ビジネスシーンにふさわしい髪型とセット方法を徹底解説
好印象を忘れずともカッコ良くありたい。そんなお洒落ビジネスマンの願い、叶えます!
正統派ビジネススタイルにトレンドを散りばめた、お洒落なのにプロフェッショナルな印象のヘアスタイルを徹底解説。さらに今回は、詳しいセット方法も添えてご紹介します。
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好印象ヘアスタイルの条件とは?
見た目が9割だと言われる印象の世界。出会って10秒ほどの短い時間で、相手は本能的にあなたの印象を決めています。印象が後の結果に大きく影響するビジネスシーンでは、この時点で好印象を与えておかなければなりません。そのためにも、ヘアスタイルなどの外見に気を使うことはビジネスマンであるための必須条件とも言えるでしょう。
では、具体的に好印象ヘアスタイルとはどんなものを指すのでしょうか。細かな基準が設けられているのかと思いきや、絶対に押さえるべきポイントはたったの3点。3つの「◯◯すぎない」に注意すれば、誰でも簡単に好印象ヘアスタイルを手に入れることができます。
1.長すぎない
言うまでもないような条件ですが、その人の印象を左右するとても重大なポイントです。短くサッパリとした髪型は清潔感や爽やかな印象を与えるため、ビジネスシーンでは大変好まれるヘアスタイルです。しかし、必ずしも全て短く切りそろえる必要はありません。押さえるべきは、耳周り・前髪・襟足の3点。耳と目が大幅に隠れず、襟足が首にまとわりつかない様に注意すれば、多少トップが長くても好印象を保つことができます。
2. 放置しすぎない
学生時代はタブーとされる事が多いスタイリング剤によるヘアアレンジ。しかし、社会人にとっては自然体でいすぎる事の方が実は問題です。ボサボサのままでは野暮ったい印象を与えてしまう恐れがあるので、前髪やトップにある程度長さのある場合はしっかり整えましょう。適度なスタイリングは社会人として必要不可欠です。
3. 奇抜すぎない
ビジネスシーンにおいて奇抜すぎる・個性的すぎるヘアスタイルは、あなたの協調性や適応能力を疑わせる要素になります。どれだけお洒落でも、そのシーンにふさわしくなければ好印象につながることはありません。部分によって髪の長さが違いすぎる、色が明るすぎる、オーソドックスと掛け離れすぎるなどの要素は必ず避けてください。
上記の3点をもとに、以下ではビジネスシーンにふさわしいお洒落でハイセンスなヘアスタイルを紹介していきます。
グラデーションカット×アップバング (Tapered Fade with Quiff)
サイドとバックを均一に刈り上げずにつくる大人のツーブロックヘアスタイル。
トップに長さを残してツーブロックのシルエットを保ちつつ、サイドとバックをグラデーションカットにしていくことで、トップとのコントラストを緩やかにしてくれます。加えて、メンテナンスの手軽さもグラデーションカットの魅力の一つ。トップから襟足にかけて自然な毛の流れが形成されるので、多少伸びてしまってもセットで十分対応できます。お洒落でありながらもローコントラストが奇抜さを抑えてくれるので、ビジネスシーンにも上手に溶け込んでくれるスタイルです。
スタイリング: 手ぐしで作るざっくりとした毛束感がフォーマルになりすぎないポイント
1.ドライ
しっかりとタオルドライをします。前髪に生え癖のある人は手で前髪を引っ張り、左右から交互に風を当ててクセを修正するところから始めましょう。クセが消えたら、まず前髪の立ち上がりをつくるために前方から温風を当ていきます。全体がサイドに広がらず後ろに流れるように、前方やや下側から持ち上げるように風を当てるのがポイントです。
2.スタイリング剤
なりたい質感によって選ぶスタイリング剤は変わってきますが、少しツヤとウエット感があるほうがお洒落度がアップします。スタイリング剤を手にとりよく伸ばしたら、一気に全体へ馴染ませていきましょう。あまり指を通す回数を増やさないことが、大きくざっくりとした毛束をつくるコツです。
ツーブロック×七三 (Side Parted Fade)
サイドパーティング(Side Parting)とは、トップ全体を左右どちらかから逆方向へ流してつくる欧米男子の定番スタイル。日本でいう昨今の“お洒落七三”や“ネオ七三”に分類されるスタイルですが、その定義はより厳密で、メリハリのある一直線の分け目をつくることを主に差します。そのため、かっちりとしたクラシカルな印象が強めです。そこに、現代的なツーブロックを取り入れることで、クラシカルな七三の雰囲気の中にもモダンが垣間見えるワンランク上の仕上がりになります。スーツやメガネといった知的なアイテムとの相性がよく、まさに“デキる男”に捧げるヘアスタイルです。
スタイリング: 完成度を決める分け目の美しさはドライで決まる
1.ドライ
ドライの目安は8割に設定します。まずは分け目の位置をざっくり決めながら乾かしていきましょう。この時点では、分け目のクセ付けよりも、髪の根元を立たせてエアーを含ませることを意識してください。続いて本格的に分け目をつくっていきます。クシを使って生え際の少し上を押さえながら、分け目に温風を当ててください。前髪も同様、クシで下から上へ逆なでながら流したい方向に引いていきます。サイドは、広がらないように後ろへと流れをつくりながらドライしていきましょう。最後に冷風で髪全体をクールダウンさせてください。
2.スタイリング剤
普段よりも多めの量を手のひらでしっかり伸ばします。スタイリング剤の塊が残らないよう、指を開いて全体へと馴染ませることがポイントです。バックはシルエットが潰れないよう根元から先端へと持ち上げるイメージで、サイドとトップは付ける量を調節しながら流れに沿うイメージで馴染ませていきます。最後は決め手となるフロント部分ですが、綺麗な毛の立ち上がりをキープするため、絶対にスタイリング剤を付けすぎないでください。イメージとしては、手に残っているスタイリング剤のみで作っていくような感覚です。根元は避けつつ、表面全体に馴染ませバランスを見ながらサイドへ流してください。
アップバング×ミディアムショート
幅広い女性からの支持率が高いレイヤードマッシュにアップバングをプラスした、女子受け抜群の計算されつくした“ナチュラルスタイル”。耳周りと襟足はスッキリと仕上げることで、ミディアムレングスでもビジネスシーンに欠かすことのできない清潔な印象を与えます。さらに、ニュアンスパーマなどで髪に自然な動きをプラスすれば、ふわっとした優しさに加えてスタイリングの手軽さも手に入ってしまう万能ぶり。スタイリング剤やパーマなどの人工的要素をあえて前面に出さないことで、“キメ過ぎない”“頑張り過ぎない”“ギラつき過ぎない”大人の余裕を漂わせるスタイルです。また、前髪をおろすだけでがらりと印象を変えることができるので、オンとオフのギャップを楽しむこともできます。
スタイリング: 人工的要素をあえて見せないスタイリングに
1.はじめに
髪全体をよく濡らすことから始めます。アップバングがポイントとなるスタイルなので、前髪は根元からしっかりと濡らしてください。次に分け目の位置と流す方向を決めていきます。その際、前髪の生えている向きを必ず確認しましょう。前髪を上げたときに、頭皮に対して右向きに毛が植わっている場合は分け目を右寄りにし左へ毛を流します。逆に、左向きに植わっている場合は分け目を左寄りにし右に毛を流してください。この点をしっかり押さえないと、どんなに丁寧にドライをしても写真の様な綺麗な弧を描く立ち上がりにはなりません。
2.ドライ
前髪のみを意識してしまいがちなスタイルですが、バランスのとれたシルエットにするためにはバック部分が潰れていないことも重要なポイントです。なので、まず下からドライヤーを当てながらバックを乾かしていきましょう。根元から毛先へと持ち上げるように手でブローすると綺麗なシルエットでボリュームが出てくれます。次にトップ、続いてサイドの順に乾かしていきましょう。全体的にエアーを含ませながら後ろに流していくのがポイントです。上記の3か所が終わったら、前髪に移ります。立ち上がりを意識しながら根元に向けて温風を当てていきましょう。前方やや下側から持ち上げるように前髪を煽り後ろへ流していきます。サイドとうまく合流させることで一体感のある綺麗な仕上がりになります。
3.スタイリング剤
ナチュラルな仕上がりを目指す場合ソフト系のワックスがおすすめです。つやを出したい場合は、ワックス2に対してジェル1の割合で混ぜて使用するのもいいでしょう。固めすぎたりウェット感を出しすぎると、このスタイルの売りである”ナチュラル感”が損なわれてしまいます。全体に馴染ませながら、軽く整えるくらいがベストです。
ツーブロック×スパイラルパーマ
“静と動”のハイコントラストが作り出す男らしくセクシーなヘアスタイル。トップにボリュームが出るため、サイドやバックは大胆に刈り上げてバランスをとることが重要です。しかし、そのメリハリ故にやや奇抜な印象が強めなので、コンサバが良しとされる類のビジネスシーンでは要注意。動きのあるスタイルではありますが以外にもセットの手間は掛からず、出先で崩れた際の手直しも簡単なので、髪に時間をかけられないビジネスマンにはもってこいの髪型です。
スタイリング: 毛束間のエアーとツヤのある綺麗なカールがパーマスタイルのカギ
1.ドライ
まず、髪全体に水分が残るようにドライヤーをかけていきます。水で戻ったカールを伸ばしてしまわないよう手で軽く握りながら弱めの温風でセットしてください。その際、髪がふんわりするように根元はしっかり立たせながら、逆に毛先は水分を残して毛束が崩れないように意識すると後のスタイリングがらくになります。
2.スタイリング剤
何を使用するかは作りたいスタイルによりますが、ツヤ・ウエット感を重要視する場合は水分量の多いジェルやムースを使用してください。手のひらでスタイリング剤を十分に伸ばし、髪全体に根元から馴じませていきます。この時、一部にスタイリング剤が偏らないように適度な量を数回に分けてつけていくことが失敗を防ぐポイントです。
ハイセンスとプロフェッショナルの両立でワンランク上の男に!
いかかでしたか?ビジネスシーンという条件付きであっても、最低限のポイントさえ押さえてしまえば簡単に手に入れることができるお洒落ヘアスタイル。ショートからミディアム、トラディショナルからモダンまで幅広く対応することができます。ワンランク上を目指すビジネスマンとしてこれらの要点を抑えておくことが大切です。ヘアスタイルへのちょっとした気配りで周りのビジネスマンに大きく差をつけましょう!
ツーブロックはビジネスシーンからカジュアルなときまでアレンジひとつで様々なシーンに対応できるヘアスタイルです。海外のトレンドを参考に様々なツーブロックの紹介(ベリーショート、七三分け、パーマなど)やセット時の注意点、切り方など徹底解説します。
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この記事のライター
ヴェルサイユ紅茶碗に魅せられて、とあるカフェに多発するアベレージ大学生。ヨーロッパヴィンテージを扱う古着屋さんにもよく出現します。趣味は自分好みの型で世界に一つだけのワンピースをつくること。テーマカラーは紫です。