名古屋の絶品B級グルメ10選

名古屋はB級グルメの宝庫

名古屋は独特の食文化があることは広く知られており、それは一般的に「名古屋めし」よ呼ばれています。B級グルメとは、1.贅沢でなく、2.お安い値段で、3.日常的に食され、4.庶民的であり、5.美味しいと評判の5つの条件を満たす料理のことです。
名古屋めしの中には庶民的で、飽きずに手軽に食べられて美味しいという点でB級グルメと呼ばれるものが多数あります。

あんかけスパゲッティ

言わずと知れた名古屋の代表的な庶民派料理です。あんかけスパゲッティとは通常よりも太い麺に、コクと辛みのある濃厚なソースがかかった名古屋のB級グルメです。一般的にウインナーがのったものは「ミラネーゼ」野菜がのったものは「カントリー」、肉と野菜の両方のったものは「ミラカン」と呼ばれています。

元々は1960年代に名古屋のスパゲッティ屋がミートソーススパゲッティをもとに考案されたと言われています。あんかけスパゲッティの大きな特徴の一つは「量で圧倒する」こと。倹約家の名古屋市民も納得するほどの量を提供するのが一般的です。圧倒的に太い麺、辛みのあるソースが特徴なので、パスタと思わずに食べることをお勧めします。辛い物が好きな人なら絶対クセになる味です。

ヨコイ　住吉本店

栄駅から徒歩3分のあんかけスパ発祥と噂される名店です。辛さも控えめで、マイルドな味なので、オーソドックスなあんかけスパを食べたい人にお勧めです。ソースは、トマトをベースにじゃがいも、玉ねぎ、牛肉のミンチを炒めて１週間寝かせて作っているそうです。カウンター席もあり一人でも入りやすい雰囲気です。スポーツ選手や芸能人も多く訪れる有名店で、接客も非常にしっかりとしています。ミラピカ（ミラノ＆ピカタ）は創業当時に客の声によって生まれたヨコイを代表するおすすめメニューです。ウインナー、ハム、ピーマン、マッシュルームがトッピングされた、色取り良し、味よしの人気商品です。

手羽先

手羽先とは鶏の手羽先（羽先）をから揚げにして特製のタレを塗り、塩・胡椒などを振りかけた、言わずと知れた名古屋の庶民派グルメです。手羽先とは厳密に言えば鳥の手の一番先端の部分を指しますが、一般的には、それよりも中の部分と合わせて「手羽先」と呼んでいます。パリパリとした食感と、胡椒の利いたスパイシーな味が人気の秘密です。一度食べたら辞められない、止まらないという人も多く、酒のつまみにもよく用いられます。
しかし一歩食べ方を間違えれば手も口元もベトベトでうまく食べられないということになりかねません。食べる際は手羽中と手羽先を結んでいる関節部分を上にして、両手で持ち一気にかぶりつきます。気が付いたら手元には骨しか残っていないはずです。

世界の山ちゃん

「幻の手羽先」というキャッチフレーズで有名な居酒屋チェーン店で、東海地方を中心に日本国内で68店舗存在します。現在はタイやマレーシアなど海外にも展開されている人気店です。代表するメニューは「幻の手羽先」と名付けられた手羽先唐揚げです。創業以来変わらない、秘伝のタレと胡椒が利いた一品です。
テイクアウトや通販も可能なので酒を飲まない人にも、普段のおかずとしてよく食べられています。名古屋駅や栄駅付近に密集しているのでそのエリアに行った際は本場の手羽先を味わってみましょう。特徴的な看板なので見つけやすいはずです。WEB予約も有効に使いましょう。

味噌煮込みうどん

味噌煮込みうどんとは、「きしめん」と並ぶ代表的な名古屋B級グルメの一つです。濃い独特の味の味噌と噛みごたえのある麺が特徴です。味噌は独特の甘みのある八丁味噌を使い、麺は塩を使わないことで噛みごたえを増しています。白味噌を加えることで味を調える店もあります。初めて食べる方はずいぶん驚かれるのではないでしょうか。

いかにも郷土料理という雰囲気があり、食べるとホッと落ち着く気持ちになります。山梨県のほうとうも、元をたどれば名古屋の味噌煮込みうどんにルーツがあると言われています。

山本屋総本家

名古屋で山本屋と呼ばれる味噌煮込みうどんのお店は2種類存在します。山本屋総本家と山本屋本店と名前は似ていますが全く別のお店です。前者の山本屋総本家のほうが歴史が古く、シンプルで正統派な味噌煮込みうどんが味わえるので初めての方にはおすすめです。出汁には赤味噌だけでなく白味噌も使われており、そのバランスは絶妙です。
一番のおすすめは卵とを使った「親子煮込みうどん」。味噌煮込みといえば卵は必須で、食べ方にもいろいろあります。半熟の卵と鶏肉、味噌だしを白米にのせ親子丼にするか、固くなるまで煮込むのが代表的です。

住所　愛知県名古屋市中区栄3-12-19
営業時間
【月～金】 11:00～15:00 17:00～22:00（L.O.21:00） 【土・日・祝】 11:00～22:00（L.O.21:00）
定休日　不定休

出典：icotto.jp

きしめん

きしめんとはうどんを平べったくしたような料理で古くから愛知県民によって食べられてきました。最大の特徴はもちろん麺の形ですが、だしも重要な特徴です。うどんと違い。きしめんは通常、ムロアジとサバ節が使われます。それをベースとしつつ、たまり醤油をたっぷり入れた赤つゆ、カツオだしを加えた白つゆに分かれます。トッピングはかまぼこや油揚げ、小松菜、鰹節、大根おろし、海苔が代表的です。

住よし　名古屋駅　3.4番ホーム店

JR名古屋駅のホームにある立ち食いのきしめん屋さんです。立ち食いのチェーン店というと安かろう悪かろうのイメージが付き物ですが、麺もつゆも驚くほど本格的です。比較的もっちりとした厚みのある麺とあっさりとした出汁が特徴的です。JRのホームの1.2番線、5，6番線の間にも同じ店舗がありますが、揚げたての揚げ物がトッピングできるのは3,4番ホーム店のみです。新幹線を使う際は是非立ち寄ってみてください。


052-565-9527
予約不可
住所 愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 名古屋駅構内 ＪＲ名古屋駅　３・４番ホーム
営業時間　7時から20時半

味噌カツ

豆味噌をベースに、鰹出汁、砂糖など様々なものを加えた独自のタレを豚カツにかけた有名な庶民的グルメです。1960年頃に名古屋、もしくは津市で考案させたといわれており、中京圏で広く親しまれています。中京圏では、味噌カツに合う味に調整した味噌加工品が販売されており、これを豚カツにかければ手軽に豚カツを再現できます。その加工品の中で最も定番で上品な味わいなのが、ナカモの販売する「つけてみそ　かけてみそ」です。ほどよい甘味があり、味噌カツ、味噌田楽はもちろん、たこ焼き、お好み焼きなどどんなものでも名古屋風に変えてしまう魔法の一品です。

矢場とん

名古屋発祥の味噌カツ専門店です。愛知県だけではなく、福岡、大阪、富山、東京、いわきにも進出しています。また、地元の中日ドラゴンズとの関係が深いことでも知られ、ドラゴンズの歴代のの選手が寄贈したユニフォームが店内に飾られています。

人気のわらし味噌かつ定食ではこれでもか、というほど味噌がかけられ、見た目が食欲をそそります。肉も非常に柔らかく、味噌と非常にマッチしています。少しお値段は高めでも、また食べたいと思える味です。店員さんの対応、接客ともに素晴らしいのも人気の理由の一つです。

お問い合わせ
052-252-8810
予約可
愛知県名古屋市中区大須3-6-18
11:00～21:00
ランチ営業、日曜営業
定休日
無休

出典：tabelog.com

どて煮

どて煮とは、牛スジやモツ、大根、卵などを味噌出汁で煮込んだ名古屋のB級グルメです。名古屋以外に人にはあまり馴染みがないかもしれません。どて煮をご飯にかけたものは「どて飯」と呼ばれ、これもまた名古屋で人気の庶民はメニューです。アレンジが簡単なこともあり、家庭料理としても人気です。具材は似ていても単なるおでんとは違い、独特の甘みとコクがあるのが特徴です。

鳥正

地元民に愛されてきた昭和24年創業の老舗の居酒屋です。どて焼きを食べにくる観光客にお勧めなのが「どて焼き盛り合わせ」です。大根は10日かけて仕込み、アク抜きにも3日かけるという徹底ぶりです。味噌がしっかりとしみ込んでいますが、比較的あっさりとしているのが特徴です。
こうして定番のどて煮の他にも、どて煮とオムライスを合わせた「どてオムライス」というメニューが人気です。この奇妙な組み合わせも相性は非常によくクセになる味です。

052-231-5977
予約不可
住所
愛知県名古屋市中区栄2-1-19
交通手段
地下鉄「伏見駅」から徒歩3分
地下鉄「大須観音駅」から徒歩12分
地下鉄「栄駅」から徒歩15分

出典：tabelog.com

台湾ラーメン

名古屋の台湾料理店「味仙」の店主が、台湾の辛い麺料理をアレンジして賄いとして振舞ったことが発祥です。元々は一部の客の間で人気でしたが、80年代の激辛ブームに乗って知名度が上昇しました。台湾という名前がついていますが、発祥は名古屋であり、愛知県ではおなじみの料理です。挽き肉・ニラ・長ねぎ・モヤシなどをトウガラシで味付けして炒めて、スープを加えて麺にかけたものです。ニンニクが大量に入っていること、辛さがきついことから好みは分かれますが、辛い物や刺激が好きな人には是非お勧めしたい一品です。

味仙

名古屋の中華料理の半分以上がメニューにおいていると言われていますが、台湾ラーメンといえば味仙が圧倒的な知名度を誇ります。頭に残るCMを大々的に流し、宣伝にも力を入れています。そんな味仙も2016年ひっそりと神田にオープンしています。特に、台湾ラーメン・イタリアンは本場名古屋のものより辛く、見た目も真っ赤で、食べる前から汗が出てきそうです。ただ辛いだけでなく、台湾ミンチとスープの濃縮された旨味があります。「台湾ラーメン　味噌」も八丁味噌のコクが広がるおすすめメニューです。

03-6262-9833
東京都千代田区神田鍛冶町3-3-21 1F
JR神田駅北口から徒歩約2分
地下鉄銀座線神田駅4番出口すぐ
神田駅から155m

出典：tabelog.com

スガキヤ

愛知県民なら誰もが一度は行ったことがあるくらいに有名なラーメン屋です。愛知県民のソウルフードといってもいいでしょう。ラーメンが一杯320円（2017年現在）というリーズナブルな価格設定に加え、ほんのりクリーミーで和風で親しみのある味が日記の秘密です。スガキヤのラーメンは確かにラーメンで間違いないのですが、ラーメンではないという不思議なポジションにあります。「ラーメンが食べたいからスガキヤに行く」のではなく「スガキヤに行きたいからスガキヤに行く」、そういう感覚なのです。量もそこまで多くはないので、小腹がすいたら軽く行けるのも魅力です。
カップラーメンや袋麺のバージョンもありますが、やはり店舗の味とはだいぶ違います。一度食べれば、時間が経ったとき、また食べたいなと思い出す味です。

台湾風まぜそば

2008年頃から急速に知名度が上がり、たったの10年で名古屋の代表的なB級グルメの成長した料理です。名古屋といったら台湾ラーメンが有名ですが、その台湾ラーメンを作ろうとして失敗したことが発祥のきっかけと言われています。太い麺の上に台湾ミンチ（鷹の爪とニンニクを効かせた醤油味のピリ辛ミンチ）を載せた汁なし麺で、その名の通りよくかき混ぜて食べます。新なごやめしコンテスト2013では準グランプリを獲得しています。

麺屋 はなび 高畑本店

今も行列の絶えない台湾まぜそば発祥の店です。濃厚なメンチともっちりとした極太麺が絶妙に絡み合い、口いっぱいにバランスの良い美味しさが広がります。台湾ミンチの味わいと、生卵、ネギ、にんにくが混ざりあい、台湾ラーメンのような感じもほのかに感じます。追い飯といって、麺を食べ終わった後に、残ったひき肉などと混ぜるためのごはんが無料で貰えます。

052-354-1119
住所
愛知県名古屋市中川区高畑1-170
地下鉄高畑駅３番出口より徒歩５分
高畑駅から376m

出典：tabelog.com

喫茶店　モーニング

名古屋の喫茶店で朝にコーヒーを頼むと、卵だ、トーストだ小倉あんだと様々なものが無料でついてくるのが通常です。逆についてこないとケチだと思われるのが現状です。喫茶店は一度気に入られるとリピーターになってくれることから、純粋なサービスとして一般化しました。
最も定番なメニューはバタートーストにたっぷりと小倉あんをのせた小倉トーストです。変わったところだとパスタやポテトサラダがついてくるところもあり、店ごとの個性がはっきりと表われます。

リヨン

名古屋駅、モード学園の近くにある、老舗の喫茶店です。モーニングといえば通常は朝にのみ提供されますが、リヨンでは営業時間内はずっと提供するフルタイムモーニングを採用しています。テレビや雑誌によく紹介されていることもあり、行列ができることもしばしばです。定番の小倉あんトーストの他にも、ピーナッツバターサンド、ポテトサラダサンド、フルーツサラダサンドなど6種類の中から選べるシステムになっています。

お問い合わせ
052-551-3865
予約不可
住所
愛知県名古屋市中村区名駅南1-24-21 三井ビル別館B1

出典：tabelog.com

名古屋の味を家庭でも楽しもう

いかがでしょうか。B級グルメの中でも有名なものは他の地方にも徐々に広まり、食べられるチャンスも多くなります。一度本場の味を知ったら食べに行くだけでなく、家庭でアレンジするのも楽しみ方の一つです。味噌煮込みうどん、どて煮、味噌カツ、小倉トーストあたりは比較的再現しやすい部分もあるので、料理の腕に自信のある人は挑戦してみてください。