上海在住元総合商社マンが教える! これから中国語を勉強する初心者がやるべき10のこと
なぜあなたは中国語を勉強したいと思ったのでしょうか?おそらく必要に迫られて勉強しなくてはいけない、もしくは勉強した方が良い環境に立たされたのではないでしょうか?
そんな中国語初心者のあなたにやるべきことをお伝えしていきます。それでは中国語勉強をスタート!
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中国語初心者がやるべきこと
なぜあなたは中国語を勉強したいと思ったのでしょうか?おそらく必要に迫られて勉強しなくてはいけない、もしくは勉強した方が良い環境に立たされたのではないでしょうか?
そんな中国語初心者のあなたにやるべきことをお伝えしていきます。それでは中国語勉強をスタート!
中国に行く前に理解しておきたい事
中国国内以外ではスピーキングは勉強しない方が良い
「ネットではよく発音が大切だ」「ピンイン(発音)が重要」等の情報をよく見ますね。しかし正直中国語の発音は日本人にはとても難しいものです。外国人が日本語の「か」「が」等の濁音が聞き分けれないのと同じく、日本人に中国語の「zhi」「chi」「shi」、「R」「L」や「n」「ng」を聞き分けるのは至難の業です。聞き分けれない発音はもちろん発声もできません。そもそも口周りの筋肉が違うのです。ということで初心者がスピーキングを練習するのはまず不毛。まずは他の事から頑張りましょう。
中国人の先生に習えば良いは間違い
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もちろん日本語の教え方がうまい中国人先生もたくさんいます。なので一概には言えないのですが、中国人の先生に習うのは中国語がある程度上達してからにしましょう。外国語はそれぞれ違う難しさがありますが、中国人が日本語を勉強する難しさとは全然違うので中国人先生は中国語を習得する難しさを理解していないケースが多々あります。まずはできるところで頑張りましょう。
文法は辞書さえあれば習得できる
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中国語の文法は何か所か複雑なところがあります。その中でもとにかく理解に苦しむのが「就」「了」「把」の3つ。正直この3つ以外に特に煩雑な文法は少ないでしょう。その中でも特に使う機会が多いであろう「了」の紹介をしましょう。
「すでに起きた動作に用いる」過去形の文章に使えるにも関わらず、「予期される動作、あるいは仮定の動作に用いる」未来の完了分にも使うことができるのです。短い文章だけだと、すでに完了したのか、もうすぐ完了するのかが良くわかりません。こんな些細なことでも、「やった」「やってない」になってしまうこともるのです。中国語もこのようなちょっとアバウトな文化があります。こういう言語のずれがあるということも理解しておきましょう。
異文化の理解
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中国と日本では文化が全然違います。理解する努力をしてみましょう。日本人が苦手としている分野でもありますが、日本人には受け入れることが難しい中国の文化は多々あります。欧米文化は受け入れやすいのに、アジア文化中国文化は受け入れづらいという多くの日本人が持っている新興国アレルギーですね。あくまで一般的にですが、日本人は欧米文化へのあこがれはあるのに、日本以外のアジア各国を見下す変なプライドを持っています。まずはこのアレルギーを何とかしてなくせるようにしましょう。経済だけでいえば中国はもう日本以上になりました。もっともっと知らなかった良いところを見つけてみましょう。中国の方とうまく付き合う良いきっかけになります。「自分と違う文化を受け入れる」海外で活躍するにはとても大切なことです。頑張りましょう。
中国で行ってみたい場所を決める
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中国は言わずと知れた大国。とても大きな国です。一年中暑い地域もあれば、マイナス40度まで気温が落ちる地域もあります。地域によって様々な習慣やたくさんの観光地があります。意外と新しい地に行くと何かとばたばたしてしまい、旅行のスケジュールを考えることや、新しいことに挑戦する余裕を失ってしまいます。中国に行く前に旅行の目標を決めておきましょう。中国の様々な素敵な文化に触れるきっかけにもなります。ぜひいろいろなところに興味を持ち、行ってみましょう。
中国に行ってからの中国語学習テクニック
日本語初心者の中国人と友達になる
よく学生がやっている勉強方法ですが、中国語を教えてもらう代わりに日本語を教える。という勉強方法です。実はこれ取っても有効な勉強方法なのです。中国で日本語を勉強している中国人より、中国に住んで中国語を勉強する日本人の方が圧倒的有利。始めは時程度のレベルで初めても、徐々に交流がうまくいく方の言語での会話が増えます。結果的にほとんどの時間を中国語で話していることでしょう。気をつけなきゃいけないのは、この有利な条件で負けてしまうこと。頑張りましょう!
日本の歌を中国語で歌う!?
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実は中国には中国語でリメイクされている日本の歌がたくさんあります。何曲か見つけて練習しておきましょう。中国では何かとカラオケに行く機会があります。会社でも、友人の結婚式2次会でも中国語の歌を歌えるのと歌えないのでは中国人の方への受け方が違います。ここぞのために何曲か歌えるようにしておきましょう!人気物になる秘訣かも!?
ドラマ、映画をまるまる覚える
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外国語を覚える際にお勧めです。が、中国語を覚える際は映画にしておきましょう。ドラマは日本の全10話と違い中国ドラマは50話100話あります。とても長いんです。とても長いドラマでなく、自分の好きな2~3時間の映画を何回も見て、覚えてしまいましょう。そして自分で発音できるようにしましょう。中国では映画も安いですし、ネットで無料公開されいる映画ですらあります。まずは何回も見て飽きなさそうな面白い映画を探してみましょう。どうしてもわからない言い回し等あれば友人に聞けばいいのです。中国人の人と話すネタにもなるので、何かと便利ですね。
自身の業界の商品に質問
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ちょっとせこいかもしれない方法ですが、とても有効なのでお勧めです。自分の業界の商品を買ってみましょう。商品のどこかに書いてあるお問い合わせ番号に電話をして、商品についていろいろ質問をしてみましょう。ある程度返答が予想できることであれば初心者でも聞きやすいですし、発音が多少悪くても努力して理解してもらえるでしょう。話す内容がある程度決まっている制限の中で会話ができるよう頑張ってみましょう。
頭で漢字を思い浮かべない
日本人は漢字を使っているので、実は多少なり読み書きは有利です。しかしその逆には日本人が中国語勉強で陥りやすい罠は漢字が理解できてしまうということでもあります。聞いた言葉を頭で漢字にしてしまう日本人がとても多い。そうではなく聞いた音のまま発音してみましょう。耳で聞いたものをそのまま口に出していうことでだんだんときれいに発音できるようになります。発音できるけど書けない文字が出てきても構いません。本来言葉は音から生まれ、文字がその後に開発されたものです。まずは音で聞き、音で答える。それがコミュニケーションの基本です。文字に惑わされないよう気を付けましょう!
言語はただの言語
勉強法には様々な方法があります。しかし外国語を本気で勉強するのは初めてではないでしょうか?言語はただの言語であり、文化や歴史を通してコミュニケーションを取るだけの道具に過ぎません。せっかく必要に迫られて中国語を覚えるのですから、楽しく、そして有意義に頑張りましょう!中国、いい国ですよ!
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この記事のライター
井上光晴(いのうえ みつはる)1983年08月09日生2002年桐蔭学園高等部卒業後中国南京に渡中。1年半の語学研修生を経て2003年には南京中医薬大学に入学。中国医学の道に進む。2006年に南京でフリーペーパー発刊の組織設立を機に学生起業。その後様々な産業に手を広げ失敗。すべて清算して上海で就職。大手総合商社上海支社に入社。その後世界最大穀物メジャーに転職。2015年に再度独立し上海碧光貿易有限公司設立。現在に至る。2013年にBBT大学院経営学科(MBA)に入学。仕事の傍ら勉学に励む。現在はMBAホルダー。