一冊は読破しておきたいドストエフスキーのおすすめ4作品
新訳の登場等で再注目されている文豪、ドストエフスキー。作品が大長編であることや深遠なテーマを扱うため難しいと思われがちですが、実は刑事もの・裁判ものなどのミステリー小説としても楽しめる作品も多いです。そんなドストエフスキーのおすすめ定番作品をご紹介します。
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日本でブーム再燃中の文豪
世界的文学の作家として名高いロシアのドストエフスキー。
最近の日本では新訳本の登場、ドラマ化等で再度大きな注目を浴びる作家となっています。
「タイトルだけは知ってるけど…」という人も多いですが、一度読むとやみつきになる魅力を備えた作品が揃っています。
地下室の手記
自分以外の全ての社会との関わりを絶ち、地下室の中に閉じこもり続ける男のモノローグ。
社会との断絶を描いたそのシチュエーションには、現代日本のひきこもり問題などを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
ロシア古典文学であるにもかかわらず、現代にも共感できる部分が多数ある「古くならない」文学のひとつです。
罪と罰
自分を「選ばれた人間である」と考える青年ラスコーリニコフが殺人を犯し、その罪の意識に苦悩することとなる物語。
哲学的なテーマを扱った小説ですが、犯罪を認めようとしない主人公とそれを追い詰める判事という後半の流れにはかなり「刑事もの」の薫りが漂います。
カラマーゾフの兄弟
ドミートリイ、イワン、アリョーシャという3人の兄弟達とその周辺の人々を描く長大な作品。
この作品1本だけでも相当なボリュームがありますが、元々は「続編」が想定されており、本来はそちらが「本編」となるはずだったのだとか。
序盤は登場人物が多くまごつくかもしれませんが、中盤に入るにつれミステリー的な要素も増えます。
「普段純文学はあまり読まない」という人も、中盤から終盤を「推理小説」として楽しんでみてはどうでしょうか。
悪霊
『カラマーゾフの兄弟』より前に書かれた作品ですが、『カラマーゾフの兄弟』を読了できたらこちらもおすすめです。
「神はいるのか」「信仰とは」という問題について等の深いテーマが描かれています。
『罪と罰』や『カラマーゾフの兄弟』よりは少々読みづらいかもしれませんが、ドストエフスキー独特の激しいキャラクター達の魅力は十分に楽しめます。
あらすじだけではわからない魅力
ドストエフスキーの作品はボリュームが多いものが多いため、最近では「あらすじ」だけを追える作品も出回っています。
しかしドストエフスキーの魅力は、そのストーリーラインだけに収まりません。
少しずつでも読み進めて行くと、中盤に入るころには魅力の虜になっているはずです。
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