上海在住元総合商社マンが教える!中国語の綺麗な発音・ピンインのコツと練習方法
言語は音声言語と文字言語の二つに分けることができます。大きくは音声でコミュニケーションを取る方法と、文字によって様々な情報を残し後世に伝えるためのものです。
言語を紐解き把握することで、言語の勉強の効率を上げてみませんか?では早速スタート!
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中国語の綺麗な発音・ピンインのコツと練習方法
言語は音声言語と文字言語の二つに分けることができます。大きくは音声でコミュニケーションを取る方法と、文字によって様々な情報を残し後世に伝えるためのものです。
言語を紐解き把握することで、言語の勉強の効率を上げてみませんか?では早速スタート!
音声言語と文字言語の関係性
まず音声言語と文字言語の関係性を簡単に把握してみることにします。音声言語と文字言語はどっちが先にできてのでしょう。ともに起源は明確になっていませんが、どちらが先かはある程度明確になっています。音声言語ができて、そのあと文字言語ができたといわれています。音声言語の目的はコミュニケーションであり、文字言語の目的は伝承になります。今回は音声言語と文字言語の関係性、言語の重要性等から学習方法を考えてみましょう。
言語の基礎知識
世界母国語人口数ランキング
1位 中国語 約13.7億人
2位 英語 5.3億人
3位 ヒンディー語 4.9億人
4位 スペイン語 4.2億人
5位 アラビア語 2.3億人
6位 ベンガル語 2.2億人
7位 ポルトガル語 2.2億人
8位 ロシア語 1.8億人
9位 日本語 1.3億人
10位 ドイツ語 1.3億人
11位 フランス語 1.2億人
世界で使用されている言語を人口数で探してみたところ以下の様な情報が見つかりました。
1億人以上使用されている母国語は全部で11言語あり、合計は40億人程度で、世界の人口の半分以上に相当します。インドも人口が多いのでヒンディー語も多く母国語として使われているのかと思いましたが、英語の人も多く3位になっています。日本も鎖国時代末期は同じ日本語でも地域で方言が強くコミュニケーションが取れなかったため、共通言語の英語で話をしていた人たちがいたそうです。一例ですが、フィリピンのような島国では島ごとに言語が大きく違い、共通語が英語になっています。世界中では今でも言語の統一が行われていない都市では共通語が英語になっている地域も多々あります。
言語別GDPランキング
1位 英語 202000億USD程度
2位 中国語 80000億USD程度
3位 日本語 58690億USD程度
4位 ドイツ語 44000億USD程度
5位 スペイン語 39000億USD程度
6位 フランス語 33000億USD程度
7位 ポルトガル語 28000億USD程度
8位 イタリア語 22500億USD程度
9位 ロシア語 19000億USD程度
10位 ヒンドゥー語 12000億USD程度
英語の経済的優位性は圧倒的です。そのため英語を話せる日本人はその他言語を話せる日本人より圧倒的に多くなっています。しかし自身の人材としての希少価値を求めるのであれば、沢山話せる英語よりも、中国語が話せた方がもしかしたら強みになるかもしれません。もちろん、両方話せれば鬼に金棒です。
言語勉強方法の間違い
皆さんは言語学習をする際にまずはどのように学習を始めるでしょうか?まずは教科書、参考書を買っているのではないでしょうか?もちろん当たり前の学習方法ですが音声言語に限っては良くないと思います。
始めの部分で音声言語と文字言語の歴史を紹介しましたが、音声言語は文字言語よりも早く、文字言語を持たない音声言語がある中で、文字言語を使った音声言語勉強は順序が違います。まずは音声言語を音として認識し、その音をまね発声することが発音をよくし、言語習得の近道だといえるでしょう。
文字言語から言語を勉強すると発音が弱くなる?
出典:www.yc9y.com
中国語の発音は日本人にとってとても難しく、聞き取りづらく話しづらい言語になります。外国人が日本語の「か」「が」等の濁点を聞き分けることが難しいように、日本人にとって中国語の「zhi」「chi」「shi」、「R」「L」や「n」「ng」を聞き分けることは同じく、難しいものとなります。
当たり前ですが、聞き分けれない音を発音することはできません。
ということで、文字言語を習得してしまうと、なまじ意思疎通ができてしまうために音声言語を使って意思疎通をするチャンスを逃してしまいます。まずは音声言語で意思疎通を心がけることが重要になります。
日本人が間違がちな中国語の発音練習方法
漢字は言わずと知れた中国から日本に伝わった文字言語です。当時日本にはすでに文字言語がありました。しかし文字言語としてレベルが高く、且つ国力経済ともに強かった中国の影響を受け、日本は徐々に漢字を受け入れ、使用するようになりました。
いまでも日本でも使用されている漢字があるからこそ中国文字は日本人にとって理解しやすい言語になっているのは事実ですが、逆に文字言語に依頼しすぎて発音の習得ができないケースが多いように思います。コミュニケーションのために言語を学ぶのであれば、文字言語ではなく音声言語から入るべきでしょう。
音声言語のおすすめ習得方法
さて、では言語を音で理解し、音で発生するにはどのように練習するのが良いでしょうか?おすすめの勉強方法をお教えします。
中国語の歌を覚える
まず中国の歌を覚えて歌うというのはおすすめです。中国語初心者が、中国語の歌を歌うと急に発音の良い歌を歌いだす。といったケースが実はよくあります。意味が解らないところも聞いた音を真似してみることで発音を学び、そして意味を学び、文字を学ぶ。これが言語を学ぶ基本ですね。
歌を覚えるのは二つ良い点があります。一つは歌は基本的に4分程度なので、単語量も多くなくある程度簡単に習得することができます。とっかかりやすいですね。
もう一つは、中国の人と仲良くなれるきっかけになります。中国の方はカラオケが好きな気がします。何かとカラオケに行く機会があるので、何曲か歌えるのももしもの時のために役に立ちます。日本のカラオケでも中国語の歌が入っている場合も多いので、練習する機会もありますね。
中国映画を丸々一本覚える。
外国後の勉強でもう一つのおすすめはドラマや映画を覚えることです。きれいな発音で元をを話す練習なわけですが、やはりまず自分の言いたいことが言えることから始まります。自分がどんな中国語を話したいかで覚えるドラマや映画を選びましょう。中国人の友人を増やすのが目的なら恋愛ものや、コメディーなんてのもいいでしょう。仕事のために使いたいのであれば、少々難しめの経済を議題にしたものもよいですし、業界内のドラマがあったら専門用語も覚えられるのでなおいいですね。
まずは、始めは字幕等あっても問題ないので、普通に見てみましょう。そして作品の内容をすべて把握するのです。そして何回も何回も繰り返し見ることで全体の内容をある程度把握したうえで今度は字幕を付けてみます。そして自分の言いたいフレーズを探しながらそこに集中しながら見てみましょう。
始めは意味が解らない部分があっても、後々全体の流れとともに単語一つ一つを把握できるようになります。且つ音から入っているので、きれいな発音が身についているでしょう。
まとめ
まずは音声言語から習得し、必要であれば文字言語を習得していきましょう。日本人が中国語の発音が苦手なのはそもそもの口周りの筋肉が違うためです。たくさん話、口周りの筋肉を強めていくしか方法はありません。コツコツ頑張りましょう!
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この記事のライター
井上光晴(いのうえ みつはる)1983年08月09日生2002年桐蔭学園高等部卒業後中国南京に渡中。1年半の語学研修生を経て2003年には南京中医薬大学に入学。中国医学の道に進む。2006年に南京でフリーペーパー発刊の組織設立を機に学生起業。その後様々な産業に手を広げ失敗。すべて清算して上海で就職。大手総合商社上海支社に入社。その後世界最大穀物メジャーに転職。2015年に再度独立し上海碧光貿易有限公司設立。現在に至る。2013年にBBT大学院経営学科(MBA)に入学。仕事の傍ら勉学に励む。現在はMBAホルダー。