扱いやすい小型のハーレーダビットソン【ストリート750】
これまでハーレーダビットソンといえば、排気量が大きく車両重量も重く、いくらステータス性があるとは言え、街乗り派には敬遠されがちな一面がありました。今回は、そんな限られた交通事情下でも楽しめるハーレーダビットソンの紹介です。
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アイキャッチ画像出典:h-d.jp
ハーレーダビットソンの新たな挑戦! ストリート750
ハーレーダビットソンと聞くと、V型の空冷エンジンを想像するのが一般的です。排気量も1000ccを超えた大排気量。正直なところ、日本の狭い交通事情にはあまり適しておらず、乗りこなすのには気合と根性も求められるという、男臭さも魅力の一つです。
しかし2014年に発表されたハーレーダビットソン ストリート750は、その名のとおり750ccに軽量なボディという組み合わせ。日本のみならず、限られた交通状況、さらに小柄なアジア人にぴったりな車格でデビューしました。
このストリート750の登場はこれまでビッグツインエンジンにこだわっていたハーレーダビットソン社のラインナップでも、革命的なモデルです。ではその魅力を見てみましょう。
ストリート750の心臓部はハーレーダビットソンの常識をくつがえした
ハーレーダビットソンといえば空冷エンジンです。しかし、日本のようなストップ&ゴーの多い交通状況で、走行風だけに頼る冷却システムは不安もあります。実際、真夏の渋滞でオーバーヒートする車両もあるほどです。
しかし、このハーレーダビットソン ストリート750は、なんと水冷方式を導入しました。これまで限られたモデルにしか水冷方式を採用していなかったので、革命的と言えるかもしれません。水冷方式なので、オーバーヒートの心配はいらず、真夏の渋滞でも安心してライディングを楽しめます。
排気量も750ccとスペック的には国産車のようなイメージですが、国産車には再現不可能な鼓動感と排気音はハーレーダビットソンそのものです。
軽快なハーレーダビットソンという新感覚

出典:gahag.net
これまでのハーレーダビットソンは、重量感があり、ずっしりしたハンドリングは、まるで獣に跨がる感覚です。しかしハーレーダビットソン ストリート750は、233kgと軽量感があります。エンジンは最高出力こそ非公表ですが、最大トルクは59.0Nm/4,000rpmと、力強いものです。
トルクフルなエンジンと軽量な車体の掛け合わせは新鮮味を覚えることでしょう。街をビュンビュン駆け抜けながらも、トルクに乗る。これはハーレーダビットソン ストリート750ならではの感覚です。ハーレーダビットソンオーナーの中には、大きな排気量にこだわる方も多いでしょう。しかし、あえて排気量の控えめなストリート750を選ぶ理由はすでに見つかったと思いますが、いかがでしょうか?
街乗りからロングツーリングまで芸達者な性格も
街乗りを快適にする秘訣は、車重とエンジンのほかに、6速ミッションである、ということも見逃せません。これによってスポーティーな走りが約束されます。細かく、理想的なシフトポジションを維持する走りは、これまでのハーレーダビットソンとは一線を画するものです。
ここまで言えば、街乗りに特化したモデルにも感じますが、ハーレーダビットソンならではのロングツーリングでの適応能力は言うまでもありません。走行風を軽減するカフェレーサーウインドスクリーンを装着しています。この一見シンプルな装備は、見た目以上の効果があります。
新車価格は975,000円から
ハーレーダビットソン ストリート750が話題となったもう一つの要素となったのが、新車販売価格です。なんと975,000円という破格も、ハーレーダビットソンがなにか新しいものに挑戦しようしていることがわかりますね。
車体は黒を多用したシンプルなデザインですが、納車前にカスタムオーダーも可能です。このようにハーレーダビットソン ストリート750は、特徴的で革新的な一台となっています。
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この記事のライター
自動車、バイク、アパレル関係のお仕事に携わっておりました。その経験を生かしライター活動をさせていただいております。