【OMEGA(オメガ)】アンティーク・ヴィンテージ腕時計の魅力を徹底紹介
長い間腕時計を造り続けている一流腕時計ブランド。現行モデルも魅力的ですがたまにはその歴史が詰まったアンティークウォッチに目を向けてはどうでしょうか。1本1本が異なるヴィンテージ感にきっと虜になること間違いなし。今回は一流腕時計ブランド「オメガ」のアンティークウォッチを紹介します。
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ヴィンテージ時計の魅力
ヴィンテージウォッチ(アンティークウォッチ)とはその名の通り”年月の経った”腕時計を指します。正式な定義はないのですが、一般的には1980年代よりも以前に製造された機械式時計をこのように呼びます(一部では機械式時計の技術が確立され、クオーツ式が登場する1970年代よりも以前のものをヴィンテージ時計と呼ぶべきとの声もありますが)。その魅力はなんといっても、それぞれコンディションが異なる一点ものであるということ。1本1本が長い歴史を持つヴィンテージ時計はその外観に趣が宿ります。オーバーホールを通して永久的に使用できる機械式だからこそ、多くの人々の思いを宿しているのです。
OMEGA(オメガ)のヴィンテージ時計
出典:psilord.com
スイスの老舗時計メーカー「オメガ」。
「これ以上の到達は不可能、最高、完成」という意味を込めたギリシャ語の最終文字Ωが社名の由来。ロレックスと並び圧倒的知名度を誇る一流腕時計ブランドです。有名でありながらも、派手な感じを演出しない、紳士なイメージのブランド。
ジュネーブ
出典:ki-watch.com
エントリーモデルとして発売された「ジュネーブ」。オーソドックスでシンプルなデザインが特徴。ベゼルが薄く文字盤が大きいため、実際のサイズより大きめに見えシンプルな割に存在感があります。価格が驚くほど安く、中には3万円代から購入可能なものも。
こちらはクロノグラフ。 珍しいワンプッシュクロノグラフタイプです。 10万円前後から。
コンステレーション/Cライン
出典:ki-watch.com
星座を意味するコンステレーション。このモデルは裏面の天文台が特徴。ラウンド型の美しいフォルムに放射線状のヘアライン。加えてケースとの一体感あるラグ、と完成された逸品。
また20世紀最高の時計デザイナーと謳われる巨匠ジェラルド・ジェンタ氏がデザインしたCラインもおすすめ。こちらも10万円程から出回っています。
デビル
フランス語で街角を表す「デビル(デ・ビル)」・ドレスウォッチとして生まれたカジュアルなラインです。そのため価格は5万円しないものも見られます。
シーマスター
防水性と耐久性の高さから人気の高いシーマスターモデル。信頼性の高いムーブメントと現在も評価の高いである30mmキャリバーが使用されたモデルは一生使うことのできる逸品です。こちらも10万円切る値段から購入可能。
出典:ki-watch.com
シーマスターコスミックは、ケース形状が幾何学的でとても個性的なモデル。ストラップとケースの間に隙間が生じてバランスを失うことがないように、ラグが短くケースと一体化されています。なかには5万円くらいから買えるものも。
出典:ki-watch.com
シーマスター デビル。上記の「デビル」の前身とも言われています。薄く小ぶりなデザインからエレガントさに重点が置かれたモデル。5万円〜で流通しています。
出典:ki-watch.com
シーマスター ポラリスはステンレススチールに、18金イエローゴールドを埋め込んだ比較的派手なモデル。80年代のオメガを代表するモデルです。10万円程から。
オメガのダイバーズウォッチの中で特に人気のある「シーマスター120m」。両方向回転ベゼル、ねじ込み式リューズといった実用性の高いモデル。お値段少し張り、40万円〜。
オレンジ針がアクセントの「シーマスター 200」。こちらも40万円程から。
1950年代後半に発売された希少モデル「シーマスター300」その1stモデルは特に貴重です。視認性の高い大型のアローハンドルやリューズガード無しのねじ込み式リューズが男らしさを演出します。50万円後半〜。2ndモデルにもこの傾向は踏襲されています。
シーマスター300の3rdモデルは1st、2ndと異なり、今では当たり前と張ったプラベゼルが搭載されています。 当時、ROLEXサブマリーナと並び、その高い信頼性で英海軍に正式採用されたダイバーズウォッチ。 30万円程から流通。
「シーマスター 600」。プロフェッショナルに向けて、より頑強に、深海実用的に造れられています。潜水中ベゼルが誤回転しないようにベゼルロックがかけられています。非常に人気が高いモデルで流通価格も80万円程から。
「シーマスター 1000m」。600よりも小ぶり。1000mまでの防水という非常に限られた用途の時計のため数が少なくとても貴重です。そのため流通価格は100万を超えます。
スピードマスター
NASA(アメリカ航空宇宙局)に採用されたことで有名な「スピードマスター」。その1stモデルは今では手に入らないのでレプリカ(復刻版)が流通しています。ステンレス製のベゼルとアロー針といった今でも見られる代表的なデザインが魅力。30万円程から購入可能。
2ndモデル。3rdモデルと比べても小さな4mm径のプッシャーが上品さを感じさせます。貴重なため130万円前後から。
スピードマスターの3rdモデル。現行まで続くモデル。3rdまではまだ「プロフェッショナル」の表記がありません。このモデルまではラグの形状が直線的です。4thからカーブします。30万円から。
4thモデル。このモデルからリューズガードが採用されたことにより、ラグに曲線が生まれました。現行と違いアップライトのオメガマーク、記載されている「Speedmaster」の「r」が下がっています。50万円程で流通。
5thモデルがこちら。半光沢のブラックに段の付いた外周が特徴的な段付きダイヤルです。30万円程から。
2014年のバーゼルワールドにてこのモデルの復刻が発表され話題になった「マーク2」。マーク2はプロフェッショナルシリーズの第2弾目的な存在で、1969年に発表されました。グレーダイアルに鮮やかなオレンジ色が目を引く針、それらを覆う大ぶりなケース。とても存在感のあるデザインです。だいたい30万円前後から。
1970年製の「マーク3」。ボルケーノ(火山)の愛称で親しまれるインパクト大のルックスが魅力的です。30万円程から。
こちらは「マーク4」マーク3で厚く大きかったケースデザインを、マーク2と同形状のものに戻しています。20万円中盤から。
「マーク4.5」。様々なメーカーに採用されるほど完成度の高さに定評があるムーブメントである「キャリバー 1045」を搭載。20万円代から。
独特なデザインの「マーク5」。ケースがTVモニターに似ていることから「TVスクリーン」の愛称で親しまれています。20万円程から。
フライトマスター
パイロット向けに造られた「フライトマスター」。そのため裏番には飛行機の絵が。GMTを使って2カ国の時刻を同時に表示できます。その中でも人気があるのがこの1stモデル。50万円〜。
フライトマスターの後期、2ndモデルです。30万円〜。
ランチェロ
出典:ki-watch.com
1950年代から限られた期間しか製産されなかったモデルです。他のモデルと異なりコンセプトが不透明でケース形状や針の種類なども多くのバリエーションがあるため、”謎のモデル”と呼ばれています。価格は30万円ほどから流通しています。
その他
自動巻き初期に見られる半回転バンパー式(バンパーを使用し、ローターを半回転で巻き上げる方式のこと)のオートマティックモデル。ローターがコツコツと行き来する感触が独特です。安いものでは5万円くらいから買えるものも。
1950年代製造。スイスの老舗高級時計宝飾店「TURLER/チューラー」の名が刻まれています。10万円〜。
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この記事のライター
新しい物好きなうざかわ系アラサー男子。男子校で男に囲まれてきた反動から、大学以降は女性にモテることのみを考えてます。でも基本シャイなんでうまくアプローチできません。外資系メーカー→MBA→国内インフラ企業と経験。英語も話せる真面目な人間。