30代はラルフローレンを着こなす。アイビールックな着こなしをマスターすべき。

紳士のブランド・ラルフローレン

1968年にラルフローレン（ラルフ・ルーベン・リフシッツ）氏が自身の名を冠して立ち上げたのが「ラルフローレン」です。ラルフローレンのアイテムは、イギリスの伝統的なファッションをアメリカ流にアレンジした「アメリカントラッド」。その他には「アイビーファッション」が中心。ブランドイメージは、ラルフローレン氏が理想とする、アメリカの豊かな生活を反映しています。

ラグジュアリーなアイテムが人々を虜に

ラルフローレン氏が打ち出すのは、上流階級の人々が身につける優雅なファッション。しかし、彼自身は裕福な家庭で生まれ育ったわけではありません。幼い頃に抱いた理想が、ブランドのルーツになっています。メンズウェアからスタートしたラルフローレンは、あっという間に世界中のファッショニスタたちを虜に。現在ではウィメンズ、キッズと世界中にブランドを展開しています。

「アイビールック」はエリートの証

ラルフローレンのアイテムといえば、まずは「アイビールック」が連想されます。アイビールックとはアメリカ東部の名門大学生たちが好んで着ていたファッションを指します。ハーバード大学、イェール大学、プリンストン大学、コロンビア大学、ペンシルバニア大学、ブラウン大学、ダートマス大学、コーネル大学の6大学が、レンガ造りの校舎にアイビー（ツタ）をまとっていたことからアイビーリーグと呼ばれていたのですが、その学生たちが着ていたのがこのファッションです。同大学は名実ともに格式高い伝統校。良家子女の学生たちが身につけるものですから、社会的なステイタスがあるファッションとして浸透しました。アイビールックを象徴するのは、ボタンダウンシャツやブレザー、ローファーなどです。

ラルフローレンの着こなしをマスターしよう！

ラルフローレンのメンズアイテムラインの中で、主たるものは「POLO RALPH LAUREN」と「DENIM & SUPPLY RALPH LAUREN」、そして「RRL」と「RALPH LAUREN PURPLE LABEL」の4つです。それぞれに特徴があり、どれも一概に比較することはできません。それぞれの背景を知って、一体どのようなアイテムが自分に似合うのか知ると、同じラルフローレンとはいえどもまた違った印象を持ってコーディネートすることができます。それぞれのラインの特徴と、おすすめのアイテムをご紹介するので、ぜひファッションの参考にしてみてください。

POLO RALPH LAUREN

ポロラルフローレンは、ラルフローレンが展開するメンズラインの中で最もポピュラーなものです。「ポロ」とは、馬に乗って行う競技のこと。ポロは上流階級のスポーツであり、彼らのような裕福な層にが身にまとうことを想像して作られているので、ポニーのロゴがプリントされています。ボダンダウンシャツやポロシャツが定番アイテムで、アイビールックをそのまま反映しているのがこのラインになります。

POLO RALPH LAURENのおすすめアイテム

カスタムフィット メッシュ ポロシャツ

ポロシャツといえば、ラルフローレンをイメージする人も多いのではないでしょうか。それもそのはず、ポロシャツはラルフローレンの中でも最もポピュラーなアイテムです。1972年に販売され、今ではブランドを象徴する存在になりました。細身で美しいシルエットが特徴で、クラシックな印象もラルフらしさがありますよね。ジーンスはもちろん、チノパンやショートパンツとも相性抜群。多彩なコーディネートを楽しめる、普及の名作です。

コットン オックスフォード スポーツシャツ

アイビールックの代名詞、オックスフォード。春夏は一枚で着てもオシャレに決まりますし、秋冬はセーターやスポーツジャケットに合わせても様になります。ラルフローレンのオックスフォードシャツは柔らかなコットンを採用しているので、肌触りが良く、着心地に優れています。一着持っておいて絶対に損しない最高のアイテムです。

Polo ヘリンボーン スポーツコート

スポーツコートとは、つまりはブレザーのこと。アイビーな着こなしには欠かせないアイテムです。高貴なイメージそのままに、非常に高級感あふれる仕上がり。スラックスを合わせ、インナーにストライプシャツを合わせれば、魅力たっぷりな「大人のオシャレ」を楽しめます。ジャストサイズで着用するのがポイントです。

DENIM & SUPPLY RALPH LAUREN

「DENIM & SUPPLY」は2011年にラルフ ローレンからデビューしたブランドです。ファッション感度の高い人たちの間では「D&S」の愛称で親しまれています。無骨でたくましいスタイルを提案する、ラルフではこれまでになかったタイプのアイテムを揃えています。価格もPOLOに比べるとリーズナブルで、若者向けだと言えます。

DENIM & SUPPLY RALPH LAURENのおすすめアイテム

デニム ウエスタン シャツ

鮮やかなインディゴ染めにウォッシュ加工を施し、エッジの効いたヴィンテージ感を演出。右のカフスに星条旗風のフェーシングをあしらった事で、クールなウエスタンシャツに仕上がりました。長年愛用したかのような風合いは、D&Sならではです。

アップリケ コットン フーディ

フーディー（パーカー）もD&Sの人気アイテム。星条旗は定番デザインであり、色褪せた風合いもヴィンテージ感があって素敵です。一枚で羽織るだけでも様になります。アウターにはデニムジャケットを合わせてあげると、若さを演出しつつも、味のある仕上がりになります。

スリムフィット オーシャンサイド ジーンズ

D&Sのデニムは、RRLに劣らない人気があります。薄手の藍染めがラギッドでクールな印象を演出。スリムフィットなので、スタイルもよく映ります。全体にダメージ加工を施して、長年愛用したかのような風合いもありますね。足元にはブーツを合わせ、トップスにはネルシャツを着てあげると、ラルフローレンが理想とするアメリカントラッドを体現できます。

RRL

RRL（ダブルアールエル）は、コロラド州にあるラルフ・ローレン夫妻が所有する”RRL （ダブル・アール・エル）牧場”にちなんでその名が付けられました。ヴィンテージマニアとしても有名なラルフローレンが、ヨーロッパを訪れた時のこと。リーバイスのヴィンテージアイテムを購入しようとするも、既にそのほとんどが日本人バイヤーによって買い占められていたそうです。そのことを残念に思った彼は、自身でヴィンテージラインを作り上げました。これがブランドの始まりです。オーセンティックなアメリカン・スピリットを体現しており、セルビッジデニムやヴィンテージウェア、アクセサリーなどが定番のアイテム。歴史を感じさせるディテールや品質は、ラルフファンの中でも特にファッション感度の高い人たちに好まれています。ラルフローレンが展開するカジュアルウェアの中で最もオシャレなラインです。

RRLのおすすめアイテム

スリムフィット セルビッジ デニム ジャケット

1950年代後半のデニムジャケットにインスパイアされたヴィンテージデザインが魅力的。13.6オンスの日本製レフトハンドツイルを使用して作られたアメリカ製のデニムジャケットです。タイトめな作りになっているので、ボトムスには無骨なデニムを合わせてAラインを作ってみましょう。

インディゴ ジャカードニット ベスト

ウール、コットン、カシミヤの混紡素材で編み上げたバーズアイジャカードを使用した至高のベスト。ウォッシュ加工によるソフトな仕上がりが魅力的です。チェックシャツやデニムシャツ、様々なアイテムと愛用がいいのも特徴です。秋冬の時期は、ボトムスにコーデュロイを合わせてみると大人っぽく仕上がります。

スリムフィット セルビッジ ジーンズ

非生産的な製法で作られたヴィンテージジーンズは、RRLの傑作です。色合いやディティール、裾を折り返した時に見える「セルビッジ」を見てわかるように、量産型のジーンズでは決して出せないラルフローレン氏のこだわりが詰まっています。

ラルフローレンこそ本当のオシャレである。

世の中にアメリカントラッドの伝統を送り出したとも言えるラルフローレン。ファッションの歴史は、ラルフ抜きに語ることはできません。好みによって選ぶラインは変わってきますが、その歴史を押さえていることが何より重要です。

今回ご紹介したアイテムは、同ブランドを代表する傑作たち。長く使えるものなので、大切に育て、自分にしか着こなせないアイテムへと昇華させましょう。

よく耳にする「オックスフォードシャツ」ですが、実際にどんなアイテムなのか知っている人は非常に少ないですよね。オックスフォードとはいわゆる”白シャツ”のことで、男性のオシャレには欠かせないアイテムです。本当に優れた白シャツを手に入れて、誰よりもオシャレなコーディネートに挑戦してみましょう。