ハーレーダビットソンで大人気のショベルヘッドエンジンとは?
ヴィンテージハーレーダビットソンでよく耳にする「ショベルヘッド」というワード。これは一体何を指すのかわからない方も多いはずです。ハーレーダビットソンの購入を考えている方ならぜひ知っておくことをおすすめします。
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ハーレーダビットソンはエンジンが重要!
ハーレーダビットソンというバイクを想像してみてください。長く低い車体にV型エンジンが搭載されていると思います。ヴィンテージも最新のハーレーダビットソンも、見た目は大体同じです。細かい話をすれば、車体のスタイルによって、数種類分類されますが・・・。
シンプルなデザインのハーレーダビットソンは、気に入らなければカスタムすることで、その見た目はいくらでもチェンジできます。ハーレーダビットソンの改造を得意とするカスタムショップはいくらでもありますし、正規ディーラーでもカスタム可能です。たとえ新車を購入し、納車前に車検や法律が許す範囲なら、どんなカスタムも依頼できるほど、自由度の高いバイクとなっています。
そんなこともあり、ツウなハーレーダビットソン好きは、車体の見た目はさておいて、搭載されるエンジンでハーレーダビットソンを品定めする傾向があるのです。いくらカスタムの自由度の高いハーレーダビットソンでも、日本の法律の関係で、エンジン載せ替えのハードルは高く、現実的ではありません。
そこで、好みのエンジンを搭載した車体を手に入れ、見た目はのちのちカスタムして好みの一台を作り上げる、というのがハーレーダビットソンにとってベストな車体選びとなっています。
ハーレーダビットソンのエンジンはなにが違うの?
出典:gahag.net
ハーレーダビットソンのエンジンは、大きく分けると年代別で採用されるエンジンが異なります。日本車のように、常に何種類ものタイプ別のバイクに、専用エンジンを用意して販売、というスタイルではなく、決まったエンジンをどのタイプのハーレーダビットソンにも採用する、ということです。
多くてもスポーツモデルとスタンダードモデルの2種類を、さまざまなタイプの車体に使い分けての販売なので、エンジンを見れば、そのハーレーダビットソンがどの年代のものなのか、がだいたい予想できます。
また、エンジンも世代によって見た目の違いが大きく、基礎知識だけあれば誰にでも見分けることができるほど。ハーレーダビットソンにとってエンジンは見た目の一部ともなっているので、性能よりも外観で選ばれることがあります。それほどハーレーダビットソンにおいて、エンジンは重要な要素となっているのです。
ショベルヘッドがカスタムハーレーダビットソンを広めた
ヴィンテージハーレーダビットソンにこだわりのある方に大人気のエンジンが「ショベルヘッドエンジン」です。ショベルの愛称で親しまれています。このエンジンは1957年に登場しました。半世紀以上昔のエンジンですが、現役バリバリです。
このエンジンは、初期モデルは1200cc、後期モデルは13401ccと二種類あります。ちなみに1984年まで製造された、とても長い歴史のある大ヒットエンジンです。このショベルヘッドエンジンが登場した頃は、低価格、高性能と文句のない仕上がりの日本のバイクが世界中でヒットし、それまで大手だったバイクメーカーたちが、打撃を受けた時期でもありました。
もちろんハーレーダビットソンも例外なく、売れ行きに伸び悩んでいた時期でもあります。そのことがきっかけで、これまでノーマルスタイルでしか販売していなかったハーレーダビットソンが、カスタムに重点を置いたモデルをリリースし、これがきっかけとなり、ハーレーダビットソンのカスタム人気を加速されることとなりました。
それまでハーレーダビットソンは、富裕層がノーマルのスタイルで乗るものでしたが、一部、カスタムを楽しむ層に目をつけたことがきっかけだったそうです。そのため、ショベルヘッドエンジンを搭載したハーレーダビットソンには、カスタム済みの車体が多く、個性溢れる中古車ばかりとなっています。
こだわりたいあなたにショベルヘッドエンジンがおすすめ
ショベルヘッドエンジンを好む人の傾向は、おしゃれ好きな方が多いです。また、古い車体ということもあるので、手に入りにくい一面もあるので、こだわりの強い人に人気があります。ステータス性の高いハーレーダビットソンですが、中でもショベルヘッドエンジンはハイレベルです。
このようにただハーレーダビットソンを乗るのではなく、なにかこだわりを持ってみてはいかがでしょうか?
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この記事のライター
自動車、バイク、アパレル関係のお仕事に携わっておりました。その経験を生かしライター活動をさせていただいております。