もう迷わない!白ワインの4大品種とマリアージュ
白ワインの代表的なぶどうの品種とそれぞれの特徴や味わいの違いについてまとめました。これさえ覚えておけば、レストランでのオーダーにも役立つはずです!
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ワインの種類
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ワインの種類は大きく4つに分類されます。
赤ワイン・白ワイン・ロゼワイン・発泡ワイン(スパークリング)の4種類です。
それぞれ使用するぶどうと作り方が異なり、それぞれに特徴があるのがポイント。
発酵過程や熟成期間、ぶどうの品種によって味わいに大きな差があります。
今回は白ワインについて、その基本的な作り方とぶどうの品種による味の違いをご紹介します。
白ワインの作り方
白ワインの原料は、”白ぶどう”とよばれる緑色のぶどうや淡いぶどうです。
これらのぶどうの果汁を15〜20℃で発酵させて作ります。
発酵期間は約2週間。途中で発酵を止めて糖度を残したものが甘口の白ワイン。最後までしっかりと発酵させたものが辛口の白ワインです。
発酵後、樽やタンクで熟成させて完成。
樽での熟成期間は約半年と言われています。
白ワインの主な品種
白ワインにはたくさんの種類があり、それらは原料となるぶどうの品種によって分けられれています。
なので、味や風味の好みがあるときはぶどうの品種で覚えておくのもポイント。
年数が違っていても、同じ畑で作られたワインはテイストが似ていることが多いからです。
ぶどうの品種も多くの種類がありますが、中でも一般的に有名なものをご紹介します。
シャルドネ
数ある白ワインの品種の中で、王様と呼ばれるのが「シャルドネ」。
どのワインリストにもある王道の白ワインの品種ですね。
それだけに、甘口から辛口まで様々なタイプがあります。
シャープな切れ味のものからふくよかなコクがあるものまで幅広くあるのが特徴的。
果実味がしっかりとしているので、脂ののった焼き魚やバターの旨味を感じるフレンチなどとの相性が抜群です。
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ソーヴィニョン・ブラン
こちらも王道の品種「ソーヴィニョン・ブラン」。
明るい緑色をした大粒のぶどうで、ワインは青草やハーブ、若草の香りがするのが特徴です。
良いワインはハーブの香りに果実の香りがプラスされてアロマのような香りになります。
フレッシュで酸味が強いソーヴィニョン・ブランは和食との相性が抜群。
特に、ミネラル感のある牡蠣やホタテなどの魚介類や、クセの強いブルーチーズと合わせるとより香りが引き立ちます。
酸味が少ないタイプはセミヨンと呼ばれる品種のぶどうとブレンドされていることも。
より爽やかな味わいになるので、料理の邪魔をすることなくワインを楽しめますね。
リースリング
ワイン初心者の方でも飲みやすいのが「リースリング」。
ドイツの冷涼な気候で育ったリースリングは、すっきりとしたエレガントな味わいが特長です。
例えるなら、はちみつや白い花。
キリッとした酸の強さが特長的で、夏に冷やして飲むとより美味しくいただけるワインです。
上品な味わいのリースリングは、その繊細な味わいをより感じるために他の白ワインよりもアルコール度数が低いことがほとんど。
優しくまろやかな飲み口なので、白ワインがあまり得意でないという方はリースリングから飲み始めてみるのがオススメです。
果実の甘みをほのかに感じ、クセのないバランスの良さを感じることができます。
どんなお料理とも合いますし、和食でも素材の旨みを殺すことなくいただけます。
ピノ・グリ
赤ワインの品種として有名なピノ・ノワールの突然変異種である「ピノグリ」。
主にフランスのアルザス地方で作られる品種で、果実の皮が銀色のような灰色のような薄いピンク色をしていることから、グリ=グレイと呼ばれています。
ピノグリの特徴はなんといってもその個性の強さ。
桃やマンゴーのようなトロピカルで厚みのある香りが特徴的で、蜂蜜のようなほのかな甘さがあります。
この芳醇な香りを抑えるために早摘みされることもあり、果物のフレッシュな酸味を残した辛口タイプもあります。
濃厚な味わいが魅力のピノグリは、他の白ワインのように前菜やサラダでなくメインのボリュームあるお料理とよく合います。
前菜であればリエットのような濃厚さのあるもの、魚料理よりも肉料理、フォアグラやソテーなど通常なら赤ワインを合わせるところでも十分に最高のマリアージュを感じることができます。
貴腐ワインのような濃厚さがあるので、食後酒として飲むのもオススメです。
ぶどうの品種でオーダーしよう!
いかがでしたか?
白ワインの作り方や味わいの違い、代表的なぶどうの品種の特徴についてご紹介しました。
様々な種類があるだけに、料理に合わせてワインを選ぶのはなかなか難しいですよね。
もちろん年度や種類によって味は変わりますが、品種によってテイストが決まっているのも事実。
どれを選んだらよいかわからない時は好きな品種を伝えたり、それぞれを飲み比べて違いを楽しんでみるのも素敵ですね。
甘口から辛口まで幅が広い白ワイン。
ぜひ料理に合わせて最高のマリアージュを楽しんでみてください。
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この記事のライター
フードアナリスト/体質改善アドバイザー/料理研究家。「食」は人生のエンターテイメントです。どんなテーマパークに訪れるより素敵なレストランと出逢う瞬間に心躍る私が、「本当に美味しい」「本当に使える」お気に入りグルメをご紹介します。