『カラマーゾフの兄弟』が読破できない・わからない時の「お助け本」4選
一大ブームとなった新訳『カラマーゾフの兄弟』ですが読破挫折者も多いようです。
ここでは読破に役立つ本やあらすじを追える本等、内容と魅力を知るための本をご紹介します。
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ブームの陰で挫折者続出?「読んだけどわからなかった」という人も
新訳版の発表で爆発的ブームとなったドストエフスキーの大作、『カラマーゾフの兄弟』。
でも「長すぎて読む時間が無い」「登場人物が多くて混乱する」等、読破できずにいる人も少なくないようなんです。
また「一読したけど、難解すぎてわからなかった…」という人もいる様子。
そんな『カラマーゾフの兄弟』を読めないという人達のための「お助け本」のオススメ4冊をご紹介します。
原作読破の強い味方『すらすら読めるドストエフスキー』
『カラマーゾフの兄弟』には、人物の名前や愛称、宗教の話にも独特の「19世紀ロシア文化」が顕著に現れており、馴染みの無い日本人には難解に感じられることが多いもの。
この本ではロシアでの名前の付け方や官位等が詳しく解説されており、原典が読みやすくなります。
また、多数の登場人物をまとめた事典が付いているのもポイント。
「原典を読破するのに役立つ一冊」と言えるでしょう。
時間が無い人のための『30分 DE 原典 ドストエフスキー カラマーゾフの兄弟』
新潮版で3冊、岩波版で4冊という大長編『カラマーゾフ』を編集し、たった30分で完読できるようにブラッシュアップした作品。
殺人、ラブロマンス、家族ドラマ…と非常に様々な側面を持つ原典の中で、最も重要と言われる「宗教面」にスポットを当てているのが特徴です。
「原典を読み切る時間が無い」「宗教小説としての基本を抑えたい」という人におすすめ。
小説がニガテな人には『まんがで読破・カラマーゾフの兄弟』
文豪たちの古典作品をマンガ化した人気シリーズの1冊。
全体をコンパクトに収めながらも原典の基本ストーリーは忠実に追っているので、「とりあえず粗筋だけを知っておきたい」という人にもピッタリです。
全体の構造や多数の登場人物の特徴等も手軽に抑えられますから、まずはこれを読んでから原典に挑戦してみるのも良いですね。
エンタテイメントとして原典が読める『ミステリとしてのカラマーゾフの兄弟』
純文学にジャンル分けされる『カラマーゾフの兄弟』ですが、物語の主軸は「殺人を巡る謎と裁判」です。
この「ミステリー的」な側面にスポットを当てて解説をしていくのが本著の内容。
本当の犯人は誰か、伏線はどこか…と、ひとつひとつ丁寧に教えてくれるので、一読しても気づかなかった「謎」を知ることができるでしょう
読み終えた後には『カラマーゾフ』を再度読み直したくなるはず。
「手がかり」が増えることで「原典読破」も近くなる
超大作である『カラマーゾフの兄弟』は、登場人物の多さ、複雑に絡み合うテーマ等、読破し内容を理解するにあたっての多数の難関があると言えます。
しかし上記のような「お助け本」を読めば、それらのハードルはグッと下がることでしょう。
イメージが湧きやすくなることで、作品の魅力にも気付き、原典を完読できる日も近くなるはずです。
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