知っておきたい音楽界の巨匠たち〜ピアニスト篇〜
今回は超有名なピアニストの方々を紹介します。知っておきたい音楽会の巨匠たちです。
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マルタ・アルゲリッチ
マルタ・アルゲリッチは今世紀最も活躍したと言えるピアニストの一人です。現在75歳ですが、現在も精力的に音楽活動を行っています。
ラフマニノフピアノ協奏曲第3番は演奏者に課される技術力、表現力の要求が非常に高いことで知られる曲の一つですが、見事に演奏されています。アルゲリッチはその高い技術力で評価されています。上の動画においては、普通の演奏よりもかなり早いスピードで演奏されていますが、それにもかかわらず、ミスタッチなく高い表現力も持ち合わせた演奏になっています。
ラン・ラン
クラシック音楽新興国、中国で最も勢いのあるピアニスト、ラン・ラン。34歳とまだまだ若い彼ですが、名だたるオーケストラと数々の共演をしています。
アルゲリッチとラン・ランのラフマニノフを聞き比べてみましょう。特に第三楽章は全く異なった演奏となっていますね。テンポはもちろん全然違うものとなっていますし、フレッシュで遊ぶような音が多くなっています。そして、実は彼は「のだめ・カンタービレ最終楽章」の主演である野田恵役の上野樹里のピアノ演奏を全て吹き替えています!ラン・ランなんて知らないという方も実はもう演奏を耳にされているかもしれませんよ。
内田光子
世界で最も活躍する音楽家の一人、内田光子。彼女といえば、ベートーヴェン、シューベルト、モーツァルト。
日本が誇る世界屈指のピアニストです。
お兄さんがピアノを弾いていたことをきっかけにピアノを始め、外交官の父親について渡欧。ウィーンにてピアノを学びました。その後、16歳になると、父親のドイツ赴任にはついて行かず、ウィーンで音楽家をめざすことを決意。ドイツに行って高等学校を卒業して今までの努力を無駄にするのはアホらしい!と感じたそうです。楽譜に忠実に弾く、というよりは彼女自身の解釈により独自に弾くことが多く、ドビュッシーのミスを指摘して独自の演奏を披露するなどの有名なエピソードがあるほど。国際コンクールの審査員を依頼されても自身の美学意識より、断り続けているそうです。
マウリツィオ・ポリーニ
少し冷徹な印象を受ける彼。そんな彼の演奏はまさに「完璧」。ショパンピアノ国際コンクールにて審査員全員一致で優勝するも、その後十年の研鑽を経て演奏活動を再開します。今のポピュラー音楽に対して「イマジネーションが貧弱だ」と語っています。(どうしてクラシック音楽ってとても面白いのに、あまり聞かれないんでしょうね。)
聞いてみていかがでしょうか?さっきの内田光子のモーツァルトとは、やはり、色が違ってきますね。どちらかといえば「楽譜に忠実な」演奏。機械的、冷徹との批判が加えられることもしばしば。
ダニエル・バレンボイム
ダニエル・バレンボイムはピアニストとしてだけでなく指揮者としてもその名声を確固たるものとしている人物。バーンスタイン後のカリスマ指揮者として注目されています。ベルリンフィルを弾き振りできるなんて彼だけ、かも。
バレンボイムは本当にたくさんのレコーディングを行っています。モーツァルトのピアノソナタ、ピアノ協奏曲をいずれも全曲録音。ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲、ブラームスのピアノ協奏曲全曲などなど。
まさに「巨匠」という言葉が似合うピアニストです。
数々の巨匠たち
いかがでしたか?やはり巨匠といっても演奏は全く異なったものになっていますね。この5人の演奏家、意図的に現役のピアニストから選んであります。ぜひ、機会を得てこの偉大なピアニストたちの生の演奏も聞いてみてください。きっと忘れられない経験になるはずです。
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この記事のライター
クラシック音楽と文学と少々のお酒をこよなく愛する20代。現在は筋トレにハマりはじめている。慶應義塾大学在学中。