アメリカン? レーサーレプリカ? バイクのスタイルとその特徴
バイクに乗りたいけど、バイクを買いたいけど、自分に合ったバイクはどれかわからない! という方も多いようですね。自動車と違って、趣味趣向の強いバイクでは、スタイルによって走行性に差があります。今回はその違いを紹介するので参考にしてください。
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バイクの日常は非日常! 用語がわかりにくい
バイクの免許を取った、または久しぶりにバイクを買おうかな、そんな気持ちでバイク情報を検索すると、なにやら見慣れない言葉がチラホラ・・・「国産アメリカン」「レーサーレプリカ」「スーパースポーツ」などなど。
バイク乗りたちは日常的に使っている言葉ですが、初心者にはサッパリわかりませんね。国産アメリカンなんて言われても理解に苦しみます。そこで知っておくとバイク選びで活躍する言葉をご紹介!
国産アメリカンとは?
国産アメリカンの「アメリカン」とは、ハーレーダビットソンのようなスタイルを意識した国産車です。足を前方に伸ばし、低いシート高で、ゆったり乗れる、そして多くはV型2気筒エンジンを搭載し、トルク型のエンジン特性となっています。
ロングツーリングなどを主とするライダーに人気がありますが、ホイールベースが長く、Uターンがしにくいというデメリットも。もともとがアメリカのフリーウェイを走る前提の設計なので、日本の道路状況に合わないこともあるので、注意して選びたいところです。
一見楽そうな、足を前方に置くライディングポジションは、ストップ&ゴーの多い一般道では停止時に足を下方に、走行時は前方にと繰り返すので、逆に疲れることもあります。一昔前はジャメリカン(ジャパニーズアメリカンの略)とも呼ばれていました。
国産アメリカンの代表的なバイクはヤマハ ドラッグスター400、ホンダ スティード400、スズキ イントルーダー400などです。
クルーザーとは?
出典:01.gatag.net
日本ではハーレーダビットソンのようなスタイルを、アメリカンと呼びますが、本場アメリカンではクルーザーというジャンルに分けられます。クルージングが語源となっており、最近では国産アメリカンもクルーザーと呼ぶようになってきました。しばらくすれば国産アメリカンという呼び名も過去のものになるかもしれません。
レーサーレプリカとは?
レーサーとは、バイクの世界ではレース専用、サーキット専用のバイクを指します。公道では環境基準などをクリアできないレーサーは走れませんが、それを公道用に設計したのがレーサーレプリカです。
一時期はこのレーサーレプリカがブームとなり、若者たちの暴走が社会問題に取り上げられる始末に。公道走行を前提としていますが、そのままレースに出ても好成績を納められるほどのカッ飛びマシンです。
最近では排気音が抑えられ、低燃費化し、ABSなどの安全装備も充実するなど、一般的な走行を重視したものが多く、実はロングツーリングを得意とするモデルもあったりします。日本製のレーサーレプリカは世界で大人気です。代表的なレーサーレプリカは、ホンダ VFR400R、ホンダ CBR250RR、ホンダ NSR250Rなど。
スーパースポーツとは?
スーパースポーツはSSなどと略されることがあります。それまでレーサーレプリカと言われていたジャンルのバイクを指しますが、排ガス規制や馬力規制などが厳しくなった頃の2000年以降をスーパースポーツ、それ以前をレーサーレプリカを言い分けることが一般的です。
レーサーレプリカ時代では、小排気量で高出力、軽量小型バイクで250~400ccが中心でしたが、スーパースポーツと呼ばれるようになってから、600~1000ccあたりが中心になっています。
肝心の走行性能は、フルカウルで、見た目は前傾姿勢が辛そうに感じますが、意外と乗りやすく、ロングツーリング、峠道などを得意とし、サーキットでは300km以上の速度も目指せるハイスペックが特徴です。代表的なスーパースポーツは、ホンダ CBR1000RR、ヤマハ YZF-R1など。
どんなバイクライフを送りたいのか?
ライフスタイルに合った性能のバイクを選ぶのがコツです。ロングツーリング一つ取っても、クルーザータイプでゆったりのんびり目的地を目指すのか、それともレーサーレプリカで素早い移動を楽しむのか。ご自身の性格も考慮して考えてみてください。
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この記事のライター
自動車、バイク、アパレル関係のお仕事に携わっておりました。その経験を生かしライター活動をさせていただいております。