靴磨きのやり方・磨き方【初心者でも簡単な方法を手順から頻度まで解説】
革靴、スニーカーの初心者でも簡単にきれいに磨くことができる手順を解説します。みなさんはきちんと、靴の手入れをしていますか。せっかくいいシューズを履いていても、つま先が汚れていたり、レザーの手入れがしっかりなされていないと、良いシューズが台無しになってしまいます。手入れの仕方がわからないという方は参考にしてみてください。
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アイキャッチ画像出典:www.global-style.jp
靴は磨いてこそ真価を発揮する
皆さんはきちんと革靴やスニーカーの手入れをしているでしょうか。一部には汚れていた方が格好良く見えるモデルもありますが、革靴や白スニーカーなどは磨かれた状態で履くことが望ましいです。どれほど上質な革靴を購入したとしても、手入れを怠っていれば、つや感など、革の質感が安っぽくなるだけでなく、革にダメージがたまり、本来は長く履くことができるモデルであっても、すぐにダメになってしまう恐れがあります。トータルコーデを考える上で、靴は非常に重要なアイテムです。スーツをどれほどきちんと着こなしていても、革靴が汚れていれば一気にコーデがだらしなく見えてしまいます。
靴磨きを行う前に知っておきたいこと
靴磨きの手順を紹介する前に、靴磨きを行う前に知っておきたいことを紹介します。靴磨きを行うにあたって、浮かび上がる疑問を解決するのでぜひ、参考にしてみてください。
靴磨きは1ヶ月に1度は行うことを意識しましょう
靴磨きを行う頻度は着用回数や天気などにより、人によって行うタイミングは様々ですが、最低でも1ヶ月に1度はしっかりと靴磨きを行いましょう。靴磨きは毎日行えばよいというものでもなく、本格的に靴磨きを行うとなれば、1足最低でも20分程度はかかってしまうので、忙しいビジネスマンの方などは、月に1回磨く日を決めて、何足かまとめて磨き上げることをおすすめします。
必要な道具はセットでまとめ買いしてしまいましょう
靴磨きがしたいけど、何も道具が無く、そもそも何を買ったらいいのかわからないという方は、シューズケアブランドからリリースされている、靴磨きセットを購入することをおすすめします。靴磨きセットには、靴磨きに必要なブラシや汚れ落とし、保湿用のクリーム、そして色付きのクリームなど、すべてが入っています。一度セットを購入すれば、後はクリームがなくなったり、ブラシがだめになったりするたびに、個別に同じものを購入すればいいだけなので、時間の無い方にもおすすめのセットです。
靴は毎日同じものを履かず2~3足でローテーションしましょう
靴磨きを始める前に、革靴の頭数をそろえておくことが最も重要です。特に、毎日革靴を履くビジネスマンの方は最低でも2~3足は購入し、毎日同じ革靴を履かないようにしましょう。1日歩きまわった革靴には大量の汗がしみ込んでいるので、乾かすために一晩寝かせ、その後シューキーパーを入れ、汗を完全に吸い取る必要があります。どれだけきれいに磨いた革靴であっても、毎日履けば、そのぶん汚れますし、革靴の寿命を縮めてしまうので、ローテーションして履きこむことをおすすめします。
革靴の磨き方
レザー素材の靴磨きを紹介します。基本的なやり方を詳しく説明するので、靴磨きをはじめてみようかなという方は是非、参考にしてみてください。なお、今回は鏡面磨きと呼ばれるつま先部分を光輝かせる方法の紹介はせず、あくまでも基本的な靴磨きの方法を紹介します。
1 革靴にシューツリーを入れて磨くための下準備を行う
必要なアイテム シューツリー(シューキーパー)
所要時間 2分
革靴を磨く前に、必ずシューツリー(シューキーパー)を靴に入れましょう。シューツリーを入れることで、履きシワがのび、細かなところまで磨き上げることができます。そしてシューレースをいったんほどきましょう。また、時間がある場合はシューレースをすべて外し、タンの裏側にためっているほこりや汚れを落とし、タンまで磨きあげることをおすすめします。なお、シューレースを外す際は、シューレースの通し方を忘れないように、スマートフォンで写真を撮っておけば、磨いた後にスムーズにシューレースを通すことができます。
2 馬毛ブラシで汚れを落としリムーバーでクリームを落としましょう
必要なアイテム 馬毛ブラシ
ステインリムーバー(クリーム落とし)
磨き用のクロス(布)
所要時間 7分
クリームを塗る前にまずはしっかりと柔らかい馬毛ブラシを使って、靴についているほこりをすべて落としてあげましょう。革は人間の肌と同じく、生きているので、同じ方向にブラッシングしてあげることで、革の調子を整えることができます。ブラッシングをしてあげた後は、リムーバーで前回のクリームを落としましょう。これは化粧でいうとことのすっぴんにする作業と同じなので、色がのりやすいように、前回つけたクリームをしっかりとリムーバーで落とす必要があります。リムーバーは布につけて、少し強めにこすりつけるように靴を磨くことを意識してみてください。
3 補色クリームを塗って革靴に栄養を与えましょう
必要なアイテム 補色クリーム(色別)
磨き用のクロス(布)
豚毛ブラシ
所要時間 10分
ここまでくれば、靴磨きもいよいよ終盤を迎えます。靴の色にあった補色をクリームを直接で丁寧に靴に塗り込んでいきましょう。クロスではなく、手で塗り込むことがポイントで、手で塗り込むことによって、クリームが手の温度で溶け革の繊維まで浸透しやすくなります。全体までしっかりと手でクリームを塗り込んだら、次は豚毛ブラシでブラッシングをします。豚毛はコシが強く、力を入れてブラッシングをかけても、毛がへたることなく、繊維の奥までクリームを押し込むことができます。全体を力強くブラッシングすることを意識してみてください。
最後の仕上げに余分なクリームをふき取り革を整えましょう
必要なアイテム 磨き用のクロス
山羊毛ブラシ
所要時間 5分
そして、最後は磨き用のクロスで靴についている余分なクリームをふき取りましょう。余分なクリームが残ったままだと、靴全体の色味がくすんで見えてしまうため、しっかりとふき取ることが必要です。その後、柔らかくしなやかな質感の山羊毛ブラシで、靴全体を優しくブラッシングしてあげましょう。山羊毛ブラシは繊維がこまかく、ブラッシングを行うことで、クリームが繊維に均質に浸透し、革の表情を整えてあげることができます。
靴磨きをさらにこだわりたい方に
革靴を磨いて、経年変化を楽しみながら長く履くことは男のロマンです。一度、靴磨きにはまってしまうと、どんどんのめりこんでしまう不思議な魅力が靴磨きにはあります。ここからは靴磨きをよりこだわりたい方向けに、おすすめの靴磨き上達へのポイントを紹介します。
コバの部分までしっかりと磨き上げましょう
コバとはアッパーとソールを接着している部分のことで、革靴磨きにこだわっている人でも意外と見落としがちなポイントです。せっかくきれいに磨き上げた革靴でも、コバがぼろぼろですと革靴全体の印象が汚く見えてしまいます。コバのお手入れは専用のグッズがあれば簡単にでき、コバをきちんと手入れして潤いを与えておけば、ソールとアッパーが乾燥ではがれてしまうこともないので、靴磨きにこだわりたい方はまずは、コバのお手入れを意識しましょう。
鏡面磨きにチャレンジしてみましょう
鏡面磨きとは靴磨きの一種のテクニックのことで、靴のトゥ(かかと)の部分を鏡のようにピカピカに磨揚げるテクニックのことです。鏡面磨きを行うかどうかは好みによって変わるので、マットな質感の革靴よりも、つや感のある革靴が好きな方は是非、チャレンジしてみてください。鏡面磨きの詳しいやり方は下記の動画でわかりやすく解説されているので是非、チェックしてみてください。
靴磨きのお店に行ってプロのテクニックを学びましょう
靴磨きをより極めたい方は、実際に、靴磨きのプロにお店で磨いてもらうことをおすすめします。プロの技を間近で見ることによって学ぶことがたくさんあり、さらに職人さんと話すことでたくさんのことを知ることができます。都内では有楽町駅から徒歩1分、東京交通会館の広場で営業している「千葉スペシャル」がおすすめです。千葉スペシャルは社長から普通のサラリーマンまで幅広い年代の方が毎日行列を作る、人気革靴磨き点で、鏡面磨き仕上げでありながら、圧倒的な施術の速さと料金の安さが人気の理由です。プロの技術を見て学びたいという方は是非、お店に足を運んでみてください。
千葉スペシャル
住所 東京都千代田区有楽町2丁目10-1
営業時間 9:00~19:00
定休日 日曜日
料金 1,100円(一足)
靴磨きにこだわっておしゃれをもっと楽しもう!
ここまで記事を見ていただきありがとうございます。少しでも皆様の参考になれば幸いです。靴磨きの解説はいかがだったでしょうか。靴磨きをすることで靴への愛情も増し、長く履きたいと思えるようになります。きちんと道具をそろえて、靴磨きに取り組んでみてください。
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この記事のライター
都内在住の大学生です。ファッションが好きです。特にデニムが好きなので、毎日履いて洗濯してを繰り返し、自分だけの一本を制作中・・・