30万円前後から買える”王道を少し外した”お洒落な高級・機械式腕時計10選
ロレックスやオメガといった”いかにもな王道一流ブランド”とは異なる、一般的に知名度が低いブランドの腕時計を紹介します。今回は機械式を中心としたシンプルかつオシャレなデザイン、さらにはリーズナブルなものを選びました。認知度は低くても、知る人ぞ知る個性的な名作は、流行りに左右されない一生モノになること間違いなしです。
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機械式時計の魅力
今回紹介するのは電池を使用したクォーツ時計とは異なり、ゼンマイを用いて自動で動く機械式時計になります。電池を一切使わないその中身は非常に細かな、かつ大量のゼンマイ達でひしめき合っています。職人達の技術が込められたその様はまさに芸術の一言。また手入れをきちんとすれば何十年も持つ、一生の宝物になります。そんな時計の素晴らしさに酔いしることのできる、魅力で溢れた機械式腕時計を紹介したいと思います。
誰もが知っているブランドはつまらない
ロレックス、オメガといったブランドは一般的認知度が非常に高いです。そのため誰もがある程度の価値を理解してくれるというメリットはあります。ただ、それだけに多くの方が所有しているので新鮮味に少し欠けてしまいます。かといって雲上ブランド(パテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ・ピゲ等)は非常に高額なため手が出せない。
ということで王道を少し外した一流ブランド腕時計を見たいと思います。もちろん手が届く範囲のものを。価格の目安は新品購入(並行輸入品を含む)を前提にしています。並行輸入品に関してはそのメリット、デメリットを理解してから購入を検討してくださいね。
IWC:ポートフィノ
まずはIWCから「ポートフィノ」コレクションを紹介します。
IWC(International Watch Company)は創業1868年のスイス高級時計メーカー。派手さを抑え、耐久性を追求したムーブメントは完成度が非常に高く、その実用性が高く評価されているメーカーです。実際に各国の航空会社から時計製作の依頼が絶えないことからもその高い信頼性を物語っています。
1970年代から始まったポートフィノコレクションは地中海に面した優雅な港町、ポートフィノのライフスタイルを反映しています。優雅で落ち着いたポートフィノの雰囲気を醸し出すエレガントなデザインのこのコレクションはIWCの中でも高い人気を誇ります。
価格:30万円台後半〜
ゼニス:エリート
ゼニスも創業1865年の老舗メーカー。伝統に囚われず、常に革新的なモデルを作り続けることで知られています。本来は”Manufacture de montres”という社名だったのですが、ムーブメント「ゼニス」が万博にて金賞を受賞したことから社名をゼニスに変更しました。1999年にLVMHグループの参加に所属してからその認知度が飛躍的に高まっています。
ゼニスといえば、かつてロレックスにも供給していたことのある自動巻きクロノグラフムーブメント「エル・プリメロ」が有名です。しかし今回はそんなエル・プリメロからクロノグラフ機能を省いた、自動巻き「エリート」モデルを紹介します。その華やかなデザインと伝統的なムーブメントの融合に多くの方が虜になっています。
価格:30万円台前半〜
コルム:アドミラルズカップ
鍵マークのブランドロゴが特徴のスイスメーカー。その意味は”完全な時への鍵”です。創造性と大胆さを追求するその姿勢は各界に愛好家を生み出しており、ジョニー・デップもその中の1人として有名です。
そんなコルムの「アドミラルズ カップ」は、12角形ケースと国際海洋信号旗をモチーフにした斬新なデザインが話題を呼び、1960年のデビュー以来コルムのベストセラーとなっているモデルです。
価格:40万円台後半〜
クロノスイス:レギュレーター
1983年創立の新興メーカーであるクロノスイス。名前にスイスが入っていますが、実はドイツの会社。ただ全ての部品をスイスで生産しています。年間生産数を限定し、すべてに手作業を組み込むその姿勢に真摯なドイツの職人魂を感じます。
このクロノスイス初モデルである「レギュレーター」は独特の文字盤が特徴的。分針がメインで秒針と時針が中心にあるという他にはないデザインは、元々は時計師が調整をする際の基準時計に使われていました。とてもオシャレにも関わらず全体的にクラシカルなデザインに落ち着いているこのモデル。長く愛用するに価する一品です。
価格:30万円代前半〜
ボーム&メルシエ:クラシマ
リシュモングループ傘下のスイス企業。1830年の創業以来「いかなる妥協もせず、最高品質の時計だけを作る」という信念を掲げ、高品質の時計を製造し続けています。当時の時計産業における世界的権威「ジュネーブ刻印」が授与された数少ないメーカーの1つです。日本での知名度は低いのですが、30万円代が中心というリーズナブルな品揃えから今後その人気は着実に上昇していくことでしょう。
青い時計針が特徴の「クラシマ」モデルはモダンとクラシックが調和したモデル。シンプルでさりげないワンポイントが光るデザインはどんな場所でもあなたを際立たせてくれます。
価格:20万円代前半〜
モーリスラクロア:マスターピース
こちらも1975年に初モデルを発売したスイスの新興メーカー。遊び心を含んだ独創的な設計が特徴。2014年に世界的に有名なサッカークラブ、FCバルセロナとパートナーシップ契約を結んだことで話題になりました。
「マスターピース(傑作)」と名付けられたこのラインにはモーリス・ラクロアのすべてが結集されています。特に文字盤(ダイヤル)へのこだわりは一目見れば分かるほどにディテールまでこだわりが感じられます。
価格:30万円代前半〜
ブシュロン:ロンド
他とは少し毛色の違うブランドをここで紹介します。ウエディングギフトの製造から始まった高級宝飾品メーカーの「ブシュロン」です。パリ万博やベルギー国王などに作品を提供したことで世界的知名度を得ました。そんなブシュロンはそのジュエリーを用いた時計も製造しています。
男性向けでおすすめなのが「ロンド」。ブシュロンを代表するモチーフである「ポワント・ド・ディアマン」で囲まれたフェイスデザインが目を引くシリーズ。アシンメトリーな文字盤はパリにあるヴァンドーム広場を表しています。ハイジュエリーブランドならではの、時計メーカーとは異なるセンスが強く押し出されたデザインです。
価格:20万円代後半〜
ベル&ロス:ヴィンテージ
一流腕時計の代名詞はスイス。そんな中奮闘しているフランスメーカーがこちらの「ベル&ロス」。1991年に創業と非常に若い企業ですが、その視認性と機能美から軍用時計としての地位を確立しています。
そんなベル&ロスのファーストコレクションである「ヴィンテージ」。パイロット向けのミリタリーウォッチに先進性を加え、ファッショナブルに仕上げた人気モデルです。
価格:30万円代後半〜
クエルボ・イ・ソブリノス:トルピード
こちらもスイス以外の時計メーカー。キューバの首都、ハバナで創業した宝飾店がルーツとなるクエルボ・イ・ソブリノスは”スイスのハートにキューバのスピリット”で知られるブランドです。本国で起きたキューバ革命の影響を受け、創業者のクエルボ一族は一時ブランドを市場から撤退させましたが、その後復活。ハバナに流れる穏やかな時間をしっかりと体現した時計作りを続けています。
ハバナの伝統的な葉巻の名を冠した「トルピード」。古典的な文字盤が表すクラシックへの原点回帰が、その歴史を感じさせてくれます。また本体とベルトをつなぐラグ部分の大きなカーブも特徴的。
価格:30万円〜
ポールピコ:ジェントルマン
1976年創業と日が浅いにも関わらず、”気品はディティールに宿る”という哲学のもと作られる作品の精巧さ、そしてその結果として高い質感から生まれる優美さで多くのファンを魅了しているスイスメーカー。ポールピコの由来は創業者マリオ・ボイオッキ氏がかつて魅了された時計職人「ピコ」、そしてキリスト教の宣教師「パウロ」=「ポール」の組み合わせから来ています。その由来に忠実に、伝統的な技術を世界に広めています。
「ジェントルマン」は落ち着いた大人の男性のための、静かな美しさを提供するシリーズです。ポールピコの特徴が色濃く反映されています。
価格:30万円代後半〜
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この記事のライター
新しい物好きなうざかわ系アラサー男子。男子校で男に囲まれてきた反動から、大学以降は女性にモテることのみを考えてます。でも基本シャイなんでうまくアプローチできません。外資系メーカー→MBA→国内インフラ企業と経験。英語も話せる真面目な人間。