4WD(E-Four)が加わったトヨタ新型プリウスの燃費や価格を徹底解説
2015年12月9日に発売された4代目プリウス。6年半の期間を経て、満を持してモデルチェンジを行いました。新しく4WD車(E-Four)がラインナップに加わり、ますます充実した新型プリウスの気になる燃費や価格、更には新しく取り入れられ新技術まで詳しく解説します。
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2015年12月9日発売開始の新型プリウス(4代目)
去る2015年9月にアメリカ ラスベガスにて新型プリウスの発表会がありました。2015年12月9日に発売が決まったトヨタ自動車が誇るハイブリッド(HV)車の基幹車種である「プリウス」は、実に6年半ぶりに全面改良・フルモデルチェンジを行い、今までにない燃費と運転性を実現する車となっています。
今回で4代目となる新型プリウスには今までのモデルにはない4WD車(4輪駆動車)が用意されており、2輪駆動、4輪駆動の両モデルにて世界最高のハイブリッド燃費を誇るスペックとなっています。新型プリウスはトヨタ自動車が新しく開発した次世代車両技術「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」が用いられた最初のモデルとなっています。
今回4代目となる新型プリウスの開発コンセプトは、「Beautiful Hybrid(美しい地球・美しいクルマ)」。プリウスのDNAともいえる優れた燃費性能の進化はもちろんのこと、感性に響くスタイルやヒト中心のインテリア、ワクワクドキドキを感じさせる運転の楽しさ、先進の安全性能、そして災害時には電源供給のためのエネルギー機器になるという「社会との共存への配慮」を念頭に開発を進めてきた。
エクステリアデザインが一新され、モデルチェンジの名に相応しく近代的なデザインとなりました。ヘッドライトとテールランプが特徴的な形ですので、好みが分かれるデザインと言えますが、良い意味で今まであまり個性がなかったプリウスに個性が加わったのではないでしょうか。
リアデザインを変更したことで、流線的でクーペのようなフォルムになり、今までの大衆車の代表というデザインよりは洗練されたとてもシャープなデザインになりました。車本来の運転・走りを楽しめるようなアップグレードがありながらも、デザインとしてもしっかりと近代的にアップデートされており、多くのファンが納得する仕上がりとなっています。
世界最高クラスの燃費!リッター40km
エコカー・ハイブリッド車の代表格とも言えるプリウスの新型で当然気になるのは燃費です。今回採用した新開発・生産手法である「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」によって、全高を現行モデルより2cm、ボンネットの先端の位置を7cm下げ、走行安定性を高めることに成功しました。また現行モデルからモーターなどのハイブリッド基幹部品を新たに開発し、より一層エネルギーを無駄なく使えるように改良されました。
これらの改良により新型レクサスは現行モデルよりも20%近く燃費性能が向上し、スズキの軽自動車「アルト」をも上回るリッター40kmという世界最高クラスの燃費性能を誇るハイブリッド車となりました。
今までのプリウスにはない運転性能
新型プリウスの最大の特徴は今まで弱点と言われていた走行性能を大幅に向上させた点です。「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」によって2cm低くなった全高は走りをより一層安定させ、新しく開発されたハイブリッド技術によってよりパワフルな走りを実現しました。ボディねじり剛性を60%向上させた高剛性ボディやダブルウィッシュボーンリヤサスペンションの採用によって現行モデル(3 代目モデル)よりも安定したコーナリングを可能にしました。
新しいプリウスは燃費性能が向上した最先端のハイブリッド車という枠を超え、車本来の運転する楽しさ、快適さを味わうことができる今までにないハイブリッド車となっています。
最先端技術を導入し飛躍的に向上した安全機能
4代目プリウスには高級車クラウンと共に世界で初めてITS専用周波数(760MHz)による路車間・車車間通信を活用した運転支援システム「ITS Connect」を搭載しています。ITS Connectとは路車間・車車間通信を活用した運転支援システムITSのことです。クルマに搭載したセンサーでは捉えきれない見通し外のクルマや人の存在、信号の情報を、道路とクルマ、あるいは車同士が直接通信して様々な情報を取得し、ドライバーに知らせることで安全運転を支援する仕組みです。
また歩行者検知機能付衝突回避支援プリクラッシュセーフティ、全車速追従機能付のレーダークルーズコントロールなど、4つの安全機能をセットにした衝突回避支援パッケージ「Toyota Saftey Sense P」を「A」「Aプレミアム」に標準装備しています。「Toyota Saftey Sense P」はヴェルファイナやアルファードといったトヨタの最上級SUV車に搭載されていた安全機能です。この機能により、今までのモデルよりも総合的な安全性を実現しています。
既存技術をさらに進歩させる一方、次世代燃料を使う新たなクルマの開発にも積極的に取り組む、トヨタの最新技術をご紹介します。
toyota.jp ランドクルーザーの公式ページです。カタログ情報の確認をはじめ、オーナーの皆様の評価の閲覧、見積りシミュレーション、他車比較シミュレーション、カタログ請求などができます。
インテリア・エクステリアデザイン
4代目プリウスの最もデザインとして印象的な特徴的なLEDを採用したヘッドライトがあげられます。
好みの分かれるデザインではありますが、世界初「Bi-Beam(バイビーム)LEDヘッドランプ(オートレベリング機能付)」のモデルとして大きく注目されています。
リアコンビネーションランプが下部まであるので、プリウスだけの独特な光り方になります。
今までのモデルと異なり、クーペの様な曲線美からシャープな印象を受けます。
出典:www.fool.com
インフォメーションパネルを中央に配置し、3代目とは異なる左右対称のインテリア
出典:clicccar.com
3代目モデルよりも広くなった足元がゆったりとした座り心地を提供します。また天井の形状を工夫することで頭上にも十分なスペースを確保しています。
グレード・価格・燃費
4代目プリウスのグレードは最上級を含めて、大きく分類するとAプレミアム、A、S、Eの4グレードで構成されています。それぞれにグレードによって、搭載する車載電池も異なり、ニッケル水素電池だけではなくリチウムイオン電池も用意されています。先ほど説明したToyota Saftey Sense Pは、エントリーグレード以外で標準装備されています。
※ツーリングセレクションは3列シート7人乗りです。
2WD(FF)・2輪駆動タイプ
Aプレミアムツーリングセレクション 319万9745円 37.2km/L
Aプレミアム 310万7455円 37.2km/L
Aツーリングセレクション 292万6800円 37.2km/L
A 277万7563円 37.2km/L
Sツーリングセレクション 262万8327円 37.2km/L
S 247万9091円 37.2km/L
E 242万9018円 40.8km/L
4WD(E-Four)・4輪駆動タイプ
Aプレミアムツーリングセレクション 339万4145円 37.2km/L
Aプレミアム 330万1855円 37.2km/L
Aツーリングセレクション 312万1200円 37.2km/L
A 297万1963円 37.2km/L
Sツーリングセレクション 282万2727円 37.2km/L
S 267万3491円 37.2km/L
E 242万9018円 40.8km/L
toyota.jp プリウスの公式ページです。カタログ情報の確認をはじめ、オーナーの皆様の評価の閲覧、見積りシミュレーション、他車比較シミュレーション、カタログ請求などができます。
新型プリウスの映像集
俳優 福山雅治がプリウスが大きく変わったことを伝えるCMです。
プリウスが曲線を意識したシャープなデザインになったことがよくわかるイメージ映像です。
先代までのプリウスとは異なり、運転する楽しさ・快適さが向上したことがとても伝わるモータージャーナリストによる新型プリウス試乗映像です。
発売直後、気になる納車時期
今回で4代目となるプリウスは、3代目から新型発売直後の時期において中々手に入りにくいという状況が続いています。新型プリウスも例外ではなく、発売直後の12月に注文をしても納車は来年の春まで待たなければなりません。事前受付していた予約分が6万台を超え、しばらくは納車までに時間が掛かりそうな程の人気車種となっています。
人気が落ち着き納車までの時間が短くなる頃には、街中に新型プリウスが溢れていると思われますので、個性的なフェイスデザインも見慣れてすんなりと新型を受け入れられると想像できます。発売間もない今、慌てて買う必要もないので、実物をじっくり見てからの購入をおすすめします。
トヨタ自動車は9日、看板のハイブリッド車(HV)「プリウス」の新型車を発売した。6年半ぶりに全面改良した4代目プリウスの燃費は、最も良いモデルで世界最高のガソリン1リットルあたり40・8キロにした。…
2015-2016日本カー・オブ・ザ・イヤー最有力候補
3代目プリウスが2009-2010日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したことから、モデルチェンジした4代目も受賞の最有力候補と言えます。その年を代表するに相応しい燃費性能の向上と、自動車本来の走りを楽しめる運転性能の向上は、他のライバルにはないプリウスだけの魅力です。
6年半振りにモデルチェンジを行ったプリウスは、これからのハイブリッド車の基軸となる車です。モデルチェンジを行ったこのタイミングこそ、正に買い時のタイミングと言えます。
購入を悩んでいる方は是非この機会に購入を考えてみてはいかがでしょうか。
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この記事のライター
大学院在学中にITベンチャーを起業。アラサーを迎え身体のケアや筋トレに目覚める。些細なことにもこだわりがありすぎて妥協できない性格。