5分で最低限をインプット!フレンチの基本マナーまとめ
フランス料理と聞くと少し構えてしまうことはありませんか。洋食文化が浸透したとはいえ、普段の食事でお箸よりもナイフとフォークを使うという方は少ないのではないでしょうか。今回は急な会食でも大丈夫。5分でインプットできる最低限の基本マナーをお伝えします。
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押さえておけば安心のポイント
出典:pixabay.com
フレンチのマナーというと、とにかく難しいものとの先入観があるかも知れませんが、基本は姿勢を正すところから。フレンチ、イタリアン、中華、とすべての食事の席でのマナーに共通します。このように当たり前なようで意外と忘れがちなポイントを、ここで一度まとめてみます。お伝えする基本マナーを思い出せば、フレンチを心ゆくまで楽しむことができるでしょう。
刃は自分に
この記事を読んでいるビジネスマンの方でしたら当然ご存知のことと思いますが、食事中のサインはナイフとフォークを八の字の形に置きます。そのときにごくたまに見かけるのがナイフの刃を相手の方に向けている方。相手を攻撃してはいけません。刃は自分の方に向けましょう。
トイレは禁句
「すみません、ちょっとトイレに…」と言ってしまっていませんか。食事前に用を足しておきたいものですが、人間ですから食事中にやむを得ない場合もあると思います。そのときにわざわざ「トイレ」と言う必要はありません。席を離れるときにフランス人もよく言っているのが「ちょっと失礼」のフレーズです。食事相手にも周りにもとてもスマートな言い回しです。
音をたてて乾杯はしない
ついグラス同士をぶつけて乾杯もしたくなりますが、フレンチのときはタブーです。目線の位置くらいまでグラスを上げて「乾杯」の一言で十分です。
中座は椅子で退座はテーブルに
ここではナプキンの使い方についてお話します。途中で席を離れるときは椅子の上に軽くたたんで置きます。テーブルの上には置かないよう注意してください。自分が使っているナプキンをまだ食事中のテーブルの上に置くことは食事相手の方に対してマナー違反です。食事を終えて帰るときはテーブルの上に置きます。ただどちらの場合もナプキンは軽くたたんで置きましょう。きっちりと折ったナプキンは料理が美味しくなかったということを意味します。
迷ったら凹みに
ナイフは右手、フォークは左手で持ちどちらも刃の付け根部分に人差し指を添えますよね。このとき付け根部分がどこに当たるのか分からない方は凹み部分に指を添えてください。この位置をしっかりおさえておかないと食事中ナイフやフォークがぐらつき、嫌な音がしてしまいます。
相手への配慮が一番のマナー
自分が恥をかきたくないからマナーを叩き込むのではなく、周りの人に気を配ることが一番のマナーです。上で挙げた最低限のマナーはどれも根底には周りの人への配慮があります。グラスを勢いよくぶつけて乾杯をし、周りのテーブルの方の話を遮るのは配慮に欠けますよね。相手への配慮と自分の姿勢、この二つに気をつければフレンチだからと緊張することなく楽しめるのではないでしょうか。
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この記事のライター
美容業界で長年勤め現在はフランスで化粧品のマーケティング翻訳業に携わる。パリ在住。語学の勉強、旅行、読書、水泳、街歩きが趣味でライフスタイルやグルメに関しての記事が得意。