大人になった今だから 自分流に浸る!鉄道模型の世界
子供の時は高くてなかなか手が届かなかった鉄道模型。余裕が出てきた今だからこそ、鉄道模型を始める大人が増えています。今回は鉄道模型を始めるための、ちょっとしたコツを伝授します。
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鉄道模型の概要
一言で「鉄道模型」と言っても線路の幅によって、様々な種類があります。一番小さな規格は実物の1/220、軌間6.5mmの「Zゲージ」です。一方、大型になりますと、実物の1/43~1/48、軌間32mmの「Oゲージ」が挙げられます。これ以上大型になりますと、イベントで見られるような機関車になってきます。
国内で最もポピュラーで品揃えが多いのが「Nゲージ」です。「Nゲージ」は実物の1/150、軌間は9mmです。「Zゲージ」ほどではありませんが、とても小さく精巧に作り込んでいるのが「Nゲージ」の特徴です。今回は「Nゲージ」を例に取り上げて、鉄道模型の楽しさをお伝えします。
まずは、完成品のセットから購入しよう
「模型」と聞くと、自分で作り上げる「キット」を想像される方も多いでしょう。確かに、鉄道模型の世界でも、車両を中心に数多くのキットが存在します。しかし、いきなりNゲージのキットを作るのは難しいでしょう。そこで、鉄道模型を始める際は、大手鉄道模型メーカー(KATO、TOMIX)が販売している完成品のセットを購入しましょう。セットには完成品の車両、線路、コントローラー、駅、解説書が付いており、購入したその日から鉄道模型を始めることができます。まずは一ヶ月間、セットを使って鉄道模型に慣れてください。
参考価格 18,144円
車両派か、走行派か、レイアウト派か
出典:photozou.jp
一ヶ月も経つと、鉄道模型の扱いに慣れてくるでしょう。ここから、発展させたいと思っても、どのように発展させればいいか分からないはずです。鉄道模型には様々な楽しみ方があります。例えば、車両に興味がある方はひたすら車両ばかりを作って、運転会で走らせます。車両派はちょっとした違いを見つけて細かく作りこんでいくのが特徴です。YouTubeには、自慢の車両が形になっていく姿を克明に写したビデオがアップされています。
走行派はレールと車両をバランスよく購入するタイプ。車両も楽しみつつ、運転もたっぷりと楽しみます。中にはデジタル機器を駆使して、走行音やテレビを使った前面展望にチャレンジする方も多いです。
レイアウト派は、鉄道模型を飾るための景色作りに力を入れます。「レイアウト」と聞くと大型のレイアウトを想像されるでしょうが、畳1枚分のレイアウトでも十分に楽しめます。
まずは自分が何を目指したいのか、これをハッキリさせましょう。
クラブやイベントで走らせるのも楽しいもの
一人で黙々と鉄道模型を走らせるのも楽しいですが、仲間と一緒に走らせると楽しみも倍増します。まずは、鉄道模型のイベントに行ってみましょう。鉄道模型のイベントには様々なクラブや同好会が参加しており、声をかければ会員募集の手続きを教えてくれるはずです。興味対象によって、クラブや同好会の数は山のようにたくさんあるので、ぜひじっくりと選んでみましょう。
最近ですと、鉄道模型を走らせるためのレイアウト付きの喫茶店やお店も登場しています。それらのお店では時間制で自由に模型を走らせることができます。きっと、鉄道模型ファンの方が次々と入店することでしょう。自然発生的に鉄道の話で盛り上がるのは楽しいことです。
何事もバランスよく
鉄道模型だけでなくあらゆる趣味に言えることですが、やたらとマニアックな用語を使って語りかける人がいます。鉄道模型をよく知っている仲間同士では問題ありませんが、あまりよく知らない方に専門用語をたくさん使って話しかけるのはナンセンス。せっかくの素晴らしい趣味にも関わらず、市民権が得られなくなってしまいます。そこはバランスよく。一般の方でしたら、優しく鉄道模型のことを教えると、きっと趣味の和がどんどん広がっていきますよ。
困った時は模型店で相談
最後に、行きつけの医者のように行きつけの模型店を決めておきましょう。模型店の主人は鉄道模型のプロ。新発売の情報から鉄道模型の修理のことまで、何でも知っています。鉄道模型の世界では、インターネットで調べるより、模型店で聞く方が早い場合が多いです。ぜひ、模型店を大いに活用してください。
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この記事のライター
神戸市出身。東ヨーロッパと鉄道はライフワーク。歴史(現代史)と政治(国際政治)は興味分野。さすらいの鉄道旅を趣味としています。