意外な使い方もある?スマートな関空特急「はるか号」の情報
今回は関西空港へのアクセス特急「はるか号」の情報をお伝えします。「はるか号」は大阪駅に止まらないので、あまり知られていない列車かもしれません。しかし、この「はるか号」、意外なところで役に立ちます。それでは、早速「はるか号」の魅力を見ていきましょう。
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特急「はるか号」の運転区間
特急「はるか号」は関西空港から新大阪を通って京都まで走る列車です。関西空港から新大阪にダイレクトにアクセスする代わりに大阪駅には寄りません。また、朝の一部の列車では滋賀県の米原から出発します。所要時間は新大阪から関西空港までが約50分、京都からが約80分、米原からが約2時間10分です。
新大阪では新幹線と直結しますので、新幹線とセットでの利用が考えられます。例えば岐阜県の岐阜羽島駅と「はるか号」との組み合わせもいいでしょう。また、福井県などの北陸地方から京都もしくは新大阪で「はるか号」に乗り換えることもできます。北陸線の特急と「はるか号」がセットになった切符「関西空港往復割引切符」も販売されているので、チェックしましょう。
このように「はるか号」の運転区間を着目することによって、様々な場所から関西空港へのアクセスが可能となります。
特急「はるか号」の停車駅に着目してみる
次に、特急「はるか号」の停車駅に注目してみましょう。「はるか号」は天王寺、新大阪、京都といったターミナル駅に止まることはもちろんですが、朝の時間帯にはこまめに停車します。例えば、朝に運転される米原発の「はるか号」を見ると、彦根、近江八幡、野洲、守山と新快速並に停車。そして、京都を出発すると高槻にも止まります。ここで、提案したいのが「通勤ライナー」として「はるか号」を活用する方法です。
例えば、指定席でゆっくりと朝食を食べながら通勤時間を有意義に使う、というやり方も考えられます。「はるか号」は天王寺に停車しますので、大阪市南部に働き場がある方は乗り換えの時間を省くことも可能。このように「はるか号」は空港アクセスだけでなく、様々な使い方ができる器用な列車です。
特急「はるか号」の車内について
気になる「はるか号」の車内もチェックしておきましょう。全ての「はるか号」には自由席、指定席とグリーン車が連結されています。普通車はグレーの生地の椅子と黄色の枕カバーでまとめられていることが大きなポイント。シンプルな座席ですが、かえって好感が持てます。グリーン車は1列+2列の仕様。座席幅が広くバーレストが設置されているので、十分に体を休めることができるでしょう。
空港特急らしい一面はスーツケースが置ける荷物棚がそれぞれの車両に設置されていることです。転落防止のためのセーフティーサーバが付いているので安心して荷物を預けることができるのも嬉しいですね。
特急「はるか号」のWiFiサービス
あまり知られていませんが、「はるか号」はJR西日本の特急列車では初、無料公衆LANサービスを提供しています。利用方法は最初にゲストコードを入手する必要があるのでご注意ください。ゲストコードは指定のメールアドレスに空メールを送るか、京都駅ビル、大阪ステーションシティー、天王寺ミオのインフォメーションセンター、関西空港第一ビルのインフォメーションセンターでも入手可能です。その後、ログイン画面でゲストコードを入力するとWiFiサービスが受けられます。特に訪日観光客やビジネスパーソンにとっては大助かりのサービス。外国からのお客様を案内する際、スムーズにWiFiのサービスを伝えたら、あなたの好感度がアップするかもしれません。
いろんな使い方を模索するのも楽しいかも
いかがでしたか。このように「はるか号」にはリムジンバスにはない様々な活用方法があります。割引切符も用意されているので、関西空港へアクセスする際は「はるか号」をチェックされてはいかがでしょうか。また、意外な活用方法を探ってみるのもおもしろいかもしれません。
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この記事のライター
神戸市出身。東ヨーロッパと鉄道はライフワーク。歴史(現代史)と政治(国際政治)は興味分野。さすらいの鉄道旅を趣味としています。