週末はプチ贅沢を!車窓とグルメを堪能する東日本のおすすめ観光列車9選
一度は廃れてしまった鉄道の食堂車が、今、俄かに脚光を浴びています。本記事では、沿線の食材を使った料理やスイーツ、地酒など、いつもと違う食事を楽める東日本の観光列車をご紹介します。
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今、グルメな観光列車がすごい
その昔、新幹線や寝台特急で楽しめた食堂車。今は往年の食堂車は姿を消しつつあります。しかし今、食堂車を復活させる先駆けとなった肥薩おれんじ鉄道の「おれんじ食堂」が人気を集め、JR九州の超豪華クルーズトレイン「ななつ星」が話題となる中で、再び「食事ができる観光列車」に注目が集まっているのです。
観光列車は、九州の専売特許ではありません。東日本でも、工夫を凝らした料理やスイーツが楽しむための観光列車が次々と誕生しているのです。本記事では、東日本で現在運行している観光列車をご紹介します。行きつけのレストランでの食事も良いものですが、たまには趣向を変えて、食事のできる列車で大人の休日を楽しんでみませんか?
東北の美味とスイーツを満喫する「TOHOKU EMOTION 」(JR東日本 八戸線)
三陸沿いを走る八戸線の八戸駅~久慈駅を走る観光列車で、白い車体が印象的です。優雅な内装の車内で、往路は沿線の海の幸・山の幸を取り交ぜたコース料理を、復路はデザートブッフェが楽しめます。車窓には三陸沖の絶景が広がり、食事に花を添えるでしょう。
新しい東北を発見・体験」することにこだわった列車で、キハ110系気動車3両を改造し、列車全体を「移動するレストラン」として運用する。2013年秋以降、八戸線で臨時列車として土休日、ゴールデンウィーク、夏休み、年末年始を中心に年間150日間程度運行される予定です。
乗る電車によって料理が変わる楽しみ「レストラン・キハ」(いすみ鉄道)
昭和の香り漂う国鉄の気動車キハ28またはムーミン列車の車内テーブル席で食事を楽しむ観光列車。数種類の列車が同時期に走っていて、伊勢海老を使ったイタリアンコースやお刺身列車などがあり、季節によっても様々な企画があり、色々と楽しめる点が大きな特徴です。スイーツ列車・和菓子列車もありますので、いすみ鉄道の申し込みサイトで好きな列車を選んでください。豪華な観光列車ではありませんが、昔懐かしい旅情も堪能できますよ。
いすみ鉄道公式ホームページ。
オープンキッチンが珍しい「52席の至福」(西武鉄道)
西武新宿駅または池袋駅~西武秩父駅間を走る観光列車で、車体は春夏秋冬の秩父をイメージしている空色の電車です。車内はゆったり座れるソファ席とオープンキッチンがあります。食事は、西武新宿または池袋発車のブランチコースと、夕方に西武秩父駅発車のディナーコースがあり、ブランチコースにはデザートブッフェも付くのが特徴です。料理はコース形式で、オープンキッチンで調理されたものが運ばれてくる本格派。秩父観光も取り混ぜて、秩父への日帰り旅行はいかがですか?
西武鉄道では沿線各地域の活性化と新しい旅行スタイルの提供を目的として、観光電車の開発を進め、2016年4月 西武 旅するレストラン「52席の至福」がデビューいたします。
長野の食材を使った和洋の本格的な料理を満喫する「ろくもん」(しなの鉄道)
軽井沢駅~長野駅間を走る、食事が楽しめる観光列車。食事付プランと乗車券のみのプランとして予約でき、「ろくもん1号」では洋食のコース、「ろくもん2号」では和食の懐石料理が提供されます。どちらも、沿線の豊富な食材を巧みに利用した料理が並びますので、車窓を楽しみつつ、その味を満喫しましょう。
季節によって料理が変わる楽しみ「雪月花」(えちごトキめき鉄道)
えちごトキめき鉄道の観光列車「雪月花」は、上越妙高駅~糸魚川駅で運行されています。沿線は妙高の山並みと日本海の両方が一度に楽しめ、車窓の眺めだけでもかなり楽しめるのが特徴です。食事は、午前便は洋食、午後便は和食と2種類の豪華コース。雄大な自然を眺めながらの食事は、まさに「いつもとは違う」極上の時間を感じさせてくれるでしょう。
国内最大級の展望を確保し、インテリアの細部にまで「新潟」にこだわった車両は、何度乗っても新たな発見に出会えるでしょう。四季明瞭な上越地方の折々の美しい風景を愛で、地元の旬の食材を使ったお食事をご堪能ください。
新潟の地酒をとことん楽しむ「越乃Shu*Kura」(JR東日本 信越本線など)
上越妙高駅~十日市駅の往復が「越乃Shu*Kura」、上越妙高駅~十日市駅なら「ゆざわShu*Kura」、上越妙高駅~新潟駅なら「柳都Shu*Kura」と名前が変わりますが、いずれも新潟の誇る地酒を堪能できる観光列車です。1号車が食事付きのびゅう旅行商品の専用車両で、2号車はイベントスペース、3号車は指定席券で乗れる車両になります。2号車では、常時5種類の地酒が利き酒(有料)できるようになっていて、地酒ファンにはたまりません。びゅう限定商品は、お酒を楽しめる料理と越乃Shu*Kuraオリジナル大吟醸酒のセット。食事付を頼まなくても、蔵守(サービスカウンター)で、おつまみなどが買えますので、どちらでもお好きな方にどうぞ。
越乃Shu*Kura(コシノ シュクラ)の公式ウェブサイトです。列車のコンセプトや運転日スケジュールのご案内、各種商品メニューや沿線観光情報などを掲載しています。
お座敷風の指定席で旬が詰まったお弁当とデザートを「とれいゆ つばさ」(JR東日本 山形新幹線)
お座敷風指定席と足湯がついている新幹線。きっぷのみで乗る事もできますが、食事を楽しみたい場合は、びゅう旅行商品として申し込む必要があります。食事は旬の食材を使ったお弁当とデザートで、厳密には車内で調理される料理ではありませんが、車内のバーカウンターで山形の銘酒やフレッシュジュースを楽しみつつ、お座敷でゆっくりと楽しむ事が可能です。
JR東日本仙台支社の公式サイト。列車・駅・きっぷ・Suica・旅行・イベント情報などをご案内しています。
フルーツ王国福島の旬をスイーツで味わう「フルーティアふくしま」(JR東日本 磐越東線)
磐越東線の郡山駅~会津若松駅までを約1時間10分かけて走る観光列車。こちらは、全席スイーツセット付きのびゅう旅行商品として席を予約します。デザートは福島の人気店が提供するオリジナルスイーツ2品とドリンクのセット。フルーツ王国福島が誇る旬の果物をふんだんに使った一品が味わえます。車内には1両をすべて使って設置されたカフェカウンターもあり、福島のお菓子やお酒類なども販売。
JR東日本仙台支社の公式サイト。列車・駅・きっぷ・Suica・旅行・イベント情報などをご案内しています。
山梨の恵みをスイーツで堪能する「富士山ビュー特急」(富士急行)
大月駅~河口湖駅間を走る富士山ビュー特急。そのうち、「スイーツプラン」が設定された特別車両(1号車)でのみ楽しめるのが、「富士山ビュー特急特製スイーツ」です。1号車は26席のみのゆとりある空間で、のんびりと車窓を楽しみつつ、山梨の特産品をたっぷり使ったスイーツが楽しめます。
富士山に一番近い鉄道 富士急行線
今後は本格的なクルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」も
東日本で食事も楽しめる観光列車をご紹介しましたがいかがでしたか?旅情というスパイスを加えた列車内での食事は、日頃のストレスを忘れ、明日への活力を生むでしょう。2017年春頃には、JR東日本より、新たな寝台特急「TRAIN SUITE 四季島」の運行が開始されます。こちらは、JR九州の「ななつ星」に匹敵する豪華さを誇る本格的なクルーズトレイン。ハイエンドな人たちからも注目を浴びています。これからも目が離せない観光列車で、ひと時の安らぎを感じてくださいね。
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この記事のライター
植田正治のように、本当に好きなものしか紹介しない、そんなライターに私はなりたい。目下の興味は、旅、写真、おいしいものとにゃんず。