一番怖いのは人間!サイコホラー映画おすすめ作品10選
映画といえば色々なジャンルがあると思いますが、サイコホラーというジャンルをご存知でしょうか。幽霊や怪物などの視覚的な恐怖モノとはまた一味違った怖さをもつその世界に足を踏み入れて見ませんか。
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アイキャッチ画像出典:www.flickr.com
あなたの日常に「異常」はいかがでしょうか
そもそもサイコホラーとは、言うなれば狂気に走った人間(通称 サイコパス)を描くホラーのジャンルです。 人間の内面をテーマにしているからこそ私達の周りにも起きるかもしれない、というリアリティがこのジャンルの特徴です。今回はそのサイコホラーの中でも、特に私がオススメしたい作品をピックアップしていきます。
シャイニング
あらすじ
小説家志望のジャックはとあるホテルに管理人としての職を求め家族を引き連れ訪れます。そこの支配人によって「いわくつき」のホテルであることを告げられるが、全く気にしないジャック。猛吹雪により冬期は外界と隔離されるこのホテルで、ジャック一家の生活が始まります。
サイコホラー映画といったらこの作品
ジャック・ニコルソンのキレ演技で有名なこの作品。そのインパクト故に、この作品をオマージュしたものが数多く制作されてました。またスタンリー映画に見られるハイセンスな演出とが鑑賞者の恐怖をより一層煽ります。このクオリティーは1980年に制作されたものとは思えないほど。サイコホラー入門としてオススメしたい作品です。
基本情報
主演 ジャック・ニコルソン, シェリー・デュバール
監督 スタンリー・キューブリック
公開年 1980年
時計じかけのオレンジ
あらすじ
主人公アレックスはベートベンを愛する少年。そんな彼には独自の娯楽がありました。それは他人の悲劇の鑑賞。山高帽とエドワード7世風のファッションに身を包み、彼の悪友と共に暴力・セックス・盗みに明け暮れる毎日を送っていたが、ある家の襲撃を境に彼の人生は一転します。
芸術的バイオレンス
この「時計じかけのオレンジ」はスタンリーが監督を務める作品の中でも絶大な人気を誇っています。その魅力はバイオレンス作品でありながらも映像が繊細で、美的な点です。またこの映画の近未来をテーマにした独特なインテリアやファッション、言葉使いなどがこの作品の見所でもあります。同じスタンリー作品のシャイニングとはまた違った恐怖を味わえます。
基本情報
主演 マルコム・マクドウェル
監督 スタンリー・キューブリック
公開年 1971年
羊たちの沈黙
あらすじ
不可解な連続殺人事件の捜査を任命されたFBI訓練生のクラリス。彼女は事件を迅速に解決するために、自身の患者を惨殺して食べた獄中の天才精神科医レクター博士に協力を要請。レクター博士はそれに承諾しますが、その代償にあることを彼女に求めます。
アンソニー・ホプキンスの怪演
この映画の見所はまさにレクター博士役のアンソニー・ホプキンスの演技力。獄中のガラス窓越しに行われるレクター博士と主人公クラリスの心理戦の掛け合いがこの映画の物語において鍵であり、名シーンです。本当にサイコパスなのでは…と疑ってしまうほどの彼の演技を是非観て味わってください。
基本情報
主演 ジョディ・フォスター,アンソニー・ホプキンス
監督 ジョナサン・デミ
公開年 1990年
セブン
あらすじ
定年を目前としたベテラン刑事サマセットと来たばっかの新人刑事ミルズはとある殺人事件の調査を任命されます。現場に向かうとそこには奇妙な死体と犯人から残された謎のメッセージが。相反する二人組による過酷な刑事物語です。
衝撃のラスト
モーガン・フリーマン,ブラッド・ピットといった有名俳優が出演しておりそれだけでも十分見る価値はありますが、何と言ってもこの映画は最後に待ち受ける衝撃のラストです。二人が捜査をするこの殺人事件はあるテーマを基に実行されており、それが物語に大きく絡んでいきます。人間の深層心理を見事に表現した名作です。
基本情報
主演 ブラッド・ピット, モーガン・フリーマン
監督 デヴィッド・フィンチャー
公開年 1995年
SAW
あらすじ
いつのまにか気を失っていた二人の男。目を覚ますと彼らはとある密室に閉じ込められていました。二人を閉じ込めたとされる犯人からただの脱出ゲームだと告げられるが、その脱出方法は「相手を殺すか、自分が死ぬか」でした。
生きるか、死ぬか
この映画は低予算ながらそのストーリ性が高く評価され、シリーズ化しました。その数なんと7作。犯人によって仕掛けられた凄惨たるゲーム内容と、それに巻き込まれる参加者の背景や絡み合いがこの作品の魅力です。生と死の境に身を置かされることで表面化する人間性は感慨深いものです。また作中に散りばめられた伏線も見事です。
基本情報
主演 ケアリー・エルウェズ, ダニー・グローヴァー, モニカ・ポッター
監督 ジェームズ・ワン
公開年 2004年
エスター
あらすじ
9歳の少女エスター。育て親を事故で亡くしてから孤児だった彼女は、とある一家に養子として引き取られる事になります。聡明で可愛らしい女の子ですが、普通の子とは少し変わったところがありました。
少女に秘められた狂気
イザベル・ファーマン演じるエスターの可愛さと、それに相反する彼女の内面性がこの作品の最大の魅力です。映画のジャケットを見ていただければその狂気性は感じられると思います。「この娘、どこかが変だ。」というキャッチコピーはまさにこの作品内容を体現しています。平穏な日常が少しずつ狂わされていく恐怖を味わってみませんか。
基本情報
出演 ベラ・ファーミガ, ピーター・サースガード, イザベル・ファーマン
監督 ジャウム・コレット=セラ
公開年 2009年
ミザリー
あらすじ
大衆向けロマンス小説の主人公ポールは新作を書き上げた後、事故で重傷を負ってしまいます。そんな彼を助けたのは、ファンと称する中年女性アニー・ウィルクス。看病といいつつポールを返さず、拘束・監禁するアニーは次第にその狂気の片鱗を垣間見せ始め、ポールは脱出を試みます。
歪んだ愛
この作品は、監督が自分のファンの身勝手な行為に苦しんだ実体験を基に制作したそうです。愛は時として狂気になりうることを、この映画を通じて体感できると思います。人間が持つ二面性の恐怖がここにあります。
基本情報
主演 ジェームズ・カーン,キャシー・ベイツ
監督 ロブ・ライナー
公開年 1990年
ムカデ人間
あらすじ
ある日、旅行中のアメリカ人女性リンジーとジェニーが車で移動中にタイヤがパンクし、とある博士の家に救助を求めました。博士は分離手術の名医でしたが、そんな彼には密かな願望がありました。それはこれまで自身が行ってきた分離手術とは反対に、人間の口と肛門を繋げて「ムカデ人間」を創造することでした。
これぞマッドサイエンティスト
もうタイトルが全てを物語っています。当初その内容が故に物議を醸し、ネットで話題になりました。サイコホラーでありながら、どこかユーモアを感じるちょっと変り種の作品です。また日本の俳優である北村昭博が出演していることで有名です。
基本情報
主演 ディーター・ラーザー, 北村昭博, アシュリー・C・ウィリアムス, アシュリン・イェニー
監督 トム・シックス
公開年 2010年
ドント・ブリーズ
あらすじ
養育放棄の両親と暮らす不良少女ロッキーは現状から抜け出すために、友人達と共に大金を持っているという噂のある盲目の老人の屋敷に押し入ります。しかしその老人は元軍人で盲目だが並外れた聴覚を持っており、侵入者の殺害も厭わない人間でした。
最狂お爺さん
元軍人である老人に追っかけられて捕まり次第殺される、言うなれば命がけの鬼ごっこ映画です。役者陣の演技力もあって、逃亡する際の緊張感が鑑賞しているこちらにもひしひしと伝わります。最近公開された映画で、まだディスク化されていませんが近々発売とのことです。
基本情報
主演 ジェーン・レヴィ,ディラン・ミネット
監督 フェデ・アルバレス
公開年 2016年
サイコ
あらすじ
不動産会社で働く会社員のマリオンは、客が支払った大金を銀行へ運ぶことになるが彼女はそれを横領してしまいます。警察の目をかいくぐり宿を探していた彼女は、とある青年が経営するモーテルへ立ち寄ることにしました。
サイコホラーの原点
巨匠ヒッチコックによる代表作で言わずと知れた名作です。サイコホラーの金字塔といっても過言ではないです。近年の映画と見比べれば古典的に見えますが、サイコホラーの本質である狂気の演出は今でも活きています。かのシャワーシーンは名物です。
基本情報
主演 アンソニー・パーキンス,ジャネット・リー
監督 アルフレッド・ヒッチコック
公開年 1960年
人間が最も怖い生き物
サイコホラー映画を鑑賞すると、どんな怪物や幽霊、エイリアンよりも生きている人間が一番恐ろしいと思えます。同じ人間であるということ、また実際にそういう事件や事例があるからこそなのかも知れません。実はあなたの身の回りにもいたりして…なんて。
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この記事のライター
自己の視野を広げるために、日々勉強中。webとかグラフィックとか色々制作。珍しいものが好きです。