汗と涙!爽やかな感動!感動スポーツ映画おすすめ15選

私たちを興奮させ、熱狂と感動の渦に巻き込んでくれるスポーツ。スポーツは人の心を震わせる特別な力を持っていますよね!今回は様々な競技に熱中する、汗と涙にまみれた人々の物語を描いた映画をご紹介します。

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熱い!感動!自分も頑張りたくなる“スポーツ映画”

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映画の中でも人気ジャンルの1つ、スポーツ映画!スポーツと歴史には密接な関わりがあり、実話を基にした映画も多く制作されています。最初はバラバラだったチームメイトが1つになり、ライバルに立ち向かっていく姿。挫折を味わっても、スポーツによって人生を取り戻していく姿。1人の人間が、歯を噛み締め踏ん張り成長していく姿。いつの時代も私たちの胸をうつ、普遍的なスポーツの物語。この競技にくわしくない!見たことがない!という人でも、楽しめる作品が多いんです。
汗、友情、恋、涙・・・事実に基づいた驚きの物語から元気になれるスポ根ものまで、今回は1度は観ておきたいスポーツ映画をご紹介します。

1. ロッキー (1976)

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作品概要・あらすじ

スポーツ映画と聞いて、真っ先にこのタイトルを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。シルヴェスター・スタローン主演の『ロッキー』です。
主人公はフィラデルフィアに住む3流ボクサーのロッキー。本業のボクシングだけでは生活していくことができず、裏社会に片足を突っ込んだような仕事も請けおい、自堕落な生活を送っていました。
そんなある日無敵のチャンピオン、アポロが無名選手と戦うことを宣言します。その相手に選ばれたロッキーはあまりの実力の違いに慄きますが、恋人エイドリアンや周囲からの支えをうけて真剣に過酷なトレーニングに励むことに。そしていざ、決戦の時をむかえて・・・『ロッキー』は大ヒットし、現在まで6作品が制作される大人気シリーズとなりました。

真似したくなる!名シーンの数々

階段をかけあがって、ガッツポーズ!生卵のいっきのみやサンドバック代わりに牛肉をパンチ。浜辺での全力疾走・・・『ロッキー』を観た後は筋トレへの熱があがった、という人も多いはず!撮影途中、まだ無名の俳優だったシルヴェスター・スタローンは本物のボクサーと間違えられることがしょっちゅうだったそうです。

『ロッキー』の名シーンの1つといえば、「エイドリアン!」と叫びリングの上で抱擁するラストシーン!実はそんなラストシーン、もう1つ「ロッキーが控え室に戻るとエイドリアンが待っており、そっと2人だけで外に出ていく」という別バージョンも用意されていたのだとか。
モハメド・アリと無名ボクサーの戦いに感銘をうけ、わずか3日でスタローンが脚本をかきあげたという『ロッキー』。魂がこもった映画史に残るボクシング映画です。

公開 : 1977年4月16日
受賞 : 第49回アカデミー賞作品賞、第34回ゴールデングローブ賞ドラマ作品賞
監督 : ジョン・G・アヴィルドセン
出演 : シルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア、カール・ウェザース

2. スラップ・ショット (1977)

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作品概要・あらすじ

アメリカのスポーツ映画はやはり野球やラグビー、ボクシングなどを扱ったものが多いですが、その中でアイスホッケーを題材にした映画がこの『スラップ・ショット』です。
連戦連敗、もちろんリーグでは最下位のあるアイスホッケー・チーム。チームの1員であるレジは、「とんでもないプレイをすれば盛り上がるのでは?」という妙案を思いつきます。そこで変わり者のハンソン3兄弟をチームに引き入れたところ、人気が爆発!もはや乱闘騒ぎのアイスホッケーの試合とチームの成長、そしてプレイヤーたちそれぞれの生活を描いたスポーツコメディです。

痛快ドタバタ・アイスホッケームービー

この映画の名物キャラクターはやはり、暴力プレイが得意な変わり者のハンソン3兄弟。三つ子ではないのに全員顔がそっくりという設定がまず面白いですよね。彼らの人気はアメリカで大受けし、ハンソン3兄弟のアクションフィギュアもできるほどだったそうです。
とにかく男性たちのおバカっぷりが炸裂、スピード感満載の爆笑アイスホッケー・ムービー『スラップ・ショット』。痛快な気分を味わいたい時におすすめしたい作品です!『スティング』『明日に向かって撃て!』などに出演する名優、故ポール・ニューマンもとても格好いいのでご注目を。

公開 : 1977年10月29日
監督 : ジョージ・ロイ・ヒル
出演 : ポール・ニューマン、マイケル・オントーキン

3. レイジング・ブル (1980)

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作品概要・あらすじ

『タクシードライバー』『沈黙-サイレンス-』を手がける巨匠マーティン・スコセッシ監督と、名優ロバート・デ・ニーロがタッグを組んだボクシング映画が『レイジング・ブル』です。
1941年、デビューしてから負け知らずだったミドル級ボクサージェイク・ラモッタは、屈辱を味わうことになります。審判の不利な判定によって、負けてしまったのです。怒りと悔しさがおさまらず、彼は妻や弟に当たり散らすようになって・・・実在する伝説のボクサー、ジェイク・ラモッタの栄光と挫折を描いたこの作品。作品のほぼを占める白黒の映像が美しく、芸術的です。

ロバート・デ・ニーロ、怪演

ロバート・デ・ニーロはミドル級のボクサーと、引退後の彼を演じるために27キロもの増量をして役作りに励んだのだとか。その演技力は本当に猜疑心にとらわれた伝説のボクサーを見ているようで、恐怖を感じるほど凄まじいものです。白黒の映像やボクシングシーン、カメラワークなどどこを撮ってもスタイリッシュで、見応えたっぷりの作品です。
ボクシング映画としてはもちろん、自らの心によって破滅へと向かっていく男の人間ドラマでもある『レイジング・ブル』。全てに圧倒されてしまうこと、間違いありません。

公開 : 1981年2月14日
受賞 : 第6回ロサンゼルス映画批評家協会賞作品賞、第53回アカデミー賞主演男優賞
監督 : マーティン・スコセッシ
出演 : ロバート・デ・ニーロ、キャシー・モリアーティ

4. 炎のランナー (1981)

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作品概要・あらすじ

舞台は1924年、パリのオリンピック。ユダヤ人のハロルド・エイブラハムズは勝利を手にいれることによって、真のイギリス人になろうとしていました。そしてもう1人、敬虔なクリスチャンであるスコットランド人のエリック・リデル。エイブラハムズとリデル、実在した2人のランナーが友情を深め合いながら、それぞれの競技で優勝するまでを描いた映画です。

偏見に立ち向かう、実在のランナーの友情と栄光

舞台は約90年前。家族のため、国のため、自分のため、様々な思いをかけて競技にのぞむランナーたち。ユダヤ人のエイブラハムズとスコットランド人のリデルはライバル同士。ともにそれぞれの差別や偏見と戦いながら友情を深め合っていく姿に心をゆさぶられ、またイギリス人の美学や価値観を学ぶことができる興味深い作品です。
この『炎のランナー』は挿入歌も魅力的!『タイトルズ』という曲は誰でも1度は耳にしたことがあるはずです。美しいピアノの調べにのせて描かれる、激動の時代を走りきった2人の青年の物語、ぜひご覧ください!

公開 : 1982年8月21日
受賞 : 第54回アカデミー賞作品賞、脚本賞、作曲賞、英国アカデミー賞作品賞 など
監督 : ヒュー・ハドソン
出演 : イアン・チャールソン、ベン・クロス

5. グラン・ブルー (1988)

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作品概要・あらすじ

道具を用いずに海に潜る、フリーダイビングの世界記録に挑む2人のダイバーの友情。そして海に生きる男を愛した女の宿命。公開当時“グラン・ブルー・ジェネレーション”という言葉が生まれるほど社会現象になった海洋映画です。
ジャックとエンゾはギリシャの島で育った幼なじみ。性格も全く違う2人でしたが、認め合っていました。フリーダイバーとして成長した2人はある日再会。アンデスで偶然ジャックに会った、ニューヨークで働く保険調査員のジョアンナもやってきて、3人の運命はゆっくりと動きだすのです・・・
エンゾを演じるのはフランス人俳優でハリウッド作品にも多く出演するジャン・レノ。トヨタ自動車のCMのコミカルな“ドラえもん”がインパクト抜群でしたね。

果てしない海への憧れとロマン

自らの命も恋人も家族もかえりみず、フリーダイビングに熱中し続ける男たち。青くどこまでも深い海、かわいらしいイルカたち、『グラン・ブルー』を観ればますます海のことが好きになってしまうはず。そして人が海へ憧憬を抱く理由が感じられるはずです。
男たちが最後に求めるのは友情なのか、愛なのか、それとも・・・映画史上最高に切なく哀しく、残酷で美しい。そんなラストスーンをぜひ体験してみてください。何度観てもふと考えさせられてしまう作品です。

公開 : 1988年8月20日
ノミネート : セザール主演男優賞、作品賞、監督賞 など
監督 : リック・ベッソン
出演 : ジャン・レノ、ジャン=マルク・バール

6. さよならゲーム (1988)

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作品概要・あらすじ

「いろんな宗教を試してみたけれど、心を満たしてくれたのは野球教だった」そんな台詞から始まる『さよならゲーム』。物語のヒロイン、アニーは目をつけたマイナーリーグの野球選手と付き合い、彼らを公私ともに世話することを生きがいとしています。そんなアニーが今シーズン目をつけたのは、決して若くはないベテランキャッチャーのクラッシュ。若手選手を開花させようとするベテランのキャッチャーと、そんな彼を追いかける女性の恋模様を描いた“大人の”スポーツ映画です。
主演のケヴィン・コスナーは実際に野球経験があり、高校生時代は全米選抜に選ばれたこともあるのだそうです!

野球と、恋と、人生と

アメリカのメジャーリーグではなく、マイナーリーグのBクラスのチームを舞台にした『さよならゲーム』。ケヴィン・コスナー演じるクラッシュもメジャー経験はあるものの、今では盛りをすぎたベテランキャッチャー。そんな決して華やかではない、“2流”の人生を送る大人たちを等身大に、皮肉たっぷりのユーモアを交えた物語です。
「野球は投げて打ってとって、時には勝って負けて雨もふる。単純なゲームなんだ」そんな言葉を人生に置き換えてみると、身にしみるものがありますよね。大人になってからゆっくり観たいスポーツ映画『さよならゲーム』。野球経験が無い人も野球ファンの人も、楽しめる内容になっています。

公開 : 1988年9月23日
監督 : ロン・シェルトン
出演 : ケヴィン・コスナー、スーザン・サランドン、ティム・ロビンス

7. クール・ランニング (1993)

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作品概要・あらすじ

常夏の楽園、ジャマイカ。幼いころから陸上競技でオリンピックに出場することを夢みていた主人公たちですが、選考会で転倒の巻き添えにあい、出場できなくなってしまいます。それでもどうしてもオリンピックに出たい彼が興味をもったのは・・・なんと冬季オリンピックの競技、ボブスレー!主人公は同じく転倒事故に巻き込まれた友人や幼なじみを誘ってボブスレーチームを結成。かつて金メダルを獲得したことのあるアメリカ人コーチを招き、練習を開始するのですが・・・こんな奇想天外なストーリーですが、何と実話!1988年、カルガリーオリンピックに出演したジャマイカ人選手たちを基に制作しているんです。

雪も見たことない男たちが、ボブスレーに挑戦?

ジャマイカはいつでも暑い南国。そんな彼らがボブスレー競技に出場?まずは寒さに耐えるために冷凍庫に入ったり、湯船の中でシュミレーションするシーンは爆笑必至。しかし、チームのメンバーそれぞれのエピソードや家族との物語が丁寧に描かれており、最後には全員に感情移入してしまいます。
コミカルに進んでいくストーリーですが、周りから「無理だ」という声を浴びさせられながらも優勝にむかう彼らの姿に感動!仲間の絆と国への愛があふれるラストには涙してしまうこと、間違いなし。笑って泣けて感動できる、そんなスポ根映画を観たいという時は『クール・ランニング』をチョイスしてみてください。

公開 : 1994年2月19日
監督 : ジョン・タートルトーブ
出演 : レオン・ロビンソン、マリク・ヨバ、ダグ・E・ダグ、ロール・D・ルイス

8. リプレイスメント (2000)

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作品概要・あらすじ

大学生時代はフットボールリーグの花形選手として活躍していたファルコ。しかし彼はメンタルの弱さから、ここぞという時に実力を発揮できないでいました。そんな性格が災いし、ある日チームをぼろ負けさせてしまったファルコはアメフトから離れた生活を送っていました。しかしある日、プロのフットボールリーグでストライキが起こり、選手が足りなくなってしまいます。ワシントン・センチネルスの監督はファルコに、代理選手(リプレイスメント)として戻ってくるように頼みかけ・・・
実際にアメリカではNFLでストライキが起きたことがあり、その時は代理選手が出場したそうです。

曲者ぞろいのチームは、果たしてまとまるのか?

フィールドに戻ることを決めたファルコですが、リプレイスメントとして集められた選手は個性的な人ばかり。試合の間だけ出所してきている犯罪者や元サッカー選手、耳の聞こえない人や元相撲取りの日本人まで!当然そんなメンバーがまとまるわけはなく、初戦はぼろ負け。バラバラのチームが1つにまとまり、優勝を掴むことはできるのか・・・という王道スポ根映画なのですが、とにかく爽快でコミカル!観終わったあとには自然とやる気がみなぎってくる映画です。
主人公のファルコを演じるのは若かりし頃のキアヌ・リーヴス。彼フットボール選手姿もぜひお楽しみに。

公開 : 2000年11月11日
監督 : ハワード・ドゥイッチ
出演 : キアヌ・リーヴス、ジーン・ハックマン

9. タイタンズを忘れない (2000)

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作品概要・あらすじ

舞台はまだ人種差別が根強く残る1971年、バージニア州。アレクサンドリアでは白人の学校と黒人の高校が1つに統合されることになり、両校のフットボールチームも1つにまとまることが決まります。
そんなT.C.ウィリアムズ高校のフットボールチーム“タイタンズ”に新しくヘッドコーチとして雇われることになったのは黒人のハーマン・ブーン。生徒達も肌の色が違うというだけでお互いにいがみ合い、最初は喧嘩しあってばかり。しかしハーマンの教えや練習を通して、彼らは差別や偏見をこえて友情を育むようになっていき・・・実話を基に制作された、熱く胸に残る感動作です。

偏見も差別も、争いも越えて

1970年代、公民権運動が盛んに行われており、白人と黒人の間の緊張が高かった時代。自分たちの持っている先入観や偏見をこえて、どんどんと結束していく高校生たちの姿。そしてヘッドコーチに就任し、非難の声を浴びさせられながらも苦心するハーマンの姿に目頭が熱くなります。
ハーマン・ブーンを演じるのは『フライト』や『マグニフィセント・セブン』に出演する名優、デンゼル・ワシントン。実は生徒役で、今最も旬の俳優の1人といえるライアン・ゴズリングも出演しています!ぜひ探してみてくださいね。
人種や言葉、性別や年齢をこえて人を1つにする力をもっている。そんなスポーツの素晴らしさと友情の大切さを改めて教えてくれる『タイタンズを忘れない』。私たち全員の心に響く作品です。

公開 : 2001年4月28日
受賞 : BETアワード 最優秀男優賞
監督 : ボアズ・イェーケン
出演 : デンゼル・ワシントン、ウィル・パットン、ウッド・ハリス

10. シービスケット (2003)

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作品概要・あらすじ

1930年代、株の暴落により大恐慌時代へと突入したアメリカ。競走馬“シービスケット”は小柄な体格ですがかなり荒い気性で周りの人々をてこずらせています。そんなある時、競馬の世界にのめり込みはじめた男ハワードがそんなシービスケットを安価で買い取ることに。調教師のスミスと騎手のレッドはうまくシービスケットを飼いならし、やがて数々のレースで戦績をおさめるように・・・当時の人々を熱狂の渦につつんだ伝説の名馬、シービスケットの物語を基にした作品です。競馬を扱った映画は、めずらしいですよね!

シービスケットをとりまく男たちの、驚きと感動の物語

大恐慌時代に活躍した名馬と、シービスケットを取り巻く3人の男たちを描いたこの映画。どうして彼らが競馬の世界に足を踏み入れることになったか丁寧に描かれており、また言葉はなくとも通じ合っているかのようなシービスケットとの場面には目頭が熱くなってしまいます。
やはり圧巻なのは最後のレースシーン。普段見ることのできないアングルからの競馬のレースは迫力満点!スピード感にあふれたスタイリッシュな美しい映像に目をみはります。“事実は小説より奇なり”そんな言葉がぴったりな、一風変わったスポーツ・ヒューマンドラマです。

公開 : 2004年1月24日
ノミネート : 第76回アカデミー賞作品賞初め7部門
監督 : ゲイリー・ロス
出演 : トビー・マグワイア、ジェフ・ブリッジス、クリス・クーパー

11. ミリオンダラー・ベイビー (2004)

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作品概要・あらすじ

ロサンゼルスで古いボクシングジムを営むフランキー。そんな彼の元を訪れたのは1人の孤独な女性、マギー。彼女は貧しい上に死んだ父親以外から、家族のじゅうぶんな愛情を受けずに育ってきました。またフランキーもその不器用な性格から実の娘とも疎遠になっており、優秀なボクサーたちからも逃げられてしまっていました。そんな2人は練習を通じ、やがて親子よりも強い絆で結ばれるようになっていくのですが・・・
巨匠クリント・イーストウッドによる、2人の人間のボクシングにかける人生と愛、そして悲愴を描いた物語です。

痛烈に胸に迫る、孤高のヒューマン・ドラマ

同じボクシングを扱った映画でも、『ロッキー』や『レイジング・ブル』とは全く雰囲気の異なる『ミリオンダラー・ベイビー』。“動”を感じさせる躍動感あふれる前半、そしてゆっくりと“静”に近づいていく後半・・・思いがけぬ重く悲しい結末に胸がしめつけられてしまいます。「どうにかならなかったのか」とも思う後味が残る作品ですが、しかし家族の絆や愛という普遍的なテーマを鮮烈に切り取った傑作です。想像や期待を超える展開にびっくりさせられますが、観たあと何年たっても心にきっと残り続けるはず。気になっているけれどまだ観たことがないという方は、この機会にぜひ手にとってみてください!

公開 : 2005年5月28日
受賞 : 第77回アカデミー賞作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞
監督 : クリント・イーストウッド
出演 : クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマン

12. コーチ・カーター (2005)

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作品概要・あらすじ

カリフォルニア州に位置する犯罪地域、リッチモンド。地元のリッチモンド高校の生徒は卒業したあと進学せず、犯罪に手をそめてしまう者がほとんどという悲惨な状況でした。そんな高校の弱小バスケットボール部に、新しいコーチが赴任してきます。彼の名前はケン・カーター。カーターは生徒たちにバスケを教えるよりも前にある規則を課します。それは「授業に必ず出席すること」「試合には正装で行くこと」「学業できちんと成績を納めること。」これに守れない者は試合出場停止!当然反発する生徒たちでしたが、カーターは毅然として態度を変えることはなく・・・

これが真の“指導者”だ!

リッチモンド高校のバスケチーム“オイラーズ”は態度も成績も悪い上に、試合も4勝22敗という超弱小チーム。そこに現れたのはOBであるケン・カーター!どんなに反発されても毅然とした態度を保ち、生徒たちにスパルタ練習を課すカーターコーチ。彼の思いは、だんだんと生徒たちに届いていって・・・

実はこの映画のケン・カーターは実在するコーチなんです!実際に弱小チームを奮い立たせ、生徒たちを正しい方向に導いた彼の話は当時地元メディアでも大きく取り上げられたのだとか。このカーターコーチを演じているのは、『パルプ・フィクション』や『スター・ウォーズ』シリーズなどでおなじみのサミュエル・L・ジャクソン。“最もセクシーな男性”に選ばれたこともあるチャニング・テイタムはこの映画がデビュー作です。運動神経抜群の俳優たちを起用し、バスケのシーンはCGを使わずに撮影したのだとか。
王道なストーリーですが、彼らが一生懸命に自分の道を見つけようともがく姿に胸を打たれてしまうはず!青春スポ根映画『コーチ・カーター』本当の指導者に出会える映画です。

公開 : 2005年8月6日
監督 : トーマス・カーター
出演 : サミュエル・L・ジャクソン、リック・ゴンザレス、チャニング・テイタム

13. しあわせの隠れ場所 (2009)

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作品概要・あらすじ

裕福な白人家庭の主婦、アンはある日帰り道、雨に濡れて今にも凍えそうになっている黒人の青年を保護します。彼の名前はマイケル。彼の境遇をしり一家に迎え入れることにしたアンは、アメリカン・フットボールに触れた彼の適性を見出します。そこからマイケルはスター選手としての才能を開花させていき・・・NFLで実際に活躍する選手、マイケル・オアーの波乱万丈な半生と彼の里親、リー・アンの話を基にした作品です。

彼らは本当の家族になれるのか・・・?

不遇なマイケルの生い立ちを知ったアンは、彼を自分の家族として迎えいれることに。マイケルもまたアメフトという生きがいを見つけ、壁に当たりながらも少しずつ夢に向かって前進していきます。血の繋がらないアンとマイケル、アンの家族とマイケルがゆっくりと絆を深め合っていく様がユーモアたっぷりに描かれている『しあわせの隠れ場所』。人間の優しさに触れることのできる、爽やかな感動で胸がいっぱいになる作品です。
今もNFLで活躍しているマイケル・オアーは月間MVPを何度も獲得するなどの花形選手。この話が実話だと思うと、ますますスポーツと人々との関わりや人の心の暖かさ、幸せについて考えさせられてしまいますね。

公開 : 2010年2月27日
受賞 : 第82回アカデミー賞主演女優賞、第67回ゴールデングローブ賞主演女優賞
監督 : ジョン・リー・ハンコック
出演 : サンドラ・ブロック、ティム・マッグロウ

14. インビクタス/負けざる者たち (2009)

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作品概要・あらすじ

時は1994年。ネルソン・マンデラはついに南アフリカ共和国の初の黒人大統領となります。その当時、ラグビーは白人のスポーツの象徴として黒人の間では不人気なスポーツでした。マンデラ大統領はこのラグビーチーム“スプリングボクス”が黒人と白人の架け橋になると考え、再建を図ることを決めます。そしてきたる1995年、南アフリカ共和国で開催されるラグビー・ワールドカップに向けて、チームは一丸となって練習に励みます。スプリングボクスの人気はだんだん黒人社会にも浸透、国にとどまらず世界中で注目を集めるように。そしてついに、ワールドカップのシーズンがやってきて・・・
ハリウッドを代表する俳優、モーガン・フリーマンがマンデラ大統領役を。チームのキャプテン、ピナールを演じるのは『ボーン』シリーズのマット・デイモンです。

「征服されない者、屈服しない者」

アパルトヘイトに反対し、反体制活動家として27年間もの間投獄されていたネルソン・マンデラ。解放され、全人種選挙で大統領に選ばれた彼は怒りや復讐ではなく、“赦し”の心で国を1つにまとめようと尽力します。スプリングボクスを再建し、キャプテンをはじめとするチームのメンバーが一丸となって前に進んで行く姿に、言い表せないほどの感動を覚えます。
タイトルの『インビクタス』とはラテン語で“屈服しない”という意味なのだとか。社会派ドラマであり、ヒューマンドラマであり、スポーツ伝記映画でもある『インビクタス/負けざる者たち』。監督はクリント・イーストウッドです。

公開 : 2010年2月5日
監督 : クリント・イーストウッド
出演 : モーガン・フリーマン、マット・デイモン

15. ザ・ファイター (2010)

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作品概要・あらすじ

過去にボクサーとして名を馳せていたものの、その性格が災いして薬物中毒者になってしまった兄、ディッキー。そんな兄からボクシングを教わったものの、才能に恵まれていない父親違いの弟のミッキー。そんなミッキーに過度の期待をよせる母親。そんな中ディッキーが刑務所送りに!ミッキーは兄との決別をきめ、トレーナーを変えて新しいボクシング人生を歩み出します。徐々に勝つようになっていくミッキーでしたが、ディッキーは自分こそがミッキーの専属トレーナーだと思っていて・・・なんとこの『ザ・ファイター』も、伝説のボクサーミッキー・ウォードと異父兄の実話に基づいているんです。

アクだらけの家族でも、その絆は強い!

無口で真面目、控えめな性格。なのにボクシングの才能には恵まれていないミッキー。カリスマ的な魅力をもっているのに、短気でだらしがない性格弟のディッキー。“いろいろある家族”という言葉ではおさまりきれないほど、大変なことばかりのこのディッキーとミッキー、そして母親の家族。家族愛と人間同士の葛藤を描きながら、もちろん随所に熱く激しいボクシングシーンも満載。他のボクシング映画とは一味違う、一筋縄ではいかないような雰囲気があるところがこの作品の魅力です。

伝説のボクサーでありながら落ちぶれてしまったディッキーを演じるのはクリスチャン・ベイル。本当にジャンキーのように見えるその怪演には驚かされてしまいます。俳優たちの気迫、そして奇妙な絆が織りなしていく感動のスポーツ映画『ザ・ファイター』。アメリカで最も著名なスポーツ誌『スポーツ・イラストレイテッド』も「過去10年間で最高のスポーツ作品だ」と絶賛しています。

公開 : 2011年3月26日
受賞 : 第83回アカデミー賞助演男優賞、助演女優賞
監督 : デヴィッド・O・ラッセル
出演 : クリスチャン・ベイル、マーク・ウォールバーグ、エイミー・アダムス、メリッサ・レオ

疲れた時こそ、スポーツ映画を

いかがでしたでしょうか。スポーツを通して成長し、人と人がぶつかり合い、重厚な関係を築き上げていく姿を描いた、今回ご紹介した映画たち。家族や恋人、人生についても考えさせられ、爽やかな感動につつんでくれるスポーツ映画!ちょっと疲れているという時、やる気を出したい時、新たな何かに挑戦したい時。ぜひこれらの映画を観て、気持ちを奮い立たせてみてはいかがですか?

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