誰もが気になる夏の問題…。不快な肌のテカリを防ぐ方法をご紹介!
多くの人が気にする「肌のテカリ」。嫌だなあと思ってはいるものの、自分の意思ではどうにもできないので諦めている方も少なくないはず。今回はそんな問題を解決する方法をご紹介します。
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気がつけばテカテカの肌…
日本の夏は気温と湿度が高く、過ごしにくいことで有名です。鎖国政策をやめて外国の方を日本に招き入れる際に、絶対に夏の暑い季節に訪問させなかったという話が残るほど日本の夏は過ごしにくい季節です。さらに、温暖化のせいか毎年毎年暑さは厳しくなっていく一方。外を少し歩くだけで全身から汗をかいてしまう方も多いはずです。
そんな季節の悩み事の一つに「肌のテカリ」が挙げられます。体質だから…と諦めていた方に朗報です。そんなことはありません。ちゃんとテカリには予防策がありました。また、普段のテカリ対策も返ってテカリを進めてしまっていることも。
今回は暑い日でもさらっと涼しげな肌をキープする方法をご紹介します。
なぜ肌はテカるのか
顔がテカるメカニズムを皆さんはご存知ですか?顔のテカリは毛穴の中にある皮脂腺から皮脂が過剰に分泌されてしまうことで引き起こされます。そしてこの忌々しい皮脂は、実は私たちの肌を守る役割を果たしているのです。体のベタつきに悩むということはほとんど聞かないのに、顔のベタつきやテカリに悩んでしまうのも、薄い顔の皮膚を守るためなのです。そのため、顔は体の中でも皮脂線が多い部分です。
そんなテカリの最大の原因は「乾燥」です。肌の水分量が低下して乾燥すると外からの刺激を受けやすくなるからです。肌が乾燥すると脳が肌を守らなくてはいけないと認識し、毛穴から過剰に皮脂を分泌させます。そして肌の水分の蒸発を予防したり、皮膚を外的刺激から守ろうとするのです。今はスキンケアをする男性も増えてきていますが、その数は女性と比べると今でもかなり少ないのが現状です。だから女性よりも男性の方が肌も乾燥しがちになり、顔のテカリにも悩まされるようになるのです。
実はこれらは逆効果!
出典:01.gatag.net
あぶらとり紙
テカリを抑える最大のポイントは肌の水分と油分のバランスをとることです。油分が多いとそれはテカリつながり、油分が少ないと肌の水分を保持できないので乾燥させてしまうからです。双方のバランス良く保持することができれば過剰な皮脂の分泌を抑えてテカリを防ぐことができます。
しかし、多くの人が使っている脂取り紙は肌を守るために必要な皮脂まで取り除いてしまいます。すると肌は皮脂が不足していると勘違いし、さらに皮脂膜を形成しようとして余計に油分を出そうとします。
また、あぶらとり紙で顔をゴシゴシ拭いてしまうと、紙の摩擦によって肌が傷ついてしまい毛穴を広げる原因になります。皮脂が気になる場合は、ごしごしとこすらず優しく抑えるようにして油をうまく吸い取りましょう。
洗いすぎ
多くの男性がやってしまいがちですが、手でゴシゴシと顔をこするように洗ってしまうのもいけません。またテカリを気にするあまり、何度となく顔を洗いすぎてしまうのも、あぶらとり紙のときと同様、必要な皮脂まで洗い落としてしまいます。肌はちょっとした摩擦や刺激で肌荒れを起こしてしまったりと、皆さんが思っている以上に繊細なのです。
皮脂を落としてさっぱりしたいと思っている方は多いですが、洗顔の目的は汗やホコリ、余分な皮脂を落とすことです。確かに洗い終わった後の油分の感じられない顔は気持ちの良いものですが、洗った後につっぱり感がある場合は洗いすぎてしまっているので注意が必要です。顔がつっぱるということは必要な皮脂まで落としてしまっているということなので返って皮脂分泌を促進させることになってしまいます最初はなかなか慣れないかもしれませんが、控えめな洗い方をしてみるようにしましょう。
では、どのようにして顔を洗えば良いのか。正しい洗顔の仕方をご紹介します。
1. まず、ぬるま湯だけで顔全体を洗います。このとき、絶対に肌をこすらないようにしましょう。お湯でやさしく流すようにしながら洗います。実はこれの動作だけで表面についている汗やホコリは十分に落ちます。
2. 続いて顔に残っている余分な皮脂を落とすために石鹸や洗顔料を使います。このときに覚えておいて欲しいのは、肌を洗うのはあなたの手ではなく、洗顔料で作った「泡」であるということです。泡立てネットを使ってきめ細かい泡をつくるようにしましょう。泡がキメ細かいほど毛穴の奥まで行き届くので汚れをしっかりと落とすことができます。洗顔料が泡立ったらそれを顔に乗せてくるくると肌の上で円を描いていくようにします。おでこや鼻のあたりには皮脂線が多く皮脂が多く分泌されているので、そこの部分は少し多めに泡で洗ってあげましょう。
3. 一通り洗いあげたら、今度はぬるま湯でしっかりとすすぎます。このときやってしまいがちなのがシャワーの水を直接顔にあてることです。シャワーの水圧の刺激は顔の肌には強すぎるので手で水をすくって泡を流すようにしましょう。洗顔料が残っていると、これが今度はニキビなど他の肌トラブルの原因になってしまうので、「ちょっとやりすぎかな?」というくらい、しっかりとすすぐようにしましょう。
4. その後、タオルで顔をふきます。このときもゴシゴシと肌をこすらず、トントンと抑えながら肌の表面に付いた水滴を拭き取っていきます。
顔をよく触る
頬杖をついたり、顔をやたらと触ってしまう癖はありませんか?手には多くの雑菌や埃が付着しているので、正しいスキンケアができていても、知らずうちに肌が擦れてしまったり、毛穴が詰まってしまったりと、皮脂分泌へとつながってしまいます。
また、意外と見落としがちなのが寝具のケアです。寝てる間に人は汗をかくので枕やシーツは雑菌だらけ。さらにそこに顔をつけるのでそのときに肌が必要以上に刺激を受けてしまうことがあります。枕にはタオルをしくようにするなど、顔に直接触れる部分だけでも清潔に保つことが大切です。
正しい対策はこれだ
食生活の改善で内側から体質改善
オイリー肌はスキンケアや体質的なホルモンバランスなど、考えられる原因はいつくかありますが、食生活が大きく影響していると考えられています。
食生活を改善してテカテカ肌を治すポイントは
・皮脂の過剰分泌を誘発する食べ物の摂りすぎないこと
・過剰な皮脂分泌を抑え、皮脂を適性にコントロールする栄養素を摂取すること
の二つです。
まずは「皮脂分泌を誘発する食品」について解説します。
皮脂の主成分は中性脂肪です。中性脂肪になりやすいバターや生クリーム、チーズや肉などの動物性脂肪の多い食べ物や、砂糖・果糖を多く含む食品を摂ると皮脂の分泌が増加すると言われています。脂質はタンパク質や炭水化物を多く含む食品からも摂取することができるので、油っぽい食事は控えるようにするなど積極的な脂質の摂取はやめるようにしましょう。
また、血糖値を急上昇させる食品(高GI食品)にも注意が必要です。
血糖値が急上昇するとインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンは食欲を変動させるホルモンでもあるので、ダイエットに興味のある方は聞いたことがあるかもしれません。実はインスリンの効果はそれだけではなく、皮脂腺を刺激することで皮脂の分泌を促したりもします。
高GI食品として有名なのが、小麦粉や白米など精製された穀物です。判断基準としては「白いか白くないか」です。多くの「白い穀物」は精製されているので、炭水化物を取る時は玄米のような「茶色い穀物」を食べるなど精製されていないものを選ぶ様にしましょう。また、加工された食品や、糖質とセットになったお菓子なども危険ですので控えることをおすすめします。
これらの食品は皮脂分泌を過剰にするだけではなく、肥満やニキビなど、体やお肌に悪影響を与える可能性があるので、百害あって一利なしです。
次に、皮脂の過剰分泌を抑制する栄養素をご紹介します。
(1)ビタミンB2
皮脂の分泌量を適性にコントロールし、粘膜や皮膚の健康を保つ役割をしているビタミンです。
例)レバー、うなぎ、しめじ、まいたけなど
(2)ビタミンB6
単独で皮脂の分泌を抑えるだけでなく、ビタミンB2の働きをサポートする働きもあります。
例)にんにく、マグロ、いわし、バナナなど
(3)ビタミンC
メラニン色素の吸収を抑制してくれるので美白効果も期待できるビタミンC。摂取することで皮脂の過剰分泌を抑えると同時に、皮脂が酸化して肌にダメージを与えるのを防ぎます。
例)野菜・果物類(特にピーマン、パパイヤ、イチゴなどはビタミンc含有量が多い)
スキンケアでばっちり保湿
前項でも述べましたが、肌を外部の刺激から守るためには水分と油分のバランスを正しく保つ必要があります。そのために有効なのは洗顔後のスキンケアです。しかし、化粧水などの液体の美容液をつけただけではその成分と水分はすぐに蒸発してしまいます。そこで、化粧水をつけた後にクリームや乳液など程よく油分を与えることで水分を閉じ込めることができます。肌に蓋をすることで長時間しっとりとしたみずみずしい状態を保つことができます。
クリームのつけ方にもコツがあります。よく見かけるのは肌に刷り込んだりマッサージをしながら塗り込むことですが、これは実は間違っています。いくらクリームをつけているからといって刺激を与えると皮脂分泌につながるので注意。正しい付け方は肌になじませるつもりで「優しく力を入れずにつける」ことです。
皮脂の分泌=肌を守ること
皮脂の分泌は「肌を守ること」を目的としているのだということさえわかれば、今までの自分のテカリ対策が間違いであったと気づくことができるのではないでしょうか。ゴシゴシとこすって皮脂を取ったような気になっていても、それは全くの逆効果。むしろ必要な皮脂を取り除いてしまっているのでテカリ肌へと近づいています。
正しい対策の知識を身につけて、暑い季節でも爽やかな「さらり肌」過ごしましょう。
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この記事のライター
東京生まれ大阪育ちの慶応義塾在学の女子大生です。グルメ、ファッション、あとは旅行が大好き。でも実は、それと同じくらい手の綺麗な人が好き!