地元民が選ぶ!長岡駅のおすすめお土産【人気定番からディープなものまで】
新潟は長岡駅のもらって嬉しいお土産を地元出身である筆者が厳選して紹介します。銘酒「久保田」や「吉野川」はこの長岡が産地です。他にも和菓子や洋菓子など、他県にはないものばかり全14品を徹底解説。
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長岡駅とその周辺地域
長岡駅はJR東日本の上越新幹線の通過駅であり、終点の新潟駅の2駅手前です。人口数は県内第2位で約270,000人。この地域は江戸時代に長岡藩の栄えるも戊辰戦争と第二次対戦の2度にわたって壊滅的な被害を受けましたが、復興に復興を重ね現在に至ります。そのような経緯から市町村章は不死鳥をモチーフにしたデザインになっています。また長岡まつりでは新潟中越地震の復興祈願花火「フェニックス」が2005年に打ち上げられるようになって以来、長岡を代表する行事として認知度を一気に広めました。
長岡花火だけじゃない
片貝町は人口約4,000人の小さな田舎町です。そこで行われる片貝まつりがぶっ飛んでいます。一般的な花火大会であれば三尺玉というと大型のものになりますが、この片貝まつりではそれがスタンダードでさらにワンサイズ上の四尺玉を打ち上げます。直径120cm、重量420kgの四尺玉は世界最大の大きさで爆発音もまさに轟音。泣き出してしまう子供も少なくありません。そんな片貝まつりは毎年9月9日と10日に行われ、両日で計15,000発を打ち上げます。長岡まつりの花火が素晴らしいことは言うまでもありませんが、片貝まつりの桁違いなボリュームもまた見る価値があります。アクセスは若干悪いのですが毎年県外ナンバーの車が訪れるイベントです。
恵まれた風土に根付く食文化
花火だけでなく、食文化も充実しています。長岡は清らかな水に恵まれており、麹を用いた酒、味噌、醤油においては類い稀な品質を維持、継承してきました。特に日本酒においては秀でた技術を持ち合わせており、県内最多の16の酒蔵が各々のノウハウを活かした商品を販売しています。銘酒「久保田」「吉野川」「景虎」などは長岡が産地です。日本酒大国ゆえに市が「日本酒乾杯条」を設けているのが実にユーモラスですね。また新潟5大ラーメンのうち、生姜醤油ラーメンは長岡発祥のもので、これは醤油が調味料としてより身近であったからではないでしょうか。ちなみに生姜醤油ラーメンでおすすめなのは「青島食堂」と「ラーメンたいち」です。時間と胃袋が許せば是非立ち寄ってほしい2店です。
そんな長岡のお土産
他にも地元ならでは名産を使った和菓子や洋菓子など、長岡のグルメは数え切れません。中には地元の人しか知らないディープなものもちらほら。今回は地元出身の筆者による味良しコスパ良しのもらって嬉しいお土産をメーカーの歴史や意匠も合わせて徹底解説します。お土産に付随する秘話や逸話で会話が弾めば渡した甲斐があったというものです。これを機に花火以外の長岡の魅力に気づいていただけたらと思います。
CoCoLo長岡本館1F お土産フロア
長岡駅ビル内のCoCoLo長岡がお土産を買うのに便利です。地元の比較的小さな店まで網羅しており、年中無休なので駅外に出るよりもこちらで買った方が良いでしょう。今回紹介するお土産はほとんどCoCoLo長岡で買うことができます。それでは順番に見ていきましょう。
【CoCoLo長岡】
〒940-0061
新潟県長岡市城内町1-611 -1
TEL 0258-36-7770
OPEN 年中無休
・ショッピングフロア 10:00~20:00
・レストランフロア 10:00~22:00
・お土産フロア 9:00~20:00
・食品館 10:00~20:00
ACCESS 長岡駅中
ミルフィーユ専門店 Parisパイ
ミルフィーユ
長岡駅を出てすぐのところにある「ミルフィーユ専門店 Parisパイ」はミルフィーユ専門店です。長岡のスイーツといえばParisパイのミルフィーユと言っても過言ではないほどの人気点で、食べログが主催する「スイーツ百名店2017」にも選出されています。人気なのはプレーンで、天然バニラビーンズをふんだんに使ったカスタードベースのクリームがサクサクの生地によく合います。是非コーヒーと一緒に召し上がってください。一般的なミルフィーユはフォークを使って食べますが、Parisパイのものは包装したものを直接食べられるようになっています。食べやすさに配慮がされているところがまた嬉しいですね。メニューは店舗情報と一緒に載せておきますので参考にしてください。
【ミルフィーユ専門店 Parisパイ】
〒940-0062
新潟県長岡市大手通1-5-7
TEL 0258-39-7050
OPEN 10:00~18:30月曜日定休(祝日の場合は翌日)
ACCESS 長岡駅から徒歩約3分
【メニュー】
・プレーン 280円
・フランボワーズ 325円
・ラムレーズン 320円
・ショコラ 355円
・抹茶あずき 290円
※時期に応じて期間限定メニューあり
越乃雪本舗 大和屋
越乃雪
和菓子界における日本3大銘菓をご存知でしょうか。森八(金沢)の「長生殿」、風流堂(松江)の「山川」、さらに長岡は越乃雪本舗大和屋の「越乃雪」です。江戸時代後期、第9代長岡藩主の牧野備前守忠精が体調を崩した際、大和屋店主の祖先が和菓子を作り献上したところ体調が回復、備前守は「実に天下に比類なき銘菓なり。吾一人の賞味は勿体なし。之を当国の名産として売り拡むべし」と言いました。そこで越後の雪から名前をとってこの和菓子を「越乃雪」として発売されました。また、高杉晋作が病床に伏した際に、もう雪を見ることはできないから、と見舞いに貰った越乃雪を盆栽にかけて雪に見立てたという言い伝えもあります。そんな歴史上の人物らに親しみ好まれた越乃雪は現在でも根強い人気を誇る和菓子です。まろやかな甘さと、雪のようにあっという間に溶けてしまう不思議な食感はやみつきになります。
【越乃雪本舗 大和屋】
〒940-0072
新潟県長岡市柳原町3-3
TEL 0258-35-3533
OPEN
・週日10:00〜19:30
・休日10:00〜20:00
ACCESS 長岡駅から徒歩約15分
【越乃雪】
6個入れ 1,100円
24個入れ 1,650円
32個入れ 2,200円
48個入れ 3,300円
西森屋
出典:tokicco.net
どら焼き
西森屋は食品、雑貨、和菓子を扱う店として昭和9年に創業、昭和35年からは洋菓子も製造しています。市内に6店舗を展開。CoCoLo長岡にも出店しています。西森屋は行事の際に贈られるギフトとしての和・洋菓子としてだけではなく、「日々の生活の中で食べられるおやつとしても愛されるお菓子屋であり続けること」を大切にしている店です。ラインナップが多いのですが、その中でもどら焼きがおすすめです。味は6種類、定番のつぶあんは北海道産特選小豆を使用しており、しっとりとした皮とつぶあんのバランスが絶妙でいくつでも食べられてしまいます。生クリームどら焼きもあり、そちらはレアチーズがおすすめです。レアチーズのなめらかでさっぱりとした味わいが上品で、コーヒーとよく合います。
【西森屋 長岡南店】
〒940-1131
新潟県長岡市十日町1125
TEL 0258-21-1300
OPEN 9:30~19:00
ACCESS 長岡駅から車で約15分
【どら焼き】
各120円
・つぶあん
・チーズ
・抹茶
・ラムレーズン
・栗
・バターつぶあん
【生クリームどら焼き】
各140円
・小豆
・いちご
・レアチーズ
・チョコカスター
右門明治堂
出典:umon.co.jp
笹団子
出典:umon.co.jp
右門明治堂は長岡の笹団子メーカー。新潟名物である笹団子の数ある製造業者の中でも右門明治堂のこだわりようは並ではありません。生地にはもち米の「こがねもち」とブランド米の「コシヒカリ」を使用、やわらかさの中にしっかりとコシと弾力が感じられるようなっており、本来の素材の甘みを活かすために甘味料は一切使用していません。餡には北海道産の厳選した小豆を使用、生地の甘さを計算に入れて餡自体の甘さは控えめにしてあります。生地と餡の品質が高いだけでなく、それぞれが合わさった時のバランスが絶妙です。生地の厚さ、餡の量など最も美味しさを引き出すような具合に研究がなされています。笹団子の顔とも言える笹は、国内の深山で採れたものを使い、一度水で戻しアクをとってから包んでいます。そうすることで爽やかな笹本来の香りが引き立つのだそうです。そんな丹精込めて作られた笹団子はお土産にうってつけです。
【右門明治堂 本店・工場】
〒940-1106
新潟県長岡市宮内1-8-17
TEL 0258-34-4228
ACCESS 長岡駅から車で約10分
【こしあん】
5個入り 700円
10個入り 1,400円
15個入り 2,100円
20個入り 2,700円
【つぶあん】
5個入り 700円
10個入り 1,400円
15個入り 2,100円
20個入り 2,700円
紅屋重正
大手饅頭
1805年創業の紅屋重正は長岡藩の御用菓子店だった頃から商品の製法を変えることなく守り続けてきた老舗です。その紅屋重正で有名なのが、当時店が長岡城大手門前にあったことから名付けられた大手饅頭。越後のもち米を合わせた小麦粉生地に銘酒「吉野川」の麹、小豆のこしあんと沖縄産の黒糖でこしらえられた大手饅頭は酒饅頭ならではの香りと、中からの甘みが見事にマッチ。お土産に持ち帰るのもいいのですが、できれば店に足を運んで蒸し立てを食べていただきたいところです。できたては5割増しで美味しいですよ、嘘じゃありません。
【紅屋重正】
〒940-0071
新潟県長岡市表町1-10-35
TEL 0258-32-1456
OPEN 9:00〜17:30
ACCESS 長岡駅から徒歩約10分
【大手饅頭】
5個入 820円
7個入 1,100円
10個入 1,600円
15個入 2,400円
越のむらさき
だし醤油
長岡駅から信越本線に乗り1駅行ったところにある宮内駅を出ると、長岡駅前とは違ったノスタルジックな街並みが広がっています。摂田屋と呼ばれるこの地区は江戸時代から続く醸造の町として有名で、奇跡的にも多くの天災や空襲の被害もなく、現在に至るまで建物は様相を変えることなく現存しています。摂田屋を歩くとすぐに酒蔵や醤油蔵、味噌蔵から漂う香りに空腹を誘われることでしょう。そんな摂田屋にある「越のおむらさき」の醤油がお土産におすすめです。「越のむらさき」は天保2年に創業し、180年余りの歴史を持つ老舗です。当時から変わらぬ、地元の良質な素材と伝統的製法による醤油は新潟一とも言われています。
【越のむらさき】
〒940-1105
新潟県長岡市摂田屋3-9-35
TEL 0258-32-0159
OPEN 9:00〜17:00
ACCESS 宮内駅から徒歩約10分
【特選かつおだし】
1000ml 540円
500ml 378円
210ml 282円(密封ボトルタイプ)
【越の香】
900ml 793円
300ml 302円(醤油差しタイプ)
たちばな本舗
味噌・味噌漬け
たちばな本舗は味噌・味噌漬けの専門店です。お土産に味噌、というとあまり粋な感じがしないという印象を持つ方が多いと思いますが、たちばな本舗の味噌は違います。パッケージデザインにも凝っており、いかにもギフトな雰囲気です。ホームページに英語、イタリア語の翻訳ページが用意されていることからも、県外や国外に消費を促そうとする意図が感じられます。他にも味噌漬けの販売に力を入れていますが、ただの味噌漬けではなくカマンベールチーズ、モッツアレラチーズの味噌漬けです。まろやかなチーズと濃厚な味噌がいい具合にマッチして、ワインのおつまみにピッタリです。こちらは若い女性へのお土産にうってつけではないでしょうか。
【たちばな本舗】
〒940-1154
新潟県長岡市宮栄3-5-18
TEL 0258-32-1533
OPEN 10:00〜18:00休祝日定休
ACCESS 長岡駅から徒歩約5分
【味噌】
・壱縁(米味噌 半年熟成) 650円
・弐縁(米・麦合わせ味噌) 770円
・参縁(米・豆合わせ赤だし味噌) 880円
・伍縁(浮麹味噌) 1,080円
【味噌漬け】
・カマンベールチーズ 1,200円
・モッツァレラチーズ 1,200円
地酒
純米吟醸 極上吉乃川(5,400円〜)
純米大吟醸 極上吉乃川(5,400円〜)
純米大吟醸 越乃景虎(5,000円〜)
大吟醸 越乃景虎(4,000円〜)
純米大吟醸 久保田 萬寿(3,640円〜)
純米大吟醸 久保田 碧寿(2,230円〜)
大吟醸 朝日山 萬寿盃(2,120円〜)
長岡は県内最多16の酒蔵があります。460年という長い歴史の中で培われた職人技の賜物、「吉野川」は全国新酒鑑評会金賞受賞29回、関東信越国税局酒類鑑評会入賞67回(うち5回は首位)です。名将武田信玄の元服名、長尾景虎から名前を取った諸橋酒造の「越乃景虎」は日本名水百選にも選ばれた杜々の森の湧水を原料に使っています。「酒の品質は、酒米の品質を超えられない」、「酒造りは米づくりから」を合言葉に、その時代のニーズを満足し多くの人に親しまれる朝日酒造の久保田や春日山。以上の代表的な長岡が誇る最高峰の日本酒を一挙に紹介しました。これらはCoCoLo長岡の地酒コーナーにもまとめられていますので足を運んでみてください。
【吉乃川】
〒940-1105
新潟県長岡市摂田屋4-8-12
TEL 0258-35-3000
OPEN 9:00〜17:00
ACCESS 長岡駅から車で約10分
【諸橋酒造】
〒940-0241
新潟県長岡市北荷頃408
TEL 0258-52-1151
OPEN 8:00〜17:00
ACCESS 長岡駅から車で約20分
【朝日酒造】
〒949-5494
新潟県長岡市朝日880-1
TEL 0258-92-3181
OPEN 9:00〜17:00
ACCESS 長岡駅から車で約20分
いかがでしたか?
いかがでしたか?他では味わうことのできない「長岡ならでは」のものを紹介しました。今までは花火が有名な長岡、と思っていた方も多いでしょう。長岡は雄大な自然と豊富な資源に支えられて多種多様な食文化を発達させていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。特に日本酒においては他に類を見ないほどです。そんな長岡のお土産を通してその魅力が多くの方々に伝わることを願っています。