一流ビジネスマンに似合う「ドイツ製腕時計」高級ブランドおすすめ15選
機械式腕腕時計はスイスが有名ですが、ドイツも言わずと知れた時計生産大国。ドイツ腕時計の魅力はシンプルなデザインと機能性の高さ。まさに堅実なサラリーマンにこそ相応しいメンズ腕時計。今回は定番の一流ブランドから新興ブランドまで幅広くドイツ腕時計の魅力を紹介します。現行品の代表モデルを裏蓋画像と共に紹介します。
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ドイツ腕時計の繁栄と衰退
「ニュルンベルグの卵」の発明
ドイツ腕時計の歴史は1500年代に遡ります。ドイツ、ニュルンベルグで動力ゼンマイが発明されたことで、それまで大型だった機械式時計の小型化が進み、持ち運び可能な機械式時計が生まれます。この携帯時計は「ニュルンベルグの卵」と呼ばれ、ヨーロッパ中に普及します。こうしてドイツは機械式腕時計の一大生産国に発展します。
しかしその後の宗教革命、特に1618年から30年続いた30年戦争によってドイツの時計産業は衰退し、ドイツにいた時計職人たちは新天地を求め、スイスへと移ります。
グラスヒュッテの栄枯盛衰
その後しばらくドイツ時計産業は勢いを取り戻すことができません。その流れを変えたのが1845年、グラスヒュッテにて時計工房を興したアドルフ・ランゲです。当時最先端の技術を用いて造られた彼の時計は高く評価され、グラスヒュッテは高級腕時計産地としての地位を確立していきます。この時期に多くの時計工房がグラスヒュッテで生まれました。
しかしこの繁栄も長くは続きません。第一次、第二次世界大戦を通してグラスヒュッテの時計産業は国営企業に吸収されてしまいます。こうして19世紀にはドイツ時計は一旦世界から姿を消すことになります。しかし同時に時計製造の技術力はこの軍需によって着々と培われていました。
その後ベルリンの壁が崩壊したことを機に民間資本がドイツ時計技術の高さに注目し投資を始めます。そして昨今の機械式時計ブームがこの流れを後押しすることで再び、ドイツ腕時計にスポットライトが当たっているのです。
A.ランゲ&ゾーネ(A. LANGE & SOHNE)
ドイツ腕時計において必ず名前が挙がる一流マニュファクチュール(ムーブメントから自社にて一貫製造する数少ない時計メーカー)、俗に言う”雲上ブランド”の1つ。先に触れたアドルフ・ランゲによる、グラスヒュッテ繁栄の基礎を築いたブランドです。ランゲが時計工房を興して数十年後の1868年、アドルフ・ランゲの息子によってA.ランゲ&ゾーネは誕生しました。第二次世界大戦の国有化により一時は時のブランドとなりましたが、1990年にアドルフ・ランゲの曾孫、ウォルター・ランゲにより再びその歴史を刻み始めました。
一目でわかる特徴的なデザインと、非常に精巧なムーブメントは見ているだけで時間を忘れさせてくれます。いつかは手にしたいブランドです。
ランゲ1
1994年に発表された復興後初のコレクションの1つで同ブランドを代表するモデルです。左右非対称なデザインには多くの機能がシンプルに収納されており、ただただ美しさを感じます。復興から一貫して同様のデザインが採用されているというのも納得ができます。
参考価格:参考価格:3,834,000円(税込)
1815
1995年に発表されたコレクション。1815はアドルフ・ランゲの誕生年であり、彼を讃えるモデルです。
参考価格:3,078,000円(税込)
出典:piazo.jp
グラスヒュッテ・オリジナル(GLASHÜTTE ORIGINAL)
出典:openers.jp
1845年創業のマニュファクチュール。アドルフ・ランゲが興した時計工房が同ブランドのルーツです。A.ランゲ&ゾーネとともに国営企業に吸収されたのち、1990年に民営化されその歴史を再スタートしました。長い歴史に胡座をかかず、常に革新を追い求める、ドイツを代表するブランドです。
パノリザーブ
2002年発表のモデルでありパノコレクションの1つ。左右非対称の美しいデザインはランゲ1を彷彿とさせます。A.ランゲ&ゾーネと同様グラスヒュッテ・オリジナルもグラスヒュッテの繁栄に大きく貢献したという自負があるのだということを感じることができます。
参考価格:パノリザーブ、1,134,000円(税込)
セネタ オブザーバー
かつてグラスヒュッテにて名職人ユリウス・アスマンによって製造された高精度な天測時計を元に開発されたモデル。
参考価格:セネタ・オブザーバー、1,188,000円(税込)
セネタ オブザーバーの画像が見つからなかったので、セネタ シックスティーズのものを載せています。
モンブラン(MONT BLANC)
万年筆で有名なドイツ創業の同社が1997年に立ち上げた時計ブランド。ドイツのハンブルグに本社がありますが、時計工房はスイスにあります。というのも2006年にスイス名門時計マニュファクチュールであるミネルバ社を傘下にしたことで、マニュファクチュールの仲間入りを果たしているのです。ミネルバの創業は1858年。モンブランの造る腕時計にはスイスの伝統が宿っているのです。
スター
1997年に作られたモンブラン初コレクションであり、同ブランドを代表するモデル。
参考価格:スター ツイン ムーンフェイズ、584,280円(税込)
ニコラ リューセック
クロノグラフ発明者の名を冠したモデル。モンブランとしては初の機械式ムーブメント搭載モデルです。
参考価格:ニコラ リューセック クロノグラフ オートマティック、100万円~
クロノスイス(Chronoswiss)
1983年、ゲルト・R・ラングによってドイツ・ミュンヘンに設立されました。スイスの名を冠しているだけあり、すべての部品はスイス取り寄せ、そして現在は本社もスイスにあります。ルーツがドイツということで今回挙げさせてもらいました。ギョーシェ彫刻や七宝焼といった伝統工芸を職人が手作業で施していくため、生産数は年間7,000個ほどと少量です。2009年に自社製造ムーブメントを発表し、マニュファクチュールの一員となりました。
シリウス レギュレーター
クロノスイスの代名詞は「レギュレーター機構」。時計のダイアル上に時、分、秒がそれぞれ表示されている構造を指し、元は時計師が時刻調整や精度の確認のために使用しました。1987年に同社初モデルであるレギュレーターが発表されてから次々に独創的なモデルを世に送り出していきます。レギュレーターはクロノスイスの顔なのです。
参考価格:シリウス レギュレーター、1,020,600円(税込)
シリウス デイト
クラシカルなドレスウォッチが特徴のシリウスコレクション。
参考価格:シリウス デイト、739,800円(税込)
ユンハンス (JUNGHANS)
1861年ドイツのシュヴァルツヴァルトにて壁掛け時計メーカーとして創業を開始。ブランド名は創業者の名前から付けられています。1900年初頭、当時高価であった機械式時計を、その製造工程を簡素化することで一般にも手の届く価格にまで下げたことでその人気を博します。その後もドイツ初のクォーツ式時計や世界初の電波時計といった革新的な時計を産み出し続けているブランドです。
マックス ビル
ドイツの造形学校バウハウス最後の巨匠と謳われたマックス・ビルに依頼した壁掛け時計のデザインを元に作られたのがこのコレクション。その発表は1962年でしたが完成されたシンプルなデザインは今も復刻版としてユンハンスを代表するコレクションであり続けています。
参考価格:Max Bill by Junghans Hand Wind、120,000円(税抜)
マイスター
マイスターとはドイツ語で"熟練した職人、巨匠"のこと。マックス・ビルから受け継がれている”必要最低限な”デザインがしっかりと体現されているコレクションです。
参考価格:Meister Hand Wind、182,000円(税抜)
出典:piazo.jp
ノモス(NOMOS)
1902年にグラスヒュッテに設立され、大戦を経て1992年に復活しました。ノモスは秩序、規律を意味します。"デザイン ・ハイクオリティ・リーズナブル"を謳っており、なんといっても圧倒的モダンなデザインはお洒落としか言いようがありません。またマニュファクチュールでもあり、自社製ムーブメントを搭載しているのにも関わらず、20万円台で購入可能なモデルがあるというのには驚きです。
タンジェント
ノモスのフラッグシップモデル。
参考価格:タンジェント、243,000円(税込)
オリオン
手巻きモデル。バーインデックスがよりシンプルさを醸し出します。
参考価格:オリオン、270,000円(税込)
ジン(Sinn)
1961年、ドイツのフランクフルトにてヘルムート・ジンが創業。創業者が空軍パイロットであったことからパイロット用時計を多く生産しています。その品質はドイツ工業規格に基づいているため、高品質で知られ、過酷な環境下でも最高の精度を保証すると謳っています。
103
優れた視認性、シンプルなダイヤルを備えたジンを代表するクロノグラフコレクション。
参考価格:103.B.AUTO、291,600円(税込)
EZM3
ドイツ警察特殊部隊の正式時計として開発されたダイバーズウォッチ。80,000A/mという防磁性能を誇ります。まさにプロのための時計。
参考価格:EZM3、345,600円(税込)
出典:kyotoya.net
ミューレ・グラスヒュッテ(MUHLE GLASHUTTE)
こちらもグラスヒュッテ生まれのブランド。1869年に精密機器メーカーとして創業後、先の大戦での解体を経て1994年に復活。"時計はあくまでも測定機器"の信念のもと作られる時計はデザインよりも機能が優先。ミューレ・ファインチューニングと呼ばれる歯車に硬化処理を施した高精度の調整が特徴です。
テラノート
テラ(Terra=地球)とノート(Naut=航海)を組み合わせた意味の本コレクションは航海に不可欠な高精度計器を開発してきた実績があるミューレならではの腕時計。
参考価格:テラノート トレイル、324,000円(税込)
レスキュータイマー
ドイツ海難救助隊に公式採用された実績のあるモデル。
参考価格:レスキュータイマー、237,600円(税込)
マーティン・ブラウン(Martin Braun)
出典:openers.jp
ドイツ、フォルツハイムの時計学校を首席で卒業したマーティンブラウンが1998年に創業。創業者が天文学に深い造形があることから本ブランドは天文時計の代名詞にもなっています。現在はフランク・ミュラーグループの傘下。
イオス
2001年に発表された同ブランド初のコレクション。由来はギリシア神話の日の出の女神であり、4時と8時の位置から伸びる2本の長い針がそれぞれ日の出と日の入りの時刻を示すという複雑機構が搭載されています。
参考価格:イオス 42B、368,000円(税込)
セレヌ
移動する満ち欠け面が従来とは異なる画期的な大型ムーンフェイズ機構を備えたモデル。文字盤にはメテオライト(隕石)が使用されています。
参考価格:セレヌ、200万円〜
シャウボーグ(SCHAUBURG)
1998年ドイツ北部シャウボーグ地方のリンテルンで創業。創業者は時計愛好家のフランク ・ディルバコフスキー。時計愛好家ならではこだわりが込められた時計は一本一本手作業で作られるため、年間生産量は1,500本社ほどと非常に少量です。時計へのこだわりを強く感じることのできるブランドです。
ムーン
ムーンフェイズ部には実写の月がプリントされ、その月がさらに夜には光るというこだわり。
参考価格:ムーン2、648,000円(税抜)
アーバニック
ムーンコレクションより防水機能を高めた使い勝手の良いエントリーモデル。画像のダブルムーンモデルは月の満ち欠けを北半球、南半球それぞれの位置から表す複雑機構搭載モデル。
参考価格:アーバニック ダブルムーン1、680,000(税抜)
ポルシェデザイン(PORSCHE DESIGN)
名門自動車メーカーの子会社。ポルシェ911をデザインしたデザイナー、フェルディナント・アレクサンダー・ポルシェが1972年に立ち上げました。バウハウスに通じる"機能がデザインを決める"という哲学のもとで洗練された時計を作り続けています。
1919
バウハウスの理念であるシンプルな機能美を追求したコレクション。1919はバウハウスの開校した年になります。
参考価格:1919 デイトタイマー、550,800円(税込)
クロノタイマー
リストウォッチをポルシェデザインが現代風に解釈して生まれたクロノグラフコレクション。
参考価格:クロノタイマー、820,800円(税込)
マイスタージンガー(MEISTER SINGER)
2001年創業の新興ブランド。その名には"現代社会における時間からの束縛を修正する"という同社のコンセプトが込められています。ブランド名の由来であるワーグナーのオペラを、ゆっくりと時間を忘れて鑑賞するように時計にも同じ思いでいてほしいという思いを体現するブランド。1本の針で時刻を示すシングルハンドのモデルで有名です。ドイツの会社ですが、製造はスイスで行われているため、一部モデルにスイス製の記載があります。
パンゲア
ブランドを代表する定番ライン。シングルハンドの外見が非常に個性的。
参考価格:パンゲア、307,800円(税込)
ネオ
よりシンプルなエントリーモデル。
参考価格;ネオ、162,000円(税込)
ヴェンペ(WEMPE)
出典:www.imn.jp
時計宝飾商として1878年創業。その後マリンクロノメーターの製造を開始し、マニュファクチュールとして現在ドイツを代表するブランドの1つとなっています。自らが所有するグラスヒュッテの天文台と隣接した自社工房で製作されるすべての作品はドイツクロノメーター規格を取得しており、その精度のも信頼性が高いものとなっています。
ツァイトマイスター
ドイツ、ザクセン地方の言葉でクロノメーターを意味するツァイトマイスターはヴェンペの代表ラインです。裏蓋にはドイツクロノメーター認定の証として、ヴェンペのシンボルである天文台のリーフが刻印されています。
参考価格:ツァイトマイスター、232,200円(税込)
ツァイトマイスター ダイバーズ
従来のツァイトマイスターに耐久性を加えたスポーツウォッチコレクション。裏蓋には同じく天文台の刻印が刻まれています。
参考価格:ツァイトマイスター ダイバーズ、426,600円 (税込)
シャウアー(SCHAUER)
ドイツの時計職人ヨルク・シャウアーが1987年ドイツでオーダーメイドの時計工房として創業。その後1990年にシャウアーを立ち上げました。ヨルク・シャウアーは彫金と時計組立のスペシャリストであり、時計製作もそうした作業に注力しているため、自身を”ウォッチ・ビルダー”と称して純粋な時計職人と自身を区別しています。全工程のほとんどを一人で手作業するため、生産本数は極めて少ないです。ベゼルに打ち付けられた12個のビスがデザインの特徴。
エディション10
シャウアーのアイコンであるビス付きベゼルを堪能できるモデル。
参考価格:エディション10、453,600円(税込)
エディション14
参考価格:エディション14、421,200円(税込)
モリッツ・グロスマン(MORITZ GROSSMANN)
2008年創業。ブランド名の由来であるモリッツ・グロスマンはグラスヒュッテにおける時計学校の初代校長かつ時計職人であり、グラスヒュッテの時計史においてランゲと並び欠かすことのできない人物です。彼の"シンプルかつ完璧な時計"という時計作りの信念を引き継いで生まれたのが、同ブランドを手がけるグロスマン・ウーレン社です。
ベヌー
モリッツ・グロスマン初コレクション。インデックスまで届いた細い針が特徴。もちろん針は自製です。針3本を仕上げるのに1日かかるという途方もないクラフトマンシップの結晶です。
参考価格:ベヌー ジャパンリミテッド 、3,024,000円(税込)
アトム(アトゥム)
よりモダンなライン。
参考価格:アトム ピュア、1,620,000円(税込)
出典:openers.jp
先述したモデルの裏蓋画像が見つからないため別ラインの「テフヌート」のものを。
ドイツ製時計の魅力
いかがでしたか。スイス製時計と比べて勝るとも劣らないドイツ製腕時計の魅力は伝わったでしょうか。
シンプルなデザインに秘められた機能美は大人の男性が楽しめる魅力であり、幅広いシーンで活躍してくれます。是非あなただけの1本を探してみてください。
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新しい物好きなうざかわ系アラサー男子。男子校で男に囲まれてきた反動から、大学以降は女性にモテることのみを考えてます。でも基本シャイなんでうまくアプローチできません。外資系メーカー→MBA→国内インフラ企業と経験。英語も話せる真面目な人間。