少し足を伸ばして。パリ近郊のおすすめスポット10選

今回は、パリから公共の交通機関を使って日帰りで行ける、風光明媚なスポットをご紹介しましょう。

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文化や自然に触れられるスポット

魅力的な美術館や公園があるのは、パリだけではありません。パリからしばし電車に揺られて、郊外の素敵なスポットに足を運んでみましょう。

ロダン美術館(Musée de Rodin de Meudon) ムードン(Meudon)

出典:www.musee-rodin.fr

パリの地下鉄からアクセスできるスポットです。ロダンは生前、パリの邸宅(現在は「ロダン美術館」)と、こちらのムードンの邸宅「ヴィラ・デ・ブリヤン」の二つを行き来していたそうです。パリにほど近く野原やぶどう畑が広がる静かなムードンは、アトリエとして最適だったのでしょう。実際にロダンが暮らしていた邸宅は、当時の面影を色濃く残しています。
園内にあるロダンと彼の妻ローズの墓の上では、彼の代表作『考える人』が二人を見守っています。園内は緑が豊かで人も多くないので、のんびり日向ぼっこするのもおすすめです。

出典:www.musee-rodin.fr

ギャラリー内には、『カレーの市民』『接吻』など、有名なロダンの作品も展示されています。ずらりと並んだ石膏の彫刻群は圧巻です。パリにもロダン美術館はありますが、こちらのムードンの方はこじんまりとしていてゆったり鑑賞できます。

ロダン美術館(Musée de Rodin de Meudon)
住所 19, avenue Auguste Rodin 92190 Meudon
電話 +33 (0)1 41 14 35 00
オープン時間 金・土・日 13時~18時
アクセス メトロ12号線「Mairie d'Issy(メリー・ディッシー)」下車後、190・290・169番バス「hôpital Percy(オピタル・ペルシー)」下車
入場料 5ユーロ

Musee de Rodin Meudon

セーヴル陶磁器美術館(Musée National de céramique) Sèvres(セーヴル)

出典:soundlandscapes.wordpress.com

こちらもパリの地下鉄やトラムウェイで行けるスポット。フランスを代表する陶磁器・セーヴル焼きの製造所を有する町にある美術館です。セーヴル焼きに留まらず、ヨーロッパや中東、アジアなど世界各地の陶磁器が集結しており、見ごたえがあります。さらにルネサンス期~19世紀のヨーロッパの作品など歴史的に価値のある作品も見られるなど、大変充実した展示内容になっています。

出典:www.patrimoine-histoire.fr

「栄光の間」の中心に鎮座する、1867年のパリ万博用に作られた3メートルあまりの大きな「ネプチューンの壺」は見ものです。

セーヴル陶磁器美術館(Musée National de céramique)
住所 2 Place de la Manufacture 92310 Sèvres
電話 +33(0)1 46 29 22 00
オープン時間 月・水~日 10時~17時
休館日 毎週火曜日、5月1日、12月25日
アクセス メトロ9号線「Pont de Sèvres(ポン・ド・セーヴル)」、トラムウェイT2「Musée de Sèvres (ミュゼ・ド・セーヴル)」
入場料 常設展 6ユーロ、企画展+常設展 8ユーロ

セーヴル陶磁器美術館

ソー公園(Parc de Sceaux) ソー(Sceaux)

出典:www.hauts-de-seine.fr

パリの南にある、200ヘクタールもの広さを誇る公園。元々は、ルイ14世の財務総監だったコルベールの建てた屋敷と庭園があった場所でした。イタリア式の幾何学的な庭園は、いかにも西洋の城という風情です。緑も多くのんびりしたムードの場所で、週末はパリジャン達の憩いの場になっています。春には100本以上もの八重桜が咲くので、お花見スポットとしても有名です。

出典:www.tourisme92.com

現在のソー城は19世紀半ばに再建されたもので、アートと歴史にまつわる「イル・ド・フランス博物館」となっています。宮廷の生活を忍ばせる作品や豪華な調度品、在りし日のイル・ド・フランスの景色を描いた風景画など、盛り沢山な内容です。

ソー公園(Parc de Sceaux)
住所 Musée du Domaine Départemental de Sceaux 92330 SCEAUX
電話 +33(0)1 41 87 29 50
オープン時間 リンクを参照
公園は毎日オープン
アクセス RER・B線「Bourg-la-Reine(ブルグ・ラ・レーヌ)」「Sceaux(ソー)」「Parc de Sceaux(パルク・ド・ソー)」
入場料 公園は無料、常設展 3ユーロ、企画展 4ユーロ

Musée du Domaine départemental de Sceaux: English section

サン=ジェルマン=アン=レー城(Château de Saint-Germain-en-Laye) サン=ジェルマン=アン=レー(Saint-Germain-en-Laye)

出典:www.balade-yvelines.fr

パリの西にあるサン=ジェルマン=アン=レーは、高級住宅街としても有名です。城の歴史は古く、ルイ6世が12世紀初頭にこの地に築城したことに遡ります。それから何代にも渡りフランス国王の居城として使われ、太陽王として名高いルイ14世もこちらで生まれました。現在のレンガを使った外観は、フランソワ1世時代の城が元になっています。

出典:www.easyvoyage.com

ナポレオン3世の頃から城内は「国立考古学博物館」になっており、石器時代から12世紀位までの200万点に及ぶコレクションを有し、3万点ものコレクションを展示している、世界有数の考古学研究機関としても知られています。考古学好きはぜひとも行きたいスポットです。

サン=ジェルマン=アン=レー城(Château de Saint-Germain-en-Laye)
住所 Place Charles de Gaulle 78100 Saint-Germain-en-Laye
電話 +33(0)1 34 51 65 36
オープン時間 博物館 10時~17時、庭園 8時~21時(但し月により変更あり)
休館日 毎週火曜日、12月25日、1月1日、5月1日
アクセス RER・A線「Saint-Germain-en-Laye(サン=ジェルマン=アン=レー)」
入場料 博物館 7ユーロ

Musée archéologie nationale

ルネサンス美術館(Musée national de la Renaissance ) エクアン(Ecouen)

出典:作者撮影

パリ北部にあるエクアン城は、フランス王家に仕える名家のアンヌ・ド・モンモランシーの邸宅として建てられました。彼の死後、城の持ち主が次々に変わり、ナポレオン1世の時代には、レジオン・ドヌール叙勲者の娘たちの教育機関として使われていました。残念ながら当時の調度品などは残っていませんが、ルネサンス期の壮麗な城がモンモランシー家の栄華を忍ばせます。

出典:www.flickr.com

1962年、膨大なルネサンス期の美術コレクションを飾るため、時の文化相アンドレ・マルローがエクアン城を美術館として使用する提案をしました。総面積340㎡もの巨大なタピスリーを飾る十分なスペースがあるため、こちらの城が選ばれたとか。

ルネサンス美術館(Musée national de la Renaissance )
住所 Rue Jean Bullant 95440 Écouen
電話 +33(0)1 34 38 38 50
オープン時間 9時半~12時45分、14時~17時15分
休館日 毎週火曜日、12月25日、1月1日、5月1日
アクセス 
パリ北駅(Gare du Nord)からSNCFのH線「Persan-Beaumont/Luzarches(ペルザン=ボーモン/ルザルシュ)」方面(30または31番ホーム)に乗り、「Écouen-Ezanville(エクアン=エザンヴィル)」で下車後、「Garges-Sarcelles(ガルジュ=サルセル)」行の269番バスに乗り、「Mairie/Église(メリー/エグリーズ)」で下車。または、駅から森の中を歩いて徒歩20分。
入場料 7ユーロ

Musée Renaissance

モネの家(Maison de Monet) ジヴェルニー(Giverny)

出典:www.loisirs.fr

1883年から1926にかけて、印象派の画家として名高いクロード・モネが実際に住んでいた邸宅。モネはこちらにある「水の庭」で、有名な連作『睡蓮』の着想を得ました。四季折々の花々が咲き乱れる、絵画のように瑞々しく美しい庭です。モネの家の中も見学可能で、食器や置物など細部に渡って忠実に当時の姿を再現しています。
ちなみに、「モネの家」の家のすぐそばには「印象派美術館」もあるので、時間があればぜひ立ち寄りましょう。

出典:www.linternaute.com

1897年、モネはここで『睡蓮』を描き始めました。池に架かっている橋は、日本の太鼓橋に着想を得たそうです。人工的に設えられた空間ですが、日本庭園にも通ずる自然との調和を感じます。いつまでもずっと眺めていたい素敵な場所です。

モネの家(Maison de Monet)
住所 84 Rue Claude Monet 27620 Giverny
電話 +33(0)2 32 51 28 21
オープン時間 2017年 5月24日~11月1日間は毎日開園 9時~18時(入場は17時半まで)
アクセス 
パリ「Saint-Lazare(サンラザール)」駅から「ルーアン(Rouen)/ル・アーブル(Le Havre)」行きに乗車、「Gare De Vernon(ガール・ド・ヴェルノン)」駅下車後、240番バスで15分。
入場料 9,5ユーロ

fondation claude monet accueil - fondation claude monet

日本語ページもあります。

シャンティー城(château de Chantilly) Chantilly(シャンティー)

出典:www.chateau-fort-manoir-chateau.eu

ブルボン王家最後の王となったルイ=フィリップの息子であるオーマル公が、フランス革命で荒廃した中世の城を修繕し、今のようなルネサンス様式の優美な城を完成させました。ヴェルサイユ宮殿の庭園を手掛けたル・ノートルがシャンティー城の庭も手がけており、ヴェルサイユにもあるアモー(人工的な農村)などもこちらにあります。小運河の流れる広大な庭園は気持ちがよく、散策に最適です。

出典:www.domainedechantilly.com

熱心な美術愛好家だったオーマル公は、ヨーロッパ各地の様々な作品をコレクションしていました。城内には公が集めてきた珠玉の作品が展示されています。また、オーマル公は美術品だけでなく書物にも造詣が深く、城内の図書室にはフランス国立図書館に次ぐ数の写本が展示してあります。

シャンティー城(château de Chantilly)
住所 7 rue du Connétable 60500 Chantilly
電話 +33(0)3 44 27 31 80
オープン時間 1月28日~3月24日(火曜休み) 10時半~17時
       3月25日~11月1日(休みなし) 10時~18時
アクセス
「Gare du Nord(パリ北駅)」から乗車、「Chantilly-Gouvieux(シャンティー=ゴーヴュー)」下車
またはRER・D線「Chantilly-Gouvieux(シャンティー=ゴーヴュー)」下車
入場料 17ユーロ

Domaine de Chantilly

街歩きを楽しみたいスポット

街自体が魅力的だから、ぶらぶら歩いているだけでも楽しい。パリから1時間以内でアクセスできる、散策にぴったりのスポットをご紹介しましょう。

メゾン・ラフィット(Maison Laffitte)

出典:www.frenchmomentsblog.com

パリから電車で15分ほどのメゾン=ラフィットは、高級住宅地として知られ立派なお屋敷がたくさん並んでいるので、ぶらぶら歩いているだけでも楽しい場所です。ちなみに、19世紀に活躍した芸術家、ジャン・コクトーはこちらの出身。競馬場があるため馬の町としても知られ、1600頭もの馬がこの町におり、町のあちこちに馬の像が立っています。

出典:www.dynatel.fr

メゾン=ラフィットの目玉スポットの一つ、「メゾン=ラフィット城」。高名な建築家フランソワ・マンサールの作で、サンジェルマンの森に狩猟にやって来る王のために作られました。
その他に、中世に建てられた教会や、素敵な外観の市庁舎、競馬場などもおすすめです。現在競馬はあまり行われていませんが、乗馬を楽しむ人で連日賑わっています。
目抜き通りには、商店やカフェもたくさんあります。

メゾン・ラフィット(Maison Laffitte)
アクセス RER・A線 Poissy(ポワシー)またはCergy le Haut(セルジー・ル・オー)方面
「Maison Laffitte(メゾン・ラフィット)」下車

メゾン=ラフィット城(Château de Maisons-Laffitte)
住所 2 Avenue Carnot 78600 Maisons-Laffitte
電話  +33(0)1 39 62 01 49
オープン時間 リンク参照
入場料 8ユーロ

Château de Maisons

ポントワーズ(Pontoise)

出典:www.ot-cergypontoise.fr

パリから30キロほど離れた小さな町で、その歴史はローマ時代にまで遡ります。風光明媚なこの地はカミーユ・ピサロ、ポール・セザンヌなどの印象派の画家たちにも愛されました。
駅から降りて坂を上るとサン・マクルー教会や市庁舎、タヴェ・ドゥラクール美術館、カミーユ・ピサロ美術館にアクセスできます。こじんまりとした小さな町ですが、雰囲気の良いカフェ・レストラン、個人商店などが多く、なかなか感じの良い場所です。

出典:www.viafrance.com

印象派好きにおすすめの「カミーユ・ピサロ美術館」。前期・後期印象派の作品を展示しています。実はピサロの作品は少ししかないのですが、シニャックやドービニー、カイユボットなどピサロ以外にも素晴らしい作品が多いので、行って損はありません。高台にあるため、オワーズ川も見渡せて眺めもなかなか良い場所です。

ポントワーズ(Pontoise)
アクセス 「Gare Saint Lazare(サンラザール駅)」から「Pontoise」駅下車

タヴェ=ドゥラクール美術館(Le musée Tavet-Delacour)
住所 Musée Tavet-Delacour 4 rue Lemercier 95300 Pontoise
電話  +33(0)1 30 38 02 40
オープン時間 水曜~日曜 10時~12時半、13時半~18時
入場料 4ユーロ

カミーユ・ピサロ美術館(Le musée Camille-Pissarro)
住所 17 rue du Château 95300 Pontoise
電話 +33(0)1 30 32 38 33
オープン時間 水曜~日曜 14時~18時
入場料無料 

The Val d'Oise department

オーヴェール=シュル=オワーズ(Auvers-sur-Oise)

出典:www.auvers-sur-oise.eu

ゴッホ終焉の地として有名な町で、ゴッホゆかりのスポットがたくさんあります。ゴッホがこの地で暮らしたのは僅か60日間ほどでしたが、何と70点以上もの作品を描き上げました。緑と水が豊かな静かな町なので、ゴッホに想いを馳せながらゆったり散策してみてはいかがでしょうか。

出典:www.tripadvisor.fr

こちらはゴッホが滞在していた宿、「ラヴー亭(Auberge Ravoux)」。ゴッホが借りていた2階の部屋は見学可能で、ガイドさんが付いて案内してくれます。1階はレストランになっており、伝統的な美味しいフレンチを楽しめます。

オーヴェール=シュル=オワーズ(Auvers-sur-Oise)
アクセス パリから「Saint-Lazare(サン=ラザール)」に乗り、「Pontoise(ポントワーズ)」駅で下車後、SNCFのH線「Creil(クレイユ)」行に乗り、「Auvers sur Oise(オーヴェール・シュル・オワーズ)」で下車。

ラヴー亭 / メゾン・ド・ヴァン=ゴーグ(Auberge Ravoux/Maison de Van Gogh)
住所 52 Rue du Général de Gaulle 95430 Auvers-sur-Oise
電話  +33(0)1 30 36 60 60
オープン時間 2017年 3月1日~10月29日(水曜~日曜)10時~18時(入場は17時半まで)
入場料 6ユーロ

MMM|オーヴェル=シュル= オワーズのゴッホを訪ねる

こちらのサイトに町のマップと観光情報があります。

お気に入りの場所を見つけに行こう

いかがでしたか。都会の喧騒に少し疲れたら、ぜひパリ郊外まで足を伸ばしてみましょう。瑞々しい緑と豊かな文化の息吹に触れて、充実した時間を過ごせるはずです。

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