一度ハマると楽しい!一生続けられる趣味 鉄道の魅力
鉄道は乗り物の中でも一生続けられる趣味です。今回は、四半世紀に渡って鉄道をこよなく愛する立場から鉄道趣味の魅力を語ります。世代を超えてローコストで楽しめる鉄道の世界ですが、大人になってお金の余裕もあるようになった今の楽しみ方もあります。
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鉄道を趣味にするとはどういうことか
そもそも、鉄道を趣味にするとはどういうことでしょうか。「鉄道趣味」と一言で言っても多岐に渡ります。一般的に知られているのは駅で列車の写真を撮っている人々を思い浮かぶでしょう。確かに、鉄道写真も鉄道趣味の一ジャンルですが、これだけではありません。「乗る」ことに楽しみを見出す「乗り鉄」、時刻表をこよなく愛する「時刻表派」、列車のモーター音や駅のサイン音に注目する「音鉄派」、駅弁に注目する「駅弁派」など、いろいろあります。
また、最近は「鉄道アイドル」などの登場で市民権が得られつつあります。今回は、鉄道趣味の代表的な派閥「撮り鉄」、「乗り鉄」、「音鉄」、「時刻表派」を紹介します。
駅でバシバシ撮る「撮り鉄」
一番目立つのは駅で列車をバシバシ撮影する「撮り鉄」でしょう。「撮り鉄」は、主に駅や沿線で列車メインの写真を撮影します。「撮り鉄」の特徴は詳細に列車のことをよく知っていること。塗装、窓枠、冷房装置の差異など、ちょっとしたことに注目します。また、珍しい臨時列車も「撮り鉄」にとってはターゲットの対象。鉄道雑誌や時刻表を駆使して、詳細に写真撮影のプランを立てます。そして、現地で狩りを仕留めるように写真を撮影するのです。
列車を撮影する際に用いるカメラは一眼レフカメラです。写真を撮影する際に、最も重要な機能がシャッタースピード。列車のスピードは速いので、シャッタースピードを使いこなすのがコツです。
最初は列車を撮影しても「ピン」と来ないでしょうが、写真が集まりだすと「撮り鉄」の楽しみに気づくはずです。
お金に余裕がある今だからこそ、カメラなどの機材にこだわるのもいいでしょう。
いろんな楽しみ方がある「乗り鉄」
最も解説が難しいのが「乗り鉄」です。なぜなら「乗り鉄」の中にもたくさんの楽しみ方があるからです。最もポピュラーなのは、風光明媚なローカル線と沿線の観光名所を組み合わせて、ノンビリと列車旅を楽しむ方法。本屋やインターネットに行くと、魅力的なローカル線が数多く紹介されているので、気軽に始められます。
少し鉄道に詳しくなると、珍しい列車を狙って乗る、というスタイルに変わります。特に長年活躍した列車の最後を飾る「さよなら運転」は見逃しません。
最もゲーム性が高いのが「乗りつぶし」です。これは「JR全線完乗」など「制覇」を求めるジャンルです。パズルに似たリアルなゲームが楽しめます。
ネットの発達でジワジワと増えている「音鉄」
近年、ジワジワと増えているのが「音鉄」の分野です。「音鉄」は列車の走行音、駅の自動放送・サイン音に楽しみを見出すグループです。20年以上前は、鉄道趣味の中でもマイナーな部類に入っていました。本屋に行っても、列車の走行音をメインにした本はほとんど見当たらなかったものです。写真と異なり、せっかく録音しても公にアピールできなかったのが、長年、マイノリティーに甘んじた原因でしょう。
しかし、インターネットの普及、YouTubeの登場により、「音鉄」もようやく公に発表できるようになりました。モーター音をじっくり聴いてみると、それぞれに個性があり興味深いです。また、様々な自動放送を比較すると、言い回しや声質からおもしろさが見い出せるでしょう。普段の通勤が少し楽しくなるのが「音鉄」の特徴です。
ミステリアスな雰囲気が楽しめる「時刻表派」
出典:photozou.jp
鉄道趣味の中で最も安上がりなのが「時刻表派」ではないでしょうか。何せ「時刻表派」は大判の時刻表に楽しみを見出すわけですから。「時刻表派」の特徴はミステリアスな雰囲気が楽しめることです。例えば、ある列車とある列車が接続できるかを確かめたり、珍しい列車のダイヤに注目します。また、ダイヤ改正ごとに消えゆく列車、生まれる列車のダイヤに焦点を当てる人もいます。
一方、歴史的に時刻表を楽しむ方法もあります。古本屋に行き、20年前~30年前の時刻表を購入します。そして、今の時刻表と比較しながら鉄道の進化をしみじみと味わうのです。鉄道はその時代を反映していますので、歴史好きな方はオススメです。
他にもいろいろな楽しみが
今回紹介したのはほんの一例です。他にも廃線跡を楽しむなど、様々な派閥があります。経済力に余裕のある今だからこそ、ご自身で開拓するのも面白いのではないでしょうか。
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この記事のライター
神戸市出身。東ヨーロッパと鉄道はライフワーク。歴史(現代史)と政治(国際政治)は興味分野。さすらいの鉄道旅を趣味としています。