野球用グローブ(グラブ)の人気メーカー10選徹底解説
野球の基本動作の一つ、キャッチボール。その道具である「グラブ」は野球の守備の動作における要であり、選手にとってグラブ選びは野球人生における大切な選択となります。多くのブランド・メーカーがある中、主要どころをピックアップしてみました。
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アイキャッチ画像出典:products.mizuno.jp
どこにすればいい?野球グラブのメーカー(ブランド)10選
グラブを購入しようと考えた際、色んなメーカーがあり「正直どこのグラブを選べばいいのかわからない」という方も多いと思います。特に硬式グローブは値段も張りますし、買ったら何年も使うものだと思うので簡単に決めることは難しいもの。今回は野球グラブのメーカー、並びにブランドを10個ピックアップしました。あなたのプレーをサポートする、大切なグローブ選びの参考にしてみてください。
Mizuno Pro(ミズノ)
今更説明する余地もないくらい、野球界において圧倒的な知名度を誇るブランド「Mizuno Pro」。ミズノ(美津濃株式会社)は1906年に創業され、世界屈指の総合スポーツメーカーとして、世界各国から評価を受けています。多数のプロ・アドバイザリースタッフと契約しており、イチロー選手や松井秀喜氏はその代表格。ブランド「Mizuno Pro」の製品は、ミズノが提供する製品群の中でも、最高の技術を駆使して生み出された最上級のものであり、前田健太選手(ロサンゼルス・ドジャース)や坂本勇人選手(読売ジャイアンツ)といった名選手もMizuno Proのグラブを使用しています。価格は52,000円~です。
GrobalElite(ミズノ)
「パフォーマンスは、未知の領域へ」をコンセプトに、プレーひとつひとつを快適にするための製品づくりをする「GrobalElite」。ミズノが持つブランドのひとつであり、「Mizuno Pro」に比べ、軽量感や操作性を重視しています。無駄をそぎ落とし、極限までパフォーマンスを向上させるために造られた製品は、浅尾拓也選手(中日ドラゴンズ)や唐川侑己選手(千葉ロッテ)が愛用しています。グラブの金額は47,000円~です。
プロプリファード JAPAN(Rawlings)
アメリカにおいて170年の歴史を持つベースボール。赤いロゴで同じみの「Rawlings」は1800年代からグラブの製造を手掛けてきました。特に1920年に業界で初めて発表した「ウェブ付き」のグラブは、選手の捕球能力を大幅に向上させ、プレイの質を飛躍的に高めました。そんな「Rawlings」のグラブはデレク・ジータ―氏(元ニューヨークヤンキース)を筆頭に、世界中の多くのプレイヤー達に愛され続けてきました。2013年以降は日本法人「ローリングスジャパン」を立ち上げ、独自に事業を展開。「プロプリファード JAPAN」のグラブは、快適なフィット感と究極の操作性を誇る、最高級のモデルです。金額は48,000円~。
久保田スラッガー(久保田運動具店)
1950年創業、野球用品の中でも最もグラブづくりに力を入れている「久保田スラッガー」。今では一般的な方法として普及している、新品の硬いグラブをお湯に入れ型をつける「湯もみ型つけ」を編み出したのも久保田です。全て手作業で行われるグラブづくりとそのこだわりは、多くのプロ野球選手からも評判で、グラブだけは久保田スラッガーという選手も多くいます。松井稼頭央選手(楽天ゴールデンイーグルス)や鳥谷敬選手(阪神タイガース)などが使用しており、特に遊撃手や二塁手など高いパフォーマンスを求められるポジションの選手に人気です。最上級モデルの金額は4万円台後半~となっています。
PROSTATUS(ZETT)
1920年(大正9年)創業の老舗メーカー。「ベースボールを科学する」をコンセプトに、野球を中心に様々な製品の製造・販売を手掛けます。プロ野球球団「東京ヤクルトスワローズ」とオフィシャルサプライヤー契約を結んでおり、ユニフォームの提供を行っています。また、藤浪晋太郎選手(阪神タイガース)や大瀬良大地選手(広島東洋カープ)がZETTのグラブを愛用しています。ZETTが提供する製品の中で、”不動の最高級”と謳うのが「PROSTATUS」シリーズ。多くのプロとアドバイザリー契約を結んでおり、現場から得た貴重なフィードバックを活かすことで、より高性能な製品を生み出しています。「PROSTATUS」シリーズの価格帯は、46,000円~です。
Proedge(SSK)
「日本の復興はスポーツを通して、青少年の育成が大事である」という考えのもと、終戦の翌年である1946年に佐々木恭三氏が創業した株式会社エスエスケイ。その後「SSK」ブランドが立ち上がり、プロ野球の歴史と共に成長してきました。今では黒田博樹選手(広島東洋カープ)や菊池涼介選手(広島東洋カープ)らがSSKのグラブを使い、日々の試合に臨んでいます。プロアマ問わず、野球の試合でSSKのマークを見ない日はないというほどです。そんな古くから培われてきたノウハウを生かして作られたグラブ「Proedge」は抜群の使い心地。金額は49,000円~です。
GOLDSTAGE(ASICS)
競技用シューズやスニーカー、スポーツウェアの製造・販売で有名な「ASICS」。国内の業界内でも屈指の売上を誇り、総合スポーツ用品企業としてゆるぎない地位をものにしています。2012年に「Rawlings」と36年間続いた契約を取りやめ、「ASICS」ブランドでの野球用品を展開。現在では、球界のスーパースター・大谷翔平選手(北海道日本ハムファイターズ)がグラブを使っています。そんなASICSのグラブで、最上級シリーズと謳われているのが「GOLDSTAGE」。捕球をアシストするハイクラッチ機能で、選手のパフォーマンスをサポートします。金額は58,320円~です。
UNDER ARMOUR(Under Armour)
柳田悠岐選手(福岡ソフトバンクホークス)や金子千尋選手(オリックスバファローズ)ら、球界を代表選手が使っている「UNDER ARMOUR」。アメリカ・メリーランド州に本社をおくスポーツ用品メーカーで、ブランド名には「ユニフォームの下(Under)に着用する、アスリートが戦うための鎧(Armour)」という意味が込められている。メリーランド大学のアメリカンフットボールの選手であったケビン・プランク氏が、自身の経験をもとにより機能的なスポーツウェアを造りたいという想いから、1996年に創業されました。グラブには自分の型が作りやすい北米ステアを使用。湯もみのお湯やオイルがなじみやすく、柔らかくてハリのある感覚が特徴的。価格は60,000円~です。
ハタケヤマ(ハタケヤマ)
キャッチャーミットを中心に野球グラブの製造・販売を手掛けるメーカ―。かつては他社のグラブを造っていましたが、1985年からオリジナルブランド「ハタケヤマ」がスタートしました。製造するグラブはすべて職人の手作業で製造されたもので、特にキャッチャーミットが多くの選手から支持されており、プロでは伊藤光選手(オリックスバファローズ)や炭谷銀仁朗選手(西武ライオンズ)などがハタケヤマのミットを使っています。主力製品の一つ「ax シリーズ」は、プロが使っているミット・グラブと同様のモデルを取り入れており、機能性抜群。手になじみやすくコシがあり、プレイヤーが描く理想の動きの実現をサポートします。金額は5万円~です。
TAMAZAWA(スポーツ玉澤)
会社としては100年以上の歴史を持つ「スポーツ玉澤」のブランド。読売巨人軍が1965年から1973年に渡ってなしえた「V9時代」に、巨人へユニフォームの提供をしていたのもこちらの会社です。ハタケヤマと同様、ミットに定評があるブランドで、プロ野球界においても昔から愛されてきました。TAMAZAWAの特選カンタマ!シリーズのキャッチャーミットは、キャッチャーミット専用の革が使われており、希望に合わせて縦型・縦横型・横型/ポケットの深さ・浅さを選ぶことができます。値段は55,000円~です。
大切なグラブ選び。実際に手に取り、はめてみよう。
今回は主要なメーカーやブランドをピックアップしました。それぞれ特徴があり、ポジションごとにも好みが分かれる傾向にあります。選び方は人それぞれで、操作性を重視する場合もあれば、憧れの選手が使っていたから、ということもあるでしょう。この記事で各グラブの特徴を抑え、実際にスポーツ用品店で現物を手に取るなどして、是非納得のいくグラブ選びをしてください。
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この記事のライター
食べること、旅に出ることが唯一の趣味。なかなかのジョブホッパー。最近は記事を書かせてもらったりしながらウェブデザインを勉強中。