観光列車「瀬戸内マリンビュー」で楽しむのんびり瀬戸内海の旅
今回はのんびりとした瀬戸内海を楽しめる観光列車「瀬戸内マリンビュー」をご紹介します。「瀬戸内マリンビュー」の車内は瀬戸内海の景色が楽しめるように、様々な工夫がなされています。また、この記事では、「瀬戸内マリンビュー」が走る呉線の魅力もお伝えします。
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「瀬戸内マリンビュー」の概要
「瀬戸内マリンビュー」は瀬戸内海を走る呉線、広島~三原を走ります。車内は船のようなレイアウトになっており、のんびりと瀬戸内海が眺められるようになっています。「瀬戸内マリンビュー」は快速列車なので、他の観光列車とは異なり気軽に利用できるのも大きな特徴です。また、「瀬戸内マリンビュー」が走る呉線には数多くの観光スポットが存在するため、途中下車しながら訪ね歩くのもいいでしょう。
「瀬戸内マリンビュー」のダイヤ
先ほど書いた通り「瀬戸内マリンビュー」は快速列車になります。「瀬戸内マリンビュー」は毎日運行ではなく、土曜日、休日を中心に運用されているので、事前にホームページでチェックしましょう。運転区間は呉線の広島~三原を1往復します。「瀬戸内マリンビュー」は快速列車ですが、定期列車の間を縫うように走るため、運転停車(ドアを閉めたまま止まる)があります。
ダイヤは上りは広島発10:02、三原着は12:28、下りは三原発13:30、広島着16:07です。ただし、このダイヤは今後、変更される場合がありますのでご注意ください。なお、途中の停車駅は呉、広、安芸川尻、安浦、安芸津、竹原、忠海です。
気になる「瀬戸内マリンビュー」の車内
「瀬戸内マリンビュー」は2両編成となっており、1号車が指定席、2号車が自由席です。1号車の指定席を利用する場合は座席指定券(大人520円、子ども260円)が必要です。車内は丸窓や船に使われる道具など、まるで列車内ではなく船内にいるような気分にさせてくれます。
2号車の自由席は一般的な座席がズラリと並んでいますが、車端部は座席が窓側を向いており、海を見ながら友達とワイワイ楽しめます。車内は船内にあるカフェのような雰囲気で、少しロマンチックな気持ちで、瀬戸内海と呉線の旅が楽しめます。それに対して指定席となる1号車はゆったりとしたシートが並んでいて、座席タイプは走行中海側となるボックス席と、山側になるソファ座席の2タイプです。どちらも瀬戸内海の美しい海を眺められる配置になっているので、ゆったりとした雰囲気が楽しみたい方は指定席を選択することをおすすめします。
呉線にはどのような魅力があるの
呉線の呉は軍港として栄えた町です。そのため、今でも戦艦にまつわるスポットがいくつも存在します。その代表が「大和ミュージアム」です。「大和ミュージアム」には呉で建造された戦艦大和の模型や零戦、人間魚雷の実物など貴重な資料も取り揃えています。
歴史に興味がある方なら「音度の瀬戸」をチェックしましょう。「音度の瀬戸」は平清盛が日宋貿易のために、開削したことで知られています。また、日本一短い航路で知られる「音戸渡船」にも乗船したいものです。
呉線から見える瀬戸内海には数多くの島々があります。その中で、ぜひ訪れて欲しいのが大久野島です。現在、大久野島にはたくさんのウサギが住んでおり、観光客を癒しています。しかし、大久野島は第二次世界大戦中に毒ガスを製造していました。当時でも国際的に毒ガスを製造することは禁じられていたので、大久野島は地図上から抹消されていました。現在では、その悲劇を伝えるための資料館「大久野島毒ガス資料館」があります。
ぜひ「瀬戸内マリンビュー」で様々なスポットに行こう
「瀬戸内マリンビュー」に乗車して瀬戸内海を見るだけの旅はあまりにもったいない!ぜひ、途中下車をしながら、様々な観光スポットに行ってみましょう。新たな日本、瀬戸内海に出会えるかもしれません。
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この記事のライター
神戸市出身。東ヨーロッパと鉄道はライフワーク。歴史(現代史)と政治(国際政治)は興味分野。さすらいの鉄道旅を趣味としています。