも、レザーブーツなど冬期に履いて、梅雨期や夏期を通じて長い期間保管する場合は、時々風に当てることで、カビの発生を防ぐことができます。

水は大敵

出典:www.ei-publishing.co.jp

もし、雨に濡れたり、革靴が水に触れる機会があれば、なるべく早くふき取ってあげましょう。
濡れ方がひどい場合には、靴の中に新聞紙を詰めることで水分を吸い取ることができます。(新聞紙を使う場合は注意が必要です。長い時間濡れたままの新聞紙を靴の中で放置してしまうとかえってカビの原因になります。)
革が割れてしまう心配があるので、早く乾かしたいとはいえ、間違っても、ドライヤーやストーブで乾燥させてはいけません

シューキーパーを使用する

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シューキーパー(シューツリー)は革靴の形状維持に役立ちます。
木製やプラスチック製など、素材も様々ですが、一番のおすすめは木製のニス加工がされていないものです。天然木は「除湿」「脱臭」効果が優れているため、カビや虫食い、臭いのトラブルなどの防止にもなります。
シューキーパーを使用する際には、脱いですぐではなく、少しの間陰干しした後のほうが、シューキーパーを使用する上での湿気の閉じ込めを防ぐことができます。

防水スプレー

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防水スプレーをかけると汚れの付着を防ぐことができます。
しかし、汚れが付いた状態でスプレーをしてしまうと、表面に汚れを固めてしまうことになるので注意が必要です。
防水スプレーにはシリコン系とフッ素系の2種類があり、シリコン系は表面をコーティングするので、即効性に優れているため傘などの雨具に使われることが多く、フッ素系は長く使うことで樹脂が浸透し続け汚れが付きにくく仕組みで、通気性があるため革が傷みにくいことから、革製品などにおすすめです。
30㎝ほど離してスプレーすることで、ムラができにくく革の変色を防げます。
また、中敷きにかかってしまうと滑りやすくなり危険なので、新聞紙を詰めるなどして、かからないような工夫をします。

靴磨きに準備するもの

1.ウェス(ない場合は使い古したTシャツ)

ワックスやクリームを塗るための布が必要です。
もちろん、靴磨き用のウェスは使えますが、使い古したTシャツでも代用できます。
Tシャツで代用する場合は、感触が柔らかく、革に傷やダメージを与えない、吸湿性に優れ、余分なく靴クリームやワックスをしっかり吸い取る、綿100%のものがおすすめです。

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2.乳化性クリーム

革を乾燥とひび割れから守るために、適度な水分と油分を与えるのが乳化性クリームです。
革をしなやかにする効果もあり、色の定着力にも優れているので革靴の色に合わせて選ぶのがおすすめです。
表面に適度なツヤをもたらします。

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3.グローブクロス

仕上げの拭き上げにに使います。
表面の余分なクリームを落とすことによって、ナチュラルなツヤをもたらします。

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4.ステインリムーバー

乳化性クリームを塗り込む前に、ステインリムーバーで汚れを落としておくとより効果的です。
ステインリムーバーは汚れや古いクリームを除去するだけでなく、クリームの浸透性を向上させることができます。
成分が皮革内部にまで浸透し、汚れを浮き出させるため、使用した後には表面がしっとりした状態になります。

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5.馬毛・豚毛ブラシ

靴磨きには主に2種類のブラシを使います。
毛が比較的柔らかい馬毛ブラシと、硬めの豚毛ブラシを用意してください。
加えて、小さめのペネトレイトブラシがあれば、クリームをのばしやすく、隅々までいきわたらせることができるので便利です。
使い方については後程説明します。

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まずは埃を落とす

出典:kusumin.com

毛先が細く柔らかい馬毛ブラシで、表面や溝にたまった埃を落とします。
日常的に埃を落としておくとなお良いでしょう。
特にアッパーとソールの間など埃のたまりやすい場所は念入りにブラッシングします。
この際に、紐靴の場合は紐を外した状態にしておくとお手入れが楽になります。

リムーバーで汚れを落とす

出典:www.randd.co.jp

人差し指に布を巻き付け、腹が濡れる程度にステインリムーバーを出します。
軽く表面をなでるように磨き、ステインリムーバーを浸透させて、古いクリームや靴に残っている汗や汚れを取り除きます。
布が汚れてきたら、新しい面を使ってこれを2,3回繰り返します。

ペネトレイトブラシで乳化性クリームを塗り込む

出典:depwing.com

色ごとに使い分けるために、ペネトレイトブラシは複数本必要になります。
クリームはブラシの先にとりすぎず、米粒3粒程度が適量です。
もちろん、布でもクリームを塗ることができますが、布だと吸収されてクリームが伸びにくくなったり、必要以上に塗ってしまうことがあるので注意が必要です。
クリームは細かい部分まで、全体にスピーディーに塗っていきます。

豚毛ブラシで光沢を出す

出典:www.randd.co.jp

ここからは仕上げの段階です。
塗ったクリームをより均質化し、ツヤや光沢を出すためにブラッシングします。
乳化性クリームを塗ることで、水分と油分、また色を補給する役割があるため、履き皺やアッパーとソールの間部分にたまったクリームを他の部分に均等に塗り広げ、ブラッシングして払い落とします。

グローブクロスでさらにツヤ出し

出典:mab.gmajnica.si

ブラッシングで落とせなかったクリームはここで取り除きます。
ソフトな素材で作られているものが多く、磨けば磨くほど光沢は増していくので、力を入れすぎず、何回も柔らかく磨き上げるのが特徴です。
表面のクリームが取り除かれると、革の通気性がよくなり、汚れもつきにくい状態に仕上がります。

≪これができたら上級者≫仕上げにワックスで鏡面磨き

出典:plaza.rakuten.co.jp

鏡面磨きをすることで、まるで鏡のような輝きに仕上げることができます。
履き皺ができる部分にワックスを塗り重ねても、時間がたつと割れてきてしまうので、つま先とかかと部分を輝かせるためのものです。
しかし、この工程には時間と手間がかかるので、注意が必要です。
根気よくワックスを重ねていくことが、きれいに輝かせるための秘訣になります。

ワックスを薄塗り

ワックスを指にとって、つま先部分に塗り広げていきます。
指で塗るメリットは、油が主な成分であるワックスを人肌の温度で程よく溶かし、塗り広げやすくすくなり、ベースがしっかりするところにあります。

革靴にさらに光沢を与えるのが、ワックスで、人間で例えると、女性の「化粧」と同じです。
ワンランク上の輝きを与えることができますが、表面をコーティングしてしまうため、革が本来持つ湿度を発散する機能を損なってしまうため、やりすぎには注意が必要です。
乳化性クリームで色の補給はできるので、何色か靴を持っている人は、万能に使えるニュートラルな色がおすすめです。

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水分をつけワックスを重ねていく

指に巻いた布に1,2滴の水をつけ、ワックスを塗り込んでいくのですが、小さく円を描くように細かく細かく塗ることがコツになります。
水をつけすぎると、革が水を吸いすぎてしまいふやけてしまうので輝きにくくなります。
片方づつ交互に磨くことで、一方の靴を磨いている間に程よくワックスを乾かします。
この際に強くこすりすぎてしまうと、重ねているワックスがはがれてしまうので、優しく塗らなければなりません。
根気のいる作業ですが、10回ほど繰り返すと鏡のような輝きになります。

文章ではわかりにくい部分もあると思いますが、こちらの動画がわかりやすく解説されているので、一緒に参考にしてください。

あなたの靴にも光沢を

出典:www.imn.jp

いかがでしたか?
靴磨きの簡単なポイントと必要な商品を紹介しました。
ブラッシングだけでもいいので、毎日埃や汚れを落としておくと、お手入れの回数や手間を減らすことができます。
きちんとお手入れして、毎日きれいな靴を履きましょう!

靴磨きのやり方・磨き方【初心者でも簡単な方法を手順から頻度まで解説】

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経営学を学びながら、シャツ屋でアルバイトをしています。スーツ・シャツ・ネクタイ・革靴などに興味をもって、フォーマルブランドからカジュアルブランドまで、日々多くのものに触れながらセンス磨き中。

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信州の曲者が集まるCLUB Autistaに所属する道楽者。車と酒と湯を愛し、ひと時を執筆に捧げる。

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