大阪から京都方面への観光に使いたい知られざる魅力的な臨時列車
今回は大阪から京都方面へ観光する際におすすめの臨時列車をご紹介。臨時列車をうまく活用すると京都での滞在時間が伸びるだけでなく、観光気分も高まります。それでは早速見ていきましょう。
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大阪から京都方面への臨時列車の概要
2016年11月現在、阪急電車と京阪電車が大阪、京都間に臨時列車を運行。阪急電車は大阪の梅田駅から河原町駅まで「京とれいん」を、京阪電車は大阪の淀屋橋駅から出町柳駅まで「洛楽」を走らせています。どちらも通常の特急と比較すると停車駅が少なく、快適な車両を使うので旅行気分が盛り上がることは間違いありません。今回は阪急の「今とれいん」と京阪の「洛楽」を取り上げます。
1.「京とれいん」のダイヤ
「京とれいん」は土曜日、日曜日、祝日に1日4往復(梅田~河原町)設定されています。停車駅は十三、淡路、桂、烏丸です。十三で宝塚線、神戸線、淡路で千里線、桂で嵐山線、烏丸で京都市営地下鉄と接続。通常の特急が停車する茨木市や高槻市などには止まらないので落ち着いた雰囲気で列車の旅が楽しめます。所要時間は約43分です。
2. 「京とれいん」の車内
「京とれいん」の最大の特徴は車内にあります。全体で6両編成で構成されており、「京とれいん」専用の車両で運行されているので快適な旅が楽しめるでしょう。1号車と2号車は明るい朱色のクロスシートが並ぶ姿はなかなか壮観です。3号車と4号車は入口が京町家のようになっており、中に入るとシックな色のボックス席が並んでいます。4人1ボックスになっているのでグループ客に最適です。また、それぞれのボックスにはドリンクや小物が置ける小テーブルが付いているので、快適な旅が楽しめることは間違いありません。5号車と6号車は落ち着いた緑色の生地のクロスシート。高級感漂う仕様となっています。
全ての車両に京都観光に関するパンフレットがあり、車内放送では英語、韓国語、中国語が流れます。また、全ての車両の床は落ち着いたダークブラウンとなっており、京町家の土間を連想させること間違いなし。このように「京とれいん」は車内に入った瞬間から「京都」を体感できる車両です。
3. 「洛楽」のダイヤ
次に京阪電車の「洛楽」を見ていきましょう。「洛楽」のポイントはダイヤにあります。「洛楽」には特別に「快速特急」という種別が与えられており、他の優等列車との差別化が行われています。停車駅は北浜、天満橋、京橋、七条、祇園四条、三条です。北浜で大阪市営地下鉄堺筋線、天満橋で大阪市営地下鉄谷町線、京橋でJR線、三条で京都市営地下鉄東西線、終点の出町柳で叡山電鉄と接続します。
大阪側の京橋を出発すると京都側の七条まで、約35分間も扉が開きません。淀屋橋から出町柳までの所要時間は約50分です。
基本は5往復ですが、臨時列車が運行される場合もあります。また、淀屋橋発の午前便では叡山電車の展望列車「きらら号」や大原行きのバスに接続するものもありますので要チェック。運行日は土曜日、日曜日、祝日です。
4. 「洛楽」の車内について
「洛楽」は特急運用で用いられる8000系が担当します。この8000系は特別料金のいらない車両でありながら大変豪華。車内に入ると黒と赤色の生地のクロスシートが一斉に並んでいます(一部ロングシートもあり)。シートが重厚なことはもちろん、1車両に2つしか扉がないので、落ち着いた雰囲気を醸し出しているのも大きなポイント。さらに、それぞれの車両には1両だけダブルデッカーの車両が連結されているので、その点も注目してみましょう。ダブルデッカーの2階席からは迫力満点の眺望が楽しめること間違いなし。どうぞ、快適な雰囲気の中で大阪、京都間のノンストップの旅をお楽しみください。
特別料金が不要なのも嬉しいポイント
これだけ豪華な車両にも関わらず、特別料金が不要なことも嬉しいポイントです。ぜひ、「京とれいん」、「洛楽」のダイヤをチェックした上で、次の京都観光に使ってみましょう。幸先のいいスタートが切れるはずです。
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この記事のライター
神戸市出身。東ヨーロッパと鉄道はライフワーク。歴史(現代史)と政治(国際政治)は興味分野。さすらいの鉄道旅を趣味としています。