デキる男のドゥカティ入門 国産車にはない高級バイクという魅力
日本のバイクメーカーは世界トップクラスで、海外のライダーから見れば、バイク天国でもあります。しかし、そんな日本のメーカーを差し置いて、特殊な存在であるドカティ。単車乗りなら一度は聞いたことがあるはずです。今回はドゥカティの基礎知識を紹介します。
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ドゥカティは高級バイクであり限られたライダーのみのが所有できる
ドゥカティの大前提は高級車であるということです。たとえば日本車の大型バイクでは、低価格なものであれば80万円程度から、世界トップレベルのスーパースポーツでは150万円程度。それに対しドゥカティは200~300万円程度。確かに近年のドゥカティはさまざまなモデル展開があり、低価格帯であれば100万円ちょっとのものもあります。
しかし基本は日本車プラス50万円は見ておきたいところ。そのほかメンテナンスなど整備費用も必要となり、自動車に比べて安上がりなイメージのバイクも、ドゥカティには通用しません。これによって手にする者も選ばれます。
ドゥカティはL型ツインエンジンが基本!
近年のドゥカティは4気筒などもありますが、L型2気筒エンジンがドゥカティのアイコンとなっています。L型エンジンとは、書いて字のごとく、L型にシリンダーがセットされているのが特徴で、スポーツモデルや、クルーザーモデル、ネイキッド、スーパーモタード、デュアルパーパスなど、さまざまなモデルに採用。
このL型2気筒エンジンの特徴は、ハイパワーはもちろん、軽量で低重心な設計となっており、その影響で、軽快なハンドリングとなっています。このL型2気筒エンジンによってドゥカティ製のバイクは性格付けられているといえますね。
他メーカーもL型2気筒エンジンを採用したことがありますが、その完成度の高さはドゥカティがトップレベル。排気音も独特なものがあり、他メーカー製のエンジンと聞き分けることができます。
生産コストよりも完成度を重視したドゥカティ
ドゥカティが高級車たるゆえんは、その販売価格にあります。これはただ高価なだけではなく、ドゥカティがこだわった結果です。一般的にバイクは速さや性能を追求しながらも、やはり「商品」であることが優先されます。
そのことから生産コストのために、エンジンパワーやブレーキ装置、エクステリアなど、各パーツに妥協を強いられることが現実です。しかし、ドゥカティのバイク作りは正直で、生産コストとは無縁な設計となっています。
確かにバイクにとってこだわりは必要ですが、高価であるという理由で倒産したメーターも数知れません。そんな中、こだわりが強く、生産コストよりも仕上がりを重視するドゥカティが、これまで生き残ったということは、それだけ人々を魅了するものがある、ということですね。
高級故にハイクオリティ 長い時をともに過ごせる良き相棒
ドゥカティの話題で頻繁に出てくる話題といえば、価格、性能ですが、前述の通り、生産コストよりもクオリティを重視したバイク作りによって、寿命の長さも特徴の一つです。外車イコール故障しやすいというイメージはドゥカティにとっては通用しません。
確かに昔の昔のドゥカティはそのようなことがあったそうです。しかし近年のモデルはその弱点を克服しています。電気系統のトラブル、エンジントラブルなどの心配もなく、各パーツも長期間美しさを保てる、そういった魅力もあります。
錆びにくい、色褪せしにくい、割れにくい、曲がりにくいなど、そういったパーツが採用されているというのもドゥカティを語る上で見逃せない事実です。よって気に入った一台と10年、場合によっては20年など、長期的な付き合いができます。
ドゥカティは400ccクラスからある
これまで大型車メインだったドゥカティですが、多彩な展開を見せている中、最近では400ccクラス(普通自動二輪免許で運行可能)で楽しめる手軽なモデルも存在します。このように手に入れやすい環境も整いつつ、高級バイクという位置づけは守っているのも事実です。
絶対的存在のドゥカティを、手に入れてみてはいかがでしょうか?
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この記事のライター
自動車、バイク、アパレル関係のお仕事に携わっておりました。その経験を生かしライター活動をさせていただいております。