ブリティッシュトラッドおしゃれなスーツの着こなし・ビジネスコーデ

今スーツのトレンドが変わってきているのはご存知ですか?近年まではとにかく細いモードスタイルのスーツが流行りでした。しかし今それに逆行するようにクラシック回帰が進んでいます。そんな変化に対応するために”ブリティッシュトラッド”についてお話しします。イギリス流スーツの着こなしの特徴など、気になるポイントを解説します。

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アイキャッチ画像出典:theidleman.com

【解説】英国紳士の装い?ブリティッシュトラッドなスーツコーディネートとは?

おすすめコーディネートを紹介する前に、そもそもブリティッシュトラッドとは?という疑問に答えていきます。ブリティッシュトラッドと言われても想像できる方はきっと少ないでしょう。まず思い浮かべて欲しいのは英国紳士。ブリティッシュトラッドとは英国の伝統的な服装を表すため、イメージとしては誰もが思い浮かべる英国紳士のようなものとなります。

スーツ・ジャケットの特徴

具体的な特徴として明らかに普通のスーツと異なるのは、肩の部分です。ブリティッシュ系のスーツではしっかりとした肩パッドが入っていて、水平からやや上がり気味なラインとなっています。その一方でウエストを絞りくびれさせるため、上半身が逆二等辺三角形のような形となるのが特徴的です。また細かいところではチェンジポケットという小さなポケットが右脇のポケットの上に着いていたり、ラペル幅が広めだったり、ベントがサイドベント使用であったりという特徴もあります。
それらの特徴故に、ブリティッシュトラッドは比較的カッチリしたある意味「ゴツい」印象となります。ただブリティッシュトラッドの特徴としてチェック柄のものが多いことから、質素なデザインが一般的なビジネスシーンでは差し引きゼロになることもあるのでご安心ください。チャコールグレーで目立ちにくいチェックのスーツなどではシルエットの持つ堅苦しさを柄の持つカジュアル感が中和することもあるのです。

ブリティッシュトラッドの良さはどこにあるのか?

出典:lookastic.com


ではブリティッシュトラッドのコーディネートの特徴を解説したところで、その良さはどこにあるのでしょうか?次にそこを解説しようと思います。


まずブリティッシュトラッドコーディネートの何よりの良さは「脱定番」というところにあるといえるでしょう。その色柄やシルエットなどは現在のトレンドのモードスタイルとは一線を画すものとなっています。そのため周りとは被らない個性的な装いとなるでしょう。ただし当然やりすぎれば、ただ派手なだけの「勘違い残念マン」になってしまうのでご注意ください。


またブリティッシュトラッドコーディネートでは、モードスタイルとは異なりかなりの貫禄が出ることも良さの一つでしょう。そのためある程度の年齢の方はより「それらしい」雰囲気を醸し出します。対して若い方にとっては、ビジネスシーンでは不利に働くことが多い若さを中和することも可能で、年齢以上の貫禄が出て信頼などにつながるでしょう。

ビジネスにもおすすめブリティッシュトラッドコーデ

それでは、ビジネスシーンにもおすすめの、ブリティッシュトラッドなコーディネートを紹介していきます。コーディネートの基本的なポイントや小物の合わせ方も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

【グレーチェック】イギリスと言えば外せない大柄チェック

出典:www.next.co.uk

いかにもブリティッシュトラッドらしいグレー生地にチェック柄というスリーピーススーツです。ラペル幅も広めで、肩周りも強調されたデザインとなっています。一方でスラックスはノータックでテーパードの効いたシルエットとなっているため、野暮ったさはなくビジネスシーンでも十分着れるスーツでしょう。人によっては派手に感じるかもしれませんが、柄の割にシャツやネクタイの印象がストレートに出るスーツなのでVゾーンで調整が出来ます。

ポイント

コーディネートの基本としては、このスーツは色彩に欠けるところがあるため、シャツやネクタイで色を取り入れるとよいでしょう。写真では黄色を合わせて落ち着いた印象となっていますが、青系や赤系で合わせても問題ありません。柄については、スーツがチェック柄のため控えめが良いかと思われる方も多いでしょうが、実はオールマイティに合わせることが出来ます。

小物の合わせ方

ただし靴と鞄は控えめな方が良いでしょう。仮に靴や鞄で色を取り入れたとしたら、その分シャツやネクタイで引き算をしないとゴチャゴチャしたコーディネートとなってしまいます。その場合鞄を持たない状況では地味なコーディネートとなることがあるため、色を取り入れるならシャツやネクタイをおすすめします。
そうは言っても、普通のビジネスシューズとビジネスバッグではその部分だけサラリーマンのようになってしまいます。それを避けるためにも鞄はオールレザーで、靴はシンプルながらも色気のあるものを選ぶと良いでしょう。例えばメダリオンがアクセントとなっている靴や、サイドレースの靴などをチョイスすべきです。

【グレーストライプ】ストライプでビジネスシーンの定番風に

出典:www.next.co.uk

先ほどのコーディネートでは少し派手すぎるなという方には、こちらのグレーのペンシルストライプのスリーピースがおすすめです。ペンシルストライプというのは、ストライプの線が鉛筆で書いたように少しぼやけた線のものを指します。現在のトレンドのスーツではストライプは輪郭がはっきりしていたり、シャドーのものであったりします。それに対してペンシルストライプはぼやけた輪郭からどこか温かみのあるクラシックなストライプとなります。

ポイント

コーディネートの基本は先ほどと同じく色を入れるのがポイントです。ただし赤や青などの色物が苦手な場合は、茶色や緑などで合わせるのも1つでしょう。一番やってはいけない組み合わせは白いシャツにグレー系のネクタイです。その組み合わせは結婚式のような印象になってしまいます。また光沢のあるネクタイというのもNGです。これはどのコーディネートでも言えることですが、光沢がないマットな質感のスーツに光沢のあるネクタイはNGです。

小物の合わせ方

靴や鞄については、先ほどとは異なり黒い普通のビジネスシューズと黒い鞄で問題ありません。ただし、ナイロンなどの化学繊維系の鞄は出来れば控えてレザーの鞄のほうがスーツの持つ貫禄ともマッチしてまとまりのあるコーディネートとなります。

【ブラウングレーチェック】少しの茶色でも断然おしゃれに

出典:www.next.co.uk

こちらはブリティッシュトラッドらしい茶色のスーツを使ったコーディネートです。ただ完全に茶色のスーツとなるとビジネスでは着られる方が少ないと思い、ブラウングレーという茶色っぽいグレーをチョイスしました。シルエットは先ほどまでに紹介したものに比べてイタリア寄りで、肩が強調されすぎず楽に着られるものになっています。それでいて絞られたウエストと右側のポケットの上にあるチェンジポケットという英国らしさも残しています。

ポイント

この場合のシャツネクタイの合わせ方は先ほどまでと比べて難易度が上がります。何よりブラウングレーとはいえ、茶色系のスーツは個性の強いスーツです。そのためシャツとネクタイで上手く印象を操作しないとならないのです。具体的には白シャツをベースにネクタイの持つイメージを前面に押し出すことで、白シャツの清潔感も相乗され、茶色系のスーツのアクを中和できるでしょう。例えば画像のように青系のネクタイでは全体的に爽やかな雰囲気となります。

小物の合わせ方

靴や鞄は黒以外で合わせるのがベターでしょう。画像のようにキャメル系で合わせるのもよいですし、ビジネスシーンということを考えるとダークブラウンがおすすめです。足元に暗い色を持ってくると全体が引き締まるため、より堅実な印象となるでしょう。

【ネイビー無地】色柄ではなく生地感で差をつける

出典:www.next.co.uk

先程までとは一転して無地でネイビーのスーツ。一見するとブリティッシュトラッドらしさはなくどちらかと言えばイタリアのスーツのようですが、生地の感じがホームスパンのような生地で、触った時のイメージとしてはフエルト生地に近いものとなっています。ブリティッシュトラッドでは私達が普段着たり目にしたりするような生地ではなく、微起毛のものを使うこともあります。そのためデザインからは英国らしさをなくしつつも、どことなくブリティッシュトラッドな感じのコーディネートとなっています。

ポイント

このようなスーツのときはシャツやネクタイで足し算をするとよいでしょう。例えばラウンドカラーという丸襟のシャツを着てみたり、ストライプでも幅が広めのものを着てみたりと、ブリティッシュトラッドらしさをこちらで補給すると全体的にはブリティッシュトラッドな感じとなります。スーツが控えめなデザインなので、大柄のペイズリーやチェックなどのネクタイで合わせてみてもよいでしょう。

小物の合わせ方

靴や鞄については黒より茶系のほうがまとまりのあるコーディネートとなります。キャメルのような明るい茶色なら若々しく、遊び心のある装いになり、暗めの茶色なら落ち着いたアダルトな装いとなるでしょう。また、比較的緩い職場ならワインレッドの靴を合わせてみてほしいと思います。ネイビーとワインレッドは色気のある組み合わせで相性抜群です。ただしよりイタリアっぽさが増してしまうのでブリティッシュトラッド感を出したいなら、茶色がベターでしょう。

【ブラウン無地】ダブルブレストでブリティッシュトラッドを楽しむ

出典:www.next.co.uk

最後はダブルブレストのジャケットで色も茶色という、いかにも英国紳士というコーディネートです。肩周りに対して細く絞られたウエストですが、パンツが細くなっているため若い方が着ていても、貫禄が出すぎて年寄りくさくなることがないものをチョイスしました。

ポイント

シャツやネクタイは白シャツでネクタイを強調するのもよいですが、画像のように同じ色味のシャツとネクタイで揃えるのもよいでしょう。その場合は色がかぶりすぎないようにトーンを変えるのがポイントです。また、もしシャツとネクタイでカラーを合わせるならあえて靴と鞄もそれらと同じ色にするのもオシャレです。そうすることで全体の統一感がでてまとまりのあるコーディネートとなります。

やりすぎは禁物

しかし、紹介しておいて言うのも気が引けますが、アパレル業界などを除き、大抵の職場ではこの格好で好評となることはまずないでしょう。ブリティッシュトラッドらしくはなりましたが、流石にやりすぎです。このようにブリティッシュトラッドはやりすぎてしまうと「勘違い残念マン」になってしまいます。

おしゃれなブリティッシュトラッドの着こなしを

出典:lookastic.com


今回は英国らしいブリティッシュトラッドというスーツコーディネートを紹介しました。しかし先ほど紹介した例からもわかるように、ブリティッシュトラッドはオシャレですが、ビジネスシーンではなじみません。だからこそ引き算や割り引けるものを掛け合わせる必要があるのです。もしブリティッシュトラッドなコーディネートに興味を持ってもらえたなら、NGのブリティッシュトラッドコーディネートを頭に入れたうえでお店に見に行ってほしいと思います。それだけでも「勘違い残念マン」になるのは防げるはずです。

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経営学を学びながら、シャツ屋でアルバイトをしています。スーツ・シャツ・ネクタイ・革靴などに興味をもって、フォーマルブランドからカジュアルブランドまで、日々多くのものに触れながらセンス磨き中。

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旅行と食べること、ファッションが好き。インドア派でアウトドア派のフリーライターです。生まれは四国、大学で東京へ行き就職で大阪へ。転々とする放浪癖を生かして様々な地域の記事を書いています。

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都内在住。コーヒーとサンドイッチが大好きで1日1カフェ生活を送っている。夏の定番はレモネード、冬の定番はホットチョコレート。オシャレやヘルシーという言葉に敏感なミーハー系女子。

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斉藤情報事務

信州で車とバイクと旅を愛する道楽者。曲者が集まるCLUB Autistaに所属し、ひと時を執筆に捧げる。

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茨城の筑波山生まれ。「いばらぎ」じゃなくて「いばらき」です。

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上岡岳

アームレスリング元日本代表/ジムトレーナー/生物学博物館学芸員/一般社団法人JAWA日本アームレスリング連盟常任理事

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