地元民が選ぶ!長野県の初詣におすすめの神社・寺・スポット10選
地元民だからこそおすすめする長野県の初詣におすすめのスポットをご紹介します。年が明けて初めて寺社仏閣に参拝する初詣。古くより年末から年明けにかけて参拝が行われていましたが、明治時代中頃から初詣の参拝客が増えたようです。長野県で初詣におすすめする神社仏閣をご紹介します。
- 15,793views
- B!
アイキャッチ画像出典:cdn.pixabay.com
新たな年への抱負を胸に詣でる
古より「年籠り・除夜詣・元日詣」などと呼ばれ、年末年始に行われていた参拝。明治期の中頃より年明けに参拝する初詣が一般的になり、各地の神社仏閣には多くの参拝客が訪れます。初詣に訪れるのは松の内が吉といわれていますが、松の内といっても地域によって様々。関東では1~7日で関西では1~15日が一般的ですが、鏡開きをする11日までに詣でるという地域もあるようです。
参拝の作法も神社と寺では多少異なりそれぞれの寺社によっても様々ですが、下記のような作法が一般的といわれています。
1、鳥居の前で一礼して帽子などを脱ぐ
2、参道の端を歩いて手水舎に向かう
3、手水舎にて手と口を清める
4、拝殿の前で軽く一礼する
5、御賽銭を賽銭箱に入れる
6、鈴がある場合は鈴を鳴らす
7、二拝二拍手一拝で拝礼する(寺の場合は拍手ではなく合掌する)
長野県は国宝の善光寺をはじめ各地に名刹・古刹が揃っており、多くの参拝客が訪れます。また、観光地や温泉などに近い神社仏閣もありますので、初詣と合わせて訪れる方もいるようです。長野県で初詣におすすめする神社仏閣を長野県在住ライターがご紹介します。
※2022年の初詣については、こちらの記事情報から変更されることが予想されます。必ず各施設の公式HPやその他の情報をご確認ください。
長野市戸隠「戸隠神社 中社」
名称:青龍殿
入館料:300円
開館時間:9:00~16:30(4月中旬~10月)
9:30~15:30(11月~4月中旬)
休館日:木曜日(冬期間)、その他
長野市の戸隠地域に「奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社」の五社が鎮座する戸隠神社。天照大御神の天岩戸伝説で開かれた岩戸が飛来した地とされており、この神事に功績があった神々がそれぞれに祀られています。
初詣におすすめするのは、五社の中で中央に位置する「中社」。御祭神は天岩戸を開くきっかけを考案したといわれる天八意思兼命で、御神徳は「学業成就・商売繁盛・開運・厄除・家内安全」です。境内には宝物館の「青龍殿」があり、貴重な歴史的資料や宝物を展示しています。
「中社」の周辺には宿坊やお土産物店をはじめ、名物・戸隠蕎麦の店も立ち並んでいますので参拝の後に立ち寄ってみるものおすすめです。
【基本情報】
名称:戸隠神社 中社(トガクシジンジャ チュウシャ)
住所:長野県長野市戸隠3506
電話:026-254-2001
駐車場:有り
長野市「善光寺」
山門(重要文化財)
長野市の中心部北側に位置し国宝として全国にその名を知られる善光寺は、絶対秘仏の一光三尊阿弥陀如来を御本尊とする寺。皇極天皇元年(642年)に信濃国司の従者・本田善光によって、御本尊がこの地に遷座されたと伝わります。その後、皇極天皇3年(644年)の勅願によって伽藍を創建、本田善光の名をとって善光寺と名付けられました。
善光寺には天台宗の大勧進と、浄土宗の大本願と呼ばれる二つの山内寺院がありますが、基本的には無宗派。家内安全や厄除など様々な祈願を受け付けています。広大な境内には本堂をはじめ大勧進や大本願などで参拝を行うことができ、山門や釈迦堂は重要文化財に指定されている建物です。
参道は仲見世として多くのお土産物店などが軒を連ねており、授与品所では御守りや達磨をはじめ多彩な縁起物を求めることができます。
【基本情報】
名称:善光寺(ゼンコウジ)
住所:長野県長野市長野元善町491
電話:026-234-3591
駐車料金:500円(2時間まで)
長野市松代「象山神社」
出典:zouzan.net
長野市の松代町で松代城や真田邸などの南側に鎮座する象山神社。こちらは明治維新に大きな役割を果たした幕末の思想家であり、松代藩の藩士だった佐久間象山を御祭神とする神社です。
大正2年に佐久間象山没後50周年を記念して神社の建立が進められた象山神社。昭和13年に創建し、交通安全や家内安全など様々な祈願が行われています。そして佐久間象山が知恵の神や学問の神として尊敬されていることから、合格祈願をする参拝客が多いようです。
象山神社の近くには真田家縁の宝物を展示する真田宝物館や、公園として整備されている松代城がありますのでこちらへの訪問もおすすめです。
【基本情報】
名称:象山神社(ゾウザンジンジャ)
住所:長野市松代町松代1502
電話:026-278-2461
駐車場:有り
上田市「生島足島神社」
上田市中心部の南西に鎮座する生島足島神社。万物に生命力を与える生島大神と、万物に満足を与える足島大神を御祭神とする神社で、創建の年代は不詳ですが長野県でも屈指の古社といわれています。神代の昔には、諏訪大社の御祭神である建御名方富命がこの地に下降。生島大神と足島大神に米粥を献上したとの伝説があり、現在も御籠祭という神事として残っています。
本殿は神池に浮かぶように建立されており、池心の宮園池と称される古式ゆかしい出雲式園池の造り。家内安全や身体健勝をはじめ、良縁子宝や安産子育など様々な祈祷・祈願が行われています。また、生島足島神社は真田家に縁の深い神社。歌舞伎舞台内では真田昌幸朱印状などを含む生島足島神社文書が展示されていますので、こちらの鑑賞もいかがでしょうか。
【基本情報】
名称:生島足島神社(イクシマタルシマジンジャ)
住所:長野県上田市下之郷中池西701
電話:0268-38-2755
駐車場:有り
「延喜式内名神大社 生島足島神社」は生きとし生けるもの万物に生命力を与える「生島大神」と、生きとし生けるもの万物に満足を与える「足島大神」の二神が祀られ、摂社(下社・下宮)には諏訪大神が祀られる信濃屈指の古社です。 日本の由緒ある神社です。
上田市別所温泉「北向観音」
別所温泉の温泉街中心部にある北向観音は常楽寺を本坊とし、天長2年(825年)に比叡山延暦寺座主の慈覚大師円仁によって創建された寺院。全国的にも珍しく本堂が北を向いて建立されており、千手観音を御本尊として現世の利益を祈願します。
境内には精緻な造りの愛染堂や、行基の創建と伝わる温泉薬師瑠璃殿などがあり、洗心と呼ばれる手水舎は別所温泉の源泉を引いています。こちらでは厄除や家内安全などの祈願を受け付けており、護摩も執り行われる寺院です。
北向観音の周囲は温泉街、初詣を済ませたら信州で最古の温泉といわれる別所の名湯をどうぞ。
【基本情報】
名称:北向観音(キタムキカンノン)
住所:長野県上田市別所温泉1656
電話:0268-38-2023
駐車料金:500円(観音下駐車場)
軽井沢町「熊野皇大神社」
標高1200mの碓氷峠頂上に鎮座する熊野皇大神社。全国的にも珍しい県境にまたがる神社で、社の中央が長野県と群馬県の県境となっています。このため長野県熊野皇大神社と群馬県熊野神社の二社に分かれており、それぞれで神事や御祈祷が執り行われ社務所も別々です。
御祭神は両県にまたがる本宮に伊邪那美命と日本武尊、群馬県側の新宮に速玉男命、長野県側の那智宮に事解男命が祀られています。御祈祷は家内安全や商売繁盛など様々に受け付けており、軽井沢での地鎮祭なども多く執り行われているようです。
社から県道133号を下ると軽井沢銀座通りに出ますので、初詣の後は静かな冬の軽井沢散策などいかがでしょうか。
【基本情報】
名称:熊野皇大神社(クマノコウタイジンジャ)
住所:長野県北佐久郡軽井沢町峠町2
電話:0267-42-5749
熊野皇大神社は碓氷峠頂上標高1200mに位置し、自然豊かな軽井沢に鎮座する神社です。
松本市「深志神社」
松本駅からあがたの森公園へ向かう目抜き通りの中ほど南側に鎮座する深志神社。御祭神は宮村宮に建御名方富命、天満宮に菅原道真公が祀られており、古くは松本城からみて巽(南西方角)の鎮護神とされていました。
深志神社は地の守り神として、そして学問の神として敬われる神社。安産祈願や学業成就・合格祈願など様々な御祈願を受け付けています。社殿は本殿・拝殿・神楽殿で構成されており、その他にも恵比寿神社や愛染神社など七社が祀られる神社です。
【基本情報】
名称:深志神社(フカシジンジャ)
住所:長野県松本市深志三丁目7番43号
電話:0263-32-1214
松本市「四柱神社」
松本市内を流れる田川沿いに鎮座する四柱神社。御祭神は天之御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神・天照大神の四柱で、明治12年に四柱の神を祀る神社として創建されました。
四柱神社は神徳の高い四柱の御祭神を祀ることから、全ての願いが叶う「願いごとむすびの神」として崇敬を集める神社。縁むすびや安産守護をはじめ様々な御祈祷を執り行っています。
四柱神社の近くにある松本城は、国宝にも指定されている美しい漆黒の城。初詣の後はこちらの観覧もおすすめです。
【基本情報】
名称:四柱神社(ヨハシラジンジャ)
住所:長野県松本市大手3-3-20
電話:0263-32-1936
駐車場:有り
諏訪市「諏訪大社 下社」
全国に鎮座する諏訪神社の総本社であり、国内で最も古い神社の一つといわれる諏訪大社。七年に一度行われる御柱祭が有名で、上社の前宮・本宮、下社の春宮・秋宮の四社で構成されている神社です。
諏訪大社・四社全体で祀られる御祭神は、大国主命の御子神といわれる建御名方神とその妃である八坂刀売神の二柱。四社の中で最も北側に鎮座するのが下社春宮で、こちらには本殿がなく杉の木を御神体として参拝が行われています。
境内の北側にはパワースポットして人気の万治の石仏が鎮座していますので、こちらも合わせて参拝をどうぞ。
【基本情報】
名称:諏訪大社 下社春宮(スワタイシャ シモシャハルミヤ)
住所:長野県諏訪郡下諏訪町5828
電話:0266-27-8035
駐車場:有り
下社春宮から1kmほど南東に鎮座するのが下社秋宮で、こちらも本殿がなく拝殿から御神体の一位の木を拝する形。下社秋宮では神楽殿で御祈祷を受け付けており、厄除けや縁結びなど様々な御祈祷が執り行われています。
下社秋宮の周辺は温泉街、初詣の後は温泉などいかがでしょうか。
【基本情報】
名称:諏訪大社 下社秋宮(スワタイシャ シモシャアキミヤ)
住所:長野県諏訪郡下諏訪町193
電話:0266-27-8316
駐車場:有り
飯田市「元善光寺」
平和殿
名称:宝物殿
拝観料金:400円
拝観時間:9:00~16:00(冬期は15:30)
信濃国司の従者・本田善光が、善光寺の御本尊である一光三尊阿弥陀如来を自身の故郷にお連れし鎮座したのが飯田市の元善光寺。その後お告げによって現在の長野市に遷座されることになりましたが、両方にお参りをしなければ片参りといわれ善光寺と対を成す寺です。
元善光寺の御本尊は本田善光が授かった霊木から一光三尊阿弥陀如来と同じ大きさに掘った御尊像です。こちらでの御祈祷は、家内安全や厄除けなど様々。境内には平和殿や宝物殿があり、一光三尊阿弥陀如来を安置したと伝わる座光の臼をはじめ数々の宝物を観覧することができます。
【基本情報】
名称:元善光寺(モトゼンコウジ)
住所:長野県飯田市座光寺2638
電話:0265-23-2525
駐車場:有り
旧年への感謝と新年の喜びを祈願する初詣
旧年への感謝を捧げ、新たな年への想いを祈願する初詣。初詣におすすめする長野県各地にある神社仏閣をご紹介しました。
※ 掲載内容は執筆時点、価格・基本情報等は参考で変更になる場合があります。
この記事のキーワード
この記事のライター
信州の曲者が集まるCLUB Autistaに所属する道楽者。車と酒と湯を愛し、ひと時を執筆に捧げる。