日本酒入門 一度は飲んでおきたいプレミアム銘柄おすすめ10選
日本酒は辛口なものからフルーティなものまで幅広いテイストがあることから、昨今では男性のみならず女性も日本酒に興味を持つ方も多く人気があります。そこで今回は一度は飲んでおきたいプレミアム銘柄をご紹介します。人気ランキングに登場するような有名銘柄から、中々お目にかかれないものまでありますので、要チェックです。
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アイキャッチ画像出典:www.flickr.com
臥龍梅(がりゅうばい)
臥龍梅は静岡県静岡市に拠点を持つ三和酒造が製造する日本酒銘柄です。
国内でも販売取扱店を限定していることで有名で(下記リンク参照)、蔵元の鈴木社長が実際に訪問して酒の管理が十分におこなれわれているお店のみに限定しているとのことです。
臥龍梅の名前は、中国三国志の時代に「臥龍」といわれた諸葛亮孔明、及び日本で人質の身から天下人まで上った徳川家康が幼い時に過ごした地にあった梅が、天に上る龍のごとく「臥龍梅」と呼ばれましたことが由来と言われています。
臥龍梅は一般的にはその果物思わせる芳醇な香りと、口の中に広がる甘さが特徴です。女性にも飲みやすい日本酒だと思いますのでおすすめです。
郷の譽(さとのほまれ)
郷の譽(さとのほまれ)は平安時代から850年以上続く日本最古の蔵元ともいわれる、茨城県須藤本家が製造する日本酒銘柄です。国際コンテストで賞を受賞するなど、最近知名度があがりつつあります。
代表銘柄「郷の譽」はクリームのような香りと、味わいはやわらかさと最後に残る酸味に特徴があります。
和食と合わせて飲むと相性抜群です。
「酒・米・土・水・木」は当蔵に伝わる家訓の一つで先代からの信念を貫き通す。
良い酒は良い米から、良い米は良い土から、
良い土は良い水から、良い水は良い木から、
良い木は蔵を守り酒を守る
雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ)
雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ)は秋田県の齋彌酒造店が製造する日本酒銘柄です。一般的には日本酒製造に用いられるお米は山田錦が多いのですが、こちらは米どころ秋田らしく「秋田酒こまち」を使っています。しかも酒の原料になる米へのこだわりが強く、蔵元自らが製造管理をしています。
また、現在の日本酒の酵母は「速醸もと」が主流ですが、こちらでは「山廃」といわれる手間のかかる酵母を作り、山廃仕込みの日本酒も楽しむことができます。
こちらの純米大吟醸は端的にいって米の旨みが非常に強く美味しいです。山廃仕込みについては華やかな香りときめ細やかな味を楽しめます。
どちらもトライしてみると面白いと思います。
高橋藤一杜氏をはじめとする蔵人の技により、酒造りが行われます。
伝統の技と新しい酒造りの研究が、「酵母の自家培養」や「山廃の復活」を可能にするとともに、数々の賞の受賞につながっています。
全国新酒鑑評会での、平成に入って13回の金賞受賞は秋田県1位の成績です。
黒龍(こくりゅう)
黒龍は福井県吉田郡にて1804年から日本酒製造をしている黒龍酒造の銘柄です。「黒龍」と「九頭竜」の2つの製品ラインがありますが、ハイエンドは「黒龍」です。
ドイツやフランスのワイン作りから醸造酒の製造方法を参考にしたというだけあって、上品でなめらかな味わいの日本酒です。
ふくよかな香り、透明な喉ごし、爽やかな飲み心地が人気の大吟醸。絹の羽二重織のようにしなやかできめ細やかな味わい
龍力(たつりき)
龍力(たつりき)は兵庫県姫路市の本田商店が製造する日本酒銘柄です。兵庫県は山田錦の国内最大の生産地であり、その中でもお米を厳選して日本酒を製造しているのがこの龍力です。
「今までのお酒とちょっと違う」をコンセプトとして、ドラゴンシリーズと言われる製品群をラインナップしています。
ちなみに、
Episode1=「アルコールへのチャレンジ」←従来の日本酒を超えるお酒
Episode2=「新たなる米へのチャレンジ」←山田錦を超える米「兵庫錦」を使用
Episode3=「価格へのチャレンジ」
というコンセプトです。
気に入ったものを選んで飲んでみてください。
三十六人衆(さんじゅうろくにんしゅう)
三十六人衆は山形県酒田市の菊勇(きくいさみ)が製造する日本酒銘柄です。もともとは平安時代の藤原氏滅亡時に藤原家に仕えた36人の家臣たちが酒田市まで守りぬき、生き延びたことから始まります。それ以降、酒田市では三十六人衆という体制が戦国時代、江戸時代と続き強い自治体制を保ってきました。
「三十六人衆」はその製品へのこだわりとともに、販売ルートにもこだわりがあり、特約店契約を結んだ店に直送するスタイルをとっています。ですので、入手するのが困難な日本酒です。
「三十六人衆」は真剣に酒販店経営を行い、また商品の品質の維持に協力を惜しまない店とのみ特約店契約をして供給している酒です。
品質の劣化を防ぐためにメーカーから酒販店に直送する方法をとっています。
味は日常の生活で晩酌、その他で飲まれるいわゆる”生活酒”を目指しているため、特に香りのみを追わず、お燗をしても味が崩れない安心して飲める酒造りをしています。辛口でキレがよく、しかも奥深い広がりのある味を心がけています。
出典:www.36nin.jp
千代の亀(ちよのかめ)
千代の亀は愛媛県にある千代の亀酒造が製造する銘柄です。江戸時代から続く歴史があり、愛媛の米と水を用いて日本酒を作っています。
こちらは普通の生酒に加え、十年以上熟成させた「銀河鉄道」シリーズも有名です。やや値段は高いのですが、十年という時間が作り出すプレミアムな味わいは格別です。
銀河鉄道はおしゃれなボトルとともに、凍結酒ということでプレゼントやサプライズにも最適です。
羅生門(らしょうもん)
羅生門(らしょうもん)は和歌山県和歌山市の田端酒造(たばたしゅぞう)が製造する日本酒銘柄です。田端酒造は1851年から日本酒製造をスタートしており、滴滴在心(一滴一滴に心を込めて酒を醸すこと)を信条として高品質の日本酒を提供しています。
代表的な銘柄が「羅生門」であり、辛口かつ芳醇な香りを持つお酒です。それ以外にも最近話題の銘柄が「さとこのお酒」です。こちらはこの蔵元の娘であり、唯一の女性技師である長谷川聡子さんが仕込んだお酒ということで話題になっています。
是非「羅生門」を飲んでみて、気になった場合には「さとこのお酒」も飲んでみてください。
1851年(嘉永4年)に紀州藩より酒造鑑札をいただいて以来、「滴滴在心(一滴一滴に心を込めて酒を醸すこと)」を信条に160年のあいだ酒造りを続けてまいりました。
酒造りは最も美味しいお酒ができる冬季の数か月の間に仕込み(お酒を造ること)をおこないます。
仕込みが始まると蔵人は「滴滴在心」を心に刻み、昼夜の別なくそれぞれの作業を適確に進めていきます。
当蔵では蔵人の洗練された感覚を重視し、人のぬくもりが酒に伝わるように、ほとんどの工程を手作業で行っております。
秋鹿(あきしか)
秋鹿は大阪に拠点を持つ秋鹿酒造が製造する銘柄です。大阪というと意外ですが、最北端の兵庫や京都に隣接する地域に蔵元があります。蔵元自身が水田を持ち、米作りから酒造りまで一貫生産していることに特徴があり、非常にこだわりの強い日本酒を製造しています。ちなみに米作りは社員全員でやっているようです。キレのある辛口と米の旨みが楽しめる日本酒です。是非一度飲んでみてください。
十四代(じゅうよんだい)
最後に日本で一番有名なプレミアム銘柄「十四代」をご紹介します。山形県の高木酒造が製造する銘柄です。十四代目当主の高木辰五郎氏が「十三代」「十四代」「十五代」「十六代」などを商標登録出願したところ、「十四代」だけが登録査定されたことで十四代だけが生まれた経緯があります。
そしてこのプレミアム日本酒は跡継ぎの十五代目である高木顕統氏のマーケティングセンスによって、十四代が持つ商品力にプレミアム感が加わり、販売拡大に成功にします。
個人的には十四代は非常に美味しく最高クラスですが、日本酒という「モノ」ではなく、「コト」的な銘柄だと思っています。ですが、一度味わってみることで日本酒の深みにはまる方も多いと思いますので、値段と相談してトライしてみてください。
日本一の米どころ新潟にもいい日本酒はたくさんあります
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この記事のライター
日本一即戦力な公認会計士、を目指しています。大手監査法人⇒米国留学⇒経営コンサル公認会計士&TOEIC900超に加え、最近は経営能力など、知の経験値稼ぎに絶賛邁進中。様々知識を身につけるべく、読書とグルメめぐり(一流レストランからB級まで幅広く)が大好物