最上級の贅沢な鉄道旅行が楽しめる「グランクラス」の秘密
今回はグリーン車の上をいく究極の座席「グランクラス」をご紹介します。「グランクラス」は東北新幹線と北陸新幹線で採用されている新しい座席のクラスです。一体、従来の座席と比較して何が異なるのでしょうか。早速、「グランクラス」の魅力に迫ってみましょう。
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そもそも「グランクラス」とは?
「グランクラス」は東北新幹線と北陸新幹線で採用されている高級タイプの座席です。普通車はもちろん、一般的なグリーン車よりも上質な座席です。「グランクラス」はグリーン車よりも特別料金は高いですが、十分にその価値に値する座席となっています。さらに、座席だけでなく充実したサービスや豪華な食事も用意。これまで以上にゆったりとした鉄道旅行が楽しめます。
1.「グランクラス」はどの列車に設置されているの?
それでは「グランクラス」の具体的な説明をしていきましょう。「グランクラス」は東北新幹線と北陸新幹線に設置されていますが、東北新幹線では全ての列車に「グランクラス」が設置されているわけではありません。「グランクラス」を設置しているのはE5系を使った列車です。なお北海道方面へ走るH5系にも「グランクラス」が設置されています。時刻表には「グランクラス」が設置されている列車が明記されているので、チェックしましょう。
北陸新幹線では「かがやき」「はくたか」「つるぎ」の全列車と「あさま」の一部(12両編成)に連結されています。両新幹線とも「グランクラス」を連結する列車の本数を増やしていく予定です。
2. 「グランクラス」は社長椅子を超える?
「グランクラス」の車内は3名×6列の18名定員となっており、余裕たっぷりの座席配置となっています。シートは革張り、日本航空のファーストクラスと同等のレベルになっています。シートピッチは1300mm、座席幅は520mmとなっており、いずれも一般的なグリーン車よりも広いです。リクライニング機能は電動式で、45度まで座席を倒すことができます。さらに、LED式の読書灯やモバイル機器用のコンセントなど、至れり尽くせり。もしかすると、「グランクラス」は高級な社長椅子を超えているかもしれません。
3. 座席だけではない!「おもてなし」も充実
「グランクラス」の魅力は座席だけにとどまりません。食事やサービスといった「おもてなし」にも定評があります。アメニティーグッズでは、毛布、スリッパ、アイマスクが用意されており、新聞や雑誌も自由に閲覧することができます。長距離区間を走る列車を中心に「グランクラス」専属のアテンダント、グランクラスアテンダントが乗務しており、充実したサービスが受けられるようになっています。(車内サービスのある列車はグランクロス(A)料金適用、シートサービスのみの列車はグランクロス(B)料金適用)
食事面にも注目したいところ。「グランクラス」では「和軽食」または「洋軽食」およびソフトドリンク・アルコール類の無料サービスがあります。「軽食」といっても内容はなかなか豪華。どこから箸をつけていいのか、迷われるのではないでしょうか。自分が利用する分はもちろんですが、大事なお客様を接待する際にも、持って来いの座席と言えるでしょう。
4. 車内だけではない!車外サービスにもご注目
「グランクラス」のサービスは車内だけでなく、車外にも及びます。東北新幹線、北陸新幹線の発着駅、東京駅八重洲口の改札口向かいには「グランクラス」専用ラウンジ「ビューゴールドラウンジ」が設置されています。ラウンジ内ではソフトドリンクや軽い菓子が供され、まるで高級ロビーのホテルのよう。否が応でも「グランクラス」の旅への期待が高まります。また、ビューゴールドラウンジ」ではクロークサービスや無料の無線LANサービスもあります。営業時間は8時~18時となっているので、お見逃しのないように。
新たなタイプの鉄道旅行
「グランクラス」は従来の鉄道旅行のあり方を根本から覆す座席と言っても過言ではありません。快適な座席を利用すると疲れは吹き飛び、次の行動にスムーズに取り掛かることができるでしょう。また、人生の節目や自分のご褒美のために「グランクラス」をチョイスするのもオススメ。ぜひ、一度は豪華な「グランクラス」の旅を思う存分、楽しんでください。
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この記事のライター
神戸市出身。東ヨーロッパと鉄道はライフワーク。歴史(現代史)と政治(国際政治)は興味分野。さすらいの鉄道旅を趣味としています。