【チョッパー】ハーレーダビットソンのカスタムを知っておこう【ボバー】
ハーレーダビットソンのカスタムには、チョッパー、ボバー、フリスコチョッパーなど、どれも同じようなスタイルをしていますが、いまいち見分けがつかないと思います。そこで、カスタム予定の方や、カスタム車の購入を考えている方は、まずその違いを理解しておきましょう。
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カスタムハーレーダビットソンでよく耳にするスタイルには謎がいっぱい
たとえばインターネットで「チョッパー」と検索し、そのあとに「ボバー」で検索、ヒットした車両の画像を見比べても初心者には違いがわかりにくいと思います。しかしそれぞれスタイル誕生の由来や目的などがわかれているので、その違いを理解することで見分けることができるのです。
ただし注意しておきたいことがあります。これらのカスタムの起源などには諸説あり、カスタムビルダーでさえも、その解釈に相違が見られます。と、いうことを大前提に、参考にしてください。
ハーレーダビットソンのカスタムの「チョッパー」とは?
ハハーレーダビットソンのカスタムが起源として幅広いメーカーの車種にも用いられ、浸透していることのわかるチョッパーカスタムですが、チョップとは「切り落とす」「削ぎ落とす」という表現があり、ボディのパーツを取り外したりします。
1960年代あたりに登場したといわれ、その頃のハーレーダビットソンは、車体が大きくパーツが重いため、ハンドリングがゆったりしており、それを改善するために、不要なパーツを取り外し、無駄なフレームをカットし、タンクを小さくするなどし、運動性能を稼いだスタイルです。
よくフロントフォークを長くしたスタイルを想像しがちですが、チョッパーの定義にフロントフォークの長さは関係ないともいわれています。ちなみにフロントフォークを延長しているのは「ロングフォークチョッパー」といわれていますが、これらを区別するかどうかは諸説ある状況です。
チョッパーによく似ている「ボバー」とは?
チョッパーとボバーは、見た目にはあまり変化はないように感じますが、どうやら起源が違うようです。ボバーは、ダートトラックレースを前提に生まれてきたという説があり、リアフェンダーは、泥が詰まらないように、短くカットされています。
また、チョッパーではハンドルを高くする傾向がありますが、ボバーではハンドルは低いまま、または純正よりも低くするのが一般的です。このように、チョッパーと違い、速く走るために自然発生したスタイルともいえます。よってボバーにおいては、フロントフォークを長くする手法は取り入れられません。
フリスコチョッパーとは?
フリスコチョッパーは、その名のとおり、チョッパーの派生カスタムです。フリスコとは、サンフランシスコから由来し、サンフランシスコにある「フリスコチョッパーズ」というカスタムショップが提案しました。
一般的なチョッパーとは違い、横一文字風のハイマウントされたハンドルがアイコンとなっています。これは、渋滞時、自動車の隙間をすり抜けやすくするための工夫で、ドアミラーとの接触を避ける目的です。
また、マフラーと、ステップが高くセットされているのも特徴で、縁石に当たりにくいようにするためと、ストリートでの扱いやすさを重視しています。フレームも小振りに作られることがあり、これは小回りを重視するための工夫です。実用性があるので、日本でも人気のあるカスタムとなっています。
以上が代表的なカスタム
チョッパー、ボバー、フリスコチョッパー。これらはよく混同されがちですが、それぞれが棲み分けされていることがわかります。起源などについては諸説あるようですし、細かい違いなどは、ビルダーによっても価値観が違うようです。
とにもかくに知ったかぶりだけは、恥をかく恐れあるので、それだけは気をつけて、わからないことはわからないと、はっきり言えるようにしておきましょう。
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この記事のライター
自動車、バイク、アパレル関係のお仕事に携わっておりました。その経験を生かしライター活動をさせていただいております。