ハイクラスな趣味として一眼レフを楽しむ人へ レンズフードの有効性
高価な一眼レフカメラですが、一つあるだけで、日々は一層豊かになります。趣味として楽しむ人は多いことでしょう。今回はそんな人におすすめしたい、レンズフードの有効性をご紹介します。
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趣味カメラマンなあなたもぜひつけるべきレンズフード
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ある程度使えるお金に余裕がでてきたとき、あなたはどんな趣味に予算を費やすでしょうか。長くのめり込める、流行っている、とことんこだわれる。そうした面を考えた際、一眼レフカメラは魅力的な選択肢になることでしょう。事実、50万円、100万円、さらにはそれ以上といったお金をつぎ込んで、ライフスタイルの一つとしているハイクラスも少なくありません。
一眼レフカメラを趣味として始めたい、もしくは、つい最近始めたばかり。今回は、そんな人におすすめしたいレンズフードをテーマに特集しました。レンズフードは、一見本格的な印象感じられる存在でありながら、実は初心者にとっても有効な部品となってくれます。特徴を知って、一眼ライフをより豊かなものにしてみてはいかがでしょうか。
レンズフードって何のこと?
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レンズフードとは、一眼レフカメラならではの大きなレンズにかぶせる筒状の道具です。レンズキットやレンズのみで買った際についてくることも多いので、一眼ユーザーならピンとくる人も多いことでしょう。主には、望遠タイプについているケースが多く見られます。装着すると、カメラマンが持っていそうな、いかにもカメラらしいカメラとなるため、プロ向けのアイテムと思われがちです。そもそも、レンズフードなしでも撮影自体は十分可能ですからね。もちろん、そのメリットを活かすためプロが使用しているケースも多く見られます。ですが、初心者にもぜひ活用して欲しいです。なぜなら、次項より紹介するような、嬉しい効果が得られるためです。
レンズフードの基本的な役割
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フード「hood」とは、英語で頭巾や覆いといった意味を表します。その名の通り、レンズフードもまたレンズを覆ってカバーするように取り付けます。ですが、撮影する画角内までカバーできるわけではもちろんありません。そうなってくると、写真にフードの一部が見切れることにもなってしまいます。ちなみにこの現象を、ケラレと呼びます。では、写真に写らない関係ない場所を覆って、一体何の意味があるのでしょうか。主要な理由としては、以下の2点となっています。
ゴーストを防ぐ
ゴーストとは、被写体に限らず画角内に光の球のようなものが写りこむ現象です。それがあることにより、逆に印象的な、または心象風景のような表現も可能となるため、あえて写りこませることもありますが、基本はクリーンな写真を撮る上で邪魔な存在です。
この現象の原因は、撮影画角に関係のない角度から入り込んだ光です。そこで、レンズフードが役に立ちます。周囲から光が入るのをしっかり遮るので、ゴーストが現れにくくなります。
フレアを防ぐ
こちらもゴーストと同じような理由がもととなって起こる現象です。ですがフレアは、光の球でなく淡い白みのようなものです。こちらもこちらで写真を彩る効果に繋がる場合もありますが、クリーンさを追求するなら、やはり雑味に違いありません。レンズフードでしっかり光の入り込みを遮ることにより、防ぐことができます。
レンズフードが初心者趣味カメラマンにおすすめな理由
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前述の通り、そしてタイトルでも触れている通り、レンズフードは初心者や趣味カメラマンにこそ有効な存在となってきます。本題であるその点について、詳しくご紹介していきます。
アクシデント時のレンズを保護する
一眼レフのレンズは、ゆうに1万円を超える高価な存在です。10万円、もしくは100万円を超える場合もあります。そしてガラス製かつ精密構造となっているため、壊れやすく扱いが難しい部分でもあります。ところが、初心者などの場合、つい手を滑らせたり本体にきっちりはめ込めていなかったりで、落下させてしまう、ぶつけてしまうなどのアクシデントも少なくありません。落下やぶつけの衝撃がダイレクトにガラス部へ加われば、高い確率で割れたりひびが入ったりします。ですがレンズフードをつけていれば、レンズが直接地面などにぶつかるケースを防ぎ、守ってくれます。万が一の際の保護として、効果的なのです。
レンズの指紋汚れを防ぐ
写真は、レンズを通して写り込んだ世界を記録して作られます。そのため、レンズ表面に汚れやほこりがあると、ばっちり写ってしまう場合があります。特にやっかいなのが、指紋です。うっかりレンズを触ってしまい、汗や皮脂が指紋状につくと、何とも不恰好な写真が連続してできあがってしまいます。レンズフードは、レンズ先端より大きく飛び出して覆うフードなので、うっかり手をレンズ前にやってしまっても、指が当たることを防いでくれます。慣れてくれば注意を払えるようにもなりますが、始めたての頃はやりがちなミスです。レンズフードを活かして下さい。
純粋にかっこいい
新たな趣味を始める際、続けるためのモチベーションを保つことも、本格的にのめり込む上で重要となってきます。特に一眼レフカメラのような、こだわれば複雑な部分も多く見えてくる趣味の場合、気持ちの面も欠かせません。レンズフードは、ただのプラスチック板を筒状にしたような存在でありながら、装着するだけで何ともプロフェッショナルなかっこよさを演出します。上記までの多々あるメリットを把握せずに、なんとなくかっこいいから付けているといったアマチュアカメラマンも多いはずです。ですが、それもまたレンズフードの大きなメリットの一つに違いありません。どんどんかっこつけて、どんどん楽しむべきです!
レンズフードの種類
一口にレンズフードといっても、メーカーやタイプによってさまざまな種類に分けられます。いずれもレンズフードとしての役割を果たしますが、最低限の種類は覚えておくと良いでしょう。
円型フード
その名の通り、綺麗な円形をしたフードとなっています。遮光性は次に紹介する花型より少し劣りますが、ケラレの心配が抑えられます。
・JJC製 オリンパス OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 専用 レンズフード LH-61D 互換品 シルバー
価格 1,950円(税込)
花型フード
綺麗な円でなく、花の花弁のように波打った形状となっているフードです。遮光性が円型よりやや高い反面、しっかりはめ込めていなかったり、サイズが合っていない場合ケラレの心配もでてきます。
・エフフォト F-Foto 互換 レンズフード キヤノン Canon EW-73B 対応 C-EW73B
参考価格 1,427円(税込)
純正フード
形状は関係ありませんが、種類分けの一つとしてご紹介。レンズと同じメーカーが作っている、専用のものです。他社製のものと異なり、サイズ違いの心配がなくなる、デザインがマッチするといったメリットがあります。
・Canon レンズフード EW-73B
参考価格 3,240円(税込)
手軽でメリットの多い使って損のないアイテム
なくても撮影はできるし、初心者や趣味範囲での撮影には関係ない。そんな風に思って、付属レンズフードを蔑ろにしている人は、もしかすると大きな損をしているかもしれません。手軽にはめこむだけでつけられる、安価な存在にもかかわらず、実は多くのメリットを伴っています。いつもの趣味撮影も、よりクオリティ高く楽しめるようになるかもしれませんよ。
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この記事のライター
関西→沖縄→関東~と旅して回るフリーランス。ライター歴は10年以上あり、あらゆる分野での執筆経験があります。その他、過去には写真や音楽に関するクリエイティブな活動もちらほら。経験を生かし、旬なもの、感性のアンテナに引っかかる話題など、ハイセンスなVOKKA読者皆様へ広くお届けさせていただければと意気込む次第。