ドストエフスキーは難しい?でも「観る」なら簡単!映像化された作品4選
不朽の名作と呼ばれる作品は1度は読んでおきたいものです。しかし、難解なテーマを取り上げている作品はなかなか読みづらく、途中で投げ出してしまうこともあるのではないでしょうか。そういう時は映画で観るというのもおすすめです。そこで今回はドストエフスキーの作品で映画化された作品をご紹介します。
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「難しい本」の手助けとなる映画・映像化作品
「不朽の名作」と言われる、ロシアの文豪・ドストエフスキーの作品群。
しかし難解なテーマな上にボリュームが多く「読破できない」「挑戦しづらい」という方が少なくないようです。
そこでオススメなのが「映像化済みの作品」。
「映像」で一度あらすじと人物のイメージを掴んでしまえば、読破へのハードルもグッと下がることでしょう。
今回は映画化・映像化されたドストエフスキーの作品をご紹介します。
罪と罰
ドストエフスキーの代表作の一つ。
10回以上に渡って映像化されていますが、ロシアで「大河ドラマ」(全8回)として放送されたドラマ作品(ディミトリー・スヴェトザロフ監督)が最も忠実に原作を再現していると言われています。
本国ロシアを舞台にロシア人俳優が出演しているので、登場人物や背景設定を正確にイメージできるという点も、原典読破の手助けとなることでしょう。
白痴
日本が世界に誇る映画監督「黒澤明」が『白痴』を映画化したことは意外と知られていません。
原節子、三船敏郎…と当時を代表する俳優が出演しています。
4時間30分以上の超大作を映画会社の意向で3時間弱に縮めたため、構成に少々ムリが見られるのが難点ですが、『白痴』の基本イメージを掴むには十分と言えるでしょう。
「洋画や海外文学」が苦手と言う方にもおすすめです。
カラマーゾフの兄弟
新訳版でブームが起こったことで、フジテレビが「昼ドラ」として同作品を映像化。
全体小説と言える『カラマーゾフ』の「家族間の愛憎」と「殺人」に焦点を合わせた作品となっています。
原作よりも大幅にミステリー仕立てですが、登場人物達のドストエフスキーらしい「濃いキャラ」を掴むには丁度良い作品です。
ドラマ視聴後には原作も「殺人ミステリー」として楽しめるはず。
白夜
孤独な青年と少女の一時の出逢いを描いた短編小説。
巨匠ルキノ・ヴィスコンティが映画化し、ヴェネツィア映画祭銀獅子賞を受賞する等、映像化作品の中では一・ニを争う名作と言われています。
モノクロ映画ですが、却ってその「レトロさ」によって古典的な美を感じられるはず。
ロマンティックな雰囲気が満ち溢れていますから、原作を「ラブストーリー」として楽しむ助けとなることでしょう。
映像なら、一日でドストエフスキーを理解することも可能!
いかがでしたでしょうか。ドストエフスキーの長編は「読むのに1ヶ月はかかる」と言われるほどのボリュームを誇りますが、映像作品であれば2時間〜1日程度で見終わることも難しくありません。
原典読破の助けとするだけでなく「とりあえずあらすじだけでも知っておきたい」「本を読むのは苦手」という方にもおすすめです。
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