伊賀忍者に会いに伊賀鉄道「忍者列車」に乗ってみませんか
三重県には伊勢・志摩を中心に数多くの観光スポットが存在します。その中で異色と言えるのが、伊賀忍者で有名な三重県伊賀市です。今回は、伊賀市を走る伊賀鉄道を中心に三重県の新たな魅力に迫ってみたいと思います。
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伊賀鉄道の概略
「伊賀鉄道」という会社名を初めて聞かれた方が多いのではないでしょうか。伊賀鉄道は近鉄大阪線と接続する伊賀神戸(いがかんべ)からJRと接続する伊賀上野までの全長16.6キロのローカル線です。もともと、この路線は2007年まで近鉄伊賀線として運行されていました。伊賀鉄道は近鉄から伊賀線を受け継いだので、伊賀鉄道の社紋は近鉄と類似しています。
さて、伊賀鉄道の特徴は車両のイラストにあります。忍者をイメージした独特のデザインは多くの観光客から注目されています。また、様々なイベントや割引切符も販売しているので、伊賀鉄道を利用される際はホームページをチェクしてみましょう。
伊賀鉄道のダイヤと料金
伊賀鉄道へはJR関西本線、近鉄大阪線から乗り継げるわけですが、特段の理由がない限り、近鉄大阪線を使うことをおすすめします。なぜなら、JR関西本線は普通列車しかなく、本数も多くないからです。しかも、大阪の中心部へは京都府の加茂で乗り換える必要があります。それに対し、近鉄大阪線は伊賀神戸に大阪上本町からの特急が停車します。上本町から伊賀神戸までの所要時間は特急を使うと約1時間です。ただし、全ての特急が伊賀神戸に停車するわけではないので、ご注意ください。
伊賀鉄道のダイヤは伊賀神戸~上野市、上野市~伊賀上野で分かれています。伊賀神戸~上野市は1時間に2本程度、上野市~伊賀上野は1時間に1本程度です。所要時間は伊賀神戸~上野市間が約25分、上野市~伊賀上野間が約7分です。
料金は伊賀神戸~上野市が大人360円、上野市~伊賀上野間が260円です。
伊賀鉄道の楽しい列車
伊賀鉄道の最大のウリは車両のデザインにあります。車両自体は元東急の車両を使用していますが、どの車両にも大きく忍者が描かれています。これらの列車は「忍者列車」と呼ばれ、テレビにも取り上げられました。
この素敵なデザインを手がけたのは漫画「銀河鉄道999」の作者で知られる松本零士氏です。201号車両の運転台横には、松本氏のサインがあるので、ぜひチェックしてみましょう。
また、「忍者列車」の車内には様々な仕掛けが隠されています。どのような仕掛けが隠されているか? それは、実際に「忍者列車」に乗ってのお楽しみ。
伊賀忍者と松尾芭蕉で有名な伊賀市
次に伊賀鉄道が走っている伊賀市の観光スポットをご紹介しましょう。伊賀市といえば伊賀忍者が思い浮かぶことでしょう。伊賀忍者を様々な角度から学べる博物館が「伊賀流忍者博物館」です。「伊賀流忍者博物館」では館内にある様々な仕掛けを通じて、忍者をリアルに学ぶことができます。また、「学ぶ」以外にも、実際に忍者を体験することもできるのです。また、他の観光スポットでは見られない「忍者ショー」もお見逃しなく。
さらに、日本を代表する俳人、松尾芭蕉は伊賀上野の出身です。今でも、芭蕉が生まれてから29歳まで住んでいた家屋が残っています。その他にも、芭蕉の業績が学べる「芭蕉記念館」があります。静かに松尾芭蕉の世界に浸ってみるのもいいでしょう。
大阪から2時間とは思えない落ち着いた場所
伊賀市は大阪から2時間圏内とは思えない自然豊かな場所でゆったりとした時間が流れます。ぜひ、そのようなゆったりとした伊賀市にはのんびりと走る伊賀鉄道を利用しましょう。伊賀市を楽しんだ後で、伊勢・志摩に行くのもいいでしょう。また、JR関西本線側に出て、木津川で川遊びに楽しむコースも考えられます。
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この記事のライター
神戸市出身。東ヨーロッパと鉄道はライフワーク。歴史(現代史)と政治(国際政治)は興味分野。さすらいの鉄道旅を趣味としています。