上海在住元総合商社マンが教える!上海のローカルフード・B級グルメ10選
上海のローカルフード・B級グルメ。実はとってもおいしいんです。昔は衛生面に不安なお店も多く、敬遠されてあまり食べるチャンスがなかったかもしれませんが、最近ではきれいなお店も多く出てきました。中国に来た際にはぜひ行ってみてみてはいかがでしょうか?中国の文化が垣間見れます!
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上海のローカルフード・B級グルメ10選
上海のローカルフード・B級グルメ。実はとってもおいしいんです。昔は衛生面に不安なお店も多く、敬遠されてあまり食べるチャンスがなかったかもしれませんが、最近ではきれいなお店も多く出てきました。中国に来た際にはぜひ行ってみてみてはいかがでしょうか?中国の文化が垣間見れます!
鍋貼、煎餃(焼き餃子)
古い町並みにはたくさんあった餃子屋さん。その中でも愛されていたのはこの「鍋貼、煎餃(焼き餃子)」だったと思います。丸い大きな鉄板にたくさんの餃子を並べて一気に焼き上げます。写真は縦に並んでますが、鍋に合わせて丸く並べて焼いているところも多いですね。
日本の焼き餃子は下の面を焼いて、そのあと水御入れて蒸しますが、中国のこの餃子はアツアツの油を下1/3位をつかる位一気に上からかけてした部分を焼きます。そしてそのあと油だけをほかの容器に移したところで蓋をして、一気に蒸しあげます。
作り方の差もあり餃子の皮自体がある程度厚く、下の部分がパッリパリになります。ちょっとオイリーですが、食べごたえも抜群!肉野菜はもちろん海老なんかも入ってるものもあり種類はとても豊富です。
生煎(餃子と肉まんの中間)
出典:pixabay.com
上海特産のこの「生煎(餃子と肉まんの中間)」作り方も上の「鍋貼、煎餃(焼き餃子)」と似ていますが、中身は肉がメインのものが多く、大きさも大分大きめが一般的です。出来立てを食べる際は気を付けなくてはいけません。あつあつの肉汁がたっぷり入っているので慎重に食べないとやけどしてしまいます。その肉汁を逃がさない様に皮も集めにできていて、肉汁を楽しめるとっても肉肉しくて最高においしいです。
湯包(小籠包)
日本でもおなじみの小籠包。日本だと少し高級なイメージがあるのではないでしょうか。実はこれもB級グルメです。もちろん上海高級中華料理でも食べることができますが、ローカルレストランでも全然おいしく食べれます。
高級料理になればなるほど皮が薄くなる傾向はある気がしますが、どちらがおいしいというのではなく両方おいしいですね。皮が薄くても恐る恐る皮を破かない様に食べる高級品より、パクパク食べれるB級の方が好きな人も多くいるのではないかと思います。
なんといっても肉汁がすごいでてきます。こちらもやけどしない様に気を付けたいですね。中国では黒酢をちょっとかけて食べます。日本人はちょっと慣れない黒酢ですが、中国では一般的。試してみてはいかがでしょうか?
皮蛋痩肉粥(ピータンとお肉のお粥)
朝ごはんの代表お粥。数多くあるお粥の種類の中で「皮蛋痩肉粥(ピータンとお肉お粥)」が鉄板ですね。日本人でも大好きな味になっています。しかしちょっとパッケージが変わってて、ジュースバーみたいな容器に入ってます。しかも少し太めのストローで飲むようなもので、食べながら?飲みながら?学生は学校に、社会人は会社に行きます。
正直食べ方はちょっと抵抗がありますが、味は最高。ケンタッキーでも朝ごはんのメニューとして出ていますね。
龍蝦(ザリガニ)
日本ではあまり食べられない食材であるザリガニ。多くの日本人が食べず嫌いしてしまう食材です。だがこれが本当においしいんです。もともとザリガニには川魚のような独特の臭みがあるのですが「龍蝦(ザリガニ)」は濃い目の調味料で煮るのが一般的。これがとてもいい香りがして最高です。お酒のおつまみになんて最高。夏にはザリガニをつまみながら屋台でビールが定番です。
牛肉麺(牛肉ラーメン)
上海では経済の発展とともに徐々に少なくなってきた伝統的なB級グルメ。しかしこの「牛肉麺(牛肉ラーメン)」はいまだにいたるところで見かけることができます。正直ラーメンとしては日本のラーメンの方が一枚も二枚も上手ですが、不思議なもので、なんだか食べたくなる不思議な味です。
中国の歴史ではお客さんを引き付けるために依存性がある薬物を入れて、お客を虜にした伝説の話も数あるみたいですが、もしかしたらこのラーメンの味は何かヒントがあるのかもしれませんね。なんかふらふらと引き込まれてしまいます。
羊肉串(羊の焼き串)
定番中の定番「羊肉串(羊の焼き串)」。夜はやっぱりこれですね。お金がない学生は安い店で、ちょっとお金に余裕が出てきた社会人は少しいい店にいきます。いろんな価格帯のお店があります。ここ20年の中国は様々な羊肉串のお店と一緒に大きくなってきました。昔は夜になるとリアカーを引いてきて屋台で売っているお店も少なくありませんが、最近では取り締まりが厳しくなり、多くの屋台は撤去されてしまいまい、昔みたいな風情はなくなってしまいました。中国に長い自分からすれば、やっぱり屋台で食べたいですね。少なくなったとはいえ、今ならまだ間に合うので今のうちに行ってみてはいかがでしょうか。
鴨血粉糸湯(鴨血の塊と春雨スープ)
出典:4travel.jp
「鴨血粉糸湯(鴨の血塊と春雨スープ)」という名前だけ聞くと少し敬遠してしまうかもしれませんが、鴨の血は中国で一般的でかつ大切な鉄分を摂取する大切な食材です。中国はなんでも食べるといいますが、貧困時代も長かったので栄養値が高いものはほとんど捨てずに食べます。最近は経済大国になった中国ですが、その食文化は根強く残っています。
ちょっと塩っぽい鴨血の塊、鶏ベースのスープに春雨が入っています。カロリーも低くてヘルシーです。勇気をもって試してみてはいかがでしょうか?
点心(せいろ料理)
もともとは南方香港、深圳、広州の文化である「点心(せいろ料理)」。椅子と机以外の四つ足の物はすべて食べるといわれている広州では、様々なホルモン系、鶏の足、豚の足や耳。基本的になんでも食べます。その文化はもちろん上海にも伝わってきています。食べ放題で安く食べれるお店も数多く、大体30種類~50種類くらいから選ぶことができる。上海にいる日本人でもこういった形式の有名店は知っている人は少ないが是非探し当てたい。
麻辛湯(マーラータン)
出典:maratan.com
今や日本でもお店がオープンするまで有名になった「麻辛湯(マーラータン)」。もちろんこれも忘れてはいけないですね。ほとんどのお店では自分で好きなものを選んでオーダーする形式をとっています。野菜も多くとることができるし、好きなら麺でも春雨でも入れて食べます。基本的には野菜が多くとれて健康にもとてもいいですね。歴史では新鮮でない食材を熱を通すことによって食べる料理でしたが、歴史を超えて健康的なグルメになりました。中国文化を堪能してはいかがでしょうか?
まとめ
中国上海には様々なローカルフード・B級グルメがあります。時代によってこのグルメもどんどん変化します。中国は日々一刻一刻と変化を遂げる国。最近のグルメは今しか食べれないかもしれません。さぁ、早速チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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この記事のライター
井上光晴(いのうえ みつはる)1983年08月09日生2002年桐蔭学園高等部卒業後中国南京に渡中。1年半の語学研修生を経て2003年には南京中医薬大学に入学。中国医学の道に進む。2006年に南京でフリーペーパー発刊の組織設立を機に学生起業。その後様々な産業に手を広げ失敗。すべて清算して上海で就職。大手総合商社上海支社に入社。その後世界最大穀物メジャーに転職。2015年に再度独立し上海碧光貿易有限公司設立。現在に至る。2013年にBBT大学院経営学科(MBA)に入学。仕事の傍ら勉学に励む。現在はMBAホルダー。